燃料電池ワールド (2008/07/20 21:52)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.337 2008/07/20発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター「高度人材育成コース」

 将来の水素エネルギー新産業・研究を担う若手研究者の育成を目的としたセミナーです。世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
○日時:8月26日(火)〜 8月28日(木)
○場所:九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 311号室
○対象:大学生・大学院生,若手研究者等(原則30才未満)
○定員:40名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
○受講料:無料(ただし、交通費・宿泊費は自己負担)
○申込期間:7月17日(木)〜8月8日(金)  
※詳しくはコチラ:福岡水素エネルギー戦略会議
http://www.f-suiso.jp/koudo/H20koudo1.html

■PEM−DREAMニュース
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☆「水素の有効利用ガイドブック」を読もう

 NEDO(新エネルギー・産業技術開発機構)は7月6日、「水素の有効利用ガイドブック」をホームページ上に掲載して、誰でもダウンロードして読めるようにした。
http://www.nedo.go.jp/informations/other/200716_1/200716_1.html

 総ページ数741ページのガイドブックは、平成17年度から19年度までの3年計画で、(財)エネルギー総合工学研究所と三菱重工業株式会社へ委託して進められた。6月末のNEDO平成19年度研究成果報告シンポジウムで報告があり、成果物が世に出てきた訳だ。

 ガイドブックの利用者は、大学・企業の研究者や設計者、水素ステーションやプラント等の水素取扱者、家庭用燃料電池や水素ステーションの施工者など、仕事で水素に関わる専門家たちを想定している。素人向けではないのだ。ざっと見た印象では、水素の教科書でもあり、データ集でもあり、そして事例集でもあると思った。

 企業、団体、大学などの78名の執筆者が最新の情報を盛り込んだといっても、まえがきによれば、「現在は、水素利用技術の入り口に立ったばかりといえる。水素利用技術を完成させるには、まだまだ課題は山積している」と述べている。その理由は、「水素利用技術に関する研究の対象は、これまでのところ安全な水素利用機器ならびに供給システムの確立であるが、水素のような気体燃料に関して言えば、大きな事故が起こるのは、エネルギー源であるとしている水素を大量に製造し、輸送し、貯蔵する場合である。これらの分野の技術は、残念ながらまだ手付かずである。これらの分野の研究が完了した時点で、初めて水素の利用に関する技術を確立するデータが揃う」ことになるからだ。
 目次を見てみよう。
1. はじめに
2. 水素の基本特性
3. 水素技術関連材料について
4. 水素の安全な取り扱い
5. 水素取り扱い設備・装置・操作における技術
6. 水素に係る技術確立のためのわが国の取り組み
7. 水素に係る規制
8. トラブル・事故事例に学ぶ
付録 A: 海外における水素安全技術確立のための取り組み
付録 B: 水素基礎物性計測に係る要素技術
付録 C: 水素基礎物性に係る実験データ・解析結果
付録 D: 水素に係る安全解析・評価技術

 さらに用語集と索引が用意されている。編集された方々の想いが伝わるのは、「状況別インデックス」だ。例えば、水素ガスを使用する、関連法令を調べる、水素ステーションについて調べる等々、10テーマにわたってどこを見たらよいかを示している。関心を持った人は、ここから紐解くのが実際的だろう。

 内容には高度な知識が必要なところも多いが、使い方はそれぞれであって、自分は分からないところは飛ばして読んでみるしかない。少しは全体像が理解できるもしれないし、幸い、文章は平易で読みやすそうだ。ひと夏かけて読めればとてもリーズナブルな勉強になると思われる。

 原子番号1番の水素原子(元素記号はH)は、原子量が1.00794であり、すべての元素の中で最も軽く、最も小さい。水素分子(分子式はH2)のことを一般に水素もしくは水素ガスと呼んでいる。水素は火災、爆発の危険性の高いガスとして認識されており、ここでは水素の全般的な物性を示し、水素を安全に取り扱う上で参考となるように、関連する物性データをできるだけ掲げるようにした。(本文の書き出し)
 皆さんものぞいてみませんか。

■WEB LINK NEWS
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2008/07/14 「株式」 日清紡(3105)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)

