燃料電池ワールド Vol.913 (2011/05/09 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.913
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■2011年05月09日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年05月06〜08日のWEB LINK NEWS
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2011/05/07 ハイブリッド車がEVを圧倒、上海モーターショーで明らか-中国紙(サーチナ)

 このほど開かれた上海モーターショー(上海車展)では、ハイブリッド車が純電気自動車を圧倒し、再び優勢に立っていることが明らかになったとの分析記事を、2日付広州日報が掲載した。 

 同紙によると、ハイブリッド車有利の証拠の1つ目は、フォードが上海モーターショーで新エネルギー戦略を初めて公表したこと。同社は「2020年までに新エネルギー車を全販売量の20〜25%に増やし、中でもハイブリッド車を新エネルギー車の70%以上とする」という方針を明らかにした。

 証拠の2つ目は、メルセデス・ベンツのディーター・ツェッチェ(DieterZetsche)社長が「電池技術のブレイクスルーはいつ実現するのか」という質問に1分間も回答をためらい、しかもはっきりしたスケジュールを示さなかったこと。3つ目は各社の展示ブースでEVがまだコンセプトカー段階であるのに対し、ハイブリッドモデルは量産化されていること。この点、ホンダは最も明快で、一挙にハイブリッドカー3タイプを投入した。現在はまだ輸入だが、中国での国産も時間の問題だ。

 ハイブリッド車の優勢は、理にかなったことであり、時代の流れに見合うものだ。決して電動車が劣っている訳ではないが、EVの量産化が今後10年以内に実現するのは難しいだろう。実際に生産されても、テスト運行やモデル運行の用途に留まると見られる。国産ブランドメーカー各社はEVを手掛けても、莫大なお金がかかるだけだという事に気づいている。

 電池技術におけるブレイクスルーの目途が立っていないこと以外に、石油資源が地球上から姿を消す日はそれほど近い将来ではない、という事実も見逃せない。その日が、100年後、あるいは50年後、さらには20年後という恐ろしい予測もあるが、多くの自動車専門家は、この予測を鼻で軽くあしらっている。彼らは、石油資源は予想されているよりずっと多く埋蔵されており、今世紀中はもつだろうと踏んでいる。この予想は全く荒唐無稽のものではなく、石油会社は出し惜しみしており、実際の石油埋蔵量を公にしておらず、値段を釣り上げていると彼らは見ている。

 石油資源が予想より長くもつ分、ハイブリッド車が活躍する可能性も拡がる。従来のディーゼルエンジン車より燃費経済性に優れ、電池依存度は純電動車ほど高くはない。このようなことから、ハイブリッド車の競争優位性が高まっているのは当然の成り行きだと言えるだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110507-00000001-scn-cn

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●リライオン社、先端技術賞を獲得し、ホッペケ社と連携(2011年03月29、09日)

 リライオン社(ReliOn)の2500W級空冷式燃料電池「E-2500」は、セルラー通信・インターネット協会(CTIA)の年次先端技術賞競技会における「グリーンテレコム&スマートエナジーの解決法と適応、ハードウェア部門」で3位に入賞した。同協会の先端技術賞は、移動体としての適応や家庭電化製品、企業、基盤整備などの分野にまたがる14の部門からもっとも革新的な製品に対して名誉を与えるもの。同製品は、Eシリーズの3番目の製品として3月始めに発表された。

 リライオン社はまた、ホッペケバッテリー社(HOPPECKE)とパートナーシップを結んだ。これは、リライオン社の燃料電池製品をホッペケ社のブランドとしてヨーロッパや中東、アフリカ地域(EMEA)の補助電源市場に販売するためのもの。両社は、地域に合わせて製品の統合や製造、技術移転を行い、EMEA地域以外への市場の拡張を内容とする協働関係を広げていく多目的戦略で合意した。
http://www.relion-inc.com/news.asp#34
http://www.relion-inc.com/news.asp#32
〔参考1〕CTIA セルラー通信・インターネット協会(Cellular Telecommunications and Internet Association)  携帯電話に代表される移動通信や無線インターネットなど無線通信に関する国際団体。1984年に設立。サービス提供事業者や機器ベンダーなどが300社以上参加。特に米国の携帯電話事業者が多数加盟している。

 CTIAは,各国の通信事業者や通信機器ベンダー,情報機器ベンダーなどが集まる米国最大の無線通信の展示会「CTIA Wireless」を毎年3月に開催している。(KDDI用語集)〔参考2〕ホッペケバッテリー社(HOPPECKE) ホッペケバッテリー社は1927年にドイツのホッペケ川のほとりで設立された産業用バッテリーの専業メーカーです。製品は長年ドイツ国内外の発電所、通信設備、鉄道車両等に使用され、高い信頼性と実績を持っています。子会社はヨーロッパをはじめ、アメリカ、中国、東南アジア、日本等にあり、国際的な営業活動を行っています。(同社ウェブより)

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆有機ハイドライド利用システム研究会 講演会【再掲】
◇日時:5月11日(水)
◇場所:弘済会館4階 会場名「蘭東」(東京都千代田区麹町5-1)
     http://www.kousaikai.or.jp/hall/index.html

     JR「四谷駅」麹町出口、または地下鉄「四谷駅」共通1番出口から徒歩5分
◇参加費:会員、一般ともに無料
◇講演内容
14:00-15:00 柏木孝夫氏(東京工業大学ソリューション研究機構教授)
「復興に向けた、これからのエネルギー政策の展望」
15:00-15:50 市川 勝氏(東京農業大学総合研究所客員教授)

 「低炭素社会に向けた有機ハイドライド技術の実用化展開 これまでとこれから」
16:00-16:50 斉藤泰和氏(株式会社新エネルギー研究所取締役)
 「サハリン風力水素計画と搬入有機ハイドライドの利用」
16:50-17:30 笹津浩司氏(電源開発株式会社技術開発センター若松研究所長)
 「石炭ガス化水素ーEAGLEプロジェクトー」
◇申し込み:okuda@hrein.jp または、FAX 011・209・9778にて奥田まで。
◇主催:有機ハイドライド利用システム研究会

☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第11回経営者コース

 水素・燃料電池の基礎から定置用燃料電池分野への参入のために求められること、国内外のビジネス動向までを一流の講師陣が具体的、かつ丁寧に解説します。

 施設見学では、普及が進む家庭用燃料電池エネファーム、2015年の市場化を待つ燃料電池自動車、九州大学水素ステーションをご覧いただきます。
 交流会と併せて、情報収集・人脈形成にご活用ください!!
◇対象:水素関連分野への新規参入を目指す企業の経営幹部等
◇日程:6月2日(木)12:50〜17:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇締切:5月20日(金)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
 http://www.f-suiso.jp/11th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20110408095321
●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定
今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。従来の「経営者コース」「技術者育成コース」「高度人材育成コース」も新たなカリキュラムを加えて開催します!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
 http://www.f-suiso.jp/jinzai.html

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