燃料電池ワールド Vol.761 (2010/09/07 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.761
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■2010年09月07日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■燃料電池関連イベント
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☆水素エンジンの音、聞いたことありますか?【再掲】

 〜『2010「青少年のための科学の祭典」東京大会 in 小金井』に出展
 水素は人類のエネルギー源となり得るのだろうか?

 このことについてウェブ上で時々、否定的な論調を見かける。以前からいろいろな論議はあるのだが、最近のは二次電池との対比での意見の色彩が濃い。

 由来、初めから完璧に迎え入れられるものはなかなか無いのであるから、人類にとって必要なものであれば問題を抱えながら受容されていくはずで、水素はまだ、その未来へのアプローチに運命を託しているのだと言えよう。

 夏休みの先日、東京都立杉並工業高校のクラブ活動で水素エンジン(非常用小型発電機)を見せてもらった。以前から協力していただいている佐藤昌史教諭が作ったものだ。3年前から試作し、今回ようやくノッキングや異常燃焼もなく、安定した運転が出来る仕上がりになったというので、どれどれ、どんな仕上がりかなと出かけていった。この水素エンジンの特長を列記してみよう。
・汎用小型4サイクルエンジン(約50cc)を改造。
・マルチ・フューエルエンジンとして、水素・LPG・バイオガス等での運転が可能。
・燃料電池と比べて効率は低いが、低価格・高い安定性と耐久性がある。
・排気ガスは基本的に水(H2O)と窒素(N)なので環境に優しく屋内運転も可能。 ビニールハウス内でエンジン廃熱も利用できる。

 当日、部員である生徒たちのアシスタントで実際に水素とLPGで運転して、その違いを体感した。頭で理解していたものと違って、毒ガスと山頂の空気ほどの違いをもろに感じ、自動車検査用排気ガステスターで数値的にも確認できた。水素エンジンが自動車に使われるよりもまず、生活の中に普及して欲しいと思ったのは実際に触れてみたからだ。もしかしたら一般に、燃料電池よりも水素エンジンに触れる機会が少ないのかもしれない。

 水素エンジンがどんなものか、小金井市で展示するので、この機会にぜひ体験してみてはいかがですか? 百聞は一見にしかず。
◇日時:9月12日(日) 10:00〜16:30
◇場所:東京学芸大学(小金井キャンパス)
◇入場料:無料
◇主催:2010「青少年のための科学の祭典」東京大会 in 小金井実行委員会、他
◇展示:東京都立杉並工業高校機械工作部次世代自動車研究チーム

■2010年09月06日のWEB LINK NEWS
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2010/09/06 中国の自動車台数、2020年に2億台突破へ=政府高官(ロイター)

 [上海 6日 ロイター] 中国工業情報省のWang Fuchang次官は5日、自動車業界の会議で、中国の自動車台数は2020年に2億台を上回るとの見通しを示した。6日付の中国証券報が報じた。

 同次官は、自動車台数の大幅増加が、環境とエネルギー安全保障に関する問題を提起すると指摘した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100906-00000968-reu-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<定置用電源>
●フュエルセル・エナジー社、エネルギー省産業技術プログラムから200万ドルを獲得(2010年08月)

 フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)は、「コージェネシステム技術開発実証」提案書に基づく米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)産業技術プログラム(Industrial Technologies Program:ITP)から277万5819ドルを授与された。同社は、高温型燃料電池から排出される還元ガスをアキュパワー社(ACuPowder:ACP)の光輝焼鈍プロセスで使われる水素と窒素を直接置換するために使うために、アキュパワー社と協力する予定である。
http://www1.eere.energy.gov/industry/distributedenergy/pdfs/itp_foa_awards.pdf

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