燃料電池ワールド (2008/06/30 02:11)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.334 2008/06/29発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆JHIF第9回会議【再掲】
「国内外における新たなエネルギーシステム構築に向けた地域社会の取り組み」
○日時:7月2日(水)13:00-16:00(予定)
○場所:学士会館分館(東京大学構内赤門隣り)6号室
*注:神保町の学士会館本館ではありません
○プログラム
・基調講演
 「次世代エネルギーシステムの展望と地域の役割」(仮題)
   東京大学大学院工学研究科 山地憲治教授
・セッション1:国の政策、地域の取り組み 次世代エネルギーパーク構想の本質

  講演 愛知県が描く次世代エネルギーパーク構想(仮題)(愛知県)
・セッション2:海外の国策と地域の取り組み 水素社会への道筋

  講演 アイスランドの水素社会に向けた取り組み「SmartH2 Project」(仮題)

  講演 ノルウェーの水素社会に向けた取り組み「HyNor Project」(仮題)
○締め切り 6月27日(金)
○申し込み方法 FAX又はe-mailで、「7月2日第9回会議参加希望」として、貴団体名(フリガナ)、部署・役職、参加者名(フリガナ)、電話、ファックス、e-mailアドレスを明記の上、事務局(info@ueri.co.jp)までお送り下さい。
○参加費 会員企業・団体は無料、非会員は1人3万円。
○問い合わせ 日本水素エネルギー産業会議(JHIF)事務局
   http://www.ueri.co.jp/jhif/index.html
  TEL:03-5408-1118(代) FAX:03-5408-0058

☆環境&エネルギーマネジメント戦略特別セミナー【再掲】
「ケータイ電池の品質・安心管理と新型開発
  ―「インテリジェント電池パック」構想とは
  ―「電池診断」の研究開発動向
○日時 7月7日(月) 午後3時〜5時
○場所 明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
○講師 竹野和彦氏(NTTドコモ移動機開発部技術推進担当担当部長、工学博士)
○内容
1.携帯電話およびそのサービスの概要
2.携帯電話用電池(リチウムイオン電池)の運用状況や課題
3.電池用充電器の概要や充電器の共通化の状況
4.携帯電話用のインテリジェント電池パックの概要
5.電池の診断技術概要
6.電池の安全性の概要
7.今後の携帯電話用の新型電池
  (燃料電池、Liイオン電池、その他)の動向
8.質疑応答
○受講料 1名につき 29,800円(消費税込)
○申し込み方法 以下のURLから必要事項を入力の上、送信下さい。
https://www.ssk21.co.jp/seminar/S_08192b_input.html
○主催(申込み・問い合せ先)  株式会社 新社会システム総合研究所〒105-0003 港区西新橋2−1−1 興和西新橋ビル11階
Tel:03-5532-8850/Fax:03-5532-8851
E-mail:info@ssk21.co.jp
URL:http://www.ssk21.co.jp

■PEM−DREAMニュース
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☆ナノの世界で燃料電池を見る可視化技術
 今年も夏至が過ぎ、どのくらい暑くなるのか不安な夏に向かって温度も湿度も少しずつ高くなっている。洞爺湖サミットを目前にして、地球温暖化の話が連日続けられている。今、札幌に行けば日本中から最先端の燃料電池が集まっていて一覧できるだろう。だが、それにはちょっと資金が必要になるので断念して、東京は神田駿河台にある明治大学の新しい施設「アカデミーコモン」に4日間通った。
 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(略称NEDO)の平成19年度研究成果報告シンポジウムが6月23日から26日まで、朝から夕方までびっしりと開かれた。口頭発表が42件、ポスター発表が109件の総計151件(重複あり)の成果報告が行われ、昨年のシンポジウムを飛ばして2年ぶりで聞いた身にはとても刺激的だった。
 NEDOが行っているこれらの燃料電池・水素技術分野の予算は、19年度は185億円である。これは経済産業省の予算であり、日本が国策として燃料電池・水素にかけている期待を表している。アメリカもほぼ同額、EUは7割くらいだというので、世界では毎年500億円くらいの研究開発費が税金から支出されているようだ。これに民間の支出がプラスされるとどのくらいになるのだろう。NEDOの20年度予算は横ばいだという。

