燃料電池ワールド Vol.846 (2011/01/24 08:50)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.846
■□□□□□□□□□
■2011年01月24日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■燃料電池関連イベント
□□□───────────────────────────
☆FC EXPO 2011(第7回国際水素・燃料電池展)
http://www.fcexpo.jp/
◇日 時:2011年3月2日(水)?4日(金)
◇場 所:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)

■2011年01月21〜23日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2011/01/21 ANA、国際線のハイヤーサービスに燃料電池車を導入(レスポンス)

 全日空(ANA)グループは、水素供給インフラ・燃料電池自動車の本格普及に向けた実証事業の運用に参画、国際線のハイヤーサービスに燃料電池車を導入すると発表した。

 実証事業は、経済産業省の「水素利用社会システム構築実証事業」のひとつである水素ハイウェイプロジェクトの事業者である水素供給・利用技術研究組合(HySUT)が実施する。

 今回、ANAグループは低炭素社会の実現に向けて燃料電池車の普及を図るため、国際線の旅客サービスとして成田空港で展開している「欧米線お帰りハイヤーサービス」、「早朝お迎えプラン」に1月29日から順次、燃料電池自動車のトヨタ『FCHV-adv』を導入する。

 燃料電池自動車を利用し、高速道路を含む長距離走行を主とした定期車両運行は、乗用車では日本で初めての試みとなる。バスは同じプロジェクトにおいて12月に運行している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110121-00000027-rps-ind
※写真あり

2011/01/21 太陽光発電システム搭載の戸建て住宅 業界初の年間1万棟を突破 積水ハウス(住宅新報)

 積水ハウスはこのほど、太陽光発電システムを搭載した戸建て住宅の販売が2010年度(2010年2月1日?2011年1月31日)において、12月末時点で業界初の年間1万棟を突破した、と発表した。また、家庭用燃料電池を搭載した環境配慮型住宅についても、業界最多の2732棟に達した。

 同社は、断熱性や耐震性を高めた住宅に太陽光発電システムや家庭用燃料電池を搭載した環境配慮型住宅「グリーンファースト」の発売を、2009年3月に開始した。特に、太陽光発電システムを搭載した戸建て住宅は、補助金制度に加えて独自の補助制度を実施するなど販売促進に力を入れたこともあり、2010年12月末時点で1万178棟の契約を獲得した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110121-00000007-jsn-ind

2011/01/22 ルース駐日米大使、燃料電池車に試乗=福岡(時事通信)

 ジョン・ルース駐日米大使は22日、福岡市の九州大学伊都キャンパスを訪問し、同キャンパスで進められている水素プロジェクトの関連施設の視察後、燃料電池車に試乗した。水素をエネルギー源とし、二酸化炭素を排出しない次世代エコカーとして注目されている燃料電池車は、2015年をめどに一般消費者向けに販売開始される予定。ルース大使は「実に素晴らしい。この技術の先行きを楽しみにしている」と感想を述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110122-00000089-jij-soci

2011/01/23 EV付き住宅販売開始、車を含めて5936万円から/横浜(カナロコ)

 日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」1台とEV用充電設備が付いた一戸建て住宅の販売が22日、横浜市都筑区で全国で初めて始まり、家族連れなどが見学に訪れた。開発と分譲を手がける工藤建設(横浜市青葉区)は週末の2日間で20組の見学を見込んでいるという。

 発売したのは「EVハウス 港北ニュータウン都筑の岡」にあるうちの5棟。価格はEVを含めて5936万円から6136万円。鉄筋コンクリート構造で、太陽光発電、家庭用燃料電池システムも盛り込まれている。太陽光発電でEVへの充電が賄えるだけでなく、売電することで「ライフスタイルによっては光熱費がゼロになる」(同社)という。

 両親と子ども2人と訪れた同市旭区在住の女性(38)は「電気代を考えると魅力的。環境にも優しいので興味がわいた」。同社の工藤次郎会長は「前例が無く不安を抱えながら進めたが、各方面からの反響が大きい」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000004-kana-l14
※写真あり

2011/01/23 温暖化元凶CO2から樹脂 三井化学のマジック(産経新聞)

 メタノールは樹脂をはじめ、医薬品や燃料電池、繊維などの原料として幅広く使われ、世界生産量は年間4000万トンに達する。その約9割は天然ガスを改質して得た一酸化炭素(CO)と水素から作られている。

 これに対し、三井化学の技術は高温・高圧下でCO2と水素を反応させる。CO2は他の物質と反応しにくく、工業利用が難しい。そこで特殊な金属触媒に反応を仲立ちさせる。仮に20万トンのCO2と3万トンの水素があれば、8万トンの水と15万トンのメタノールが得られる計算だ。

