燃料電池ワールド Vol.802 (2010/11/11 08:52)

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□燃料電池ワールド Vol.802
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■2010年11月11日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2010年11月10日のWEB LINK NEWS
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2010/11/10 “石油ピーク”は2006年に過ぎた?
(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト)

 国際エネルギー機関(IEA)は11月9日、在来型石油の生産量が2006年にピークを迎えた可能性が高いとオーストリアのウィーンで明らかにした。

 IEAは年に1度、「世界エネルギーアウトルック」という報告書を発表している。最新の2010年版に掲載された今後25年の見通しによると、石油生産量は1日あたり6800万?6900万バレル前後で停滞する可能性が最も高いという。

 このシナリオでは、「2006年に記録した史上最高の7000万バレルに再び並ぶことはない」と書かれている。

 生産量が停滞するからといって、乗用車やトラックの燃料がすぐに不足するわけではない。IEAの予測でも、いわゆる「石油系燃料」の総生産量は右肩上がりに増加し、2035年までには1日約9900万バレルに達する可能性が最も高いとしている。

 こうした液体燃料の増加はすべて、「天然ガス液(NGL)」など非在来型の資源によるものだ。NGLは天然ガスの副産物として産出される。

 価格上昇と生産量停滞の主な理由として、「既存の油田の生産量が減る」ことをビロル氏は挙げている。現役の油田の生産量を合わせると、1日約7000万バレルになる。ところが、「2035年までに2000万バレルを切る」とビロル氏は予測する。現在の生産量を維持するだけでも、再開発や新たな発見などによって大幅に生産を増やす必要がある。

 ただしIEAによると、こうした非在来型の資源は在来型石油より高価で、環境負荷も大きい場合が多いという。「タールサンドの採掘は自然環境への影響が大きい」と報告書にも記されている。森林を伐採し、加工の過程で出る有害物質を集める大きな貯水池を作る必要があるためだ。

 原油の生産量が停滞する理由について、「地上と地下、両方の要因が絡み合っていることは明白だ」と分析するのはガイ・カルーソ氏。米国エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の元局長で、現在はワシントンD.C.のシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)に所属している。

 「資源の地質学的な制約が理由の1つだ」とカルーソ氏は話す。「古い油田では既に減少が始まっており、そのスピードは予想を上回っている。ベネズエラやイラク、カザフスタン、ナイジェリアのような例もある。原油があることはわかっているが、政治的混乱などの問題により生産量が潜在能力をはるかに下回っている」。

 あらゆる要素を考慮した上で、石油価格は上昇に向かうとカルーソ氏は結論づけている。価格の上昇がなだらかであれば消費国は対応できる。「2008年のような乱高下は混乱を招く。当時、1バレル150ドル近くまで達し、その後急降下した」。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101110-00000001-natiogeo-int
※写真あり

■海外ニュース
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<輸送>
●ダイムラー、カリフォルニアの顧客からメルセデス製新型燃料電池車F-Cellを受注(2010年10月08日)

 ダイムラー(Daimler AG)は、カリフォルニア州ロサンゼルスとサンフランシスコの顧客から新型燃料電池自動車のリース契約を受注した。新型燃料電池車は、メルセデス・ベンツ製のBクラスをベースにした4ドアハッチバックで、12月から100台のリース販売を始める予定である。月間リース料は、燃料代込みで600ドルから800ドルと予想されている。
http://blogs.consumerreports.org/cars/2010/10/mercedes-benz-is-taking-orders-for-b-class-fuel-cell-cars.html
※写真あり

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆第4回 山梨燃料電池実用化推進セミナー【再掲】

 燃料電池ビジネスに参入する上で、自社の技術をどのように生かせるのか、現在どのような技術が求められているのか、世界をリードする講師陣により必要な情報を提供いたしますので、皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程 11月30日(火)14:00?17:30
◇会場 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターセミナー室(山梨県甲府市宮前町6-43)
◇参加費 3,000円
◇内容 
第1部 14:15?15:45
『スマートグリッドの動向と定置用燃料電池の位置づけ』
[講師]樺澤明裕氏(富士電機ホールディングス(株)技術開発本部エネルギー環境研究センターエネルギーシステム研究部グリッド制御グループ課長)
第2部 16:00?17:30
『燃料電池を利用したクリーンエネルギー社会の実現と課題』
[講師]内田誠氏(山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター教授)
◇申込締切 定員(30名)に達し次第、募集を締め切ります
◇詳細についてはこちら
  http://www.pref.yamanashi.jp/sangyo/news/index.php?id=77
◇主催 山梨燃料電池実用化推進会議
    山梨県地域産業活性化協議会

☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第10回経営者コース

 水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等を対象に、水素の性質や燃料電池などに関する基本的な知識と市場の最新動向を短時間で習得いただくコースです。施設見学では、水素ステーション、燃料電池自動車、家庭用燃料電池の実物をご覧いただきます。
◇対象:水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等
◇日程:12月2日(木)12:50〜18:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/10th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20090309105516
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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