□燃料電池ワールド
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■Vol.331 2008/06/09発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■燃料電池関連イベント
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☆環境&エネルギーマネジメント戦略特別セミナー
「ケータイ電池の品質・安心管理と新型開発
―「インテリジェント電池パック」構想とは
―「電池診断」の研究開発動向
○日時 7月7日(月) 午後3時〜5時
○場所 明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
○講師 竹野和彦氏(NTTドコモ移動機開発部技術推進担当担当部長、工学博士)
○内容
1.携帯電話およびそのサービスの概要
2.携帯電話用電池(リチウムイオン電池)の運用状況や課題
3.電池用充電器の概要や充電器の共通化の状況
4.携帯電話用のインテリジェント電池パックの概要
5.電池の診断技術概要
6.電池の安全性の概要
7.今後の携帯電話用の新型電池
(燃料電池、Liイオン電池、その他)の動向
8.質疑応答
○受講料 1名につき 29,800円(消費税込)
○主催(お申込み・お問い合せ先) 株式会社 新社会システム総合研究所〒105-0003 港区西新橋2−1−1 興和西新橋ビル11階
Tel:03-5532-8850/Fax:03-5532-8851
E-mail:info@ssk21.co.jp
URL:http://www.ssk21.co.jp
■PEM−DREAMニュース
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●NEDO「燃料電池・水素技術ロードマップ2008」6月下旬公表へ
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は6月4日、燃料電池・水素技術ロードマップ委員会(委員長=渡辺政廣)の第2回会合を東京国際交流館で開催した。200席の一般傍聴席はかなり埋まっていて、論議の成り行きを注目していた。
この委員会の第1回会合は4月17日に行われた。その後、ロードマップ案に対するパブリックコメントの募集を行い、200件を超す意見が寄せられた。委員会は、それらを90に集約した集約版をNEDOのホームページに掲載することを了解した。
この日は、第1回の委員会で指摘され、表現を変更した点について、テーマごとに報告と質疑を行った。大きな問題点とされるようなところはすでに整理されているようで、ロードマップをより正確に、また分かりやすくするような改善点についての指摘が幾つかなされ、次回の委員会までに整理することになった。
ロードマップのテーマは6つあり、日本の燃料電池と水素技術が今後、どのように進んでいくのかについて具体的な数値目標も掲げて示している。
?固体高分子形燃料電池(PEFC)ロードマップ(定置用燃料電池システム)
?固体高分子形燃料電池(PEFC)ロードマップ(燃料電池自動車)
?固体酸化物形燃料電池(SOFC)ロードマップ
?水素貯蔵技術ロードマップ
?オンサイト方式水素ステーション技術ロードマップ
?オフサイト方式水素ステーション技術ロードマップ
全体版の構成は、現在、2010年頃、2015年頃、2020〜30年頃の4段階で、それぞれの時期の課題やコスト、期待される成果などを挙げている。その根拠となる技術の見通しについては詳細版でまさに詳細に記述されていて、里程標の役割を果たすことになるのだろう。また、学会や産業界の代表者が委員として11名、あるいはワーキンググループのメンバーとして65名が、みなボランティアでロードマップ作成に協力しているのも、技術開発の現状認識や今後の発展のイメージを共有する礎となっている。
燃料電池・水素技術ロードマップ2008は、6月下旬には公表される予定である。
■WEB LINK NEWS
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2008/06/02 【中国】ハイブリッド車に優遇税制、下半期にも発表(NNA)
ハイブリッド車やディーゼル車など新エネルギー車への優遇税制が、早ければ今年上半期にも発表される可能性が高まっている。ガソリン車と比べ割高だったハイブリッド車の消費を促進する環境対策の一環。自動車購入の際にかかる消費税(増値税)17%を控除する案が検討されているという。5月29日付中国産経新聞が伝えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000001-nna-int
2008/06/02 インタビュー:新日石社長、原油130ドルなら「石油の自滅」(ロイター)
[東京 2日 ロイター] 新日本石油<5001.T>の西尾進路社長は2日、ロイターのインタビューに応じ、1バレル当たり130ドルを挟む水準で推移する原油価格が日本の元売り業界に与える影響について、「本当に深刻。130ドルは危機的水準といえる。石油燃料が自滅する。とてもではないが、(原子力や天然ガス、石炭など)他のエネルギーに勝てなくなる」などと語り、強い危機感を示した。
歴史的な原油高騰を受けて、石油会社には長期的な視点でエネルギー戦略の転換に関する本格的な検討が求められている。西尾社長は「2020年頃には、石油を取り巻く環境はかつての石炭のようになるのではないか、という考えを持っている。自動車用燃料の需要は今よりずっと速いスピードで落ちるかもしれない。エネルギーを扱う企業である以上、LNG(液化天然ガス)や石炭、燃料電池、太陽光発電など全体のエネルギーの中でどれに取り組むのか、長期的なスパンで変化に対応するための検討を進めている」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000632-reu-bus_all
