燃料電池ワールド Vol.589 (2009/12/16 10:38)

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□燃料電池ワールド Vol.589
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■2009年12月16日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM

                  ◇http://blogs.yahoo.co.jp/pemdream

■2009年12月15日のWEB LINK NEWS
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2009/12/15 ホンダ、大型HVで米攻略 10年代早期、車種充実を加速(フジサンケイ ビジネスアイ)

 ホンダは14日、2010年代の早期に米国へ大型のハイブリッド車(HV)を投入する方針を明らかにした。排気量は3000cc以上のクラスになる見込みで、米国市場で根強い大型車のニーズにこたえる。同時に、20年までには先進国で販売する車の50%をHVにする方針を表明。さらに家庭で充電できるプラグイン・ハイブリッド車(PHV)について、製品化を前提とした開発をスタートしたことも明らかにした。HVをエコカー戦略の中核に据え、多様なニーズにこたえる戦略を加速させる。

 また、10年代前半にも米国へ投入する電気自動車(EV)については、走行距離が短いなどのデメリットが残っていることから、「20年時点でも、ホンダ車のうち大きな台数を占めないだろう」(川鍋専務)とし、エコカー戦略の主軸には据えない考えだ。

 ただ、長期的にはニーズがあるとみており、川鍋専務は「2050年には、ホンダ車が世界で出す車の50%が、EVや燃料電池車になっている可能性がある」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091214-00000005-fsi-bus_all

2009/12/15 ウオッチング’09:究極の燃料電池車求め--山梨大ナノ材料研究センター
 /山梨(毎日新聞)
 ◇最新顕微鏡で日々材料実験

 二酸化炭素を排出しない「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車。その核となる燃料電池の研究が、今年8月に開所した山梨大燃料電池ナノ材料研究センター(甲府市宮前町)で進められている。世界最先端の研究所で、どんな研究が進んでいるのだろうか。

 巨大な電子顕微鏡のモニター画面を大学院生、小俣卓也さん(24)がじっと見つめる。小俣さんが見ているのは「電解質膜」という特殊なフィルムだった。食品用ラップのような電解質膜だが、厚さは25ナノメートル(ナノは10億分の1)。ラップの約1000分の1だ。0・1ナノメートル単位まで観察できるこの顕微鏡は、分子構造まで見ることができる。

 これらの研究のために導入したのが、冒頭の顕微鏡だ。3億5000万円を投じて特注した。試料にガスを流したり、温度を変化させたりしながら観察できるため、作業効率が飛躍的に上がるという。燃料電池の性能を測る最新型の測定器も導入された。渡辺政広センター長(66)は「企業以外でこれほどの設備を持つ研究施設はない」と話す。
 研究の進め方も従来の大学とは異なる。

 毎日開かれるミーティングには、分野が異なる研究者が全員参加する。誰が何の研究を進め、自分の研究とどう関連するのかを常に把握できる環境だ。

 日立製作所の研究職からセンターに移った東山和寿教授(54)は「大学の研究者はそれぞれ自分の研究だけをしていると思っていたが、ここは違う」と話す。

 40年以上燃料電池の研究を重ねてきた渡辺センター長は「燃料電池車のオーナーになりたくて始めた。道はまだ5合目。これからです」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091215-00000091-mailo-l19

2009/12/15 VW ポロ ブルーモーション発売…燃費は30.3km/リットル(レスポンス)

 フォルクスワーゲンは14日、欧州において『ポロ ブルーモーション』のオーダー受付を開始した。欧州複合モード燃費は30.3km/リットル、CO2排出量は87g/kmで、EVや燃料電池車を除けば、世界一環境性能の高い5シーターに君臨する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091215-00000008-rps-ind
※写真あり

2009/12/15 こんどは横縞---家庭用燃料電池を実証運転(レスポンス)

 東京ガスは、発電部に横縞形セルスタックを搭載した固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムの実証運転を開始した。

 実証運転は独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業である「固体酸化物形燃料電池実証研究」に参加したもの。このSOFCシステムは、東京ガス、京セラ、リンナイ、ガスターの4社が共同開発したもの。

