□燃料電池ワールド
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■Vol.314 2008/02/03発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■燃料電池関連イベント
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☆「第2回水素先端世界フォーラム」
水素エネルギー関係の世界的研究者が一同に集う「第2回水素先端世界フォーラム」が、平成20年2月6日〜7日に福岡市で開催されます。
産総研、トヨタ自動車、米国水素協会,欧州水素協会など、世界最前線で活躍する研究者からの講演が予定されています。
○日 程 2月6日(水)~7日(木)
○場 所 ホテルオークラ福岡,九州大学伊都キャンパス
○参加費 無料(レセプション参加の場合は5,000円/人)
○詳 細 http://www.f-suiso.jp/H19forum.html
☆FC EXPO 2008
○日 程 2月27日(水)~29日(金)
○場 所 東京ビッグサイト西展示棟
○詳 細 http://www.fcexpo.jp
■WEB LINK NEWS
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08/01/28 マツダは唯一「水素」で勝負 エコカー 独自技術で安価に(フジサンケイ ビジネスアイ)
自動車メーカー各社が環境に優しい「エコカー」開発にしのぎを削るなか、マツダは国内メーカーでは唯一、水素自動車の開発で勝負を挑んでいる。燃料電池自動車に比べて、「安価に提供できる」(マツダ関係者)のが強みの一つだ。昨年11月にはノルウェーの国家プロジェクトに参画するなど普及に向けて意欲的に取り組んでいる。しかし、肝心の水素を供給するインフラが未整備など課題も多い。
■弱点クリア
水素をエネルギーにして走る車には、ホンダや日産自動車などが開発を進める燃料電池車と、マツダが採用する水素自動車の2つのタイプがある。いずれも二酸化炭素(CO2)排出量がゼロのエコカーだ。
水素自動車は水素そのものを燃料にして走るのが特徴。車自体に電池を搭載する必要もないため、燃料電池車に比べてコストが安くつくのが利点だ。走った際にはエンジン音もするため、ガソリン車の走行感覚を残したエコカーともいえる。
一方で、水素はガソリンの10分の1のエネルギーで着火するため異常燃焼が起きやすい。こうした弱点をカバーしたのがマツダの独自技術であるロータリーエンジン。従来の車では一般的なレシプロエンジンで水素をエネルギーに使うと「燃焼」と「吸気」の行程が同じ“部屋”で行われているため、異常燃焼の可能性が高まってしまう。ロータリーエンジンは両行程が別の“部屋”であるため、異常燃焼が発生しにくい。独自技術が奏功して、水素が持つ弱点をクリアし、「究極のエコカー」(マツダ幹部)を作り上げた。最大の難点は水素を供給する「ステーション」が少ない点だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080128-00000001-fsi-bus_all
※写真有り↑
08/01/28 水力・地熱発電、支援対象に=新エネルギー利用法で−経産省(時事通信)
経済産業省は28日、石油の代替エネルギー導入を促進する「新エネルギー利用法」の対象に水力発電と地熱発電を追加すると発表した。両発電に携わる事業者が、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などから金融面での支援措置を受けられるようにし、普及を後押しする。
29日の閣議で同法施行令の一部を改正する政令を決定し、4月1日に施行する予定。併せて、電気自動車や燃料電池など5項目は同法の対象から外す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080128-00000130-jij-bus_all
08/01/29 「グリーン電力」不振 参加率減り九州0.11% 制度不備、PR不足指摘も(西日本新聞)
電力利用者が太陽光や風力など自然エネルギー発電の拡大を目指して寄付する「グリーン電力基金」が苦戦している。地球温暖化など環境問題への関心は高まりつつあるものの、全国の参加件数は2003年度をピークに年々減少。PR不足や制度の不備が要因だが、全国10電力の供給エリアで参加率は最大11倍も異なるなど、取り組みの温度差もうかがえる。
グリーン電力基金は、2000年にスタート。一般家庭などの電力利用者が1口500円(関西電力は100円)を毎月の電気料金に上乗せして支払い、電力各社が上乗せ分と同額を拠出することで、自然エネルギー発電設備を助成する制度。参加件数は03年度末に全国4万3315件となったが、それ以降は年々減少。07年12月末は3万3940件にまで落ち込んだ。
減少の要因について、基金の窓口である各地の財団法人は「もともと電力会社員の参加が多く、退職を機に辞める人が目立つ」と分析。さらに、異なる電力会社のエリアに引っ越した場合、知らぬ間に契約が切れるといった制度上の不備も指摘する。だが、なぜ03年度以降減少したのかは「よく分からない」のが実態。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080129-00000002-nnp-l40
08/01/29 水と太陽の力で走る「未来型トイカー」−リアル版試作・研究も(シブヤ経済新聞)
水素100%のクリーンエネルギーで走る未来志向のハイブリッド・トイカー「Hydrocar(ハイドロカー)」(19,950円)が昨年12月に発売され、話題を呼んでいる。
製造元HORIZON(本社=シンガポール)の研究室では現在、実際に人が乗って走れるリアル版「ハイドロカー」の試作・研究も進んでおり、同商品はそのミニチュア版として「先行」登場。リアル版実現への期待も膨らむ中、大人も楽しめるトイカーとして注目を集めている。