 ただ、現時点では課題も多い。「製造過程でエネルギーを使うため実際は計算通りの量が得られるわけではなく、効率をさらに上げる必要がある」(高木グループリーダー)。

 大量の水素を安価に、安定して調達する方法の確立も難所だ。ただでさえ、天然ガスを使う場合に比べ1.5倍の量が必要。水を水素と酸素に分解する方法が最も現実的だが、エネルギー節約のため原子力の熱や光触媒を使って分解する技術を導入する必要がある。

 生産コストは2?3倍。天然ガスから置き換えるにはさらなる低減努力が必要だ。

 だが高木グループリーダーは、「(技術の進歩に加えて)化石資源の価格上昇が続けばコスト差は縮まる。技術のニーズも高まっていく」と強調する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000515-san-bus_all
※写真あり

2011/01/23 2010年の新エネルギー車の生産台数は7181台―中国(Record China)

 2011年1月18日、中国工業情報化部は、2010年の新エネルギー車の生産台数は7181台だったと発表した。20日付で網易汽車が伝えた。

 工業情報化部は生産した7181台のうち、実際に売れた台数については言及していない。だが、業界トップの比亜迪(BYD)が昨年売り上げた電気自動車の台数はわずか417台であることが分かっている。これ以外に長安汽車も昨年、エコカーを1000台販売する目標を掲げていたが、達成したかどうかについての報告はされていない。

 中国の昨年の乗用車販売台数は1375万7800台。今年も同様の水準を維持すると仮定して、今年の新エネルギー車の販売ノルマは68万台。記事は「政府の提示した目標を達成するのはかなり難しい」との見方を示している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000001-rcdc-cn
※写真あり

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<定置用電源>
●ブルームエナジー社の燃料電池、保険会社やオフィスパークに設置される(2010年12月20、21日)

 米国の商業市場向けにグリーン保険を幅広く売り出した最初の保険会社、ファイアーマンズ・ファンド社(Fireman's Fund)は、カリフォルニア州ナヴァトの本社にブルームエナジー社の固体酸化物型燃料電池発電機「ブルームエナジー・サーバー(Bloom Energy Server)」6台を2011年早々に設置することを計画している。この燃料電池は年間510万kWの電力を生み出し、ファイアーマンズ・ファンド社の2つのビルで使われるエネルギーの60%を供給する予定で、同社は「今後10年で投資収益に150万ドルのプラスを見込んでいる」と言明した。

 さらに、カリフォルニア州アルファンブラのオフィスパーク(office park)はブルーム社のユニットを5台設置中で、1年につき約50万ドルの電気代をオフィスパーク所有者に対して節約できると予測されている。
http://www.northbaybusinessjournal.com/28032/fireman’s-fund-to-install-fuel-cells/
http://www.latimes.com/business/la-fi-bloom-box-20101221,0,6209641.story〔参考〕ファイアーマンズ・ファンド社にはすでに設置されているようで、上のサイトにはその写真が載っている。

 ■情報提供(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆『現代化学』2011年2月号(1月17日発売,800円)【再掲】「次世代リチウムイオン電池の最前線〜新型リチウム―空気電池の開発〜」記事執筆:産業総合技術研究所 周 豪慎博士
【記事の要点】

 長距離運転が可能な電気自動車に搭載するには、現行のリチウムイオン電池では容量が不十分です。そこで、理論的に大容量が可能な「リチウム―空気電池」が次世代電池の有力候補として注目されています。

 周博士らは、リチウムイオン電池と燃料電池のよいところを組み合わせ,正極区域を燃料電池型とした「燃料電池型リチウム―空気電池」を提案・開発しています。

 リチウムのリサイクル利用も念頭に置いたユニット構成についても触れています。
○提供元 月刊誌『現代化学』編集室 TEL:03-3946-5311
○直接予約購読のお申込みはこちら↓
http://www.tkd-pbl.com/news/nc243.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆第5回イワタニ水素エネルギーフォーラム【再掲】
http://www.iwatani.co.jp/jpn/information/detail.php?idx=1141
●大阪会場
◇日 時:2011年1月25日(火)13:00?17:00
◇場 所:ホテル阪急インターナショナル(大阪市北区茶屋町)
◇参加費:無料
◇定員:300名(定員になり次第締切)
【講演概要】
「水素エネルギー社会実現に向けた各地域の取り組み」
来賓挨拶「水素エネルギーが切り拓く未来」
 安藤晴彦氏(内閣参事官、知的財産戦略推進事務局)
基調講演「福岡水素戦略?Hy-Lifeプロジェクト?」
 麻生渡氏(福岡県知事)
特別講演「水素エネルギー社会の実現に向けた大阪地区の取組みについて」
 北野義幸氏(大阪FCV推進会議会長、大阪府商工労働部理事)
特別講演 「高圧水素充填インフラと充填基準の国際標準化への挑戦」

