燃料電池ワールド (2008/04/07 17:43)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.323 2008/04/06発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■WEB LINK NEWS
□□□

2008/03/31 佐藤ライト工業、韓国サムスンSDIから燃料電池部品を受注(日刊工業新聞)

 【津】佐藤ライト工業(津市、佐藤伸夫社長、059・265・3211)は、韓国サムスングループのサムスンSDIが商品化を目指す燃料電池搭載型の携帯情報機器に、特殊樹脂部品の採用が内定した。米航空宇宙局(NASA)系開発型企業バイアスペースの子会社が基本設計し、佐藤ライト工業が設計・製造する。商品化に合わせ正式受注する見込み。

 受注したのは燃料カートリッジと、同カートリッジを電池システムに接合するバルブ。いずれも使用条件が過酷なため、樹脂溶着に高い耐久性が求められる。

 同社はOA機器部品などで実績がある超音波やレーザーによる溶着技術を応用。困難だったポリプロピレンなど結晶性樹脂の接合も可能にした。サムスンSDIに07年からサンプル出荷し、品質が認められた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080331-00000014-nkn-ind

2008/04/02 小型燃料電池:月間削減、風呂の湯張り24回分−−県公館の実証実験
 /愛知(毎日新聞)

 県は、県公館で06年7月〜今年2月に行った小型燃料電池(出力1キロワット)の実証実験の結果、平均でエネルギーが月596メガジュール(風呂の湯張り24回分)、二酸化炭素が月53キログラム(スギ約46本の吸収量相当)削減される効果があったことを明らかにした。一般家庭以外での実証実験は東海地方でも例がなく、実用化に向けて一歩前進した。

 燃料電池は、水素と酸素を化学反応させて電気をつくる装置で、排ガスが少なくエネルギー効率が高い。実験はトヨタ自動車、東邦ガス、アイシン精機の各社と共同で実施し、愛知万博のガスパビリオン内で展示されていた小型燃料電池を移設し、実用化のためデータをとった。累積の発電時間は2367時間。

 県公館では夜間や休日など379回電源を切ったが、一度も故障しなかった。県の担当者は「効率性や耐久性が実証された」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080402-00000001-mailo-l23#map_s1

2008/04/04  <ボーイング社>燃料電池使った飛行実験に成功 航空史上初(毎日新聞)

 【パリ福井聡】スペイン中部オカニャにある米航空機大手ボーイング社研究センターは3日、燃料電池を使った航空史上初の飛行実験に成功したと発表した。温室効果ガスの排出削減につながる新型飛行機として注目を集めそうだ。

 成功したのは、重量800キロの小型プロペラ機。パイロット1人が搭乗し、高度1000メートルまで上昇した後、燃料電池の動力で、約20分間、時速100キロで飛行した。水素を使った燃料電池から排出されるのは水だけ。「クリーンエネルギー」として、自動車の動力源としても開発競争が活発化している。

 同センターのエスカルティ所長は「大型旅客機の動力源になる見込みはないが、小型機では主流になる可能性がある」と語った。一方、担当技術者は「20年後には大型機の補助動力となる可能性もある」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080404-00000031-mai-int

2008/04/04 【京都議定書 第一約束期間スタート】達成目標の計画とその進捗は…国交省自交局担当者に聞く《後編》(レスポンス)
(前編よりつづく)地球温暖化ガスの合計排出量を2012年までに1990年比5%以上を削減するという京都議定書の第一約束期間が2008年より始まった。電気自動車やプラグインハイブリッドなどの次世代パワートレイン燃費基準に対する見通しなど、行政担当者に話を聞いた。
◆「次世代パワートレインの燃費基準策定は今後の大きな課題」

 ----:各自動車メーカーは、2009〜2010年にかけてHV、PHV(プラグインハイブリッド)、EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)など様々な非内燃機関の自動車を登場させるとアナウンスしている。このような次世代パワートレーンの評価基準はどのように考えているか。

 国土交通省自動車交通局 技術安全部環境課 地球温暖化対策室 課長補佐 多田善隆氏:現状はガソリン/ディーゼル車のみの基準であり、EVやFCVの評価基準はない。おそらく2015年くらいまでは化石燃料を使う自動車が主だろうが、次世代パワートレーンの燃費基準をどうするかというのは今後考えなくてはならない大きな課題。2015年の基準に反映させるべきか、それとも別の基準、たとえば“電費”基準を新たにつくるのか、といったことが考えられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080404-00000013-rps-ind
※写真有り↑