 買い気配から。東京工業大学と組み、燃料電池の触媒に価格が高騰している白金を使わずに、カーボンを使う新技術を開発したと報じられている。カーボンを触媒に使うことでコストは10分の1となり、自動車用なら燃料電池コストを約40万円減らせるほか、長寿命化や安定性なども高まるようである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080714-00000007-fis-biz

2008/07/14 「株式」 本日の注目個別銘柄(フィスコ)
3105 日清紡 1299 +66

 買い優勢。燃料電池用の新技術開発報道が伝わっており、期待材料とされている格好。触媒に高価な白金ではなくカーボンを使うことによって、コストの低減につながることになる。当初は家庭用製品を供給の計画だが、次いで、自動車向けの製品も開発していく方針。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080714-00000033-fis-biz

2008/07/14 【インタビュー】「燃料電池や水冷でさらなる効率化を」――ヴェルナリーCEOが語る、APCの次世代データセンター戦略(Computerworld.jp)

 昨年、仏国Schneider Electricに買収されたことで、業界でもユニークなポジションに立つことになった米国APC。買収以後、APCを指揮しているのが代表取締役兼 CEOのローラン・ヴェルナリー(Laurent Vernerey)氏だ。編集部では7月10日、APCジャパンが主催するユーザー・コンファレンス「APC SOLUTIONS FORUM 2008」に併せて来日した同氏に、データセンターの効率化をテーマにAPCが進める次世代技術への取り組みなどを聞いた。

 Vernerey氏:すでにUPSは技術的な限界に達していると言える。そのため、これ以上、UPSの効率を上げることは難しく、別のアプローチが必要になっている。例えば、UPS単体ではなく、ソフトウェアやその他のコンポーネントも含んだシステムとしてデータセンター全体を管理するようなアプローチだ。こうした新たなアプローチの一貫としてわれわれは、鉛蓄電池の代替として燃料電池を利用したUPSを試験的に米国で提供しており、徐々に採用事例も出てきている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080714-00000006-cwj-sci
※写真あり↑

2008/07/15 エコ対策で意識して行っていることは?(Business Media 誠)

 CO2や水など環境問題に関する話題は絶えないが、地球温暖化の防止策として、どんなことに期待している人が多いのだろうか。最も多かったのは「太陽光発電など自然エネルギーの一般家庭普及」で70.7%、次いで「水素、燃料電池などの脱ガソリン自動車の普及・開発」(62.8%)、「マイバッグ、クールビズなど、1人1人の身近な取り組み」(61.2%)であることが、マイボイスコムの調べで分かった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080715-00000018-zdn_mkt-bus_all
※図あり↑

2008/07/15 東レが韓国・高麗大に研究センター開設(フジサンケイ ビジネスアイ)

 東レは14日、韓国の高麗大学に「先端材料研究センター」を同日付で開設したと発表した。

 同大にはこれまで「新素材研究センター」を設け、電子材料分野の研究を行ってきた。新たに燃料電池や太陽光発電向けなどにも研究の幅を広げ、グローバルな研究拠点として位置づける。人員は、3年後に2倍の60人程度まで拡大させる計画だ。三星、LGなどといった韓国企業との共同研究も計画している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080715-00000022-fsi-ind

2008/07/16 トヨタと物材機構、次世代車材料を共同開発−まずリチウム電池(日刊工業新聞)

 トヨタ自動車は物質・材料研究機構(NIMS、茨城県つくば市)と共同で、次世代の自動車材料の研究開発に着手する。18日に正式合意し、同日付でNIMS内に「NIMS―トヨタ次世代自動車材料研究センター」を開設する。リチウムイオン電池の高機能化・低コスト化に寄与する材料研究を始めるほか、連携により自動車全般にわたる材料の開発を強化する。

 研究テーマには、リチウムイオン電池材料のほか、熱エネルギーと電気エネルギーを相互に変換できる熱電材料や、ハイブリッド車(HV)用モーターに使用する高機能磁性体材料、燃料電池向け材料などが挙がっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080716-00000003-nkn-ind

2008/07/16 松下、家庭用燃料電池の低価格機開発を促進(日刊工業新聞)

 松下電器産業は開発要員を増やして家庭用燃料電池の低コスト化を進める。現在の開発要員数は明らかにしていないが、08年度に従来比約1割増やすなど体制拡充を始めており、2010年度をめどに同2倍にする。増員により構成部品(デバイス)の原価低減につながる技術の開発を促進する。2010年以降に低コスト化技術を盛り込んだ次世代機を投入し、家庭用燃料電池の普及に弾みをつける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080716-00000016-nkn-ind

