燃料電池ワールド Vol.577 (2009/11/30 10:48)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.577
■□□□□□□□□□
■2009年11月30日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM

                  ◇http://blogs.yahoo.co.jp/pemdream

■2009年11月27〜29日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2009/11/27 四輪自転車の改造、ついに実現――計画マンに強力な助っ人現る(誠 Biz.ID)

 こうしてようやく完成したのが、おそらく日本初であろう「ソーラーパワー自己充電式電動アシスト四輪自転車」のプロトタイプ、その名も「e-ZEM1号」である。スイッチの切り替えやソーラー充電の効率など、現在もテストを続けている。

 風力発電で夜間も充電を続けることや、燃料電池で走行中も充電することにも挑戦したいと思っている。これが完成したら、まず日本縦断を試みたい。そして念願のオーストラリア東岸を南北に走りたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091127-00000031-zdn_b-sci
※写真あり

2009/11/27 NTTデータなど3社、高電圧直流給電システム実証実験で好結果(RBB TODAY)

 NTTデータは27日、NTTデータの都内データセンターにて行われていた、高電圧直流給電システムの実証実験が完了し、好結果を残したことを発表した。

 この実証実験は、NTTファシリティーズおよびNTTデータ先端技術と共同で、中期経営方針の重点施策「環境志向経営」の取り組みの1つ「グリーンデータセンター」における省エネのあらたな取り組みとして行われた。NTTデータの都内データセンターにて、1月29日よりスタートし、10月30日に完了した。高電圧直流給電システムとは、従来商用電源を交流で受電した後、無停電電源装置で2回、IT機器内で1回、合計3回行っていた交流‐直流変換を1回にとどめ、機器に直接直流を供給する電源システム。本システムにより交流‐直流変換のエネルギー損失を削減できるほか、直流48V方式に比べ、給電ケーブルを細くでき、給電効率を改善することが可能となるという。

 NTTグループでは「直流給電推進の取り組み方針」を推進しており、高電圧直流給電システムを稼働中システムに導入しての大規模な実証実験としては、国内初の取り組みとのこと。また、国内外の企業、ベンダー、サプライヤーが協力を表明し、対応機器を持ち寄り共同で実験を実施したという。この実証実験では、データセンターにおける給電システムの消費電力を最大20%程度削減することを目標として取り組んだ結果、電源・空調システム、IT機器の合計で最大18%程度の削減効果が検証された。また、NTTデータの稼働中社内システムへの高電圧直流給電システムの試験適用を通して、信頼性、安全性に関する高い検証結果が得られたとのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091127-00000023-rbb-sci
※図あり

2009/11/28 電子回路開発向け直流電圧/電流源 横河電機が発売(レスポンス)

 横河電機は27日、自動車の電子部品などの電子回路の研究・開発で必要な高精度の直流電圧/電流を発生する直流電圧/電流源『GS200』を発売した。

 今回、高精度、高安定性、高分解能、低ノイズ性能が市場で高く評価されていた「7651」の後継機としてGS200を開発した。前モデルと比べて、直流電圧/電流の発生レンジを拡大し、定電圧発生時の電流値、定電流発生時の電圧値を表示する簡易モニタ機能を搭載した。

 これにより、過電流や接続不良を瞬時に把握できるようになり、開発品質の向上、測定効率の向上が図れるとしている。二次電池、燃料電池、太陽光発電などの開発・製造に貢献するとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091128-00000000-rps-bus_all

2009/11/28 原子力発電 推進派が増加 現状・廃止派減少へ(サーチナ)

 内閣府の原子力に関する国民への特別世論調査で、原子力発電に対して、積極的あるいは慎重に「推進」とする原子力発電推進派は2005年12月の調査(エネルギーに関する世論調査)に比べ4.5ポイント増え、59.6%となる一方、現状維持派は1.4ポイント減少し18.8%、廃止派(将来的に廃止、早急に廃止)も0.8ポイント減少し16.2%にとどまっていることが分かった。地球温暖化防止の上でも原子力発電は効果があると認知されてきたことも推進派増加の要因になっているとみられる。