 東京ガスでは12月から、神奈川県横浜市と東京都国分寺市の戸建住宅で1台ずつ、合計2台のシステムを使って実証運転を開始した。2010年度には新たに4台の実証運転を実施し、合計6台の実証運転を行う予定。

 システムを実負荷環境下で運転し、耐久性、信頼性の検証をするとともに、抽出した課題を今後の開発にフィードバックする。セルスタック、システムともに10年耐久を見込んでおり、発電効率の向上やコンパクト化を図ることで2010年代前半に商品化する計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091215-00000018-rps-bus_all
※図あり

2009/12/15 燃料電池車の水素ステーションで体験学習(レスポンス)

 新日本石油は12月15日、同社が運営する「JHFC横浜・旭水素ステーション」で神奈川県横浜市旭区の小学生を対象とした「次世代エネルギー体験学習」を開催した。

 体験学習は、将来を担う子どもに、地球環境に対して関心を持ってもらうとともに、環境にやさしい次世代エネルギーについての理解を深めてもらうため、2005年度から開催しているもので、今回で通算4回目。

 今回は、ひかりが丘小の5年生20人が参加し、水素エネルギーに関する講義や水素充填作業の見学、燃料電池自動車の試乗などを通じ、次世代エネルギーのひとつである水素エネルギーについて、学んでもらった。延べ参加人数は317人となった。

 参加した子どもからは、「燃料電池車は水素で動くので、水しか出なくてすごい」「水素が環境にやさしいエネルギーだということがわかって勉強になった」との感想が聞かれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091215-00000019-rps-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<定置用電源>
●セラミック・フュエルセルズ社、スタック製造工場を開設

 セラミック・フュエルセルズ社(Ceramic Fuel Cells Limited)は、ドイツに固体酸化物型燃料電池のスタックを量産するための大量生産工場を開設した。
http://www.cfcl.com.au/Assets/Files/20091002_CFCL_Heinsberg%20Opening_Final.pdf

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆有機ハイドライド利用システム研究会 特別講演会【再掲】
「『低炭素社会』実現に向けた現状と展望?有機ハイドライド利用技術の最新動向」
○日 時:12月16日(水) 13:00?17:40
○場 所:弘済会館 東京都千代田区麹町5?1 
     http://www.kousaikai.or.jp/hall/index.html
     JR「四谷駅」麹町出口、
     または地下鉄「四谷駅」共通1番出口から徒歩5分
○会 場:弘済会館 会議室「梅」
○参加費:会員無料(法人会員は無料。複数名可)

     非会員 お一人様 8000円(資料代含む。当日現金払い)
○講演内容
1.基調講演 東京工業大学統合研究院教授 柏木 孝夫氏
「新政権下のエネルギー政策」
2.九州大学・水素エネルギー国際研究センター長教授 佐々木 一成氏「産学官地域連携による水素エネルギー社会実現:福岡水素プロジェクトを例として」
3.株式会社新エネルギー研究所取締役 斉藤 泰和氏
「有機ハイドライドによる海外風力水素の貯蔵輸送利用」
4.財団法人エネルギー総合工学研究所プロジェクト試験研究部部長 坂田 興氏「水素キャリア(高圧および液体水素、有機ハイドライド)に応じたフィージビリティスタディに関して」
5.財団法人石油産業活性化センター新燃料部長 菊池 和廣氏
「製油所における水素製造と供給システムの今後の展開と有機ハイドライドの活用」
◇申込方法(12月14日(月)申込締切)
メール(奥田okuda@hrein.jp)またはファックス(011?209?9778)にて下記の項目を明記の上、お申し込み下さい。定員となり次第、締め切りとさせて頂きます。
 ・参加者貴名(フリガナ)
 ・貴団体名(フリガナ)
 ・参加者の部署・役職名
 ・住所 
 ・電話、ファックス
 ・電子メールアドレス
○お問い合わせ 有機ハイドライド利用システム研究会事務局
   http://www.organic-hydride.com/

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