燃料電池ワールド (2008/07/06 23:01)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.335 2008/07/06発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■PEM−DREAMニュース
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☆燃料電池の株式銘柄――ホンダ、トヨタ、GSユアサ

 むかしむかし、7、8年前のことだが、PEM―DREAM内で一つの論争が持ち上がっていた。片方では「燃料電池に関与している会社の株価が上がればいいね」という考えだったが、もう片方は「他人が儲ける片棒を担ぐのはいやだ」といい、ともに株をやっている訳でもなかったが熱くなってしまい、片方の友は去っていった。ほんとにたまに『オール投資』などという雑誌に「有望な燃料電池」などという記事が載ることがあり、買ってみると「何だ、こんなものか」と知っていることばかりが記事になっていて、株に投資する人はこの程度の情報で金をかけるのかなと不思議に思った。

 メルマガでは「フィスコ」という投資情報の会社が配信している記事が送られてくるので、時々扱っている。個別銘柄ショートコメントというタイトルで、ある会社が何かの発表をきっかけに高値になったとか報じており、最近はその回数が少し多くなってきている。洞爺湖サミットの影響もあって、燃料電池に対する認識も上がっているのかもしれない。

 株の世界では燃料電池をどう見ているのだろうかと、一応「株式往来」(これは日経新聞)というところをざっと見ていると、このところ続けざまにホンダ、トヨタ、GSユアサが記事に取り上げられていた。以下、抜粋。

 6月18日 ◇目立った売り材料は円高・ドル安に動いた為替相場だ。前日に買われた自動車や電機などの輸出関連株には格好のサインとなり、ホンダとトヨタがそろって三日ぶりに反落した。ホンダは前日に新型の燃料電池車の生産開始を発表。クレディ・スイス証券の遠藤功治アナリストは「収益貢献は将来の話だが、二百台とはいえ量産にこぎ着けたことは評価すべきだ」と話していた。

       ◇連日で大商いとなったGSユアサは反落した。電気自動車用の電池開発を材料に急上昇を演じてきたものの、さすがに高値警戒感が強まっているようだ。

 6月25日 ◇自動車は「ホンダ高・トヨタ安」が鮮明だ。ガソリン高で米市場が小型車志向を強める中、ホンダは「シビック」などが好調を持続する一方、小型トラックと高級車比率の高いトヨタは苦戦。日本勢同士でも格差が生じ、五月後半以降の株価にもはっきり表れる。この日も二・七%高のホンダに対し、トヨタは1・5%安だった。

 7月4日 ◇燃料電池関連のGSユアサが四日続落。原油高もテーマとなる主要国首脳会議(サミット)を来週に控え利益確定売りが継続した。いよいよ物色の一巡感が出てきたが「代替エネルギーは今年のテーマ。売り一巡後は株価はいずれ戻る」(大和証券の川上進次エクイティ部長)と期待する声もあった。

 7月5日 ◇このところ調整していたGSユアサも五営業日ぶりに反発した。燃料電池関連物色は「業績の裏付けがない」「主要国首脳会議(サミット)で賞味期限切れ」といった否定的な見方もあっただけに、このテーマの息の長さを裏付けた格好。GSユアサ人気は「それだけ石油代替エネルギーの社会的ニーズが高いことの象徴」(ユナイテッド投信投資顧問の高塚孝一シニアファンドマネジャー)との見方もある。

 燃料電池も社会の動きの一つにすぎず、いろんな反応や見方ができる。株価の世界は理念よりも実利のリアルな判断、企業にとっての判断基準も上に行ったり下に行ったり、投資家は「手掛かり」を求めて燃料電池を見ているのだろうか。

■WEB LINK NEWS
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2008/06/30 見て触れて、環境前面に 国際メディアセンターを公開(産経新聞)

 北海道洞爺湖サミットで、世界各国の報道陣の取材拠点となる「国際メディアセンター(IMC)」(北海道留寿都(るすつ)村)の内部施設がほぼ完成し、29日、報道陣に公開された。

 IMCはサミット会場となる洞爺湖畔のホテルから27キロ離れた「ルスツリゾート」の敷地内に建設され、冬の間に積もった約7000トンの雪を貯蔵して冷房に利用するなど環境に配慮したつくりとなっている。

 建物の壁面を緑化し、植物の鉢を置いた「環境ウォール」を設置。センター入り口の「環境ショーケース」には、家庭用燃料電池システムや省エネ新素材など日本の環境技術を紹介するコーナーが設けられた。

 IMCは7月5日から10日までの間に約30カ国、4000人の記者が利用する見通し。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080630-00000033-san-soci