※写真有り↑
2008/06/02 新日石、燃料電池のPROX触媒で受賞(レスポンス)
新日本石油は、「燃料電池システム用水素製造におけるPROX触媒」の研究で、日本化学会から「第88春季年会優秀講演賞(産業)」を受賞したと発表した。
今回の研究では、従来同時にはできなかったCO燃焼反応とメタネーション反応を同時に進行させることで、PROX触媒の耐久性を飛躍的に向上させる触媒の設計に成功した。この開発によりPROX触媒の耐久性は同社の目標を達成できる見込みとなり、燃料電池システム全体の開発における進展に結びついたことが高く評価され、受賞となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000025-rps-ind
2008/06/03 ジャパンエナジーの定置用燃料電池システム、発電2万時間を達成(レスポンス)
ジャパンエナジーは、財団法人新エネルギー財団が独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構から助成を受けて実施している「定置用燃料電池大規模実証事業」で、設置している定置用燃料電池システム「JOMO ECOCUBE」104台のうちの2台が発電2万時間を達成したと発表した。
今回、発電2万時間を達成したのは、同社が2005年度に設置した東芝燃料電池システム製の2台。当該機は主要部品を交換することなく発電2万時間で、発電量約8400kWhを達成したもので、一般家庭に設置した同社製の燃料電池システムでは初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080603-00000014-rps-ind
2008/06/04 次世代カー「燃料電池自動車」が 普及するための“カギ”とは?(R25)
CO2排出量の削減が叫ばれ、原油価格の高騰にも歯止めが利かない現在。ガソリン車に代わる次世代カーの開発と普及は世界的な課題だが、なかでも将来的な“本命”の座を電気自動車と競っているのが、燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle=FCV)だ。
「市販レベルの車両という意味では、ホンダでは『今後10年以内に1000万円以内で』FCVを販売することを目標としています」
高いだろうとは思ってはいたけれど、こんなにするの!? 庶民が買えるような価格になるのは、結構先になるかも…。
国内最大規模の新エネルギー技術研究機関・NEDOが発表したロードマップによると、FCVの本格的な普及期は2020〜2030年ごろと予想されている。そのころには、行き着けのガソリンスタンドも水素ステーションに変わっているのだろうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080529-00000019-rec_r-sci
2008/06/05 クリーンエネルギー研究開発へ協議会 福井県(産経新聞)
西川一誠・福井県知事は4日の定例会見で、原子力を中心としたエネルギーの総合的な研究開発拠点化を図るエネルギー研究拠点化計画の一環として、二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーの研究と事業化に取り組む「福井クールアース・次世代エネルギー産業化協議会」を17日に設立すると発表した。
参加企業は関西電力、村田製作所、三菱電機などの県外を含む15社。電気自動車の電源として期待される繰り返して利用できるリチウムイオン電池、燃料電池などを共同研究テーマとし、次世代エネルギー関連の産業集積を図る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080605-00000024-san-l18
2008/06/05 米国で風力発電が急増へ:「電力網の20%に供給の可能性」も(WIREDVISION)
米エネルギー省(DOE)が発表した新しい報告書は、計画段階にある総計225ギガワットの風力発電施設について詳述している。この発電能力は、現在設置されている風力発電施設の能力の13倍にあたり、現在計画中の天然ガスや石炭の発電所の能力よりもはるかに多い。
ローレンス・バークレー国立研究所の研究者で、この報告書(PDF)の共同執筆者であるRyan Wiser氏は、一連の風力発電計画の増加を「並外れている」と評した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080605-00000002-wvn-sci
※図有り↑
2008/06/05 クリーンディーゼル普及戦略を策定へ…3省(レスポンス)
経済産業、国土交通、環境3省は17日、都内のホテルで第1回クリーンディーゼルに関する懇談会を開き、09年から導入されるディーゼル車の次期排出ガス規制「ポスト新長期規制」をクリアしたディーゼル車の普及促進策の検討に着手した。
懇談会では、1:イメージ改善・普及促進2:新燃料検討3:将来展望――の3つの課題ごとにワーキンググループを設置して検討を進め、4 - 5月を目途に「クリーンディーゼル普及推進戦略」をまとめることを決めた。
新燃料検討では、バイオディーゼルや水素化バイオ軽油、GTLなど石油由来でない新燃料の利用可能性を検討する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080117-00000012-rps-ind
2008/06/06 トヨタ、航続距離2倍以上の新型燃料電池車を開発(ロイター)
[東京 6日 ロイター] トヨタ自動車<7203.T>は6日、航続距離が従来比2倍以上の新型燃料電池車を開発したと発表した。7月の北海道洞爺湖サミットに試乗用として提供し、年内に日本でリース販売を開始する。
新たに開発した燃料電池車は、低温時に生成水が凍結して発電できなくなるという課題を克服。マイナス30度の気温でも走行できるようになった。また、自社開発の高圧水素タンクを搭載し、一回の水素充てんによる航続距離が従来比2倍以上の約830キロに伸びた。