2008/04/04 <家庭用燃料電池>メーカーが量産態勢強化 助成制度導入も(毎日新聞)

 家庭の消費電力を賄う家庭用燃料電池の市販化に向け、メーカーが量産態勢を強化している。地球温暖化防止に向け、家庭から排出される二酸化炭素(CO2)の削減が大きな課題で、政府は削減に効果がある燃料電池を設置する家庭向けに、09年度から助成制度の導入を検討している。各社はこれを機に本格的な普及が進むとみている。

 家庭用燃料電池は、空気中の酸素と、都市ガスなどの燃料から取り出した水素を化学反応させて発電する装置。廃熱を利用して給湯も可能でエネルギー効率が高く、火力発電による電力に比べ、排出するCO2は3割程度少ない。

 政府の普及支援策に加え、消費者の環境に対する意識の高まりから需要は拡大すると見られており、各メーカーは量産態勢を強化している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080404-00000090-mai-bus_all

■海外ニュース(4月ー1)
□□□
<輸送>
●ブリジストンはフォークリフトにプラグパワー社のユニットを使う (2008/03/31)

 ブリジストン・ファイヤーストーン・ノースアメリカン・タイヤ社(BridgestoneFirestone North American Tire, LLC)は、南カロライナ州アイケン郡(AikenCounty)のタイヤ工場で、プラグパワー社(Plug Power)のゲンドライブ(GenDrive)燃料電池システムで動かすために22台のフォークリフトを改造した。そして、他の工場で残されたフォークリフトの改造も期待されている。これは2年以内で、ゲンドライブ発電ユニットに対するブリジストン社の5回目の注文である。
http://www.plugpower.com/news/press.cfm?vid=1112657&liak=14566611

●クラウン社は燃料電池フォークリフトに100万ドルを与える

 クラウン・イクイップメント社(Crown Equipment Corporation)は最近、フォークリフトへの燃料電池の技術的商業的障壁を解決することに集中するために、オハイオ州から100万ドルの交付金を与えられた。
http://www.crown.com/usa/news/usa_company_news/2008/hydrogen_highway.html

<定置用電源>
●燃料電池の通路が3つ(2008/03/10)

 コネチカット州グラストンベリーの新しいホールフーズマーケット社(WholeFoods Market)の店は、燃料電池で電力の大部分を現地で発電する最初のスーパーマーケットである。この店は、UTCパワー社(UTC Power)から200kW級のユニットを設置していて、電力の50%、熱、必要とされるほぼ100%の温水を生産する。
http://www.utcpower.com/fs/com/bin/fs_com_Page/0,5672,0241,00.html
※ホールフーズマーケット社(Whole Foods Market) オーガニック食品のスーパーマーケット

<燃料/改質器/貯蔵>
●ハイドロジェニックス社はハイスタットの注文で1160万ドルを受け取る(2008/03/05)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、中国、東欧、そしてアラブ首長国連邦の顧客から、総計1160万ドルのハイスタット(HySTAT)水素製造システムの注文を受け取った。これらの注文は、12カ月以内に配送されることが予想される。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=297726

<報告書/市場調査>
●輸送選択の比較 (2008/03/31)

 H2ゲン・イノベーション社(H2Gen Innovations, Inc.)社長で、代替燃料の専門家であるC.E.(サンデイ)トーマス博士(Dr. C.E. (Sandy) Thomas)は、新しい研究「炭素制約社会(Carbon-Constrained World)の輸送選択の比較:水素、プラグイン・ハイブリッド、そしてバイオ燃料」を提供した。それは、燃料電池と水素燃料は、今世紀の間、地球温暖化に対する効果的な答となる唯一の自動車技術の選択である徒の結論を下している。

 幾つかのモデルと分析ツールを利用して、トーマス氏は、関連インフラと、水素駆動の燃料電池車は、輸送部門で1990年レベルから60%の地球温暖化ガスを削減できる唯一の選択であるとの結論を含んで、ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド、バイオ燃料、そして水素の自動車パスのさまざまな構成を評価した。

 彼は、米国水素協会(National Hydrogen Association)の年次大会で彼の見解を発表した。
http://www.fuelcells.org/thomasstudy.pdf

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1