2008/06/30 マツダ「燃費30%削減」総合計画の3つの柱(WIRED VISION)

 マツダは、独BMW社と同様に、水素内燃エンジンにも引き続き力を入れる予定だ。

 水素内燃エンジン車は、本田技研工業や米General Motors社(GM)など他のほとんどすべての自動車メーカーが推進する燃料電池車に勝るメリットがいくつかある[水素ロータリーエンジンに関するマツダサイトの説明では、「水素使用に伴うエンジンの変更がわずかなため、低コストで水素エネルギー車の実現が可能」「水素とガソリンを搭載し……ガソリンでも走行できるため、高い実用性」があるという。同社サイトには動画による説明もある]。

 「燃料電池車が本当に普及するかは大いに疑問だ」と、マツダで研究開発を統括する金井誠太専務は最近述べている。

 6月には、『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』が、日本の国土交通省の認定を取得した。今後、公道で走行試験を行ない、2009年までに日本でリース販売を開始する計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080630-00000003-wvn-sci
※写真あり↑

2008/06/30 中国規制当局トップが急速な原発拡大を懸念(サーチナ・中国情報局)

 運転中の原子力発電所の設備容量で見ると、中国はスウェーデンに次いで世界で11番目に位置している。世界最大の原子力発電国である米国(104基・約1億キロワット)と比べれば設備容量はまだ10分の1以下に過ぎないが、中国で計画中の原子力発電所の規模は、米国を含めて他の国をはるかに圧倒している。

 中国新聞網によると、中国の原子力規制当局である国家核安全局の局長を務める李干傑環境保護部副部長は6月17日、内外の原子力関係者が一堂に会した中国原子力産業協会の年次会合の場で、野放図の原発拡大は人材の確保や国産化戦略の推進、原子力安全管理といった点で深刻な矛盾を引き起こし、原子力発電所の建設面での品質保証や運転面での安全確保にとって大きな脅威になるとの懸念を表明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080630-00000010-scn-cn
※写真あり↑

2008/06/30 【ドイツ】ハイブリッド車、世界的に関心高く(NNA)

 コンチネンタルは市場調査会社のTNSインフラテストに委託し、今年初めにドイツ、フランス、英国、スイス、オーストリア、米国、日本、中国の8カ国でそれぞれ約1,000人のドライバーを対象にアンケートを実施。主にハイブリッド車に関する知識や見解などについて尋ねた。

 その結果、ハイブリッド車の購入に前向きな姿勢を見せたのは全体の36%。電気自動車に至っては45.8%に達している。

 説明せずとも、ハイブリッド車がガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたものだと知っていたのは5人に1人。最も浸透度が高いのは日本で、46.9%に上る。逆には英国はわずか3.9%にすぎない。米国も6.6%にとどまった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080630-00000013-nna-int

2008/06/30 <新日石>住宅用の省エネシステム 10年度から商品化(毎日新聞)

 新日本石油は30日、太陽光発電や省エネルギー機器、断熱に優れた住宅設計などを組み合わせて二酸化炭素(CO2)削減を目指す「住宅用総合エネルギーシステム」を開発し、10年度から商品化すると発表した。住宅からのCO2排出量を90年比で半減させることを目標に、08年度中に横浜市内でモデル住宅を建設する。

 モデル住宅は2階建てで、延べ床面積は約150平方メートル。屋根に太陽光発電設備を置き、壁には気密性の高いシートを採用。LPガスなどで発電する燃料電池や高効率の給湯器などを備える。さらに、自宅での発電量や電気使用量などを把握し、各家庭の利用状況に合わせて最も高効率になるよう機器を調節する機能の開発も進める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080630-00000109-mai-bus_all

2008/07/01 燃料電池出荷、本格販売へ 草津、松下が式典(京都新聞)

 松下ホームアプライアンス社は1日、次世代のエネルギーとして注目される家庭用燃料電池の出荷式を、滋賀県草津市の草津工場で行った。6月から量産を始めており、来年4月からガス会社などを通じて本格販売に乗り出す。

 燃料電池は水素と酸素の化学反応で発電する原理で、同社は発電効率が最大39%と業界最高水準の燃料電池を開発した。本年度は草津工場で実証実験用に数百台を生産し、来年度は約1500台を出荷する計画。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000042-kyt-l25
※写真あり↑

2008/07/01  EV向けインフラの研究開発---三菱商事、東工大など(レスポンス)

 今回、三菱商事などは、太陽光、太陽熱、風力といった再生可能エネルギーを有効に活用した環境負荷の少ない電気自動車の充電システムを共同で開発する。実証は、東工大の大岡山キャンパスに太陽光発電パネル、太陽熱発電機及び充電システムを設置し、すずかけ台キャンパス、田町キャンパスとの間に三菱自動車の電気自動車の試作車を走行させる。