2008/07/16 3900kmを走破するソーラーカー・レース:水素自動車も参加(WIREDVISION)

 North American Solar Challengeは、7月13日(米国時間)にテキサス州をスタートし、カナダのアルバータ州までのコースをソーラーカーで10日間かけて走るロードレースだ。18の大学チームが、摂氏30度を超える気温と、車にはねられた動物の死骸がごろごろ転がる道路に立ち向かう。

 一方、ミズーリ大学はこのレースに水素自動車で参加しようとしている。
(2)に続く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080716-00000005-wvn-sci
※画像あり↑

2008/07/17 豊橋技科大、交互積層法でナノ単位の薄い燃料電池セルと水素ガスセンサー開発(日刊工業新聞)

 【名古屋】豊橋技術科学大学の松田厚範教授らの研究グループは、正と負の電荷を利用して膜を積層する交互積層法により、厚さがナノメートル(ナノは10億分の1)単位の薄い燃料電池セルと水素ガスセンサーを開発した。燃料電池の出力向上や検査装置などへの応用が見込めるという。試作品を完成し、機能を確認した。今後、性能向上の研究を進めて実用化を目指す。

 試作したのはダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)セル。多孔質基板上に電解質となるポリマーを、電極となる白金で挟む格好で積層した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000029-nkn-ind

2008/07/17 環境特集:CO2削減に向け、開発進む日本の新技術一覧(ロイター)

 [東京 17日 ロイター] 世界のエネルギー起源の二酸化炭素(CO2)排出量は、2005年に約270億トンと推計される。これを2050年に半減させるには、技術面でのブレークスルーが不可欠だ。環境技術で世界の最先端を走る日本企業が開発を進めているCO2削減に向けた新技術は以下の通り。 
 <自動車の排出ガス削減の技術> 
◎燃料電池自動車

 水素を燃料として、燃料電池で発電した電気によって走行する自動車。CO2の排出量はガソリン車の3分の1程度に低減が可能。すでに日本の自動車メーカーが独自に実用化し、世界最先端の技術があるとみられているが、本格普及にはコストが課題。
 <産業の排出ガス削減の技術> 
◎石炭ガス化複合発電(IGCC)・石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)

 また、燃料電池から排出される熱を回収してガス化に活用する「次世代IGFC(A―IGFC)」は一層のCO2削減が期待されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000919-reu-int
※画像あり↑

2008/07/17 環境特集:太陽光発電がエコ社会の主役、周辺技術の進歩で夢が現実に(ロイター)
 <エネルギーは狩猟型から耕作型へ> 

 今から約30年前、石油や石炭を地下から採掘する「狩猟型」から、枯渇することがない自然エネルギーを畑で耕すようにして作る「耕作型」への転換を提唱したシステム技術研究所(東京都中央区)の槌屋治紀所長は「エネルギー耕作文明への転換は必然的で、少しも悲観する必要のないシナリオだと思う」と語る。

 槌屋氏は、米国でエネルギー戦略のバイブルといわれた著書「ソフト・エネルギー・パス」(エイモリー・ロビンズ著)の共訳者で、国の中央環境審議会委員などを務めた。同氏はこう続けた。「長い人間の歴史を振り返ると、食料生産を耕作型に変えたのと同じように、エネルギー生産を耕作型に変える時期に来ている。燃料電池、電力を効率よく使うインバーター、省エネタイプの照明などいろいろな技術が熟成していて、再生エネルギーを活用することが可能な時期にきている」。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000921-reu-int
※画像あり↑

2008/07/18 これからのケータイ、ドコモが考える“3つの進化の方向性”――ドコモの辻村氏(+D Mobile)
●新技術でケータイは新たなフェーズに

 今後のケータイの発展については、技術の進化で新たな進化が起こると予測する。その要素として挙げるのは(1)タッチパネル(2)Bluetooth(3)電子ペーパー(4)QWERTYキーボード(5)防水(6)燃料電池だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000026-zdn_m-mobi
※図あり↑

2008/07/18 副生ガスから樹脂原料 三菱化学、脱・石油を加速(フジサンケイ ビジネスアイ)

