燃料電池ワールド (2008/05/25 15:13)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.329 2008/05/25発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

※【再掲】メールアドレスを変更します。新しいアドレスは、pemdream@gmail.comです。
また、連休中に引っ越しをして、PEM−DREAMの住所が下記に変わりました。〒198−0032 東京都青梅市野上町3−15−5 サンハイツトリード2―303
■WEB LINK NEWS

2008/05/19 「でんきキューブ」は2012年?――NECと日産の合弁会社AESC、高性能リチウムイオン電池の事業化を決定

 日産自動車、日本電気、およびNECトーキンは19日、三社間の合弁会社である「オートモーティブエナジーサプライ(AESC)」による自動車向け高性能リチウムイオン電池の事業化を決定したと発表した。

 AESCは、2007年4月に日産とNECグループの折半出資会社として設立され、資本金は15億円。日産、NECグループ、およびNECトーキンがそれぞれ51%、42%、7%の株式を保有するとのこと。

 同社は、次世代電動自動車(ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車など)を対象としたリチウムイオン電池の開発およびマーケティングに取り組んできたが、NECとNECトーキンが自動車用大容量ラミネート型電池(セル)技術の提供と電極の生産を担当し、日産は車両に応用した技術を提供する形で、日産座間事業所(神奈川県座間市)内に生産ラインを新設する。同施設は、2009年度までに稼働開始予定で、車両にして13,000台分相当からスタートし、将来的には65,000台分を生産する見込み。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080519-00000009-rbb-sci
※写真有り↑

2008/05/20 科学技術会議 革新技術に新予算枠 iPS細胞などに140億円(フジサンケイ ビジネスアイ)

 政府の総合科学技術会議(議長・福田康夫首相)は19日開催した本会議で、再生医療への応用が期待される人工多能性幹細胞(iPS細胞)など世界トップレベルの技術を「革新的技術戦略」として重点育成することで合意した。

 2009年度から省庁横断的な予算枠として「革新的技術推進費」を創設。国をあげて機動的に予算配分することで、技術の国際競争力の底上げを図る。約140億円の予算規模を想定している。

 具体的には▽iPS細胞による再生医療技術▽介護など生活支援ロボット▽水素エネルギーなど地球温暖化防止技術▽新超伝導材料▽レアメタル(希少金属)代替材料・回収技術など23項目が対象になる。優秀な人材確保のため、海外研究者を受け入れる態勢を整備し、研究機関における外国人採用比率も高める。

 同会議では、地球温暖化の要因とされる温室効果ガスを削減し、国際的な低炭素社会の実現を目指す「環境エネルギー技術革新計画」も了承した。燃料にガソリンと電池を組み合わせるハイブリッド車の利用促進や燃料電池開発など短期、中長期の技術開発に向けた資金支援を提言すると同時に、国際展開のための基盤整備の必要性など基本方針を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080520-00000003-fsi-bus_all

2008/05/20 次の環境脅威は窒素汚染:「窒素酸化物が1860年の30倍に」(WIREDVISION)

 作物の肥料となる窒素がなければ、世界の食糧は不足する。しかし、人類が窒素の排出量を削減しなければ、海も人類も死滅する。このように警告する論文が2つ、『Science』誌の5月16日号に掲載された。いずれも『国際窒素イニシアティブ』(INI)の研究者らが執筆したものだ。

 1つ目の論文は、これまで行なわれた窒素汚染に関する研究をレビューし、環境中の窒素量の驚くべき増加ぶりを図表で示している。2つ目の論文は、人間の活動によって海に排出される窒素量を数値で表わしている。

 厳密に言えば、問題なのはいわゆる普通の窒素??人間が吸う空気の4分の3以上を占める気体??ではなく、「窒素酸化物」と呼ばれるものだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080520-00000003-wvn-sci
※写真有り↑

2008/05/21 ホンダ年央会見…燃料電池車を3年間で200台目指す(レスポンス)

 ホンダは、次世代燃料電池車『FCXクラリティ』を日米市場で3年間で200台のリース販売を目指す。

 FCXクラリティは、燃料電池車としてゼロから専用設計して開発した次世代燃料電池車。米国では今年7月から、日本では今年秋にリース販売を開始する予定だ。日米合わせた販売台数は、年間数十台で、3年間で200台程度を目指す。

 また、環境先進技術のショーケースとなる北海道洞爺湖サミットではFCXクラリティを提供する予定だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080521-00000031-rps-ind
※写真有り↑

2008/05/22 DHLジャパンの燃料電池集配車「F-cell」が「エコカーワールド2008」出展(nikkei TRENDYnet)