トヨタは北海道洞爺湖サミットに新型燃料電池車1台のほか、家庭用電源で充電可能なプラグインハイブリッド車5台など、環境対応車計78台を提供。サミット参加国の政府関係者の移動用や、試乗用として使われる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000371-reu-bus_all
2008/06/06 岩谷産業、家庭用燃料電池コージェネレーションの実証実験を開始(レスポンス)
岩谷産業は、水素を直接供給する純水素型燃料電池を搭載したコージェネレーションシステムを一般戸建住宅に設置し、6月6日から実証運転を開始した。
このシステムは東芝燃料電池システムの700W純水素型燃料電池発電ユニットと排熱利用給湯暖房ユニットで構成、敷地内に設けた水素容器保管庫から直接水素ガスを供給することで発電運転する。
この純水素型燃料電池は、発電効率が47%以上(700W定格出力時)となり、また排熱の利用も含めたコージェネレーションとしての総合エネルギー効率は90%以上(700W定格出力時)が期待されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000006-rps-ind
※写真有り↑
2008/06/06 川又三智彦 経済日記(73)〜 危機が逆に日本を救う(ツカサネット新聞)
★危機が逆に日本を救う
ここ5年間で農業の後継者不足が起きて、農家の人口が減ることになりますが、これは大問題ではなく、大転換点になると思います。農家が減れば、それで日本の農業が没落するかと言えば、そうではありません。
むしろ、大きく生まれ変わるチャンスになるように思われます。
省エネから代替エネルギーへ、そして次世代エネルギーへの転換が一気に進むのではないかと思うからです。次世代エネルギーとは、燃料電池や水素エネルギーです。ガソリン価格が高くなれば、なんとかしなければならないという思考がどんどん働くからです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000010-tsuka-bus_all
■海外ニュース(6月―1)
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<輸送>
●EU、大燃料電池イニシアチブを認可(2008/05/30)
ヨーロッパの政府は、自動車のための燃料電池と水素技術の発展につながる15億ドル(9億4000万ユーロ)のイニシアチブを承認した。それは、10年以内に石油消費と二酸化炭素の排出を大いに減らすことが目的である。ダイムラーやロイヤル・ダッチ・シェルのような自動車とエネルギー分野の企業は、6年の間はEUが研究プロジェクトに資金を提供することを期待している。2010年から2020年の間に、商業ベースの自動車を作ろうとしているからだ。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601100&sid=aM7iSD2R.Xp0
<ポータブル/バックアップ電源>
●エレクトロ・パワーシステムズ社が新製品を発表(2008/05/15)
エレクトロ・パワーシステムズ社(Electro Power Systems ;ElectroPS)はワイマックス・ワールド・EMEA(WiMAX World EMEA)で、19インチ・ラック・マウンタブル・パワーシステム「エレクトロ7(Electro7ェ)」を発表した。19インチ・ラックマウンテン・システム「エレクトロ7」は、通信設備を含む多くのビジネス領域のコストを削減して、いつでもどこでも発電できる非常用バックアップ電源になれる。
http://www.electrops.it/press/pdf/pr_wimax.pdf
[訳注]EMEA(欧州・中近東・アフリカ)
<マイクロ燃料電池>
●シャープは最高の出力密度を達成(2008/05/15)
シャープ株式会社(Sharp Corporation)は、モバイル機器向けのダイレクトメタノール燃料電池(direct methanol fuel cells ;DMFC)で世界最高の出力密度0.3W/ccを達成した。シャープは、携帯情報端末、電子辞書やノートパソコンなどのモバイル機器向け燃料電池の実際的な応用に向けた研究開発を促進させる。
http://sharp-world.com/corporate/news/080515.html
<その他>
●DOEはSECAのプロジェクトを選択(2008/05/29)
米国エネルギー省(U.S. Department of Energy ;DOE)は、同省の「固体エネルギー変換アライアンス(Solid State Energy Conversion Alliance ;SECA)」計画で2つのプロジェクトを選択した。ゼロエミッションの適用をとおしてエネルギー安全保障を高めることに焦点を置いているこのプロジェクトは、デルファイ社(DelphiCorporation)、ロールスロイス・フュエルセルシステムズ社(Rolls-Royce FuelCell Systems Inc.)とパートナーシップを組んでいるUTCパワー社(UTC Power)によって導かれる。
http://www.fossil.energy.gov/news/techlines/2008/08017-SECA_Projects_Selected.html
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■燃料電池ワールド
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□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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