燃料電池ワールド Vol.720 (2010/07/09 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.720
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■2010年07月09日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2010年07月08日のWEB LINK NEWS
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2010/07/08 電気自動車メーカーへの出資が浮き彫りにする「トヨタの迷走」(フォーサイト)

 トヨタ自動車は2008年に販売台数で米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界最大の自動車メーカーになった。企業として絶頂に立ったわけだが、それ以降、急速にトヨタらしい強さを喪失していった。

 米国でのブレーキペダルをめぐる大規模リコールは、トヨタを世界トップに押し上げた高品質が揺らいだことを示した。原因は部品を納入した米部品メーカーにあるが、結果的にいえば納入企業の選択、生産指導で従来のトヨタの能力が薄れたことは歴然としている。かつては傲慢なほど自信たっぷりだったトヨタの幹部も、記者会見で目が宙を泳ぐ場面が増え、グループを率いる豊田章男社長は、内輪の会合とはいえ、テレビカメラも入った公衆の面前で涙を流す失態を演じてしまった。

 そうした下り坂のトヨタがまた不可思議な決断を下した。米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズへの出資である。トヨタはテスラに5000万ドル(約44億円)を出資、電気自動車の開発に取り組むという。年内にもトヨタの既存車をベースにした試作車をつくる予定だ。
■見えなくなったトヨタの哲学
■日産の「リーフ」が脅威に?
■巻き返す「ガソリンエンジン派」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100708-00000301-fsight-bus_all

2010/07/08 <科学技術会議>重点8分野を選定(毎日新聞)

 政府の総合科学技術会議(議長・菅直人首相)は8日、来年度予算で特に重点配分を求める科学技術の重要施策8分野を選定した「アクション・プラン」をまとめた。10万人の全遺伝情報(ゲノム)を解読し病気の予防に役立てる「ゲノムコホート研究」や、寿命が現在より2.5倍長い燃料電池の開発など医療と環境分野を重視した。

 プラン策定は6月に閣議決定した新成長戦略の実現に向けた初の試みで、近く本会議で決定する。科学技術政策の「司令塔」として担当省庁に政策の具体化と予算要求を促すとともに、事業の重複を避け予算の効率化を図る。

 環境分野では、太陽光発電や燃料電池の性能向上や低コスト化、木質系バイオマス燃料技術の開発などが盛り込まれている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100708-00000028-mai-soci

2010/07/08 陽子は通説より小さいと示す実験結果
(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト)

 原子の構成要素である陽子は通説よりも小さいとする実験結果が発表された。今後、物理法則の根本がひっくり返ってしまうかもしれない。

 すべての原子は原子核とその周囲にある電子で構成される。原子核は中性子と陽子から成り、両者はクオークと呼ぶ粒子でできている。長年、陽子の半径は0.8768フェムトメートルとされてきた。1フェムトメートルは1000兆分の1メートルを表す。

 陽子の半径は、60年の歴史を持つ量子電磁力学(QED)理論の方程式に不可欠な数値だ。重力以外のあらゆる力が素粒子に及ぼす影響を説明する素粒子物理学の標準模型も、QEDを基礎にして成り立っている。

 しかし、まだ1%の誤差が残っており、QED理論を完璧なものとするには精度が足りない。物理学者たちは誤差を解消する方法を模索してきた。

 ドイツ、ガルヒンクにあるマックス・プランク量子光学研究所のランドルフ・ポール氏率いる研究チームは、水素原子を変化させる特別な粒子加速器を使用して10年間にわたり実験を行った。水素原子は、陽子と電子1つずつで構成されている。

 実験では、水素原子の電子を、その200倍の質量を持つミューオンと呼ぶ粒子に置き換えた。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100708-00000001-natiogeo-int
※写真あり

2010/07/08 パナソニック、蓄電システムで実証試験=11年度に家庭用を事業化へ(時事通信)
*パナソニックは8日、太陽光発電で得た電気エネルギーを効率的に利用する蓄電システムの実証試験を、住之江工場(大阪市住之江区)で6月下旬から始めたと発表した。家庭用蓄電システムを想定し、工場内の事務棟を活用。1年間をめどに必要なデータを計測、解析し、2011年度中の事業化を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100708-00000151-jij-biz

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●ドイツ、新しいベルリン水素ステーションが開設(2010年05月12日)

 クリーン・エナジー・パートナーシップ(Clean Energy Partnership)によるプロジェクトの一環として、ドイツ、ベルリンのHolzmarktstrasseに新しい水素充填ステーションが開設した。このプロジェクトは、ノルウェーの国営石油会社スタットオイル(Statoil)の子会社ハイドロジェン・テクノロジーズ社(Hydrogen Technologies:HT)によって実施され、70Mpaの充填技術が提供された。
http://www3.statoil.com/hydrogentechnologies/svg03816.nsf/UNID/83370836A2C14A69C125772A003211ED?OpenDocument