 物流大手のDHLジャパン(本社:東京都品川区)の量産燃料電池集配業務車両「F-Cell」(エフ・セル)が2008年6月7、8の両日、横浜市の横浜赤レンガ倉庫で開催される「エコカーワールド2008in横浜」に出展される。F-Cellは独ダイムラー製の燃料電池車で、メルセデス・ベンツ日本(本社:東京都港区、MBJ)が展示する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080522-00000013-nkbp_tren-ind
※写真有り↑

2008/05/24 独BASF 燃料電池、日本市場に参入 三重に開発拠点(フジサンケイ ビジネスアイ)

 ドイツ最大の化学メーカー、BASFは23日、急成長が見込まれる日本の燃料電池市場に参入すると発表した。燃料電池に使われる原材料や部品を開発し、日本の燃料電池メーカーに供給する。このため三重県四日市市に技術開発拠点となる「グレーター名古屋テクニカルセンター」を開設するほか、大同工業大(名古屋市南区)とも提携し、共同で研究開発を進める。

 世界的な総合化学メーカーである同社は、燃料電池向けの原材料や部品としては、膜や電極接合体などを手がけている。これらの製品化のために、これまでに約240億円を投入。ドイツのほか米国にも研究開発と生産拠点を設けている。

 日本ではまず家庭用燃料電池や携帯電話、パソコンなど小型の電子機器用燃料電池の部品などを手がけ、供給する。現在、約10社と交渉を進めているという。

 大同工業大学とは燃料電池部品の一つである膜電極接合体を開発する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080524-00000014-fsi-ind

2008/05/24 【トレンド】40万円で我が家に燃料電池、東京ガス「ライフエル」のエコでオトクな仕組み(nikkei TRENDYnet)

 環境に配慮した新しいエネルギー源として、注目を集めているのが「燃料電池」だ。燃料には水素や、水素を多く含む化合物を使い、空気中の酸素と結合させて化学反応で電気を生み出す。純粋な水素を使えばCO2が発生しないという環境面でのメリットに加えて、燃料を燃やす火力発電所よりもエネルギー利用効率が良いなどの特徴がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080524-00000002-nkbp_tren-ind
※写真有り↑

2008/05/24 G8環境相会合 エコ徹底まず率先 燃料電池車、マイ箸、マイカップ…(産経新聞)

 大臣はエコカーで送迎、マイカップを持参で−。24日、神戸市で開幕したG8環境相会合で、環境省は会合運営で排出される二酸化炭素(CO 2)やごみの量を削減するためさまざまな取り組みを展開している。同省は「環境相会合にふさわしい、環境に優しい会議」を目指している。

 環境省は同会合で、さまざまなエコ対策を計画。来日した大臣らの送迎には、CO

 2を排出しない燃料電池自動車と、燃費効率のいいハイブリッド車を使用。関西国際空港−神戸間の片道約70キロで、燃料電池自動車を使うことで1台あたり約15キロのCO 2を削減している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080524-00000100-san-soci

■海外ニュース(5月―3)
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※お断り 最近、前月に掲載された記事が翌月も掲載されることが続いています。これは、元のニュースがそうなっているためで、理由は分かりません。元のニュースを訳しているのでダブっても掲載しますが、【再掲】というクレジットをタイトルにつけることにしました。
また、ウェブアドレス以下の書き込みは、※がウェブに写真や図などがある場合の注意書き、内容の参考情報は、[訳注]で表示します。
<ポータブル/バックアップ電源>
●スマート・フュエルセル社は陸軍の試験に合格、ドイツの「インダストリアプライズ2008」賞を獲得(2008/04/18,24)

 SFCスマート・フュエルセル社(SFC Smart Fuel Cell AGユ)の新しい250w級代替電源用燃料電池は成功裏に、テキサス州フォートフッド(Fort Hood)の陸軍運用試験部(Operational Test Command ;OTC)による厳格な米国陸軍試験に合格した。FC−250は、250Wの電力を、1個7.4ガロン(28リッター)のカートリッジで最大100時間提供する。カートリッジは、簡単に取り替えられ、著しく物流コストを下げられる。

