燃料電池ワールド Vol.900 (2011/04/13 08:52)

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□燃料電池ワールド Vol.900
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■2011年04月13日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年04月12日のWEB LINK NEWS
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2011/04/12 富士電、山形で下水消化ガス燃料電池を実証 寒冷地の屋外設置可能に(フジサンケイ ビジネスアイ)

 富士電機は11日、山形市浄化センター(山形市)で、下水消化ガスを利用した燃料電池の屋外での実証実験に成功したと発表した。外気温が零下20度近い寒冷地の屋外でも稼働できることを実証したことで、北海道や東北など北日本地域などでの売り込み強化に乗り出す。

 実験に成功したのは、リン酸を電解質として利用し、都市ガスや製鉄所で出る重水素から水素を取り出して発電する「りん酸型燃料電池設備」。出力100キロワット、発電効率は約40%だ。

 この設備は配管に雪が積もったり、氷結したりすると機能が低下する可能性があるとの指摘もあり、寒冷地では屋内に置くのがこれまで一般的だった。

 寒冷地の屋外設置を可能にするため、富士電機は燃料電池に必要な周辺機器をワンパッケージに納め、パッケージ内の熱の流れなどを考慮して機器の配置を工夫。1月から3月末まで、山形市浄化センターの屋外に置いて約2000時間の連続運転を行い、寒冷地でも運転性能に支障を起こさないことが分かった。

 3月11日の東日本大震災の影響で、同浄化センターでは電力会社からの電力供給が寸断されたが、ガスで発電する燃料電池設備は動き続けたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000018-fsi-bus_all

2011/04/12 【韓国】キューブがベストカーに選定:ソウルモーターショーが閉幕(NNA)

 京畿道高陽市の韓国国際展示場(KINTEX)で開催されていた「2011ソウルモーターショー」が10日、閉幕した。今年のテーマは「Evolution, Green Revolution on Wheels」。米国やドイツなど8カ国から企業139社が参加し、入場者数も100万人を突破した。日本からも韓国トヨタやホンダコリア、韓国日産などが出展、熱い注目を集めた。このところ、韓国の輸入車市場での苦戦が続く日本の自動車メーカー。シェア奪回に向けてのきっかけをつかみたいところだ。

 同モーターショーは今回で8回目の開催となり、省エネ型自動車や電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、燃料電池自動車などエコカーを中心に、世界初公開の6台を含む、計59台の新車など約300台の車が展示された。
 ■キューブがベストカーに
 ■ハイブリッド車に熱視線
 ■輸入市場はさらに激戦

 一方で、日本車メーカーの苦戦が気がかりだ。背景としては、円高のほかに、「韓国車と日本車の差がなくなり、『輸入車といえばドイツ車』というイメージが出来上がった」、「ラインアップ不足」(以上、レクサス車ディーラー)、「販促費の削減」(韓国日産広報担当者)などが理由として挙げられる。さらに、今年から発効される米国と欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)も向かい風となりそうだ。「ドイツ車がさらに有利になるだろう」、「欧州からの輸入車の種類が増え、競争激化は必至」(韓国日産広報担当者)、「米国で生産された車の輸入を検討中」(ホンダコリア広報担当者)などの意見が相次いだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000011-nna-int

2011/04/12 【EU】再生可能エネのシェア、ほぼ倍増:2009年までの10年間で(NNA)

 欧州で再生可能エネルギーの存在感が増している。欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットが11日発表した最新データによると、加盟27カ国におけるエネルギー消費量のうち、再生可能エネルギーの占める割合が10年間で2倍近くに拡大した。

 ユーロスタットによると、2009年には原油換算で17億240万バレルのエネルギーが域内で消費された。再生可能エネルギーのシェアは9%で、1999年と比べ3.6ポイント上昇している。

 エネルギー源別で最もシェアが大きいのは10年前と同じく石油・石油製品(36.6%)だが、10年前と比べると2.6ポイント低下した。これに次ぐガス(24.5%)は逆に2.1ポイントの上昇。固体燃料(15.7%)と原子力エネルギー(13.6%)はそれぞれ2.6ポイント、0.6ポイント落ち込んだ。

 国別で再生可能エネルギーのシェアが最も伸びたのはデンマークで、8.1%から16.7%に拡大。スウェーデン(34.4%)も7.8ポイント伸びたほか、ドイツ(8.5%)は6.1ポイント上昇している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000015-nna-int

■海外ニュース
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<輸送>
●ドイツ航空宇宙センター、燃料電池駆動の航空機前輪試験の準備整う(2011年02月09日)

 静かで排出物のない滑走路が可能になるかもしれない。ドイツ航空宇宙センター(German Aerospace Center:DLR)は、この3年間、民間航空機用燃料電池駆動前輪の開発を続けてきたが、このほど同センターの試験研究用航空機「DLR A320 ATRA」で行う航走中の横揺性能に関する最初の試験の準備ができあがった。

 この燃料電池駆動前輪は、飛行機が前進や後退を繰り返して停留場所のエプロンに近づくだけでなく、誘導路を離陸地点までけん引車や自機のエンジンを使わずに自力で移動できるようにする。また、それは、飛行場の航空機による熱や臭いなどの放射を27%削減し、移動する際の騒音を100%なくすだけでなく、従来の前輪と比べて、使う燃料やエンジンの動作時間も減らすことになるだろう。
http://www.azom.com/news.asp?newsID=27667
〔参考〕この燃料電池駆動前輪はすでに研究室段階の実験を終了している。燃料電池は70トンまでの航空機の前輪を動かすことができる。離着陸は1日あたり7回まででき、その時の地上で使用する灯油は200〜400リッター減らす可能性がある。その上、エンジンの作動時間が減ることによりメンテナンスも楽になる。離着陸の時間も空港によっては34分短縮し、年間1200時間のエンジンの作動時間を短縮できる。この研究開発には、エアバスおよびルフトハンザドイツ航空とパートナーシップを形成している。

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