燃料電池ワールド Vol.766 (2010/09/14 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.766
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■2010年09月14日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■燃料電池関連イベント
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☆水素エネルギー先端技術展2010?日本有数の燃料電池・水素関連分野の見本市?【再掲】

 燃料電池・水素エネルギーに関する最先端の技術や製品の紹介に加え、国内外の著名な講師による水素エネルギーの最新の動向が聞ける絶好の機会です。

 「九州・国際テクノフェアー2010」の基調講演会で、トヨタ自動車(株)技監 渡邉浩之氏が「持続可能なモビリティ社会の実現に向けて〜水素社会とITS〜」と題して講演されます。

 「燃料電池・水素エネルギー専門技術セミナー」は事前申込制、先着順です。

 「第2回FC EXPOセミナー in 福岡」(経済産業省資源エネルギー庁/リードエグジビションジャパン株式会社主催)も同時開催します。(事前申込制、先着順です)
◇会期:9月29日(水)〜10月1日(金)10:00〜17:00
◇会場:西日本総合展示場(北九州市小倉北区浅野3-8-1)
http://www.he-t.jp/access.html
◇詳細・セミナーのお申し込みは「水素エネルギー先端技術展2010」ホームページから↓
http://www.he-t.jp/
◇FC EXPOセミナーの申し込みは「第2回FC EXPOセミナー in 福岡」ホームページから↓
http://www.fcexpo.jp/fukuoka/
◇渡邉浩之氏(トヨタ自動車(株)技監)の基調講演会の申し込みは「九州・国際テクノフェアー2010」ホームページから↓
http://www.it-kyushu.net/
◇主催:福岡水素エネルギー戦略会議、経済産業省九州経済産業局、福岡県、北九州市、

    福岡市、国立大学法人九州大学、(独)産業技術総合研究所水素材料先端科学研究
    センター、(財)西日本産業貿易コンベンション協会

☆第2回 山梨燃料電池実用化推進セミナー【再掲】

 燃料電池ビジネスに参入する上で、自社の技術をどのように生かせるのか、現在どのような技術が求められているのか、世界をリードする講師陣により必要な情報を提供いたしますので、皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程 9月21日(火)14:00?17:30
◇会場 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターセミナー室(山梨県甲府市宮前町6-43)
◇参加費 3,000円
◇内容 
第1部 14:15?15:45
『日本における燃料電池自動車の開発動向と水素試験環境の整備』
[講師]中村博氏(公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター特別アドバイザー)第2部 16:00?17:30
『世界の燃料電池自動車(FCV)実証実験の動向と将来展望』
[講師]丹下昭二氏(山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター客員教授)
◇申込締切 定員(30名)に達し次第、募集を締め切ります
◇詳細についてはこちら
  http://www.pref.yamanashi.jp/sangyo/news/index.php?id=74
◇主催 山梨燃料電池実用化推進会議
    山梨県地域産業活性化協議会

■2010年09月13日のWEB LINK NEWS
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2010/09/13 家庭のエネルギー管理に「エネウィンドウ」を発売 JX日鉱日石エネルギー(住宅新報)

 JX日鉱日石エネルギーは10月1日、太陽光発電システムと家庭用燃料電池「エネファーム」の運転状況をひとつのモニターで把握できる住宅用エネルギーモニター「エネウインドウ」を全国で発売する。発電量・消費量、売電・買電電力量、貯湯率などのデータを収集、蓄積して、エネルギー収支や節電目標の達成状況など様々な切り口で家庭におけるエネルギー利用を「見える化」できる。

 接続可能な機器は、国内全メーカーの10kW未満の太陽光発電システムと、10月以降に出荷されるエネオスセルテック製LPG仕様エネファーム。5.7インチTFT型カラー液晶付。希望小売価格は9万8000円(消費税込み)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100913-00000005-jsn-ind

2010/09/13 【香港】温室ガス排出を6割削減:環境局、気候変動10カ年綱領(NNA)