 石油化学製品の原料である原油価格の高騰が続くなか、三菱化学は、石炭を製鉄用のコークスに加工する際に発生する副生ガス(COG)から合成ゴムの主原料などになるベンゼンを製造する技術の開発に成功した。坂出事業所(香川県坂出市)に実証実験用の小型プラントが完成し年内に稼働させる。これまでは燃料として利用していたが、化学製品の原料として有効活用できる。

 ガスには水素とメタンが豊富に含まれ、燃焼性が高いため、半分をコークス炉の燃料に使用し、残り半分をパイプラインで四国電力に火力発電燃料として供給している。

 化学製品の原料であるベンゼンは炭素と水素の組み合わせで構成されており、三菱化学ではCOGをベンゼンに加工する技術を研究。成分を分離するための触媒の開発に成功した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000000-fsi-bus_all

2008/07/18 日清紡、千葉に燃料電池セパレーターの新工場(日刊工業新聞)

 日清紡は燃料電池の重要部品であるセパレーター(用語参照)の新工場を千葉県に建設する方針を固めた。09年中の稼働を目指す。今後の需要増加に対応するため、新工場の建設地を関東地方で検討していた。新工場には現在、セパレーターを製造する美合工場(愛知県岡崎市)の製造設備を移管、集約する。新工場の生産能力は現行比2倍の年800万枚となる。総投資額は約30億円を見込む。

 日清紡のセパレーターはカーボン成形で、家庭用定置式燃料電池向けではトップシェア。家庭用燃料電池をめぐっては、松下電器産業などが09年度の市場立ち上げに照準を合わせ、相次ぎ生産体制の強化を打ち出している。こうした旺盛な需要に対応するため、日清紡は09年中に新工場の稼働を目指す。フル稼働は2010年夏の見込み。今秋に最終決定する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000001-nkn-ind

2008/07/18 中国全体よりも多い「カリフォルニア州の自動車用燃料消費量」(WIRED VISION)

 中国経済の成長がこれだけ盛んに報じられていることを考えれば、世界一人口の多い中国こそが、地球上の資源をむさぼり食い、先進国はその残り物を争っているのだと考えている人がいても無理はない。

 だが、少なくとも輸送用燃料に関して言えば、その考え方は間違っていると言える。なぜなら、カリフォルニア州だけで、世界中のどの国(もちろん米国は除く)よりも多くのガソリンを使っているからだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000003-wvn-sci
※画像あり↑

2008/07/18 日本精線、水素分離膜モジュールを開発(日刊工業新聞)

 日本精線は燃料電池用に、天然ガスから高純度の水素を取り出す円筒形の水素分離膜モジュールを開発した。水素を通過させる性質を持つパラジウム合金を分離膜に使用。モジュール同士を組み合わせて大量の水素を抽出できる。水素ガス製造会社、半導体産業への用途を見込み、09年の商品化を目指す。

 サイズは直径34ミリ×長さ300ミリメートル。パラジウム合金の厚さは10マイクロ―20マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。同合金の形を保つため、支持体となる多孔の円筒形ステンレス板2枚の間に配置した。同合金の薄膜は熱に弱いため、端と端を溶融せずに密着する接合方法を利用して円筒形を形成した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000021-nkn-ind

2008/07/18 英ロータス、水素燃料電池タクシーや『Eco Elise』(WIRED VISION)

 英Group Lotus社と言えば、軽量で高性能なスポーツカー『Elise』(エリーゼ)の製造元で、米Tesla Motors社の『Tesla Roadster』開発にも協力しており、速い車を作ることにかけては第一人者と言える。

 その同社は現在、水素燃料電池タクシーと、英Jaguar(ジャガー)社製高級車のハイブリッド版を開発中だ。水素燃料電池タクシーは2012年までに導入される見込みだ。

 同グループの1部門である英Lotus Engineering社は、英国政府の技術戦略委員会からの契約を請け負った。同委員会は、16の低排出車プロジェクトに4530万ドルを出資している。

 Group Lotus社は、2012年までにロンドンにゼロ・エミッション車のタクシー50
〜100台導入を目指す『Zero Emission London Taxi Commercialization Project』に取り組んでいる有名メーカーの1つだ。

