燃料電池ワールド (2008/01/20 18:14)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.312 2008/01/20発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆「第2回水素先端世界フォーラム」

 水素エネルギー関係の世界的研究者が一同に集う「第2回水素先端世界フォーラム」が、平成20年2月6日〜7日に福岡市で開催されます。

 産総研、トヨタ自動車、米国水素協会,欧州水素協会など、世界最前線で活躍する研究者からの講演が予定されています。
○日 程 2月6日(水)~7日(木)
○場 所 ホテルオークラ福岡,九州大学伊都キャンパス
○参加費 無料(レセプション参加の場合は5,000円/人)
○詳 細 http://www.f-suiso.jp/H19forum.html

☆FC EXPO 2008
○日 程 2月27日(水)~29日(金)
○場 所 東京ビッグサイト西展示棟
○詳 細 http://www.fcexpo.jp

■WEB LINK NEWS
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08/01/15 デジタルテレビ技術が日本レベルに、技術競争力分析(YONHAP NEWS)

 【ソウル15日聯合】韓国のデジタルテレビ関連技術が、日本と対等なレベルにまで向上したとの評価が出された。産業資源部が15日、電子部品研究院とともにデジタルテレビと携帯電話、ロボットなど将来有望な電子製品32種について、国産化と技術競争力を分析した結果を明らかにした。

 それによると、液晶テレビの技術力は2006年には同分野で最高水準を誇る日本の92%水準にとどまっていたが、昨年は99%レベルにまで追いついた。プラズマテレビの技術力は同期間で日本の91%から98%水準に向上している。

 また電子タグ(RFID)製品は68%、リチウムポリマー電池は62%水準で、血圧計(72%)、接触式体温計(58%)などの医療機器、産業用ロボット(79%)、家庭用ロボット(83%)などの技術も依然として最先進国レベルに及んでいない。特に燃料電池の場合、技術力は最先進国の10%と、低い水準にとどまっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080115-00000020-yonh-kr

08/01/15 トヨタ、北米国際自動車ショーでプラグインハイブリッド車を発表(マイコミジャーナル)

 トヨタ自動車は、米デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーにおいて、2010年までにリチウムイオン電池を搭載したプラグインハイブリッド車を、米国を始めとした地域でフリートユーザー(官公庁や公的機関、バス会社など、一定の場所を走行するユーザー)向けに販売することを発表した。

 同社は、人や地球と共生するクルマ社会の実現に向け、様々な先進技術開発に取り組んでいく方針で、プラグインハイブリッド車のほか、FCHV(燃料電池車)、FFV(エタノールも使えるフレキシブル燃料車)、ディーゼルエンジンなどについても取り組みを進めており、近い将来、北米市場向けの大型ピックアップトラック「タンドラ」、大型SUV「セコイア」に、新型V8クリーンディーゼルエンジンを投入することを併せて発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080116-00000091-myc-sci

08/01/16 新日本石油、石油系燃料による燃料電池システムの実証実験(レスポンス)

 新日本石油は、新エネルギー財団(NEF)が実施する「2007年度固体酸化物形燃料電池(SOFC)実証研究」で、LPG仕様と灯油仕様の2種類のシステムによる実証試験運転を開始したと発表した。

 実証研究で、新日本石油はシステム提供者としてSOFCシステムを製造するとともに、設置・運転試験者として横浜市内にある同社関連施設の管理人の居住部分に設置し、実際の環境下でのデータを今後6か月以上にわたって取得することで、最新技術レベルと技術的問題点を把握し、今後の技術開発の課題を抽出する。

 石油系燃料では同社だけがこの実証研究に参加している。同社は、SOFCシステムに、石油系燃料から高効率で水素を製造できる独自の改質装置やシステム制御装置など、同社技術の粋を組み込んでおり、今後も燃料電池の普及に向けて様々な施策に取り組んでいくとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080116-00000036-rps-ind

08/01/17 原子力利用した水素生産工程、国内で独自開発(YONHAP NEWS)

 【大田16日聯合】韓国エナジー技術研究院は16日、原子力発電を利用し高効率で水素を生産できる水素生産プロセスを独自に開発したと明らかにした。

 この開発プロセスは原子力を熱源とし、硫黄とヨードを反応媒体として水から水素を分解・抽出する。酸素と水素の結合が強い水からの水素抽出は、これまで技術的難題とされてきた。新開発プロセスは、特に常温での運転が可能となるよう設計されプロセスが単純化された上、独自開発した触媒を用いて分解効率を向上した。日本などが開発した既存のプロセスよりも効率が高いと、研究院側は説明する。2020年をめどに工場規模の実証施設を建設し、2025年ごろには商用化が可能になると見込んでいる。

 水素は化石エネルギーに代わる21世紀のクリーンエネルギーとして注目されており、現在のところ国内最終エネルギー消費に占める割合は微々たる水準だが、2020年は3%、2030年は7%、2040年には15%に達するものと予想される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080117-00000004-yonh-kr

