燃料電池ワールド Vol.797 (2010/11/04 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.797
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■2010年11月04日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■燃料電池関連イベント
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☆第4回 山梨燃料電池実用化推進セミナー【再掲】

 燃料電池ビジネスに参入する上で、自社の技術をどのように生かせるのか、現在どのような技術が求められているのか、世界をリードする講師陣により必要な情報を提供いたしますので、皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程 11月30日(火)14:00?17:30
◇会場 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターセミナー室(山梨県甲府市宮前町6-43)
◇参加費 3,000円
◇内容 
第1部 14:15?15:45
『スマートグリッドの動向と定置用燃料電池の位置づけ』
[講師]樺澤明裕氏(富士電機ホールディングス(株)技術開発本部エネルギー環境研究センターエネルギーシステム研究部グリッド制御グループ課長)
第2部 16:00?17:30
『燃料電池を利用したクリーンエネルギー社会の実現と課題』
[講師]内田誠氏(山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター教授)
◇申込締切 定員(30名)に達し次第、募集を締め切ります
◇詳細についてはこちら
  http://www.pref.yamanashi.jp/sangyo/news/index.php?id=77
◇主催 山梨燃料電池実用化推進会議
    山梨県地域産業活性化協議会

■2010年11月02〜03日のWEB LINK NEWS
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2010/11/02 水素と二酸化炭素で航空機用燃料の製造へ(産経新聞)

 水素と二酸化炭素(CO2)を化学合成して航空機用の石油代替燃料を製造する技術の実用化で、関西電力と岩谷産業、福井県などは2日、同県坂井市の化学プラント製造業「ナカテック」で実験を開始した。製造過程でCO2をほとんど排出しないうえ、原料にCO2を使うことで航空機から排出されるCO2の量と相殺する仕組みも目指す。

 同県の次世代エネルギー関連の産業化プロジェクトの一環。触媒を使って原料ガスの水素とCO2を反応させ、合成油をつくりだす。基本技術は1920年代にドイツの研究者が開発しており、応用した。

 純粋な水素は高額で燃料開発の足かせとなっていたが、県内にある原子力発電所の余剰電力で水を電気分解して水素をつくれるため、安価で調達を見込めることから実用化を目指すことにした。また、CO2も火力発電所からの回収と再利用を想定している。

 再来年まで実験を続け、製造に最適な触媒や管理技術を探るという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101102-00000626-san-bus_all

2010/11/02 J.D.パワー、HEVとEVの需要予測は「過熱気味」(Impress Watch)

 J.D. パワー・アンド・アソシエイツは10月27日、ハイブリッド車(HEV)と電気自動車(EV)の世界全体の需要予測に関するリポートを発表した。

 これによると、HEVとEVを合わせた世界全体での販売台数は2020年に520万台と予測。これは同年の世界の販売予測台数である7090万台の7.3%に過ぎないと言う。

 その理由は、「従来型の自動車からHEVやEVへの乗り替えを多数の消費者に納得させることは困難」としており、消費者が代替パワートレーン技術に移行するためには、以下のシナリオのいずれか、または複数の組み合わせが必要だと言う。
・2020年までに石油系燃料の価格が世界的に大幅に上昇すること
・環境に配慮した技術において、コストを削減し、かつ消費者の信頼感を高めるような大きな進展があること
・消費者にHEVやEVの購入を促すように政府の方針が強化されること

 しかし、上記のシナリオについて今後10年以内に実現する可能性は低いとしており、同社のシニア・バイスプレジデントのジョン・ハンフリー氏は「消費者意識に関する調査によると、税制上の優遇措置や燃費基準の引き上げなど公共政策の大幅な変更がなければ、今後10年以内に環境に優しい自動車への大量移行が起きるとは見ていない」としている。
■HEVおよびEVに関する消費者意識

 リポートによると、消費者はHEV・EVに対して「外見やデザインが好きではない」「新しい技術の信頼性に関する不安」「全般的なパワーおよび性能に対する不満」「航続距離に関する不安」「バッテリーの充電に必要な時間に関する懸念」といったさまざまな不満・懸念を持っていると言う。

 特に、費用面での影響は大きく、消費者の多くはHEVやEVに興味を持っているが、購入価格の割増分を知るとその興味が大幅に低下するのだと言う。
■技術面での欠点

 リポートではHEVとEVの技術面についても触れ、HEVとEVは将来の選択肢の1つとしては興味深いが、航続距離、充電時間の長さ、限定されたサポート・インフラや高価なバッテリーパックなどの欠点が残っていることを指摘。

 さらに、多くの政府が排気ガスの削減ができるとしてEV導入を期待しているが、「自動車の排気ガスを削減できたとしても、EVが使う電気を生産する火力発電所からの排出が増えたのでは意味がない。エネルギーのサプライチェーン全体でのCO2排出量を考えなければならない」(ハンフリー氏)と結論づけている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101102-00000046-impress-ind
※図あり

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●ネクステック・マテリアルズ社、水素センサー「センスH2」でサーモディスク社と協定(2010年09月15日)

 ネクステック・マテリアルズ社(NexTech Materials, Ltd.)の一事業部門であるNTMセンサーズ(NTM Sensors)は、これまでベータテストを行っていた新型水素センサー「センスH2(SenseH2)」の製造販売を本格的に行うために公開した。センスH2は、化学抵抗(chemi-resistive)セラミック技術を活用して、水素検出を前進させる重要な技術的躍進を遂げている。

 ネクステック・マテリアルズ社はまた、新技術を使った水素センサーの開発と製造、そして世界中に販売するためにオハイオ州マンスフィールドのサーモディスク社(Therm-O-Disc, Inc.)と協定を結んだ。
http://www.nextechmaterials.com/view_page.php?id=77

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【再掲】
●第13回技術者育成コース

 水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等(水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です)
◇日程:11月16日(火)?19日(金)
◇会場:(1日目)福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区)

    (2?4日目)九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744番地)
◇定員:20名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇受講料:5万円/人(交流会費3,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/13th_gijutsusya.html
◇受講申し込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20080908193159

●第10回経営者コース

 水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等を対象に、水素の性質や燃料電池などに関する基本的な知識と市場の最新動向を短時間で習得いただくコースです。施設見学では、水素ステーション、燃料電池自動車、家庭用燃料電池の実物をご覧いただきます。
◇対象:水素エネルギーに関心を持つ企業経営者等
◇日程:12月2日(木)12:50〜18:10
◇会場:九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡744番地)
◇定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇受講料:3000円/人(交流会費2,000円)
◇コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
http://www.f-suiso.jp/10th_keieisha.html
◇受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20090309105516
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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