 3日目の25日に思いもかけないものを見ることができた。産業技術総合研究所固体高分子形燃料電池先端基盤研究センターの長谷川弘氏の講演のなかで、プロトン(水素の陽子)伝導パスの写真が写されたのだ。固体高分子型燃料電池の電解質膜の表面に20ナノミリメートルくらいの黒い穴が写っていて、それがプロトンが膜を横切るときのパスだという説明だった。

 以前から「大きいプロトンが通るのに小さい電子が通らないわけ」が不思議で、化学の知識がないので当然のことだが頭の隅にこびりついている。メルマガの読者の方から説明をいただいたが、具体的なイメージにはならず、理屈的理解の状態だった。だが写真を見て、コペルニクス的転回の如くに分かってきたのである。もちろん、ほんの少しの理解の深まりなのだが・・・。

 数年前から燃料電池の基本的なメカニズムを解明しようという方向が打ち出されて、今回のシンポジウムにも燃料電池の挙動を可視化して研究した報告がある。印象的だったのは山梨大学の渡辺政廣教授の酸素分圧変化の可視化アニメーションで、燃料電池が瞬間的に発電を行ったり止めたりする作動状況がよく分かるもので、誰が見ても燃料電池の特長が理解できる。

 こうした可視化の技術は、現場の技術者の方々が問題を理解するのに多大な貢献をするだろうと長谷川氏が仰っていたが、専門家だけのメリットではない。我々素人にも興味と理解を与えてくれるものだと思う。

 もう一つ、家庭用燃料電池は、現在は大規模実証研究事業が行われているが、これは今年度で終了する。平成21年度からは市場導入と位置づけられており、経済産業省は支援策を調整中であり、来年度予算に要求する予定であるとの説明があったが、太陽光発電の二の舞にならないようにと切に祈るばかりである。

 シンポジウムのニュースは、これからも続きます。今回はこれまで。

■WEB LINK NEWS
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2008/06/23 富士電機システムズ、災害時用の燃料電池を開発・販売へ(日刊工業新聞)

 富士電機システムズは災害時用のビル施設向け燃料電池システムを開発した。主燃料の都市ガスが地震などで供給が停止した場合、備蓄した液化石油ガス(LPG)へ瞬時に切り替え給電を続ける仕組み。政府は2010年度に家庭用を含め年220万キロワットの燃料電池導入を見込んでいる。まず「グリーン庁舎計画」を進める官公庁施設などの需要を想定、09年度からの納入を目指す。同社は用途の拡大で販売台数を増やし、燃料電池事業の採算改善につなげる。

 システムはリン酸型燃料電池(PAFC)で、従来の都市ガス型に燃料切り替え機能の装置やソフトウエアを追加した。同機能は業界初。価格は工事費用を含め約7000万円の予定。通常運転時は出力100キロワットで発電端効率は42%。停電時も100キロワットのまま給電する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080623-00000011-nkn-ind

2008/06/23 「株式」 特殊電極(3437)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)

 買い気配からのスタート。燃料電池関連の一角として物色されているようだ。燃料電池に関する特許を出願したと発表、「インターコネクタおよびその製造法」という発明の名称にて東邦ガスと共同で出願したとしている。そのため、燃料電池関連の一角として関心が集まっているとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080623-00000009-fis-biz

2008/06/23 <マツダ>世界初の水素エンジンのハイブリッド車公開(毎日新聞)

 マツダは23日、世界初の水素エンジンのハイブリッド車「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」を報道陣に公開した。水素とガソリンのどちらでも走るのが特徴。燃料電池車、電気自動車に続く「第3の次世代エコカー」を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080623-00000057-mai-bus_all
※ 写真あり↑

2008/06/24 「株式」 岩谷産(8088)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)

 大幅反発で直近上値抵抗線レベルに到達。水素を直接供給する純水素型燃料電池を搭載したコージェネレーションシステムを6月から実証運転を行っており、代替エネルギー関連の出遅れ物色に。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000012-fis-biz

2008/06/24 スズキが新型燃料電池車 SX4-FCV を開発、公道走行試験へ(レスポンス)