 Group Lotus社はこのプロジェクトでも、ハイブリッド車開発の経験を生かし、電気自動車向けの駆動系と水素貯蔵タンクを、燃料電池と組み合わせようとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000001-wvn-sci
※写真あり↑

2008/07/18 【十勝24時間耐久レース】スーパー耐久 第4戦 展望…日本最大の24時間レース(レスポンス)

 各種イベントも充実しており、最新の戦隊シリーズ『炎神戦隊ゴーオンジャー』ショーや親子でバイオディーゼルをつくろう体験教室、燃料電池模型で遊んでみようなど、キッズ・親子向けなども容易。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000049-rps-moto

2008/07/19 山梨 山梨大と新潟大中心の知財コンソーシアム発足(産経新聞)

 UCIPは6月に採択され、今後5年間、文科省から助成を得つつ、海外の企業とのライセンス契約や、特許に精通した人材の育成などを目指す。山梨大の燃料電池や新潟大の脳科学といった研究の“発展”が期待され、発足式でUCIP副理事長の下條文武新潟大学長は「地域を越えた大学連携で、スケールメリットを生かしたい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080719-00000028-san-l19

2008/07/19 新城市に燃料電池車 環境省から借用きょうから体験試乗(中日新聞)

 【愛知県】新城市に18日、環境省から燃料電池車が届いた。環境対策に力を入れる同市が環境省の啓発事業に応募、本年度の8自治体のうちの1つに選ばれた。早速、穂積亮次市長らが試乗。借用期限の27日まで、各所で体験乗車会がある。

 車はホンダFCX。1回の充てんで250キロ走行できる。6年前に世界で初めて市販され、政府は公用車として5台を導入。自治体への貸し出しも行っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080719-00000015-cnc-l23

■海外ニュース(7月―3)
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<輸送>
●ボーイング社、無人航空機用の燃料電池開発でヴァーサ・パワーシステムズ社を選ぶ(2008/06/03)

 ヴァーサ・パワーシステムズ社(Versa Power Systems, Inc.)は、米国国防総省(U.S. Department of Defense)との超長航続性能無人航空機(ultra-longendurance unmanned aircraft)開発のために固体酸化物型燃料電池(solid oxidefuel cell ;SOFC)技術を使うことで、ボーイング社(Boeing)の防衛・宇宙部門(Integrated Defense Systems)とともに働くことで選ばれた。

 防衛高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency ;DARPA)との契約の元で行われる初期段階の計画では、ボーイング社が主導するチームが、飛行可能な規模で実物大の航空機の設計図を作成する予定である。DARPAが「はげたか(Vulture)」と呼ぶ長航続性能機は、1000ポンドの荷物を運んで5年間の連続飛行が可能な性能を目標にしている。
http://www.versa-power.com/news/Boeing_Selects_Versa_Power_For_Vulture_6-3-2006.pdf

〔訳注〕超長航続性能無人航空機(ultra-long endurance unmanned aircraft) 実用機では5年間の連続飛行が目標となっている。静止軌道上にある通信衛星などの代替目的で最近になって実用化をめざす動きが加速してきた。
 ボーイング社は2008年4月21日に、超長航続性能無人航空機
(Ultra-Long-Endurance Aircraft)の初期段階の技術開発契約を米国防高等研究計画局(DARPA)と結んだ。今回結ばれた契約は、ULEA開発のためのコンセプトデザインなどの仕様策定のための初期開発段階「フェーズ1」を遂行するためのもの。契約額は380万ドル(約3億8000万円)。機体の基本仕様、耐久性、ミッション分析などの要件定義などがこの「フェーズ1」で行われる予定だ。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200804221613より)【燃料電池ワールドの過去記事】  
Vol.248 2006/09/17発行「ボーイングの水素飛行機が離陸の準備ができる(2006/08/27)」
Vol.283 2007/06/11発行「燃料電池航空機を準備するボーイング(07/03/27)」Vol.323 2008/04/06発行「2008/04/04<ボーイング社>燃料電池使った飛行実験に成功 航空史上初(毎日新聞)」

<定置用電源>
●アキュメントリクス社、EEREから1560万ドルを受領(2008/06/04)

