燃料電池ワールド (2008/02/14 12:07)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■Vol.315 2008/02/14発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆FC EXPO 2008
○日 程 2月27日(水)~29日(金)
○場 所 東京ビッグサイト西展示棟
○詳 細 http://www.fcexpo.jp

■WEB LINK NEWS
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2008/02/04  140倍の水素生成が可能な「遺伝子組み換え大腸菌」(WIRED VISION)

 大腸菌は、恐ろしい食中毒を引き起こす菌だ。しかし、テキサスA&M大学で化学工学を専門とするThomas Wood教授は、これに遺伝子工学的な操作を加えることによって、自然に発生する場合の140倍にのぼる量の水素を生成する大腸菌を作り出した。

 この大腸菌のいちばんの利点は、生成された水素の分離が非常に簡単だということだ。「気体であり、泡になって出てくる」とWood教授は言う。6つの遺伝子を選択的に取り除くことによって、大腸菌は、糖が動力源の水素工場とも言えるものになる。

 商用化されるまでにはまだ長い道のりがある。だが、Wood教授の技法の最大のメリットは、水素を必要とする現場ですぐ水素を生成できることだ。水素輸送のインフラストラクチャーを構築する必要がなくなり、経済的にも有利だし危険性もなくなる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080204-00000003-wvn-sci
※写真有り↑

2008/02/04  出光とコロナ、燃料処理装置を東芝燃料電池へ技術協力(レスポンス)

 出光興産とコロナは、両社が共同開発した燃料処理装置を東芝燃料電池システムが2009年度以降に生産する市販灯油型燃料電池システムに搭載するため、東芝燃料電池への技術協力を開始することで合意したと発表した。

 出光とコロナは、灯油型燃料電池システム向けの燃料処理装置を2004年度から共同開発しており、今回、東芝燃料電池が両社の燃料処理装置の性能を評価し、2009年度以降に生産する市販灯油型燃料電池システムに同装置を搭載するための技術協力を開始することで合意した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080204-00000020-rps-ind

2008/02/05 山梨大、水素燃料電池プロジェクトに申請(産経新聞)

 山梨大は4日、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(川崎市、NEDO)が募集する燃料電池関連プロジェクトに申請し、高性能で低コストの自動車用燃料電池の開発・実用化を目指すと発表した。

 同大学は、国内の大学で初めて本格的な燃料電池研究に取り組んだことで知られ、今回申請したプロジェクトのリーダーには、渡辺政広・同大学クリーンエネルギー研究センター長の就任が決まっている。プロジェクトの事業費総額は平成20〜26年度の7年間で約70億円となっており、会見した貫井英明学長は「山梨県や企業とも協力したい」としたほか、渡辺センター長は「自動車用燃料電池はコストダウンと信頼性を高めることが必要で、基礎研究に立ち返って進めたい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000004-san-l19

2008/02/05 氷の地球 「第59回さっぽろ雪まつり」(産経新聞)

 雪と氷の祭典「第59回さっぽろ雪まつり」が5日、札幌市内の3会場で開幕する。大小290基の雪氷像は4日までに完成し、観光客らが一足早く見て回った。

 7月に主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が開かれることから、参加各国の遺跡と子供たちをデザインした「守りたい地球、子供たちの未来」や、北海道の自然を表現した「環境〜自然との共生・知床の森と仲間たち〜」など、地球温暖化問題を扱った大雪像が登場。会場ではサミットで使われる「水素・燃料電池自動車」の体験乗車もできる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000056-san-soci

2008/02/05  08北海道洞爺湖サミット:要人が利用する、エコカー試乗会−−きょうから /北海道(毎日新聞)
 ◇札幌と洞爺湖で

 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議、7月7〜9日)で使用する燃料電池自動車や水素エンジン自動車の一般向け無料試乗会が5、6日に道庁赤レンガ庁舎(札幌市中央区)前、8日に胆振管内洞爺湖町で開かれる。

 経済産業省などが進める「水素・燃料電池実証試験(JHFCプロジェクト)」の一環。国内外6社のエコカーがそろい、寒冷地での起動性や走行性能をPRする。

 4日、燃料電池自動車に試乗し、道庁の周りを1周した高橋はるみ知事は「静かで環境に優しい車をアピールしたい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000052-mailo-hok