 原子力発電を不安に思う理由では、日本でも事故が起きる可能性があるから(75.2%)というものが最も多く、次いで、地震が多いから(53.1%)、国がどのような安全規制を実施しているのか分からないから(41.5%)などが多かった。また、自分の居住地に高レベル放射性廃棄物処分場の設置計画があったとしたら、との問いには79.6%が反対の意思表示をしていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091128-00000003-scn-bus_all

2009/11/29 メタパワーで疾走 ヤマハの燃料電池バイク(産経新聞)

 ヤマハ発動機が、燃料電池バイクの開発を進めている。コンセプトバイク「FC-Dii」に採用したのは、「ダイレクトメタノール燃料電池」(DMFC)だ。メタノール水溶液から水素を取り出し、酸素と化学反応させて発電した電気が動力源だ。最大出力は1キロワット。ヤマハ発の担当者は「群を抜く静粛性だけでなく、エンジン型発電機と同等の出力性能がある」と胸を張る。
 ■CO2排出量は半分

 19年10月にはコンセプトカー「エフシー・ディ」を東京モーターショーに出展した。発電用の燃料電池に加え、電気をためておくリチウムイオン電池も搭載。リチウム電池は取り外して充電できるようにした。

 エフシー・ディの1キロ走行当たりCO2排出量は19・4グラムで、ガソリンエンジンの原付の35・5グラムのほぼ半分だ。

 バイクへの燃料電池の搭載は、四輪車に比べて難しいとされる。搭載スペースが限られるため、小型化が必要なうえ、転倒や風雨などへの耐久性も求められる。

 ヤマハ発では、DMFCの市販化について未定としているが、多数のハードルを乗り越え、早期の普及を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091129-00000502-san-bus_all
※写真あり

2009/11/29 「風車の音」健康への影響調査へ…環境省(読売新聞)

 風力発電施設の風車の回転などで出る「低周波音」と呼ばれる音波が、人間の健康に及ぼす影響を検証するため、環境省は来年度から初の大規模調査に乗り出す。

 クリーンエネルギーとして期待される風力発電だが、近隣住民から体調不良の訴えが増加。人間の耳には聞こえにくい低周波音の影響が疑われるが、裏付けるデータがなく、同省は調査が必要と判断した。

 同省は2004年、工場や工事現場から発生する低周波音に関しては、体調に影響を与える可能性の高い周波数の基準を示した。だが、風力発電施設の場合、風の強弱によって低周波音の周波数や強さが常に変化するため、工場の基準は適用できない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091128-00001230-yom-soci

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<素材/部品>
●スリーエム社とプラグパワー社、商用供給契約を結ぶ(2009/10/08)

 スリーエム社(3M)とプラグパワー社(Plug Power Inc.)は、スリーエム社の膜/電極接合体(membrane electrode assemblies;MEA)の商用供給契約を結んだ。この膜/電極接合体は、プラグパワー社の商標「ゲンシス(GenSys)」で独占されている改質ガスを用いる陽子交換膜型燃料電池スタックの中核部品として使われる。

 連続運転の「ゲンシス」燃料電池は、インドの田舎に広げられつつあり、携帯電話自動中継基地局のディーゼル発電機と交換される予定である。改質ガスを前提とするスタックの設計は、それらの自動中継基地に純水素を輸送する補給の困難さを避けて、顧客に燃料電池の経済的環境的利益を実現させる。

 「ゲンシス」は、液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas;LPG)を燃料電池スタックの中で電気に変換させられる水素リッチの改質ガスに改質する。この「ゲンシス」の改質器の設計もまた、プラグパワー社が特許を持っている。簡単な調整によって、プラグパワー社のシステムは、天然ガスのようなさまざまな炭化水素系燃料を処理することができる。
http://www.plugpower.com/newsroom/pressreleases.aspx?action=details&newsid=301

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆燃料電池総合イベント“FC FESTA 2009 in Osaka”(参加費無料)/大阪【再掲】

