燃料電池ワールド Vol.980 (2011/08/12 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.980
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■2011年08月12日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年08月11日のWEB LINK NEWS
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2011/08/11 電流発生菌がカギ!エサを与えて発電する「微生物燃料電池」(オルタナ)

 東京大学大学院の橋本研究室では、電流発生菌といわれるシュワネラ菌を利用した微生物燃料電池の研究開発を行っている。

 シュワネラ菌はエサとしての有機物がある限り発電し続けるので、現在、生ごみなど廃棄物処理や下水処理場での発電システムなどに応用する研究が進められている。

 微生物燃料電池の仕組みは非常にシンプルだ。私たち人間は、食べ物などの有機物から得られる電子エネルギーで生命活動を維持している。その際、エネルギーを抽出したあとの電子を、呼吸で取り入れた酸素を利用して体外に捨てている。

 一方、シュワネラ菌は酸素を必要とせず、電子を直接電極に流し、電流を生み出すことができる。その特性を活かして研究が進められているのが、微生物燃料電池というわけだ。

 同研究室の渡邊一哉特任准教授は、「電流発生菌は自己再生・修復ができることが強み。10年後の実用化を目指したい」と語り、未だ解明しきれてはいないという電流発生菌の研究に一層力を入れていきたいと意気込む。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110811-00000301-alterna-soci
※写真あり

2011/08/11 ハイテク古民家の「新三種の神器」とは(オルタナ)
 築100年の古民家と聞いたら、何を想像するだろうか?

 長く伸びた軒先、大の字になって寝転がりたくなる畳張りの広間、囲炉裏によっていぶされ黒光りした大黒柱。想像するだけで、日本人の感性がかきたてられる。

 古民家は、手入れをすれば300年はゆうに維持できる。日本建築の知恵が集約された、まさしくサステナブルな住宅だ。それだけでも十分素晴らしいが、さらに現代のハイテク技術がてんこ盛りに搭載された古民家が岐阜県郡上市明宝にある。

 これは岐阜県が掲げている次世代エネルギーインフラの「中山間地モデル」の一環だ。古民家の敷地内には太陽光発電はもちろん、プロパンガスを化学反応させて電気を生み出す燃料電池や、地域の水の流れを利用した小水力発電まで付いている。

 こうして24時間発電し続けている電気は全て蓄電池に溜められ、5〜6人家族で必要な電力は全てまかなえる。室内には薪ストーブも完備されており、薪は隣の山の間伐材を使用している。電気をつくるだけでなく電気を減らす工夫もされているというわけだ。

 このなんとも夢のようなプロジェクトのポイントは「太陽光発電」「燃料電池」「蓄電池」の新エネ三種の神器だ。

 岐阜県では2020年までにこの「三種の神器」を設置した住宅を65000世帯まで増やすという目標を掲げ、今回のプロジェクトはそのスタートにあたる。
 なんとも持続可能で良い自給自足なんでしょうか!

 将来は縁側で昼寝をしているうちに、家の電気が蓄電されるのが当たり前になるかもしれません。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110811-00000303-alterna-soci
※写真あり

■海外ニュース
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<定置用電源>
●セラミック・フュエルセルズ社、25基の燃料電池をオースグリッド社に供給(2011年05月31日)

 セラミック・フュエルセルズ社(Ceramic Fuel Cells Limited:CFCL)は、オースグリッド社(Ausgrid、旧称エナジー・オーストラリア社)と25基のガスを利用する燃料電池「ブルーゲン(BlueGen)」を販売する契約を結んだ。この契約によってブルーゲンは、オースグリッド社の「スマートグリッド、スマートシティ」プロジェクトの一部としてニューキャッスルにある各家庭に数カ月以内に設置される。オーストラリア政府によって1億ドルの資金が提供されているこのプロジェクトは、オーストラリアで最大のスマートグリッド事業となっている

 また、25基の注文は、セラミック・フュエルセルズ社にとっても2番目に多い注文である。
http://www.cfcl.com.au/Assets/Files/20110531_CFCL_sells_25_BlueGen_units_to_AusGrid_31May2011.pdf

 また、セラミック・フュエルセルズ社のブルーゲンは、英国の2011年小規模分散型発電技術革新賞を獲得した。(2011年06月23日)
http://www.cfcl.com.au/Assets/Files/20110623_CFCL_BlueGen_%20wins_%20UK_Microgeneration_Award_2011_23June2011.pdf〔参考〕オースグリッド社(Ausgrid、旧称エナジー・オーストラリア社)  オーストラリアで電力送配電網を経営する会社。
「オーストラリアのSmartGrid_SmartCity計画について」↓
http://221.186.83.153/f/repo/683_a1003/a1003.aspx

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター
●第4回高度人材育成コース【募集開始!】【再掲】

 8月24日(水)から26日(金)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
 皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇対象 大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)
◇開催日程 8月24日(水)から8月26日(金)の3日間
◇会場 【1、2日目】九州大学伊都キャンパス稲盛財団記念館(福岡市西区元岡)

    【3日目】水素エネルギー製品研究試験センター(福岡県糸島市富)
◇受講料 無料(交通費、宿泊費は受講者負担)
◇交流会(名刺交換会)[初日の講義終了後。全員参加]

  参加無料 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2000円/人
◇募集人数(定員) 40名
◇申込締め切り 8月17日(水)(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◆コースの詳細・申し込みはこちらから(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/4th_koudo.html

●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定

 今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。
 従来の「高度人材育成コース」も近日募集開始!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/jinzai.html

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