2008/02/05 
旧知事公舎・旧部長公舎:山梨大の燃料電池研究、県が無償貸与で後押し /山梨(毎日新聞)

 県は4日、昨年3月に廃止された旧知事公舎と隣接する旧部長公舎を山梨大に無償で貸与して、同大が進める燃料電池に関する先端研究施設の新設を後押しする方針を固めた。同大は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の燃料電池関連プロジェクトに申請する方針で、県は今後、具体的に話を詰めていく。

 関係者によると、旧知事公舎などの敷地に新実験棟や研究者用宿舎棟などを設置したい考え。新実験棟は旧部長公舎を取り壊して新設し、旧知事公舎は改修して会議場として使う案が有力という。

 県は、燃料電池関連の技術を開発し、クリーンエネルギー産業の集積拠点を形成することを目指し、県内企業にプロジェクトへの参加を促し、県も共同研究を行っていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000092-mailo-l19

2008/02/07 水素研究の成果報告 世界フォーラム開幕 福岡市(西日本新聞)

 水素分野の世界的な研究者らが集い、研究成果を披露する「水素先端世界フォーラム」が6日、福岡市で始まった。水素エネルギー社会実現に向けて福岡の研究開発拠点化を進める産官学の福岡水素エネルギー戦略会議などが主催し、昨年に続き2回目の開催。

 英国、ドイツ、フランスなど海外10カ国からの参加者を含めて約400人が出席し、クリーンエネルギーとして実用化が期待される水素研究の第一人者らが研究成果を報告した。7日まで。

 初日のフォーラムでは米国水素協会のジェフリー・サーファス会長らが講演。サーファス氏は、米国で生産される水素の半分が輸送部門で活用されている状況を紹介。ガソリンスタンドに当たる水素供給施設「水素ステーション」が北米に70あり、「一般に小売りしているステーションも出始めている」と報告した。また、欧州水素協会のマリエク・レイジャルト会長が欧州の水素事情を語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080207-00000012-nnp-l40

2008/02/09  リニア「利用しやすいアクセスを」 山梨知事会見(産経新聞)

 −−山梨大が燃料電池の研究プロジェクトに申請したが、県の対応は

 「山梨大は30年間、燃料電池研究を行い成果を上げており、委託先に選出される可能性が高いと期待している。県内の産業振興につながり、クリーンエネルギー先進県としてイメージアップも図れるため、県は積極的な支援を考えている。会議室用などとして(廃止された)旧知事公舎の改修・無償貸与、研究所敷地として旧部長公舎を取り壊すほか、県職員を研究員として派遣することなどを予定している」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080209-00000039-san-l19

2008/02/11 体感イベント:実験など通じて、理科の面白さを 秋田で子供ら /秋田(毎日新聞)

 子供らが実験や遊びを通じて理科の面白さを体感する「ALVE 理科小路2008」(自然科学学習館主催)が10日、秋田市の拠点センター「アルヴェ」であった。水素の爆発や、特殊眼鏡で液晶パネルの文字を読む実験で子供らは科学の不思議に触れ、目を丸くしていた。

 酸素と水素を混合させ発生させた電気で走る「燃料電池カート」の試乗や、振れば液体に、放置すれば固体になる物質の不思議な性質を体験できるコーナーなどが設けられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080211-00000076-mailo-l05

2008/02/12 「現行バイオ燃料のCO2排出量は、ガソリンの5割増しから2倍」研究論文(WIRED VISION)

 関連要素をすべて考慮に入れると、バイオ燃料が排出する温室効果ガスの量は化石燃料よりも多くなる――2月7日(米国時間)、『Science』誌ウェブサイトに掲載された2つの研究論文がこんな結論を下した。

 これだけではない。かつて石油に代わるクリーンエネルギーとしてもてはやされた農作物由来の燃料が、環境問題を解決する特効薬ではないことを示唆する研究成果がこのところ増えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080212-00000001-wvn-sci

2008/02/12 28万円自動車『Nano』は「大きな環境的災厄」になるか(WIRED VISION)