 スズキは、燃料電池車『SX4-FCV』を開発し、このたび国土交通大臣認定を取得した。

 スズキは2001年から燃料電池車をゼネラルモーターズ社(GM)と共同開発し、これまでに燃料電池軽自動車3台の大臣認定を取得して公道での試験走行を重ねてきた。

 新開発のSX4-FCVは、小型車「SX4」をベースに、GM製の高性能燃料電池に、スズキが開発した70MPaの高圧水素タンクと、制動時のエネルギー回収や加速時の燃料電池負荷を軽減する軽量・コンパクトなキャパシターを搭載、走行性能を従来の燃料電池車よりも向上させた。スズキはこの車両の公道試験で得られるデータを収集し実用化に向けた開発を進めていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000026-rps-ind
※ 写真あり↑

2008/06/25 【トレンド】【試乗レポート】燃料電池車はどんな乗り心地? ホンダ「FCX クラリティ」を試す(nikkei TRENDYnet)

 2008年6月16日に栃木県の本田技術研究所で、ホンダの市販向け燃料電池車としては第二世代になる「FCX クラリティ」(以下クラリティ)の1号車がラインオフした。米国では7月から、日本では今秋からリース販売を行う予定だ。

 生産開始式典には、米国の購入者である映画プロデューサー、ロン・イェクサ氏や、2005年に初代「FCX」を手に入れ、世界で初めて燃料電池車の個人オーナーとなったジョン・スパリーノ氏らが参加し、クルマの完成を祝った。クラリティは7月以降に順次納車される予定で、アフターサービスは南カリフォルニアの指定ディーラー3社が対応する。

 式典の2日後に、FCXクラリティに試乗する機会を得たので、そのときの印象と今後に向けた課題と感じる点についてレポートする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000011-nkbp_tren-ind
※ 写真あり↑

2008/06/25 家庭用燃料電池の名称「エネファーム」に(産経新聞)

 家庭用燃料電池の普及を目指す「燃料電池実用化推進協議会」(会長、西室泰三・東芝相談役)は25日、家庭用燃料電池の名称を「エネファーム」に統一すると発表した。来年度から家庭用燃料電池が実証実験段階から販売段階に移るため、普及には名称の統一が欠かせないと判断した。

 統一名称は、家庭用燃料電池メーカーの松下電器産業とトヨタ自動車、荏原製作所、新日本石油子会社のENEOSセルテック、東芝燃料電池システムが採用する。このほか、燃料電池設置事業者の新日本石油と東京ガスも今後販売する製品に統一名称を起用する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000973-san-bus_all

2008/06/25 東京ガス、家庭用燃料電池システムの名称を エネファーム に(レスポンス)

 東京ガスは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの名称を、従来の『ライフエル』(LIFUEL)から『エネファーム』(ENE・FARM)に変更すると発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000041-rps-ind
※ ロゴ画像あり↑

2008/06/26 FJコンポジット、北海道・千歳新工場 増産、アジア市場開拓(フジサンケイ ビジネスアイ)

 複合材料開発・製造のFJコンポジット(静岡県富士市)は25日、北海道千歳市の工業団地「千歳オフィス・アルカディア」に本社・工場を新築し、移転すると発表した。

 同社は、半導体放熱材(ヒートシンク)や燃料電池用セパレータ、各種複合材料を開発するベンチャー企業。炭素繊維と金属、セラミックと金属など複合が難しい材料を複合化する技術で高い評価を受けている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080626-00000027-fsi-ind

2008/06/26 原油高騰で政府が緊急対策---高速道路の料金値下げなど検討(レスポンス)

 政府は26日、首相官邸で原油等高騰に関する緊急対策関係閣僚会議を開き、原油高騰に苦しむ業種別の緊急対策を決めた。

 このほか、省エネ・新エネ等構造転換対策で、ハイブリッド車や電気自動車など自動車の燃料転換のための補助事業、燃料電池や太陽電池などの開発・促進、バイオエタノールなどエコ燃料利用促進補助事業などが盛り込まれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080626-00000017-rps-ind

2008/06/26 GMとクリーンエナジー社、水素ステーションをLA空港近くに開設(レスポンス)

 ゼネラルモーターズ(GM)は、クリーンエナジーフューエルズがGMのサポートを受け、ロサンゼルスに水素供給ステーションを開設すると発表した。今後、両社で水素インフラ拡大について検討することも同時に発表した。