 経済産業省は、燃料電池に関するセミナー、見本市等を開催する。その全容が決まり、事前登録が始まっている。(http://www.fc-osaka.jp)
会 期 12月9日(水)、10日(木)午前10時?午後5時
会 場 大阪国際会議場 (グランキューブ大阪)3Fイベントホール他
     (大阪市北区中之島5丁目3番51号)
主 催 経済産業省資源エネルギー庁、おおさかFCV推進会議、(財)大阪科学技術センター
○セミナー会場では、特別講演、8つの技術セミナー、パネルディスカッションを開催プログラムや事前登録はこちら→ http://www.fc-osaka.jp/seminar/index.html
・特別講演:Fuel cell Hydrogen Network(ドイツNRW州)
・パネルディスカッション:「儲かりまっか エネファーム?中小企業は参入できるのか?」
・技術セミナー:エネファームシステムメーカー、SOFC,PAFC,マイクロ燃料電池、水素インフラ等燃料電池基幹企業が最新の技術開発の動向を紹介
○見本市では、大阪ガス、新日本石油、東芝燃料電池システム、日本エア・リキード、富士電機システムズなど基幹企業をはじめ、優れた技術を有する先端企業62社、新エネルギー財団(NEF)、燃料電池普及促進協会(FCA)、水素・燃料電池実証(JHFC)プロジェクト、おおさかFCV推進会議、関西の主要大学・研究機関が出展する。
○燃料電池自動車・バス等の試乗会も開催される(「おおさかFCV推進会議」主催)
  (http://www.fc-osaka.jp/event/index.html)
○お問い合わせ 財団法人大阪科学技術センター技術・情報振興部内

        「FC FESTA」事務局 河野(かわの)・師岡(もろおか)・米田
         TEL:06-6225-3666 FAX:06-6443-5319
         メールアドレス:fc-osaka@ostec.or.jp

☆有機ハイドライド利用システム研究会 特別講演会【再掲】
「『低炭素社会』実現に向けた現状と展望?有機ハイドライド利用技術の最新動向」
○日 時:12月16日(水) 13:00?17:40
○場 所:弘済会館 東京都千代田区麹町5?1 
     http://www.kousaikai.or.jp/hall/index.html
     JR「四谷駅」麹町出口、
     または地下鉄「四谷駅」共通1番出口から徒歩5分
○会 場:弘済会館 会議室「梅」
○参加費:会員無料(法人会員は無料。複数名可)

     非会員 お一人様 8000円(資料代含む。当日現金払い)
○講演内容
1.基調講演 東京工業大学統合研究院教授 柏木 孝夫氏
「新政権下のエネルギー政策」
2.九州大学・水素エネルギー国際研究センター長教授 佐々木 一成氏「産学官地域連携による水素エネルギー社会実現:福岡水素プロジェクトを例として」
3.株式会社新エネルギー研究所取締役 斉藤 泰和氏
「有機ハイドライドによる海外風力水素の貯蔵輸送利用」
4.財団法人エネルギー総合工学研究所プロジェクト試験研究部部長 坂田 興氏「水素キャリア(高圧および液体水素、有機ハイドライド)に応じたフィージビリティスタディに関して」
5.財団法人石油産業活性化センター新燃料部長 菊池 和廣氏
「製油所における水素製造と供給システムの今後の展開と有機ハイドライドの活用」
◇申込方法(12月14日(月)申込締切)
メール(奥田okuda@hrein.jp)またはファックス(011?209?9778)にて下記の項目を明記の上、お申し込み下さい。定員となり次第、締め切りとさせて頂きます。
 ・参加者貴名(フリガナ)
 ・貴団体名(フリガナ)
 ・参加者の部署・役職名
 ・住所 
 ・電話、ファックス
 ・電子メールアドレス
○お問い合わせ 有機ハイドライド利用システム研究会事務局
   http://www.organic-hydride.com/

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
 □連絡先:pemdream@gmail.com

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。PEM-DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1