燃料電池ワールド Vol.912 (2011/05/06 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.912
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■2011年05月06日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年04月28日〜05月05日のWEB LINK NEWS
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2011/04/28 【上海モーターショー11】中国一汽、怒濤のコンセプト5台公開…エコカー全方位(レスポンス)

 中国一汽(中国第一汽車集団)は上海モーターショーに5台ものコンセプトモデルを出品、さらにEVやPHVのプロトタイプなど環境対応車も多数出品し、国内ビッグ5の1社としての勢いを見せつけた。

 今回のショーで目立ったのが、EVやPHVなどの環境対応車。市販は開始されていないものの、各社はこぞってプロトタイプを出品していた。中国一汽も、現在販売しているセダン『B50』や『B70』をベースとした環境対応車として、HV、EV、PHV、FCV(燃料電池車)と全方位ラインナップを展開した。中国市場は、確実にエコカーにシフトしつつある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110428-00000058-rps-ind
※写真あり

2011/04/28 大阪市立大、人工光合成による次世代クリーンエネルギーの研究開発を開始(マイコミジャーナル)

 大阪市立大学は、同大複合先端研究機構の神谷教授と岡山大学の沈教授らの研究グループが、植物が光合成で水を分解し酸素を発生させる仕組みの詳細な構造を原子レベルで解明したことを受けて、同成果をもとに同じ化学構造をもつ触媒を人工的に開発し、メタノール製造を目指すことを発表した。

 2015年までに燃料電池のモデル装置の完成、2020年までに製造技術の確立、2032年までに実用化を目標としており、民間企業や研究機関と連携して研究開発を進めると共に、大規模研究施設の設置を目的として経済産業省の「技術の橋渡し拠点」整備事業に近々申請する予定としている。

 人工光合成によるメタノール製造が実現すれば、メタノールが燃焼してできる二酸化炭素を原料に再利用することで、二酸化炭素を出さないクリーンエネルギー循環システムの構築が可能となる。その結果、現在地球規模で直面しているエネルギー問題、環境問題などの解決につながるものと期待されると同大では説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110428-00000132-mycomj-sci
※図あり

2011/04/28 産総研、金属触媒を用いずグラフェン空気極のみのリチウム-空気電池を開発(マイコミジャーナル)

 産業技術総合研究所(産総研)は、貴金属や金属酸化物の触媒を使わず、グラフェンだけを空気極に用いた新型リチウム-空気電池を開発したことを発表した。同成果は、米国の化学学術誌「ACS Nano」(オンライン版)に掲載された。

 今回、研究チームは、グラフェンがO2+2H2O+4e-→4OH-のように空気中の酸素を還元する触媒効果を持つことを新たに発見。これを基に、グラフェンを空気極とし、金属リチウムの負極、ハイブリッド電解液(有機電解液/固体電解質/水溶性電解液)と組み合わせて「金属リチウム/有機電解液/固体電解質/水溶性電解液/グラフェン空気極」という構造を持つリチウム-空気電池を開発した。

 グラフェン空気極の性能を確認するため、グラフェン、従来型の燃料電池で使われているPtを20wt%含むカーボンブラック、アセチレンブラック、の各種炭素材料からなる空気極を用いたリチウム-空気電池を作製し、その放電電圧の比較をした結果、今回開発したグラフェン空気極がアルカリ性水溶液において、数十時間の放電後もPtを20wt%含むカーボンブラック空気極に近い触媒活性を持つことが確認できた。

 なお、研究グループでは今後、同成果を受けて、安価かつ安定な触媒としてグラフェンを用いて、酸性条件における酸素還元触媒活性、さらに表面を修飾したグラフェンやカーボンナノチューブの触媒活性も視野に入れつつ研究開発を進める予定としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110428-00000131-mycomj-sci
※図あり

2011/04/29 西部ガス 増収増益 福岡(産経新聞)

 西部ガスが28日発表した平成23年3月期連結決算は、ガス販売が好調だったことで売上高1628億円(前期比6・1%増)、最終利益46億円(同13・8%増)の増収増益だった。

 気温が低かったことで家庭用ガス販売が増加。大口の新規顧客の獲得で業務用も伸びた。

 西部ガスでは、都市ガスを使用する家庭用燃料電池「エネファーム」を23年3月期中に約230台を販売。24年3月期は倍増の目標を掲げている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110429-00000076-san-l40

2011/05/01 原子力発電は中国の必然的な選択となる(2)=中国人有識者(サーチナ)