 また、電気自動車ユーザーの自宅を想定したコンセプトハウス(高砂)にも太陽光発電パネルを設置し、カーポートで電気自動車を充電し大岡山キャンパスとの間を走行させる予定。コンセプトハウス部分の研究は、アイフルホーム(トステム住宅研究所)が参加する予定。

 共同研究開発は、東工大統合研究院のAEM(先進的エネルギーマネジメント)プロジェクト(プロジェクトリーダー:柏木孝夫教授)の展開の一つとして行われるもので、研究期間は7月1日から2010年3月31日まで。研究にはGSユアサパワーサプライも協賛する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000025-rps-ind
※写真あり↑

2008/07/02 燃料電池事業は数千億円の事業規模に=15年度に20万台販売計画―松下社長(時事通信)

 *松下電器産業の大坪文雄社長は1日、東京ガスと共同開発している燃料電池の普及モデルの出荷式後の記者会見で、燃料電池事業を「最重点事業」と位置づけた上で、「1000億円レベルでは満足できない事業に育つ可能性がある。早期に数千億円規模の事業に育てていきたい」との見解を明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000186-jij-biz

2008/07/02 ホンダ、新型燃料電池車を11月販売開始(レスポンス)

 ホンダは、新型燃料電池車『FCXクラリティ』の日本仕様車を公開した。日本でのリース販売は11月に開始する予定だ。販売計画台数は、日米合わせて年間数十台、3年間で200台程度を予定している。

 日本での販売先は当面、官公庁および一部の限定された民間企業へのリース販売を計画している。7日から開催される北海道洞爺湖サミットでは「環境ショーケース」に提供される。

 また、ホンダでは、より多くの一般のユーザーにFCXクラリティに実際に接してもらい、燃料電池車の魅力を体感してもらうため、来年から日本全国で様々なイベントを開催する予定だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080702-00000006-rps-ind
※写真あり↑

2008/07/02 トヨタの米国戦略に狂い、予想以上のガソリン高で需要とミスマッチ(ロイター)

 [東京 2日 ロイター] トヨタ自動車の米国戦略に狂いが生じている。大型車市場の開拓で一段の成長を図ろうとしてきたが、ガソリン価格の上昇で今年は大型ライトトラックの販売が予想以上に悪化した。

 得意の乗用車は供給が需要に追いつかず、機会損失につながっている。トヨタは今月にも2008年の米国販売計画を下方修正するが、市場構造の変化に対応するには時間がかかるため、回復は来年後半以降にずれ込む可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080702-00000476-reu-bus_all
※写真あり↑

2008/07/03 水素連続製造に成功 風呂や暖房に活用(河北新報)

 日大工学部(福島県郡山市)の協力で、比較的低温下で水から水素を分離する技術を開発したベンチャー企業ライブニュー(東京)は2日、連続的に水素を製造することに成功したと発表した。燃料電池などとの組み合わせでエネルギーを賄うモデルハウスの計画も進める。

 約700度に熱したセラミック製の特殊触媒に水を触れさせると、熱化学分解で水素が製造できる仕組み。これまでは少量ずつ、断続的にしか製造できなかったが、連続的に行えるよう改良。一時間当たり20ミリリットルの水から約0.02立方メートルの水素が取り出せる。

 モデルハウスは、住宅メーカーのアドレスホーム(東京)と業務提携し、約2年後に神奈川県内に建設する計画。水素製造技術を風呂や暖房など生活インフラに活用する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080703-00000006-khk-l07

2008/07/03 【洞爺湖サミット】新日石、BHD 水素化バイオ軽油を供給(レスポンス)

 7月7 - 9日の期間開催される「北海道洞爺湖サミット」に、新日本石油はトヨタ自動車と共同で開発した水素化バイオ軽油(BHD)を、各国政府関係者および報道関係者の移動手段として使用される一部車両に供給すると発表した。

 BHD(Bio Hydrofined Diesel)は、植物油脂等を原料とし石油精製の水素化処理技術の応用により製造している。従来のバイオディーゼル(FAME)に比べ酸化安定性等に優れた高品位なディーゼル燃料で、通常の軽油と同等に取り扱うことができるとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080703-00000036-rps-ind

2008/07/03 原発支持率が大幅上昇=気候変動背景に−EU世論調査(時事通信)