 門出政則氏(佐賀大学大学院教授、海洋エネルギー研究センター長)特別講演「トヨタの燃料電池自動車の開発と挑戦」

 河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社第2技術開発本部FC開発部部長)
◇申し込み https://ssl.iwatani.co.jp/h2_forum/form/form.php?r=osaka
●東京会場
◇日 時:2011年2月24日(木)13:00?17:00
◇場 所:東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)
◇参加費:無料
◇定員:400名(定員になり次第締切)
【講演概要】
「2015年水素ステーションと燃料電池自動車の普及に向けて」
来賓挨拶

 飯田健太氏(経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー対策課燃料電池推進室長)
特別講演「トヨタの燃料電池自動車の開発と挑戦」

 河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社第2技術開発本部FC開発部部長)特別講演 「ホンダの燃料電池電気自動車開発と水素社会に向けた取組み」

 守谷隆史氏(株式会社ホンダ技術研究所四輪R&Dセンター執行役員、第1技術開発室室長)
特別講演 「市場化を目指した燃料電池自動車の開発 コストと耐久性への挑戦」

 飯山明裕氏(日産自動車株式会社総合研究所EVシステム研究所所長)特別講演 「水素供給インフラの構築に向けて」

 吉田正寛氏(水素供給・利用技術研究組合理事長、JX日鉱日石エネルギー株式会社執行役員)
◇申し込み https://ssl.iwatani.co.jp/h2_forum/form/form.php?r=tokyo

○お問い合わせ イワタニ水素エネルギーフォーラム事務局(受付時間 平日9:00〜
17:30) TEL:03-5405-7030 FAX:03-5405-7022 http://www.iwatani.co.jp/jpn/
○主催 岩谷産業株式会社
○後援 おおさかFCV推進会議、財団法人大阪科学技術センター、社団法人関西経済連合会、水素エネルギー協会、水素供給・利用技術研究組合、財団法人地球環境産業技術研究機構、社団法人日本化学会、燃料電池実用化推進協議会、福岡水素エネルギー戦略会議、NPO法人PEM-DREAM

☆『水素先端世界フォーラム2011』開催!
http://www.congre.co.jp/hydrogen2011/)

 2011年2月2日(水)?3日(木)、「水素先端世界フォーラム2011」を開催します。5回目を迎える今回は、2015年の燃料電池自動車市場化を目指した取り組みについて日米欧の自動車、インフラ企業から、最新の動向を発表するほか、ノルウェー、フィンランド、オーストラリアといった世界各国から講演者を招へいします。

 水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。フォーラムへの参加は無料です。みなさまの参加をお待ちしています。【プログラム概要】
◆2月2日(水)/グランドハイアット福岡(福岡市博多区)
※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
○9:30?12:00 セッション1『2015年 燃料電池自動車の市場化に向けて』
・飯山 明裕氏(日産自動車(株)総合研究所EVシステム研究所所長)
・George P. Hansen氏(ゼネラルモーターズ燃料電池事業本部)
・Andreas Opfermann氏(リンデガス&エンジニアリング)
○13:15?17:00 セッション2『水素エネルギー社会の実現に向けた各国の戦略』
・Antonio Ruiz氏(米国エネルギー省)
・HYDROGENIUS及び世界各国からの招へい研究者
○17:30?19:00 レセプション(参加費 5000円)
◆2月3日(木)/九州大学伊都キャンパス(福岡市西区)
※同時通訳なし、参加無料
○世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究チーム等の研究者による研究発表
○ポスターセッション 
○HYDROGENIUS、HyTReC、水素ステーションの施設見学。
◆主催 (独)産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター、福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、九州大学
◆後援 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、水素エネルギー協会、燃料電池開発情報センター、燃料電池実用化推進協議会、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター
◆申込み締切 平成22年1月24日(月)
◆詳細・お申込み
ホームページオンラインフォームにてお申し込みください。
URL:http://www.congre.co.jp/hydrogen2011/
<フォーラム運営事務局/(株)コングレ九州支社内>

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
 □連絡先:pemdream@gmail.com

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。PEM-DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1