 エネルギー省(Department of Energy)のエネルギー効率及び再生可能エネルギー局(Office of Energy Efficiency and Renewable Energy ;EERE)は、アキュメントリクス社(Acumentrics Corporation)に3年半1560万ドルの助成金を授与した。これにはアキュメントリクス社の分担金も含まれている。同社は、円筒型固体酸化物型燃料電池(tubular solid oxide fuel cell;SOFC)技術を進歩させ、ユニットのサイズを10kW級に倍加させる。
http://www.acumentrics.com/7e683b31-136b-4e00-8ed7-14974bcdb463/press-releases-release-details.htm
【燃料電池ワールドの過去記事】 
Vol.272 2007/03/19発行「DOEが2008年度予算案を公開」

<ポータブル/バックアップ電源>
●プロトネクス社、陸軍調査研究所から追加的資金を受領(2008/06/19)

 プロトネクス・テクノロジー社(Protonex Technology Corporation)は、「パルス(Pulse?)」M250軍用発電システムの次世代型の開発で、以前に発表した米国陸軍調査研究所(Army Research Office;ARO)から授与された365万ドルの契約に加えて、35万ドルの追加的資金を受領した。追加的な裁定で、設計最適化、安全性評価、パルス・システムの試験などにレイセオン社(Raytheon)も引き続き参加して、高耐久化と軍事的なテストに進む。

 パルスM250は、液体のメタノール燃料を使う250Wの燃料電池発電システムであり、戦地でのバッテリー充電、補助電源そして携帯発電という携帯型軍事装備のいろいろな装置のために設計されている。
http://www.protonex.com/downloads/press-releases/06-19-06-Pulse-M250-Additional-Funding.pdf
【燃料電池ワールドの過去記事】 
Vol.301 2007/10/28発行「プロトネクス社は軍用燃料電池システムのためにレイセオン社と結合する_(2007/09/12)」
Vol.327 2008/05/11発行「プロトネクス社は軍隊から365万ドルを受け取る(2008/04/28)」

<マイクロ燃料電池>
●ニア社、技術開発でサンミナSCI社を選択(2008/06/19)

 ニア・パワーシステムズ社(Neah Power Systems, Inc)は、同社のシリコンベースの燃料電池システムの商品化に向けた技術開発と製造支援を求めて、サンミナSCI社(Sanmina-SCI Corporation)を選択した。
http://www.neahpower.com/media_pr_061908.html

〔訳注〕サンミナSCI社(Sanmina SCI) Sanmina-SCI は、単なる製造のみならず製品ラインの拡張やプロトタイププログラムの立ち上げ、または ODM 戦略の統合など、お客様のさまざまなニーズに合わせて、コストを削減しつつ、お客様の製品の品質を高めるサービスを提供します。(同社ホームページより)

<素材/部品>
●ソノテック社、「イグザクタコートFC」コーティングシステムを提供

 ソノテック社(Sono-Tek Corporation)は、「イグザクタコート(ExactaCoat)FC」燃料電池コーティングシステムを紹介した。この完全に密閉された卓上超音波スプレーシステムは、カーボン・インク、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)バインダー、セラミック・スラリー、プラチナとその他の貴金属触媒を、陽子交換膜型(proton exchange membrane;PEM、日本では固体高分子型)燃料電池、ガス拡散層(GDL),電極、いろいろな電解質そして固体酸化物型燃料電池(solid oxidefuel cell)にコーティングするために設計されている。イグザクタコートFCは、用途に合わせたスプレー・パターンを起こすために、XYZプログラム可能な軸の上のソノテック社の超音波ノズルで構成されている。
http://www.sono-tek.com/electronics/SubCategory/12
※画像あり↑

〔訳注〕「イグザクタコート(ExactaCoat)FC」 exacta の訳を調べたら「連勝単式勝馬投票法」でした。これってユーモラス? それとも命名に他の意味があるのかな?

<その他>
●アケルミン社、陸軍と契約を結ぶ

 アケルミン社(Akermin Inc)は、戦争地域、国境そしてその他の最高機密の場所から陸軍基地に情報を送る接地センサーに電力を供給するために、試作燃料電池を開発する1年間100万ドルの契約を陸軍と結んだ。アケルミン社の燃料電池はメタノールで動き、化学反応を起こすために生きた酵素を使って、長期間、この過程を持続させる独自の高分子膜で電気を作る。陸軍のセンサー装置で燃料電池は、作動時間をリチウム電池の4倍近く提供できる。
http://www.akermin.com/

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■燃料電池ワールド
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