燃料電池ワールド Vol.764 (2010/09/10 08:53)

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□燃料電池ワールド Vol.764
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■2010年09月10日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■燃料電池関連イベント
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☆第2回 山梨燃料電池実用化推進セミナー【再掲】

 燃料電池ビジネスに参入する上で、自社の技術をどのように生かせるのか、現在どのような技術が求められているのか、世界をリードする講師陣により必要な情報を提供いたしますので、皆様のご参加を心からお待ちしております。
◇開催日程 9月21日(火)14:00?17:30
◇会場 山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターセミナー室(山梨県甲府市宮前町6-43)
◇参加費 3,000円
◇内容 
第1部 14:15?15:45
『日本における燃料電池自動車の開発動向と水素試験環境の整備』
[講師]中村博氏(公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター特別アドバイザー)第2部 16:00?17:30
『世界の燃料電池自動車(FCV)実証実験の動向と将来展望』
[講師]丹下昭二氏(山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター客員教授)
◇申込締切 定員(30名)に達し次第、募集を締め切ります
◇詳細についてはこちら
  http://www.pref.yamanashi.jp/sangyo/news/index.php?id=74
◇主催 山梨燃料電池実用化推進会議
    山梨県地域産業活性化協議会

☆水素エンジンの音、聞いたことありますか?【再掲】

 〜『2010「青少年のための科学の祭典」東京大会 in 小金井』に出展
 水素は人類のエネルギー源となり得るのだろうか?

 このことについてウェブ上で時々、否定的な論調を見かける。以前からいろいろな論議はあるのだが、最近のは二次電池との対比での意見の色彩が濃い。

 由来、初めから完璧に迎え入れられるものはなかなか無いのであるから、人類にとって必要なものであれば問題を抱えながら受容されていくはずで、水素はまだ、その未来へのアプローチに運命を託しているのだと言えよう。

 夏休みの先日、東京都立杉並工業高校のクラブ活動で水素エンジン(非常用小型発電機)を見せてもらった。以前から協力していただいている佐藤昌史教諭が作ったものだ。3年前から試作し、今回ようやくノッキングや異常燃焼もなく、安定した運転が出来る仕上がりになったというので、どれどれ、どんな仕上がりかなと出かけていった。この水素エンジンの特長を列記してみよう。
・汎用小型4サイクルエンジン(約50cc)を改造。
・マルチ・フューエルエンジンとして、水素・LPG・バイオガス等での運転が可能。
・燃料電池と比べて効率は低いが、低価格・高い安定性と耐久性がある。
・排気ガスは基本的に水(H2O)と窒素(N)なので環境に優しく屋内運転も可能。 ビニールハウス内でエンジン廃熱も利用できる。

 当日、部員である生徒たちのアシスタントで実際に水素とLPGで運転して、その違いを体感した。頭で理解していたものと違って、毒ガスと山頂の空気ほどの違いをもろに感じ、自動車検査用排気ガステスターで数値的にも確認できた。水素エンジンが自動車に使われるよりもまず、生活の中に普及して欲しいと思ったのは実際に触れてみたからだ。もしかしたら一般に、燃料電池よりも水素エンジンに触れる機会が少ないのかもしれない。

 水素エンジンがどんなものか、小金井市で展示するので、この機会にぜひ体験してみてはいかがですか? 百聞は一見にしかず。
◇日時:9月12日(日) 10:00〜16:30
◇場所:東京学芸大学(小金井キャンパス)
◇入場料:無料
◇主催:2010「青少年のための科学の祭典」東京大会 in 小金井実行委員会、他
◇展示:東京都立杉並工業高校機械工作部次世代自動車研究チーム

■2010年09月09日のWEB LINK NEWS
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2010/09/09 県産業技術センター:和紙を電気通す「炭素紙」に 国内初、開発に成功 /岐阜(毎日新聞)
 ◇燃料電池へ活用期待

 県産業技術センターは8日、和紙に光を当てて炭化し、電気を通す「炭素紙」にする技術の開発に国内で初めて成功したと発表した。光で加熱するセラミック業者の技術と、和紙製造業者の技術を組み合わせたもので、薄くて安価なのが特長。同センターは今後、燃料電池の材料に利用してもらうなど実用化を図り、和紙の需要拡大につなげたいとしている。

 同センターが07年から製紙業者やセラミック業者など県内外の計3社と共同で開発した。紙に虫眼鏡を当てて焦がすのと同じ原理で、人工ルビーの製造に用いるランプの光を和紙に当て、1500度以上の高温に加熱し、炭化する。一方、和紙の方も縮んだり形が崩れないよう、特殊な化学繊維を混ぜて燃えにくくしたり、均一にすくなど工夫した。

 岐阜県は美濃和紙などの和紙の生産で知られているが、出荷額は横ばい状態が続いている。同センターは「電気を通すようになり、用途は広がる。実用化すれば、需要が増え、県内製紙業の活性化につながる」として、特に燃料電池への活用に期待する。

 現在、燃料電池は一部に炭素繊維が用いられているが、炭素紙でも同じ機能を果たす上に安価だという。今後、実用化のため、強度を上げるなど改良を進める方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100909-00000040-mailo-l21

2010/09/09 GTアソシエイション、SUPER GT第7戦富士で燃料電池車に同乗できる試乗会(Impress Watch)

 SUPER GTを主催するGTアソシエイションは、2010 AUTOBACS SUPER GT第7戦「FUJI GT 300km RACE」の予選日にあたる9月11日に、富士スピードウェイの本コースにおいて「燃料電池自動車同乗試乗会」を実施する。先着30組まで参加でき、開催時間はGTキッズウォーク中の17時から。

 トヨタ「FCHV-adv」、日産「X-TRAIL FCV」、ホンダ「FCX クラリティ」の燃料電池車(FCV)に同乗できる試乗会で、本コースの一部を往復する形で行われる。ドライバーは、現在SUPER GTで監督を務める関谷正徳監督(FCHV-adv)、星野一義監督(X-TRAIL FCV)、高橋国光監督(FCX クラリティ)の3名。

 「家族」で来ていることが参加条件で、子どもは小学生以上の必要がある。

 そのほか、9月11日、12日の両日とも、スタンド裏イベント広場に3台の燃料電池車が展示される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100909-00000051-impress-ind
※写真あり

■海外ニュース
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<その他>
●米国エネルギー省、燃料電池と水素のプロジェクト4件に資金を授与(2010年08月02日)

 米国エネルギー省は、中小企業革新研究プログラム(Small Business Innovation Research program:SBIR)と中小企業技術移転プログラム(Small Business Technology Transfer program:STTR)を通して、34の州の中小企業に合計1億8800万ドルを授与した。これは、商業化が可能なクリーン・エネルギー技術の開発に対して実施したもので、燃料電池および/または水素のプロジェクト4件が含まれている。資金授与の対象には、ギナー・エレクトロケミカル・システムズ社(Giner Electrochemical Systems, LLC)とH2ポンプ社(H2 Pump, LLC)、プロトン・エナジーシステムズ社(Proton Energy Systems)、ネクステック・マテリアルズ社(NexTech Materials)が選ばれている。
http://www.energy.gov/news/9293.htm

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