 【ブリュッセル3日時事】欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は3日、原子力発電に関する最新の世論調査結果を発表した。それによると、原発を「全面的に支持」「どちらかと言うと支持」を合わせると44%となり、3年前の調査時の37%を7ポイント上回った。欧州委は、気候変動対策の一環として二酸化炭素(CO2)を排出しない原発の重要性が見直されていることが世論に影響を与えたとみている。

 一方、原発に「全面的に反対」「どちらかと言うと反対」を合わせると45%で、支持派とほぼ拮抗(きっこう)した。ただ、3年前の55%と比べると、反対派は10ポイント減った計算になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080703-00000192-jij-int

2008/07/04 【リリース・化学】旭化成、ビニルスルホン酸「VSA−S」の工業化・発売について(日刊工業新聞)
1.背景

 当社では昨年6月に、高純度なノンナトリウム塩型スルホン酸モノマーとしてビニルスルホン酸「VSA−H」を世界ではじめて工業製品として上市し、電子材料分野や燃料電池の高分子電解質膜などのエネルギー分野、各種ポリマー改質用に供給、お客様の高い評価を受けてまいりました。今回発売する「VSA−S」は、市場のニーズを踏まえ、「高純度」に加え、更なる「低メタル化」を実現した『世界初の超低メタルを保証したスルホン酸モノマー』です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000214-nkn-ind

2008/07/04 タイヤの中に車体が入っちゃったみたいなエコなコンセプトカー「Ozone(ギズモード・ジャパン)
 これ、なんだと思います?

 でっかいセグウェイ? 車の一種? トロンのライトサイクル? ぐるぐる回転するザ・ガラス貼りの死の罠?

 「Ozone」は実にかわいくて面白い、コンセプトカーなんです。Ozkan Koralの作品。両サイドが旋回して、ドアとして開閉します。ツイン電気モーターを使った燃料電池で動き、ジョイスティックで運転します。それはそれはもうちょーかわいいのに、ちょーエコなんですよ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000000-giz-ent
※写真あり↑

2008/07/04 <燃料電池車>水素の供給施設 2015年から全国に整備(毎日新聞)

 トヨタ自動車や出光興産など120の企業・団体で作る「燃料電池実用化推進協議会」(会長、西室泰三・東芝相談役)は4日、燃料電池車向けの燃料供給施設「水素ステーション」を、2015年から全国に整備すると発表した。燃料電池車は、水素を空気中の酸素と化学反応させて走り、二酸化炭素(CO2)を排出しないため「究極のエコカー」とされる。普及には水素の供給施設の整備が課題で、15年までは国が首都圏中心に数十カ所の施設を設置することが決まっており、15年以降は会員の石油元売り会社などが整備する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000132-mai-bus_all

2008/07/04 ホンダ FCXクラリティ ミシュランタイヤを採用(レスポンス)

 ホンダが発表した新型燃料電池車『FCXクラリティ』には、唯一の標準装着用タイヤとしてミシュランの乗用車用タイヤ『ENERGY MXV4 S8』が採用されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000032-rps-ind
※写真あり↑

2008/07/05 <中国>石炭高騰で大規模な計画停電 五輪開催地へ供給優先(毎日新聞)

 【北京・大塚卓也】中国の電力各社が、需要最盛期の9月にかけ、大規模な計画停電を実施する。国際的なエネルギー価格の高騰で国内の石炭市況が跳ね上がり、燃料の調達難から一部の火力発電所が運転停止に追い込まれているためだ。中国政府は、五輪開催地の北京、天津などへの供給を優先し、国際的な影響を極力避ける意向だが、日本企業の工場が集まる沿海部では操業短縮を求める動きが出始めており、生産活動への打撃は必至だ。

 中国の電力業界関係者によると、今夏の電力不足規模は最大1800万キロワットで、日本の東北電力1社分に相当する見込み。発電所の新設が相次いだ06、07年は不足量が1300万〜1000万キロワットまで緩和されたが、今年は「停電が社会問題化した04〜05年に匹敵する深刻な状況」(関係者)になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000047-mai-cn

2008/07/06 【提言−ニッポン】新日鉱ホールディングス社長・高萩光紀氏(産経新聞)
 −−グループはかねて環境との共生を理念に掲げている

 「環境との共生は創業当時からのDNA(遺伝子)であり、今後もその姿勢を基本として事業に取り組みたい。地球温暖化防止についても、現在、グループ各社の事業所や物流における省エネルギーをさらに進めており、新エネルギー分野でも、燃料電池の開発、太陽光発電用のポリシリコンの量産化など積極的に取り組んでいる。一方、日本全体をみれば、得意分野である省エネや環境、資源回収などの技術で世界に貢献することが望ましい。産業界だけでなく、国民全体の将来の負担や痛みについても正面からきちんと議論し、具体策を示した上で、広く理解を得る必要がある」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080706-00000035-san-ind