〔訳注〕Clean Energy Partnership 2004 年末からドイツ政府などが支援して、自動車メーカーや石油会社によって行われている水素実証プロジェクト。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□──────────────詳細は、http://www.fcworld.jp/fc_02event.html
☆福岡水素エネルギー戦略会議 平成22年度総会

 7月23日(金)下記のとおり平成22年度の総会・記念講演会を開催いたします。

 本年5月、戦略会議は世界18カ国の地域が参加する閣僚級会合「水素経済のための国際パートナーシップ(IPHE)」から、優秀リーダーシップ賞を日本で初めて受賞しました。

 そこで、今年の記念講演会は、IPHEアワードの受賞を記念して、我が国が誇る水素研究とエネファームをテーマに、九州大学水素エネルギー国際研究センター佐々木一成センター長と、西部ガス(株)黒田明部長にご講演いただきます。世界最先端の水素研究開発拠点である九州大学の取り組みや、世界最大の福岡水素タウン・創エネハウスの建設などを通じてエネファームの普及を図る西部ガスの取り組みをご紹介いたします。

 情報交換・懇親の場となる交流会とともに、是非、ご参加ください。
◇日時:7月23日(金) 14:00?18:00
◇場所:ホテル日航福岡
(福岡市博多区博多駅前2丁目18番25号 *博多駅より徒歩3分)
◇日程:
・『福岡水素エネルギー戦略会議総会』 14:00〜14:50《会場:都久志の間(3階)》
  会長挨拶 新日本製鐵(株) 黒木啓介代表取締役副社長
  知事挨拶 福岡県 麻生渡知事
  来賓挨拶 九州経済産業局長、九州大学総長
  議  事 戦略会議22年度事業計画等
・『IPHE(水素経済のための国際パートナーシップ)受賞報告』 14:55〜15:00
・『記念講演会』 15:05〜16:30
「産学官地域連携による水素社会実現に向けた九州大学の取り組み」

  佐々木 一成氏(九州大学水素エネルギー国際研究センターセンター長)「西部ガスグループのエネファーム普及についての取組み」(仮題)

  黒田 明氏(西部ガス(株)エネルギー統轄本部リビングエネルギー本部営業設備部部長)
・『交流会』 16:40〜18:00《会場:都久志の間(3階)》
◇詳細はこちら→ http://www.f-suiso.jp/H22soukai.html
◇参加費:無料(交流会のみ5,000円/人)
◇申し込み方法:7月15日(木)までに入力フォームからお申し込みください。
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20080421174912
◇主催:福岡水素エネルギー戦略会議 http://www.f-suiso.jp/

☆福岡水素エネルギー人材育成センター「第12回 技術者育成コース」開催!

 7月27日(火)から30日(金)の4日間、「実践的な実習」と「幅広い講義」により技術者に必要な知識の習得を目指す「技術者育成コース」を開催します。

 少人数制で参加者1人1人が機材に触れることができる実習や、水素ステーション、燃料電池自動車の実物を使用した構造等の解説が特長のコースです。
 皆様のご参加を心からお待ちしております。
○対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等
※水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。
○日時:7月27日(火)?7月30日(金)
○会場:
・1日目 福岡県中小企業振興センター 4階 401B会議室
(福岡市博多区吉塚本町9番15号)
・2?4日目 九州大学伊都キャンパス 稲盛フロンティア研究センター ホールC(福岡市西区元岡744番地)
○受講料:50,000円/人(交流会参加の方は別途3,000円)
○締切:7月13日(火)※定員20名になり次第締め切ります。
○カリキュラム詳細及び申込みは人材育成センターホームページから!→ http://www.f-suiso.jp/12th_gijutsusya.html
○主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
○後援:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

☆福岡水素エネルギー人材育成センター「第3回 高度人材育成コース」開催!

 8月31日(火)から9月2日(木)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。皆様のご参加を心からお待ちしております。
※申込みは先着順です。お早めにお申し込みください。
?コースの概要?
◇対象 大学生・大学院生、若手研究者等(原則35才未満)
◇開催日程 8月31日(火)?9月2日(木)3日間
◇会場 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744)
◇受講料 無料(交通費、宿泊費は受講者負担)
◇交流会(名刺交換会) [初日の講義終了後。全員参加]
 参加無料 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2,000円/人
◇募集人数(定員) 40名
◇申込締め切り 8月23日(月)(定員に達し次第、募集を締め切ります)
◇詳細・お申し込みはこちらから
http://www.f-suiso.jp/3rd_koudo.html
◇主催 福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)/独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/国立大学法人 九州大学 水素エネルギー国際研究センター/独立行政法人 産業技術総合研究所 水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
◇後援 水素エネルギー協会(HESS)/燃料電池開発情報センター(FCDIC)/公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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