 インドの自動車会社Tata社の『Nano』をめぐる大々的な宣伝が落ち着くにつれ、2500ドルのこの自動車が環境と世界のエネルギー需要に対しどのような意味を持つのか、より詳細な実態が明らかになってきた。あまり芳しくはなさそうだ。

 世界で最も低価格のこの自動車は、技術と徹底的なコスト削減がもたらした驚くべき成果であり、発展途上国の人々にさらなる可動性をもたらすのは間違いない。しかし一方で、非常に厄介な結果も引き起こすだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080212-00000002-wvn-sci
※写真有り↑

2008/02/13 大ガス、停電時でも家庭用コジェネシステムの電力融通させる技術を開発(日刊工業新聞)

 大阪ガスは停電などで電力会社からの供給が切断されても複数の家庭用コジェネレーション(熱電併給)システムの電力融通を継続稼働できる技術を開発した。システム間の電力を直流化し、交流使用時に電力融通の妨げとなる周波数調整を不要とした。停電後の自立運転でもコンデンサーの併用により、安定した直流を供給できる。同社は近く市場投入を予定している固体電解質形燃料電池(SOFC)コジェネシステムへの導入を目指す。商品化時期は未定。

 大阪大学大学院工学研究科の伊瀬敏史教授らと共同で開発した。集合住宅ごとに設置したコジェネシステムについて燃料電池などで得た電力を交流に変換せず、直流で接続する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000019-nkn-ind

2008/02/13 タッチパネル+HSUPA対応の「G810」、実用サイズになった17.5ミリの薄型燃料電池ケータイも──東芝ブース(+D Mobile)

 Mobile World Congress 2008の東芝ブースは、ハイエンドスマートフォン「PORTEGE G910」や「G810」を中心とする海外向け端末と3G通信モジュール搭載のノートPC、そしてダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)搭載携帯の展示を行う。

 そのほか、東芝が推進するダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)の展示も行われている。今回、厚さ9.9ミリの極薄モデル「W55T」をベースに裏面へぴったり設置できるサイズのプロトタイプ「L pack image」を新たに公開した。

 プロトタイプ名称のとおり、携帯のラージバッテリー(最近はほとんど見かけないが)を設置するようなイメージで、運用できるのが大きな特徴だ。本体サイズは113(高さ)×54(幅)×17.5(厚さ)ミリ。20ミリ以下の厚さを実現し、最近の“やや厚め”な端末と大きく変わらない。

 その“燃費”は1度の充填で、ベース機に使われるリチウムイオンバッテリーの2倍を実現。共通の充填口を採用するカートリッジにより、ライターのガスを入れるようにメタノールを数秒で充填できる。共通カートリッジ化を推進することで、将来的にコンビニエンスストアや売店といった小売店でも購買でき、ユーザーが気軽に利用できるようにしたいとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000017-zdn_m-mobi
※写真有り↑

2008/02/13 【デトロイトモーターショー08】写真蔵…キャデラック Provoq(レスポンス)

 各種の原動機に対応したハイブリッドプラットフォームである「E-FLEX」を採用したSUVコンセプトモデル。

 本モデルは燃料電池と電動4WDシステムを持ち、圧縮水素燃料で300マイルの航続距離をもつ。加速性能は0-100km/hが約8.5秒、最高時速は160km/hという。二次電池には第5世代のリチウムイオンバッテリを搭載しており、走行性能は旧世代の燃料電池車から約30%向上したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000037-rps-ind
※写真有り↑

2008/02/14 グンゼ、電池・エネ事業に参入−デザイン性高い太陽電池を開発(日刊工業新聞)

 グンゼはフィルム基板上に酸化亜鉛を蒸着した色素増感太陽電池を開発、電池・エネルギー事業に参入した。酸化亜鉛は色素を多く含有できることから、従来品に比べてデザイン性がアップする。モバイル機器のほか、衣服と組み合わせて機器類の電源にする用途展開を模索していく。同社はほかにも燃料電池向けのガス拡散膜を開発しており、太陽電池と合わせて新事業の強化育成を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080214-00000020-nkn-ind

2008/02/14 エネルギー効率化などでGDP3%向上、引継委(YONHAP NEWS)

