燃料電池ワールド Vol.928 (2011/05/31 09:05)

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□燃料電池ワールド Vol.928
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■2011年05月31日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年05月27〜30日のWEB LINK NEWS
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2011/05/30 ガス使った家庭用燃料電池 「停電時にも発電」検討(産経新聞)【東日本大震災 今何ができる】

 ガスを使ってマイホーム発電する家庭用燃料電池「エネファーム」。平成21年の発売以来、低価格化やコンパクト化が進み、東日本大震災以降の節電意識から「省エネ住宅」の設備の一翼として注目が高まっている。震災では停電時に発電できないことに問い合わせもあったが、機能改善も検討されている。
 ◆進むコスト削減

 東京ガス(東京都港区)は4月、276万1500円でエネファームの新商品(パナソニック製)を発売した。前作から70万円程度の値下げだ。

 エネファームを設置する個人や団体には購入・設置費用の一部を支援する国の補助金制度(民生用燃料電池導入支援補助金)があり、今年度交付される補助金の上限は105万円。販売店による値引きなどもあり、消費者の負担は設置費用を含めて150万円を割るという。

 東日本大震災では、停電時に発電できないことに問い合わせが相次いだ。

 エネファームは停電時、配線工事の現場に電気が逆流するのを防ぐため、自動停止する仕組みとなっている。ただ、停電後に解列(電気系統を切り離すこと)すれば発電は可能だ。しかし、蓄電池の備え付けが必要で、費用高や設備の増大につながり、普及の趣旨とは異なるという。

 小林部長は「日本はこれまで電気が安定的に供給されており、震災まで停電時発電のニーズはなかった」。反響が大きかったことから後付けのオプションで停電時発電を検討。既に試作機を製作している。
 ◆書類に注意を

 燃料電池普及促進協会(FCA)によると、今年度の国庫補助金は総額84億円で、約8千台のエネファームが対象となる見込み。申請期間は来年1月31日午後5時までだが、今月20日時点で2838台の申込書を受理しており、消費者の関心は高い。予算の枠を超えた時点で締め切りとなる。
 ただ、補助金の申請の手続きは複雑なため、注意が必要だ。

 新たにエネファームを設置する場合、「補助金申込書」の送付後に「補助金申込受理通知書」が届いてから設置工事をしなくてはならない。エネファーム付きの新築住宅を買う場合は、工事の完了前に「補助金建売用申込受理通知書」が申請者に届いていなくてはならない。また、電力会社の送電または配電線に接続して運用する「系統連系」を一度でも行ったものは中古品として扱われ、補助金の対象にはならない。
 ■エコウィルも選択肢

 14年に出荷が始まり、22年度末の総出荷台数は約10万8千台。日本ガス協会によると、事業者ごとに異なるが、購入の自己負担額は60万円前後で、光熱費の削減額は年3万円程度。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110530-00000079-san-soci
※写真あり

2011/05/30 国交省、次世代自動車の展示・試乗会を6月26日開催(Impress Watch)

 国土交通省近畿運輸局は、次世代自動車の展示・試乗会を近畿運輸局大阪運輸支局和泉自動車検査登録事務所(大阪府和泉市上代町官有地)で、6月26日に開催する。開催時間は11時〜15時。

 この展示試乗会は、JAF(日本自動車連盟)の「クルマ体験会in和泉自動車検査登録事務所」と併催され、未発売のプラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車、先進安全自動車が用意される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110530-00000028-impress-ind

2011/05/30 大型機器用リチウムイオン充電池は、2016年には12倍に成長(Impress Watch)

 調査会社の富士経済は、蓄電デバイスの世界市場調査レポート「エネルギー・大型二次電池・材料の将来展望 2011」を発売した。全3冊で、各冊が101,850円、3冊セットが283,500円。

 主に電気自動車や電力貯蔵などの大型機器で使用される蓄電・発電デバイスの将来予測を行なったもの。携帯電話やノートPCなどの小型アプリケーション市場には触れられていない。