付属のソーラーパネルで太陽の力を借り燃料電池で水を電気分解、発生した水素と酸素を再結合させ、100%クリーンなエネルギーを発生させる。取扱説明書でエネルギー発生までの仕組みを学びながら、模型キットを組み立てる。行く手の障害物にぶつかると自ら方向を変え進路を見つけ出すセンサー機能も搭載。走行時にはコックピット内の青色LEDが点滅する。
全長21×幅12.5×高さ6.5センチ。国内総代理店を務めるアウトライドブランドシップビルダー(渋谷区広尾1)のオンラインストアをはじめ、キデイランド原宿店(神宮前6)などでも販売。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080129-00000001-hsk_sb-l13
※写真有り↑
08/01/30 NECの燃料電池携帯『Flask』、透明ライター的なコンセプト(WIREDVISION)
NECの『Advanced Design』ページに、『Flask』が紹介されている。これは、燃料電池で動く携帯電話で、燃料が中で動くのを見ることができるという製品だ。もちろんコンセプトデザインで、仕様は書かれていないが、ネット上で見られる複数の製品紹介では電子インク技術とタッチスクリーン技術が使われると予測している。
ケースデザインには、レフィルのための蓋があるようだが、これはいただけないように思う(液体と電気は相性が悪い)。
けれども、使い捨てライターのような、このデザイン全体はすごい。緊急の電話をするために、燃料の最後の一滴を使おうとしてこれを必死に振っている姿が思い浮かぶ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000001-wvn-sci
※写真有り↑
08/01/31 【ジュネーブモーターショー08】ホンダ、欧州アコード&アコードツアラーを出展(レスポンス)
ホンダは、ジュネーブモーターショーに、新型欧州『アコード』、『アコードツアラー』を出展すると発表した。
また、2008年夏から米国でリース販売を開始する新型燃料電池車『FCXクラリティ』や、ハイブリッドシステムを搭載した次世代のライトウェイトスポーツのコンセプトモデル『CR-Z』などを展示する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000011-rps-ind
■海外ニュース(1月ー4)
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<定置用電源>
●フュエルセル・エナジー社のユニットは3つのカリフォルニア証明を受ける(2007/12/20)
フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)のDFC1500MAは、1.2MWの発電プラントがカリフォルニア州の排ガス規制を満たし、電力網に接続するための要件と国家製品安全基準の双方に従う3つの証明書を受け取った。システムは、カリフォルニア州大気資源局(California Air Resources Board ;CARB)によって定められた厳しい大気質ルールに出会い、カリフォルニア州の電力網に接続する技術要求はルール21作業部会によって証明された。そして、定置用燃料電池発電システムの運転と安全基準のためのアメリカ標準規格(American National Standard)を厳守していることをカナダ規格協会(CSA International )によって承認された。
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=282736
<燃料/改質器/貯蔵>
●SOFCにアンモニアを研究するアキュメントリクス社(2007/12/10)
アキュメントリクス社(Acumentrics Corporation)のカナダの子会社であるアキュメントリクス・カナダ社(Acumentrics Canada Ltd.)は、アキュメントリクス社の固体酸化物型燃料電池(SOFC)の燃料としてアンモニアの使用を研究するために、カナダ天然資源省(Natural Resources Canada)のカンメット・エネルギー技術センター(CANMET Energy Technology Center)とパートナーシップを推進している。燃料電池は、アンモニアを内部で水素と窒素に転換し、水蒸気と窒素だけを放出する。
http://www.acumentrics.com/1be0e580-9d4f-4156-9550-800a40def631/press-releases-release-details.htm
※カンメット(CANMET) 天然資源省傘下の鉱物・エネルギー技術研究所(CanadianCenter for. Mineral and Energy Technology:CANMET)。エネルギー技術を専門とする多数の研究センターを各地で運営している。カナダの水素/FC プログラムを推進。
<その他>
●エコカー・コンペを支援するDOEとGM(2007/12/03)
米国エネルギー省(DOE)とゼネラルモーターズ社(General Motors)は、大学生のチームが燃料消費と排ガスの削減のためにシボレー・イキノックス(Chevrolet Equinox)を再設計する学生レベルのコンペテションである「エコカー(EcoCAR):ネクスト・チャレンジ(NeXt Challenge)」を支援している。コンペは、代替燃料、軽量素材、改良された空気力学のみならず、例えば燃料電池やハイブリッドのような先進的な推進技術を探究することを学生チームに期待している。選ばれた複数のチームには、GMの車、1万ドルの資金、先進的なパワートレイン部品、そして技術的、指導的なサポートを受ける。関心のあるチームは、コンペのための公式提案依頼書(RFP)を受け取るためにオンライン・フォームを全て揃えなければならない。RFPへの返答は、2008年3月3日が期限である。チームは、2008年4月に選ばれる。
http://www.challengex.org/pdfs/ecocar_nopi_final.pdf
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