08/01/17 英国ホンダの環境に優しいキャンペーン(レスポンス)

 英国ホンダは、『シビック・ハイブリッド』や燃料電池車『FCXクラリティ』などの、環境に優しい自動車をアピールするキャンペーン「プロブレム・プレイグラウンド」(Problem Playground)を展開する。

 専用のサイトを開設し、シビック・ハイブリッドやFCXクラリティの特徴などを紹介する。2月4日には、TVCMを通じて、ホンダの環境への取り組みをアピールする予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080117-00000004-rps-ind
※写真有り↑

08/01/17 麻生知事:講演で「水素タウン」構想を推進 燃料電池で電気供給 /福岡(毎日新聞)
 ◇来年度から、住宅地にシステム整備

 麻生渡知事は16日、福岡市内で講演し、来年度から、水素を使った家庭用燃料電池システムを県内の既存住宅地に集中整備し、「水素タウン」構想を進める考えを明らかにした。麻生知事は「福岡水素新生活圏として、水素を使った社会生活を実験する地域にしたい」と述べ、民間企業と連携し、水素エネルギーの普及を図る考えを示した。

 家庭用燃料電池システムは都市ガスなどの燃料から水素を取り出し、空気中の酸素との化学反応により、電気や熱を生み出す仕組み。県の構想では県内の一戸建て住宅地を選び、民間の協力を得た上で、100〜200世帯に同システムを整備する。家庭の消費電力の4割強をまかなうほか、発生した熱で湯も供給できるという。

 この他、福岡、北九州両市に水素の供給施設を設け、両市間の公道で燃料電池車の走行実験も実施する方針。麻生知事は講演で「燃料電池車は将来の自動車の重要な位置を占めると予想されている。九州大学による水素の技術と、自動車(開発)の技術を融合させたい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080117-00000315-mailo-l40

■海外ニュース(1月ー2)
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<輸送>
●客船に燃料電池システムを提供するプロトン・モーター社 (2007/12/04)

 プロトン・モーター社(Proton Motor)は、世界で最初の燃料電池駆動の客船「ゼムシップス(Zemships ;Zero Emission Ships)」(ゼロエミッション船)のためにハイブリッド推進力を提供している。それは、2008年夏にドイツのハンブルグで運転が始まるだろう。船は100人の客を運ぶことができ、2つのプロトン・モーター社の50kW級燃料電池システム「ベーシックA50(Proton Motor Basic A 50)」とバッテリーで動力を供給されている。
http://www.proton-motor.de/36.html

<定置用電源>
●セラミック・フュエルセルズ社はドイツにユニットを送る (2007/12/18)

 セラミック・フュエルセルズ社(Ceramic Fuel Cells Limited ;CFCL)は、ドイツのためのマイクロCHP(小規模熱電併給、micro-combined heat and power ;m-CHP)製品を開発する協定の一部として、公益企業パートナーのイウィ社(EWE)にネットゲンプラス(NetGenPlusェ)ユニットを出荷した。ネットゲンプラスは、住宅や小規模事務所のセントラルヒーティングのために発電し、温水を供給するように設計されたCFCL社の次世代型m−CHPシステムである。燃料電池は天然ガスで作動し、ユニットが野外試用と商業規模の両方でドイツ中に展開できるようにCE承認(CEapproval)を授与された。
http://www.cfcl.com.au/Assets/Files/20071218_NetGen_EWE.pdf
※CE承認(CE approval) CEは欧州地域のラテン語系言語表記に由来している。欧州連合(EU)は「指令」と呼ばれる加盟各国間で共通の安全規格を定め、この安全規格に適合している製品だけがEU域内での自由な流通が保証されている。この法的規制に対する適合性表示マークをCEマーク(CEマーキング)と言い、CE承認を得たことはEU域内での商取引(精算、流通、販売)が認められたことを意味する。

<ポータブル/バックアップ電源>
●アイダテック社はb+w社と契約する (2007/12/10)

 アイダテック社(IdaTech plc)は、ドイツと東欧のバックアップ電源ソリューションに関するアイダテック社ファミリーの配置と統合のためにb+wテレコム・ソリューション社(b+w Telecom Solutions ;b+w)と契約書にサインした。b+w社は、彼らの統合とOEMサービスを始めるために初期システムの配送を受け取った。
http://www.idatech.com/press187473375.asp

<素材/部品>
●パシフィック・フュエルセル社はセパレータの注文を受ける(2007/12/03)

 パシフィック・フュエルセル社(Pacific Fuel Cell Corporation)は、(住宅用とか携帯用とかの)燃料電池産業の異なる区分を超えて6つの大手企業から20万ドル以上に評価されるセパレータの購入注文を受け取った。
http://www.pfce.net/news-pfce-receives-orders-in-excess-200000-usd.aspx

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■燃料電池ワールド
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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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