 これら蓄電デバイスの最大の用途は次世代の自動車だ。電気自動車とハイブリッド車、燃料電池車などの2010年見込みは1,365億円だが、これが2016年には7.4倍の1兆130億円に成長するとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110530-00000048-impress-ind
※写真あり

■海外ニュース
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<定置用電源>
●バラード社、廃棄物発電システムの実証でGSプラテック社とパートナーに(2011年03月15日)

 バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は、燃料電池と、都市ごみの処理過程で作られる水素を使った廃棄物発電の実証試験を行うために、韓国のGSプラテック社(GS Platech)と協働することになった。韓国の青松郡(Cheongsong)にあるGSプラテック社の実証プラントは1日あたり5トンの有機固形廃棄物を処理でき、プラズマガス化技術を経て処理された有機固形廃棄物から50kWの電力を生産するための純水素を製造する。バラード社は、この水素を燃料として使う燃料電池発電機を提供し、ダンシーム・パワー社(Dantherm Power)の非常用電源装置「DBX5000」とともに使う。この実証試験の成果に基づきGSプラテック社は、アジアの国々が抱えているごみ問題に対して「有機固形廃棄物からの発電」という解決法を提案していく。
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=76046&p=irol-newsArticle&ID=1539625&highlight=〔参考1〕バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は、デンマークのダンシーム・パワー社(Dantherm Power)の支配株を購入した。このことによってバラード社は、ダンフォス社(Danfoss A/S)、ダンシーム社(Dantherm A/S)と共同出資者となった。(燃料電池ワールド Vol.622 2010年02月10日発行)〔参考2〕GSプラテック社(GS Platech) 韓国の大手石油会社GSカルテックス社(GS Caltex)の子会社。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第11回経営者コース

 水素・燃料電池の基礎から定置用燃料電池分野への参入のために求められること、国内外のビジネス動向までを一流の講師陣が具体的、かつ丁寧に解説します。

 施設見学では、普及が進む家庭用燃料電池エネファーム、2015年の市場化を待つ燃料電池自動車、九州大学水素ステーションをご覧いただきます。
 交流会と併せて、情報収集・人脈形成にご活用ください!!
◇対象:水素関連分野への新規参入を目指す企業の経営幹部等
◇日程:6月2日(木)12:50〜17:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇締切:5月20日(金)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
 http://www.f-suiso.jp/11th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20110408095321
●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定
今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。従来の「経営者コース」「技術者育成コース」「高度人材育成コース」も新たなカリキュラムを加えて開催します!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
 http://www.f-suiso.jp/jinzai.html

☆第2回国際燃料電池サマーセミナー2011【再掲】

 大学院生を中心とした若手研究者のサマーセミナーです。固体高分子形燃料電池に関する国内外の新進気鋭の研究者による招待講演、ポスター発表と少人数のグループディスカッションを設け、参加者の主体的な議論と交流の場を提供します。なお学生参加者にはポスター発表をお願いします。
◇日時:8月29日(月)?9月1日(木)
◇場所:小海リエックスホテル(長野県南佐久郡小海町松原湖高原)
     http://www.reex.co.jp/KOUMI/HOTEL/index.html
◇参加申込締切:7月1日(金)
◇予稿原稿締切:7月22日(金)
◇参加費(1、2、3の合計)
1.参加登録費:大学院生(修士・博士課程)5,000円

        一般若手研究者(企業研究員、博士研究員、助教など)19,000円2.宿泊費:23,000円
3.懇親会費:大学院生 4,000円
       一般若手研究者 8,000円
◇定員:70名(予定)
◇参加申込方法:下記本セミナーHPよりお申込み下さい。申し込みの際には、氏名、所

        属、連絡先(住所、TEL、E-mail)及びポスター題目をご記入下さい。
         http://fc-nano.yamanashi.ac.jp/ifcss/
◇お問い合わせ:国際燃料電池サマーセミナー2011事務局

         山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター 犬飼潤治
          E-mail: ifcss-tr@yamanashi.ac.jp
◇主催:山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター・クリーンエネルギー研究センター
◇共催:NEDO、山梨県ほか

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