 環境局はこのほど、地球規模の気候変動に対応するため、域内総生産(GDP)に対する温室効果ガス排出量を示す炭素強度を2020年に05年比50〜60%削減する行動綱領を発表した。発電燃料に占める原子力の割合を50%まで高める。新エネルギー車の普及を加速することなども盛り込んでおり、環境技術を誇る日系企業のビジネスチャンスが広がりそうだ。
 ■石炭発電から原発へ

 香港の温室効果ガス排出源は発電が全体の67%を占め、運輸関連が18%、廃物処理が5%などとなっている。このため政府が最も重視するのが発電による排出削減で、現在は全体の23%にすぎない原子力発電を20年までに50%へ引き上げる。天然ガスによる火力発電も23%から40%に引き上げ、現在主流である石炭発電の比率を54%から1割以下に引き下げる方針だ。

 原子力発電所を域内に持たない香港が目標を実現するためには、中国本土からの電力輸入を増やすことになる。風力や太陽光など再生可能エネルギーによる発電も推進し、20年には全体の3〜4%を供給できるよう育成する。
 ■自家用車3割を新エネに

 発電に次ぐ排出源となっている運輸分野では、電気自動車(EV)、ハイブリッド車など新エネルギー車の普及を急ぐ。具体的には20年までに自家用車の30%、バス・トラックの15%を新エネルギー車とすることを目指す。

 今回の行動綱領では政府の役割や市民の負担が明確には示されておらず、目標達成への道筋が見えにくい側面もある。原子力発電の割合を高めるには民間電力会社の協力が不可欠だが、香港電灯(ホンコン・エレクトリック)は「技術的、商業的、時間的に非常に難しい目標だ」と早くも難色を示している。大幅な電気代の値上げを伴えば世論の猛反発は避けられないだろう。補助金や新たな法的枠組み作りといった目標実現のための誘導策が、今後どの程度まで打ち出されるのか注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100913-00000002-nna-int

2010/09/13 米カリフォルニア州、スマートメーター導入に反対機運強まる(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 米カリフォルニア州のサンフランシスコ・ベイエリアで、新型電力メーター(スマートメーター)が物議を醸している。電力会社パシフィック・ガス・アンド・エレクトリックの持ち株会社PG&Eは22億ドルを要するメーターの更新に対する地域の反対を抑え込む努力をしているが、反対派を翻意させるには至っていない。

 電力網の改修と、消費者へのより良好な節電手段の提供の実現に向けた努力の一環として、PG&Eは2012年までに930万台のスマートメーターを導入する計画だ。

 今後数年間の発電所の排出ガスの削減を目指す州と連邦政府にとって、スマートメーターは不可欠だ。マニュアル操作でデータを読む従来の機種と異なり、新たなメーターはデータを無線送信する。電力会社は、エネルギーの使用を奨励したくない時には料金の割り増しを、使用を促したい時には料金の割り引きを行うことが可能になる。

 メーターに関する不満が表面化したのは、ベーカーズフィールドの顧客が通常より高い電気料金に気付き始めた09年半ばだ。また、最近はベイエリアの複数の都市の顧客が、メーターが発する無線により健康を害したとの苦情を申し立てている。さらには、理論的にハッカーがデータ送信を傍受することが可能であるため、顧客は個人情報の漏えいに対する懸念を表明している。

 PG&Eはこれまでのところ、市当局や個人がスマートメーターの導入を自らの意思で見合わせるのを認めていない。一方で、市の条例がこの問題にいかなる影響を及ぼすかは明らかでない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100913-00000001-wsj-int

2010/09/13 岡山市に世界初の太陽電池路線バス 屋根で発電、車内照明に利用(J-CASTニュース)

 屋根に太陽電池を搭載して発電し、車内の照明に使う世界初の路線バスが2010年9月1日から岡山市内で運行を始めた。乗用車ではトヨタプリウスが屋根に太陽電池を搭載し、車内換気の電源に用いるなどしているが、路線バスに太陽電池が搭載されるのは世界初という。

 路線バスに太陽電池を供給するのは三洋電機で、岡山県内で路線バスを運行する両備ホールディングス(HD=本社・岡山市)と共同開発した。バスはディーゼルエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドカーで、動力となるモーターの電源に太陽電池は使われないが、発光ダイオード(LED)の車内照明に利用する。
■自動車への搭載は乗用車、バスともに進んでいない