 SFC社はまた、ドイツの団体「イニシアチブ・ミッテルスタンド(InitiativeMittelstand)から「インダストリアプライズ2008(Industriepreis 2008)」賞を受賞した。EFOY燃料電池は、「エネルギー」分野で2008年の最も興味深くて革新的な解決として選ばれた。
http://www.efoy.de/index.php?option=com_content&task=view&id=924&Itemid=177
http://www.efoy.de/index.php?option=com_content&task=view&id=926&Itemid=177[訳注]フォートフッド(Fort Hood) アメリカ・テキサス州、キーリーンにある米国最大と言うことは世界で一番大きな陸軍基地、FORT HOODに行ってきました。ダラスより車を飛ばすこと約3時間程で基地の町キリーンに到着。 
http://www.phantom-web.com/tour0308/index.html←写真いろいろ

<マイクロ燃料電池>
●DMFCC社はサムソン社へカートリッジとバルブを送った(2008/03/26)

 バアイアスペース社(VIASPACE)の一部門のダイレクトメタノール・フュエルセル社(Direct Methanol Fuel Cell Corporation ;DMFCC)は、成功裏にサムスン電子(Samsung SDI)にサンプルのメタノール燃料電池とインターフェイスバルブを納入した。DMFCC社のカートリッジとバルブは、サムスン電子の燃料電池と携帯用電気製品で統合される。
http://www.viaspace.com/press_article.php?id=1181
[訳注]サムスン電子(サムスンでんし、Samsung SDI)は韓国の最大手総合家電・電子部品・電子製品メーカーで、サムスングループの中核企業である。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

<燃料/改質器/貯蔵>
●NISTが新しい貯蔵物質を説明(2008/04/01)

 米国標準技術局(National Institute of Standards and Technologyユs ;NIST)中性子研究センター(Center for Neutron Research ;NCNR)の研究者たちは、水素の吸蔵と放出ができる幾つかの物質のうちの一つである金属有機構造体(metal-organic frameworks ;MOFs)と呼ばれる物質の新種を説明した。研究者たちによれば、MDFsは、同じような物質が水素の放出に必要とする高温を要求されないので、再充てんも今のガソリン給油のように極めて簡単に行えるように設計されるだろう。
http://www.nist.gov/public_affairs/techbeat/tb2008_0401.htm#hydrogen
※図あり↑
[訳注]
1.米国標準技術局(National Institute of Standards and Technologyユs ;NIST)連邦政府の機関で、工業技術の標準化を支援している。1988年にNBS(NationalBureau of Standards)が改組して誕生した。連邦政府の標準暗号を制定する機関として有名。
http://kaden.yahoo.co.jp/dict/?type=detail&id=768より
2.金属有機構造体(metal-organic frameworks ;MOFs)
過去のNEDOレポート
http://www.nedodcweb.org/dailyreport/2004-2-2.html
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/969/969-17.pdf
「ガス吸蔵タンクの製造方法」として特許も出ている。
http://www.j-tokkyo.com/2007/F17C/JP2007-024232.shtml

<報告書/市場調査>
●【再掲】NRCの「フリーダムカーと燃料パートナーシップ」の報告(2008/03/19)

 全米科学アカデミー(National Academies of Science)の全米研究会議(National Research Council ;NRC)は、米国連邦政府が資金援助するフリーダムカーと燃料パートナーシップ(FreedomCAR and Fuel Partnership)の進捗についての年次報告を発表した。この報告は、燃料電池とそれを支える水素インフラの開発が個人的に使う乗用車の動力として最も効率的で最小の汚染を提供するが、耐久性と価格の重要な改善が車の大量生産と販売を可能にするためには必要である、と結論づけている。
http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=12113[訳注]National Academiesの概要は、
http://crds.jst.go.jp/kaigai/report/TR/US20071001.pdf

<その他>
●オハイオ州「サード・フロンティア・プログラム」が賞金と助成金を発表(2008/03/25)

 オハイオ州サード・フロンティア委員会(Third Frontier Commission)の燃料電池プログラムは、燃料電池駆動のリフト付きトラックの実証や市場への簡単な説明会、定置用燃料電池の実証を含む燃料電池の開発に焦点を当てた12のプロジェクトに890万ドルを授与した。委員会はまた、州内の先進的エネルギー産業の発展と成長のために17の企業に1200万ドルの先進的エネルギー助成金を与えると発表した。2つの燃料電池プロジェクトは、この発表を通してそれらに助成金を配分する。
http://www.ohiochannel.org/your_state/third_frontier_project/press_release.cfm?release_id=94553
http://www.ohiochannel.org/your_state/third_frontier_project/press_release.cfm?release_id=94552
[訳注]オハイオ州「サード・フロンティア・プログラム」
『科学技術・イノベーション動向報告・米国編』(2008年3月、独立行政法人科学技術振興機構研究開発戦略センター)の72ページ参照
 http://crds.jst.go.jp/kaigai/report/TR/US20080318.pdf

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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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