 【ソウル13日聯合】大統領職引継委員会はエネルギーの効率化、新・再生エネルギー、原子力産業育成の3大事業を通じ、国内総生産(GDP)をさらに3%引き上げる方針だ。

 太陽光や風力、燃料電池など新・再生エネルギー分野では、向こう5年間で世界3大再生エネルギー企業を育成することを目標とした。このため大規模な試験団地を造成し、民間投資を活性化させ、海外市場進出を支援する。試験団地造成地は複数地域を検討している段階で、セマングムも候補地域の1つに挙がっている。また、新・再生エネルギー世界市場で5%のシェアを獲得することで7兆ウォン(約7934億円)を創出し、国内では5%普及を伸ばしエネルギー輸入額を2兆ウォン節減する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080214-00000005-yonh-kr

■海外ニュース(2月ー1)
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<輸送>
●GMは燃料電池車キャデラックを紹介する (2008/01/08)

 今年の北米国際モーターショーで、ゼネラルモーターズ(General Motors)は、燃料電池駆動のキャデラックコンセプトカー「プロボーク(Provoq)」を紹介した。プロボーグは、水素の1回の充てんで300マイル走行するために、新しい第5世代の燃料電池システムとリチウムイオン電池を組み合わせたGMのE−Flex推進システムを特徴としている。プロボーグは又、室内灯やオーディオシステムなどのアクセサリーの電力を助けるために屋根にソーラーパネルを設置している。
http://media.gm.com/us/gm/en/news/events/autoshows/08naias/brands/cadillac/provoq/provoq.htm

<定置用電源>
●ハイドロゲン社とサムソン社は複数の契約を結ぶ (2008/01/15)

 ハイドロゲン社(HydroGen Corporation)とサムソン社(Samsung Corporation)は、サムソン社がアジアや中東、そして他の地域でハイドロゲン社の唯一の、そして市場と流通の特約販売店として行動し、りん酸型燃料電池(phosphoric acid fuelcell ;PAFC)発電プラントを販売するための主協業契約(Master CooperationAgreement)、独占的販売(Exclusive Distribution)、マーケティング契約(Marketing Agreement)を結んだ。また両社は、初期の5MW級の燃料電池発電プラントの販売の目的で拘束力のない書類(non-binding Letter)に署名した。
http://www.hydrogenllc.net/hydrov2/index.php?id=18,50,0,0,1,0
※図表有り↑

<マイクロ燃料電池>
●今年後半に燃料電池携帯電話を出荷するNEC (2008/01/28)

 NECは、2008年後半に燃料電池駆動の携帯電話を出荷する計画を発表した。カラフルな電話はエタノールで動く。
http://www.cinemablend.com/technology/NEC-Implements-Fuel-Cells-For-Cell-Phones-8539.html
※画像有り↑

<燃料/改質器/貯蔵>
●パワー+エナジー社が海軍に50kW級の水素分離器を納入する (2008/01/29)

 パワー+エナジー社(Power+Energy)は、海軍研究所(Office of Naval Research)によってプロジェクトの資金が提供されている提出物の一つとして、ペンシルバニア州フィラデルフィアの米海軍海上戦術センター(Naval Surface Warfare Center;NSWC)にこれまでで最も大きい50kw級の水素分離膜アセンブリを納入した。膜システムは、兵站用ディーゼル燃料(JP-8)を改質して燃料電池用の水素を取り出すために設計されている。このユニットは、ディーゼル燃料を大きな水素燃料電池に供給する高純度の水素に転換するために、海軍によってデモンストレーションシステムに設置される。
http://www.powerandenergy.com/news_documents/press_release_01-29-2008.html
※写真有り↑

<素材/部品>
●ビアスペース社はセンサーの出荷を始める(2008/01/23)

 ビアスペース社(VIASPACE Inc.)エナジー事業部は、イギリスのロトニクス社(Rotronics)とオランダ・エネルギー研究センター(Energy research Centre ofthe Netherlands ;ECN)に、湿度計のためのHSー1000ビアセンサー(HS-1000VIASENSOR)のヨーロッパに向けた最初の出荷を始めた。
http://www.viaspace.com/press_article.php?id=1172

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■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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