■海外ニュース(7月―1)
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<輸送>
●ホンダがFCXクラリティの生産を開始(2008/06/16)

 ホンダ自動車株式会社は、新型FCXクラリティの生産を開始した。米国仕様の第1号車は、日本のHonda四輪新機種センターに新設された燃料電池組み立てラインで生産される。リース販売は、米国では7月に、日本ではこの秋に開始される予定となっている。
http://world.honda.com/news/2008/4080616New-FCX-Clarity/

●トヨタのFCHV−advは1回の水素充填で515マイルを達成(2008/06/09)

 トヨタ自動車株式会社は、1回の水素充填で約515マイルを走行できる新型水素燃料電池車FCHV−アドバンスド(FCHV−adv)を開発した。トヨタは、水素貯蔵タンクの圧力を2倍の70Mpaにした。そして、高効率の燃料電池を使って、減速時にバッテリーに充電する回生ブレーキの性能を高め、システム補機をより効率的にすることで、燃費を25%改善した。FCHV−advはすでに政府の型式認証を受けており、2008年の後半には日本でリース販売を行う予定である。
http://www.automotive-business-review.com/article_news.asp?guid=12711C0B-E9E1-40D7-9994-8C47DBB9FF32

<定置用電源>
●ニューヨーク市の新しいフリーダムタワーの電源に12の燃料電池(2008/06/11)

 UTCパワー社(UTC Power)は、12の燃料電池を提供するために、ニューヨーク州電力公社(New York Power Authority ;NYPA)によって選ばれた。燃料電池の発電能力の合計が4.8メガワットで、ロウワーマンハッタン(lower Manhattan)の世界貿易センタービル跡地(World Trade Center site)で建設中のフリーダムタワーと他の3つのタワーに取り付けられる。「ピュアセル(PureCell(R))モデル400」は、世界でもっとも大きい燃料電池設備の一つを構成することになり、2009年1月に配送に着手する。
http://www.utcpower.com/fs/com/bin/fs_com_Page/0,11491,0278,00.html【訳注】フリーダム・タワー (Freedom Tower) は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区の世界貿易センタービル跡地に建設中の超高層ビル。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

<ポータブル/バックアップ電源>
●デュポン社とSFCフュエルセル社(2008/06/25)

 デュポン社(DuPont)とSFCスマート・フュエルセル社(SFC Smart Fuel Cell AG;SFC)は、携帯用燃料電池M─25が米国陸軍のために現地での初回限定使用として配備されたと発表した。M─25は、これまでの携帯用電源よりも80%軽くなっている。その上、デジタル通信と航行装備のように兵士の幅広い装備を可能にする。軽量化に加えてM─25は、静かで連続してエネルギーを供給し、遠隔地での充電や発電といった独立して孤立した状況での機能を提供する。
http://www.efoy.de/index.php?option=com_content&task=view&id=930&Itemid=177

<燃料/改質器/貯蔵>
●アロハ水素

 2008─09年度補正予算で、ハワイ州議会は870万ドルのハワイ再生可能水素計画(Hawaii Renewable Hydrogen Program)を承認した。
http://www.capitol.hawaii.gov/session2008/bills/HB2500_CD1_.htm

<素材/部品>
●ビアスペース社、韓国への出荷を開始(2008/06/18)

 ビアスペース社(VIASPACE Inc.)は、湿度計測のビアセンサーHS−1000(HS-1000 VIASENSOR)を燃料電池試験装置製造業の韓国、ソウルのフォンエイテック社(WonATech)とサイテック社(SciTec)に出荷した。ビアスペース社のHS−1000ビアセンサーは、ガス流のなかの水蒸気の量をリアルタイムで計ることができる。
http://www.viaspace.com/press_article.php?id=1203

<その他>

●SECA資金の2200万ドルを受け取るデルファイ社とUTC社(2008/06/05)

 デルファイ社(Delphi Corporation)とUTCパワー社(UTC Power)は、米国エネルギー省(U.S. Department of Energy ;DOE)の固体エネルギー変換アライアンス(Solid-State Energy Conversion Alliance:SECA)計画で固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell ;SOFC)技術を開発するために選ばれた。2年間を通じての2200万ドルの資金供給は、?概念システムを証明するサブスケールの実験機の設計、?製造の可能性の研究、?ラージスケールの燃料電池の価格、性能、製造可能性に関する問題の解明、?フルスケール・システムに使うために適切に作られたスタックの開発と組み立て、そして試験、のために使われる。
http://delphi.com/news/pressReleases/pr_2008_06_05_001/

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