 日本の地震が引き起こした原発事故の影響は、地震と津波の被害をはるかに超え、多くの国の原子力政策に影響を与えたが、中国石油企業協会の彭元正副会長によると、福島原発事故は中国の原子力政策が大きく変わることはなさそうである。

 例えば、大型風力発電設備、太陽電池、燃料電池、バイオエネルギー、水素エネルギーなどの技術は初歩段階にある。新エネルギーと再生可能エネルギーの急成長を実現するためには、技術面のネックを克服するだけでなく、利用可能な資源が少ないという問題にも向き合わなければならない。このようなことから、新エネルギーと再生可能エネルギーが中国の電力消費をまなかうというのは、比較的長期間、実現されることはないだろう。ほかの新エネルギーと比較して、中国は原子力の開発・利用の面で一定の基礎と経験を持ち、技術も徐々に成熟してきている。したがって、化石エネルギーへの依存度を下げるためには、原子力発電の発展が不可欠だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110501-00000006-scn-cn

■海外ニュース
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<軍事利用>
●米国の9つの場所に19基の補助電源用燃料電池を配備(2011年03月)

 米国陸軍工兵司令部(US Army Corps of Engineers)技術者研究開発センターおよび建築技術調査研究所(ERDC-CERL)は、国のあちこちに点在する9つの異なる場所に19基の燃料電池補助電源システムを配置するために、ローガンエナジー社(LOGANEnergy Corporation、ジョージア州)と契約した。これは、危急時の電力負荷に対する連続した電力供給を行うためのもの。この事業を統括するローガン社は、実証計画用に製品を提供できる4つの燃料電池メーカーと契約した。それらのメーカーは、アルタージー・システムズ社(Altergy Systems、カリフォルニア州)、ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation、カリフォルニア州)、アイダテック社(IdaTech LLC、オレゴン州)、リライオン社(ReliOn Inc.、ワシントン州)である。燃料電池を設置する場所は、陸海空軍の8基地と、航空宇宙局(NASA)の施設の合計9カ所。燃料電池補助電源事業の資金250万ドルは、エネルギー省から出資された。
http://www.cecer.army.mil/td/tips/docs/josefik-CERL-DOEFuelCellProject2-11-final.pdf

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆有機ハイドライド利用システム研究会 講演会【再掲】
◇日時:5月11日(水)
◇場所:弘済会館4階 会場名「蘭東」(東京都千代田区麹町5-1)
     http://www.kousaikai.or.jp/hall/index.html

     JR「四谷駅」麹町出口、または地下鉄「四谷駅」共通1番出口から徒歩5分
◇参加費:会員、一般ともに無料
◇講演内容
14:00-15:00 柏木孝夫氏(東京工業大学ソリューション研究機構教授)
「復興に向けた、これからのエネルギー政策の展望」
15:00-15:50 市川 勝氏(東京農業大学総合研究所客員教授)

 「低炭素社会に向けた有機ハイドライド技術の実用化展開 これまでとこれから」
16:00-16:50 斉藤泰和氏(株式会社新エネルギー研究所取締役)
 「サハリン風力水素計画と搬入有機ハイドライドの利用」
16:50-17:30 笹津浩司氏(電源開発株式会社技術開発センター若松研究所長)
 「石炭ガス化水素ーEAGLEプロジェクトー」
◇申し込み:okuda@hrein.jp または、FAX 011・209・9778にて奥田まで。
◇主催:有機ハイドライド利用システム研究会

☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第11回経営者コース

 水素・燃料電池の基礎から定置用燃料電池分野への参入のために求められること、国内外のビジネス動向までを一流の講師陣が具体的、かつ丁寧に解説します。

 施設見学では、普及が進む家庭用燃料電池エネファーム、2015年の市場化を待つ燃料電池自動車、九州大学水素ステーションをご覧いただきます。
 交流会と併せて、情報収集・人脈形成にご活用ください!!
◇対象:水素関連分野への新規参入を目指す企業の経営幹部等
◇日程:6月2日(木)12:50〜17:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇締切:5月20日(金)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
 http://www.f-suiso.jp/11th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20110408095321
●福岡水素エネルギー人材育成センター 平成23年度の開催予定
今年度から、新たに「経営者(燃料電池自動車)コース」を追加。従来の「経営者コース」「技術者育成コース」「高度人材育成コース」も新たなカリキュラムを加えて開催します!
◇平成23年度の開催予定はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
 http://www.f-suiso.jp/jinzai.html

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