 両社は取り組みの第一歩として、水素供給ステーションをロサンゼルス国際空港の近くにあるクリーンエナジー社の圧縮天然ガス(CNG)施設内に開設。このステーションで、水素と天然ガス供給の相乗効果について検証する方針だ。

 水素ステーションは、世界最大規模の燃料電池自動車の市場化テスト、シボレーのプロジェクト・ドライブウェイに参加するドライバーが利用する。今秋初めには操業を開始する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080626-00000023-rps-ind

2008/06/27 スズキ、燃料電池車が国交相の認定取得−小型車で初(日刊工業新聞)

 スズキは新開発の燃料電池車(FCV)「SX4―FCV」で国土交通大臣認定を取得した。同車種を7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に出展し、環境への取り組みをアピールする。スズキのFCVはこれまで軽自動車3車種があるが、小型車は初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080627-00000011-nkn-ind

2008/06/27 毎日新聞移動支局:北大サステナビリティ・ウィーク 燃料電池を学ぼう /北海道(毎日新聞)
 ◇あす科学教室で実験

 クリーンエネルギーとして注目される燃料電池について学ぶ科学教室が28日午後1時半から、札幌市北区の北海道大高等教育機能開発総合センターで、「サステナビリティ・ウィーク」の関連行事として開かれる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080627-00000017-mailo-hok

2008/06/29 【提言−ニッポン】ホンダ社長・福井威夫氏 車の販売増えてもCO2排出総量減を(産経新聞)
 −−ホンダは地球温暖化対策と企業成長戦略を一体化させている

 「自動車や二輪車を主力製品とするメーカーの責任として、化石燃料の消費を最小限にすることが必要だと考え、各製品の燃費性能向上はもちろん、ハイブリッド車や燃料電池車といった次世代自動車の開発に取り組むなど、早くから長期的視点でアプローチしてきた。平成18年には全世界の商品、生産活動における22年のCO2低減目標を業界に先駆けて設定。それが、厳しさを増す日米欧の燃費規制とも合致したのに加え、原油価格の高騰で燃費性能そのものが商品の魅力になり、ビジネスチャンスを生む要因になってきたと実感している。わかりやすい例が北米市場の5月の販売実績だ。われわれの想定を超えて燃費の良いクルマへのシフトが進み、シビックやフィットの販売が大変好調だった」

 −−環境対応型自動車は種類が多いので、研究開発投資のリスクも大きい

 「将来の市場が見えない中で、先手を打たなければならないわけだ。それ故に、最も難しい技術にまず挑戦する。そうすれば、他の技術に応用できる。例えば、燃料電池車の技術をクリアできれば、電気自動車への対応は比較的容易だ。一方、天然ガス車やバイオエタノール車は、自動車メーカーにとって技術的にはどうということはなく、インフラが整備されるのを待っている段階だ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080629-00000047-san-ind

2008/06/23 【ドイツ】ダイムラー、2010年に電気自動車導入へ(NNA)

 自動車大手ダイムラーが超小型車「スマート」と高級車「メルセデス・ベンツ」の電気自動車を2010年に市場投入する計画だ。ディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO)がフランクフルター・アルゲマイネとのインタビューで明らかにした。同社が電気自動車の具体的な発売時期に言及するのは初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080623-00000013-nna-int

2008/06/25 米消費者のハイブリッドへの意識(レスポンス)

 JDパワー&アソシエイツが発表した2008年度の自動車新技術に関する調査結果が発表された。それによると米国の消費者のおよそ4分の3を占める72%が「ハイブリッド車に興味を持っており、次に買う車の候補にあげている」と回答した。

 2005年に行われた同様の調査では58%が「興味あり」の回答だった事を考えると、ハイブリッドへの関心は急速に高まっている、といえる。

 ただしこの高い関心は、「ハイブリッド車はガソリン車よりも価格が平均で5000ドル高くなる」という事実を示されると急激に落ち込み、今年度の調査でも「それでも興味があり購入対象として考える」と回答したのは46%に留まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000009-rps-ind
※ 写真あり↑

2008/06/24 シャープが反発、太陽光発電普及のために国が支援策(テクノバーン)