 このバスは「SOLARVE(ソラビ)」と呼ばれ、今回は1台のみの導入で、岡山市内の路線を1日4往復する。

 ソラビはハイルーフ型の屋根が特徴で、側面に長方形の太陽光パネルが並ぶため、通常の路線バスとの区別は一目瞭然だ。太陽光パネルを配した太陽電池は住宅などで普及が進んでいるが、実は自動車への搭載は乗用車、バスともに進んでいない。

 それには理由がある。太陽電池を製造する大手電機メーカーによると、「自動車は加速と減速を繰り返すほか、振動も多く、事故で衝突する可能性さえある。シリコンをガラスで覆った太陽光パネルにとっては過酷な使用環境にあり、自動車に搭載する以上は高い技術力と耐久性を求められるからだ」という。

 乗用車でルーフに京セラの太陽電池を搭載しているプリウスも、炎天下に車を駐車した場合の車内換気の動力などとして使っている程度。現状では太陽電池の利用はこうした副次利用にとどまっている。プリウスはもちろんハイブリットカーだが、太陽電池で発電した電力を動力モーターの電源として使うことは現状では実現しておらず、自動車への太陽電池の本格的な普及は世界的に進んでいない。
■バスの車両価格は通常の約3倍

 普及しないのは、耐久性とともに、コストの問題も大きいようだ。今回の両備HDの路線バスの車両価格は通常のバスの約3倍にもなるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100913-00000000-jct-bus_all
※写真あり

2010/09/13 欧米のレアアース埋蔵量が大きいが、生産量はゼロ-米国(サーチナ)

 米エネルギー政策のアナリストであるMark Humphries氏は先週の金曜日、国会に「レアアースの世界供給チェーン(RareEarth Elements:The Global Supply Chain)」と題した報告書を提出した。

 レアアースの輸入大国でしばしば囁かれている「世界のレアアースはすべて中国にある」などといううわさなどとは違い、この報告書の6ページ目にはそれをしっかりと裏付ける「09年の全世界のレアアース生産量と埋蔵量」という表が載っている。表から分かったことは、「中国のレアアース埋蔵量は3600万トンで全世界埋蔵量の36%を占め、生産量は12万トンで全世界生産量の97%を占める」ということだ。

 中国の状況とまるきり対照的なのは、アメリカとロシアである。両国のレアアースの埋蔵量はどちらも数千万トン以上で、それぞれ全世界埋蔵量のアメリカが13%、ロシアが19%を占めている。それにもかかわらず、生産量はゼロに等しい。一人当たりの埋蔵量で考えても、両国とも中国より多いが、アメリカもロシアも完全に輸入に頼っている。

 報告書によると、アメリカも一時期レアアースの採掘を行なっていたが、過去15年の間にすっかり採掘をやめていた。

 中国科学院長春応用科学研究所学術委員会の洪広言副主任は長年、中国のレアアース研究に携わっており、「以前、中国のレアアースの価格はこれ以上ないほどに安かった。白菜よりも安いと言う時期さえあり、今にしてみれば、実にもったいないことをしていた。米国は、中国の安いレアアースを輸入して加工し、高い価格で再び中国に輸出していたのだった。アメリカはそうやって膨大な利益を得ているのだ」と主張した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100913-00000024-scn-cn

■海外ニュース
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<定置用電源>
●アルバートソンズ社のスーパーマーケット、UTCパワー社の燃料電池を設置(2010年08月30日)

 アルバートソンズ社(Albertsons)の新しいスーパーマーケットが、店舗の90%近くの電力を生産するUTCパワー社(UTC Powe)製400kW級燃料電池を設置した。同店はカリフォルニア州サン・ディエゴに出店している。この環境に優しいアルバートソンズ社の5万5千平方フィートの新店舗は、9月1日に開店する。
http://www.utcpower.com/fs/com/bin/fs_com_Page/0,11491,0357,00.html

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