 【Technobahn 6/23 17:47】シャープ <6753> が一時、前日比34円(1.98%)高の1751円まで上昇して3日ぶりに反発となった。

 23日付けの大手各紙が「国が太陽光発電普及のために設備導入を行った家庭や企業に対して、補助金や優遇税制などの支援策を検討」と報じたことが買い手掛かりとなった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080623-00000012-tcb-biz

2008/06/24 「株式」 芝浦(6590)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)

 急伸。野村では「日本で太陽電池ブーム到来の予兆」と題する太陽電池製造装置業界のレポートをリリースしている。経済産業省の新エネルギー政策に伴い、補助金によって投資回収期間が大幅に短縮されれば、太陽光発電システムの普及は一気に進むとみているもよう。とりわけ、日系太陽電池メーカーに装置を納入している同社や昭和真空、アルバック、東京エレク、日立ハイテクなどが業績を伸ばすと指摘。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000022-fis-biz

2008/06/29 太陽光や風力発電費用、料金転嫁で…経産省が新制度検討に(読売新聞)

 経済産業省が、太陽光や風力など新エネルギーによる発電でかかったコストを電気料金に転嫁する新料金制度の検討に入ることが28日明らかになった。

 日本の二酸化炭素(CO2)排出量の約3割は発電部門から出ており、経産省は、新エネルギー普及が、京都議定書で義務付けられているCO2排出量の1990年比6%減の達成に重要と考えており、政府として北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で新エネルギー発電の普及の方策を説明する。

 太陽光の発電コストは、1キロ・ワット時あたり約46円で、石炭火力や原子力の約8倍に上るため、経産省はコスト転嫁のための新料金制度を検討する必要があるとして、来月、省内に研究会を発足させる。研究会は、来春までに新エネルギーの拡大の費用がどのくらいか試算し、新料金制度について検討に入る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080629-00000006-yom-soci

■海外ニュース(6月―4)
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<輸送>
●フォークリフトのために資金を受け取るH2ロジック社(2008/05/05)

 H2ロジック社(H2 Logic A/S)は、フォークリフト用の第3世代燃料電池ハイブリッドシステムの開発のためにデンマーク国立先進技術財団(Danish NationalAdvanced Technology Foundation ;DANATF)から交付金を受け取った。H2ロジック社は、スティル・デンマーク社(Still Danmark A/S)、ミューラー・ガス・イクイップメント社(Muller Gas Equipment A/S)そしてデンマーク工科大学(Technical University of Denmark)と協力する予定だ。
http://www.h2logic.com/com/shownews.asp?lang=en&id=218

<マイクロ燃料電池>
●MTI、GPSの新しい試作デザインを発表。さらに、日本企業と開発協定を結ぶ

 MTIマイクロフュエルセルズ社(MTI MicroFuel Cells Inc.)は、アトランタで開かれた第10回国際小型燃料電池協議会(International Small Fuel CellsConference)で、新しいマイクロ燃料電池を使った手で持てる全地球測位システム(global positioning system ;GPS)装置の試作デザインを発表した。MTIマイクロ社の燃料電池「モビオン(Mobion)」の新型で駆動するGPS試作品は、4つの使い捨ての単3電池で動かされているGPS装置に3倍のエネルギーを提供する。そのことで、60時間まで連続して発電し、通常の使い方では数日間であるところを数週間可能にする

 MTIについてのもう一つのニュースは、先進的な光学式デジタル技術を使った製品の世界的な日本の開発会社と研究協定を結んだことである。それはデジタルカメラを含んでおり、「モビオン」を使った製品の開発と生産の可能性を評価するためである。この協定は、デジタルカメラを含んださまざまな精密画像装置にMTIマイクロ社の「モビオン」技術を使うための評価と適応について、MTIマイクロ社と日本の開発会社が共同作業することを可能にするに違いない。開発協定に基づく仕事は始められており、MTIマイクロ社は遅くとも今月中に試作品を配送することを予定している。
http://www.mtimicrofuelcells.com/news/article.asp?id=325
http://www.mtimicrofuelcells.com/news/article.asp?id=327

<その他>
●ワイヤレスになった燃料電池掃除機

 BakVacは、あなたの背中に取り付けられる燃料電池駆動の掃除機を紹介している。エタノール燃料の燃料電池掃除機は、電気コードの必要性をなくした。
http://dvice.com/archives/2008/05/bakvac_makes_du.php
※詳しい写真あり↑

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■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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