燃料電池ワールド (2007/12/24 14:06)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.309 2007/12/24発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

※年内の発行は今号で終わりです。来年は6日まで発送サイトが休みなので、7日(月)から発行します。
■燃料電池関連イベント
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☆「第2回水素先端世界フォーラム」

 水素エネルギー関係の世界的研究者が一同に集う「第2回水素先端世界フォーラム」が、平成20年2月6日〜7日に福岡市で開催されます。

 産総研、トヨタ自動車、米国水素協会,欧州水素協会など、世界最前線で活躍する研究者からの講演が予定されています。
○日 程 平成20年2月6日(水)~7日(木)
○場 所 ホテルオークラ福岡,九州大学伊都キャンパス
○参加費 無料(レセプション参加の場合は5,000円/人)
○詳 細 http://www.f-suiso.jp/H19forum.html  

■WEB LINK NEWS
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07/12/14 【エコプロダクツ07】ヤマハ、盲導犬のデモンストレーション実施(レスポンス)

 ヤマハ発動機は13日に東京ビッグサイトで開幕した「エコプロダクツ2007」に出展し、燃料電池二輪車『FC-Dii』(エフシーディ)をはじめ、同社自慢の環境対応二輪車を展示した。しかし、それらの二輪車より、来場者の注目を浴びたものがあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071214-00000025-rps-ind

07/12/17  <経産省>数時間先の電力売買可能にする制度創設へ(毎日新聞)

 経済産業省は新規事業者の電力調達をスムーズにするため、電力会社同士が余剰電力を取引する卸電力取引所で、数時間先の電力も調達できる制度を創設する方針を固めた。新規事業者の参入を促して電力事業者間の競争を活性化、家庭向け電力の自由化に向けた環境を整えるのが狙い。

 現行の取引所で調達できるのは、翌日分からの電力。急な気温上昇などによる需要増や発電設備の不備などで電力が不足した際、即時に調達できる仕組みがなく、新規参入の障害になっていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071217-00000064-mai-bus_all

07/12/18 理科実験:生徒2人、フラスコが破裂し軽傷−−さいたま市立白幡中 /埼玉(毎日新聞)

 さいたま市教委は17日、同市南区、市立白幡中学校(野口英世校長)の理科室で水素を発生させる実験中、三角フラスコが破裂したと発表した。生徒2人が顔を切ったり目に破片が入る軽傷を負い、市内の病院に運ばれた。他の生徒2人も爆発音で耳鳴りなどを訴え、学校近くの耳鼻科で受診したが、いずれも軽症という。

 同中によると、14日午後2時半ごろ、1年生の5時間目の理科の授業で、生徒37人が男性教諭の指導の下、4人1グループで実験した。三角フラスコに鉄と塩酸を入れ、管を通して水素を別のガラス容器に集め、火を近づけて化学反応を見るもので、生徒が水素を集めたガラス容器ではなく、誤って三角フラスコに火を近づけたため破裂したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000142-mailo-l11

07/12/19 水素自動車:京都大に登場 独・BMW社開発、性能アピール /京都(毎日新聞)

 京都大(左京区)にこのほど、水素で走る乗用車が登場した。独BMW社が開発した世界初の量産型水素自動車「Hydrogen(ハイドロジェン)7」で、性能をアピールする全国キャラバンの一環。尾池和夫学長や学生たちが取り囲んだ。

 助手席で試乗を楽しんだ尾池学長は「乗り心地が良いのは、BMWだからである」と周囲を笑わせ、「公用車にいかが」と水を向けられると「燃料特別交付金を作ってもらわないと、法人化した大学には無理」と笑った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000160-mailo-l26

07/12/19 LRT:導入構想中止、連合栃木が県に改めて要請 /栃木(毎日新聞)

 連合栃木と県による意見交換会が18日、宇都宮市内で開かれた。連合栃木はLRT(次世代型路面電車)導入構想の中止を改めて要請するとともに、雇用創出に向けた行政支援などを求めた。

 LRTを巡り連合栃木側は(1)採算性が確保できず、現状のバス路線の維持も困難になる(2)環境対策は燃料電池バスや連接バスの導入で対応可能――として、既存の交通機関を利活用する代替策の検討を求めた。県側は既存のバス事業者と意見交換を図る考えを強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000147-mailo-l09

07/12/19  旭化成、富士支社に新総合研究棟建設へ=投資額100億円(時事通信)

 旭化成 は19日、富士支社(静岡県富士市)内に新規事業創出の拠点となる新総合研究棟を建設すると発表した。ディスプレー関連などの電子光学材料や、リチウムイオン二次電池や燃料電池の部材を扱うエネルギー材料について研究開発する。投資額は約100億円で、2009年8月に運用開始する予定。完成後は約300人が所属する見通し。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000193-jij-biz

07/12/19 ホンダ、08年秋から FCXクラリティ を日本でもリース…年末会見(レスポンス)

 ホンダの福井威夫社長は19日の年末定例会見の席上、新型燃料電池車『FCXクラリティ』のリース販売を2008年秋から日本でも開始すると明らかにした。

 FCXクラリティは11月のロサンゼルスオートショー(ロサンゼルスモーターショー)で初公開するとともに、08年夏から米国でのリース販売を発表していた。米国でのリース料は3年契約で月間600ドル。日本でもほぼ同様の価格と見込まれている。

 ホンダはこの燃料電池車に新開発のコンパクトな電池スタックやリチウムイオン電池などを採用。デザインの自由度が高まったため、現行『FCX』の2ボックスから4人乗りセダンに変更している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000028-rps-ind
※写真有り↑

07/12/20 燃費規制強化法が成立=日系自動車メーカーに影響も−米(時事通信)

 【ワシントン19日時事】ブッシュ米大統領は19日午前、上下両院が可決した自動車燃費規制の強化を柱とするエネルギー自給・安全保障法案に署名し、同法は成立した。燃費規制強化に反対していた米ビッグスリー(3大自動車メーカー)だけでなく、日系自動車メーカーの北米市場戦略にも影響を与えそうだ。

 同法は、各メーカーに義務付けられている自動車平均燃費(CAFE)規制を「小型トラック」と「乗用車」を合わせて平均で約4割強化し、1ガロン当たり35マイル(1リットル当たり約14.9キロ)まで引き上げる。「乗用車」の燃費規制強化は1975年以来、32年ぶり。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071220-00000004-jij-int

07/12/20 <温室効果ガス>新エネ導入の削減、不足分の1割…政府案(毎日新聞)

 政府の「京都議定書目標達成計画」の見直し最終報告案が19日、明らかになった。太陽光など新エネルギー導入による温室効果ガス削減は、不足分の約14%しか追加対策が示されず、残りは事実上、産業界の自主的な温暖化対策や国民運動などでまかなうとした。「あらゆる部門であらゆる主体が全力で取り組み6%削減目標は達成できる」と結論付けたが、実効ある政策が示されておらず論議を呼びそうだ。

 目標達成計画では、新エネルギー導入促進で10年度に4690万トンの削減を目指していた。しかしバイオマス、太陽光発電、風力発電などの導入は進まず、現行対策のままでは約940万トン不足する見通しになった。

 導入促進に向けた追加対策が注目されていたが、最終報告案に盛り込まれたのは、技術革新の後押しで太陽光発電のコストを安く抑えることや、自然エネルギーで発電された電力を購入する企業や地方自治体の支援など。これによる削減量も約130万トン分にとどまり、不足分をまかなう具体策は示されなかった。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071220-00000015-mai-soci

07/12/20 環境先端技術セミナー:環境とエネルギー問題語る−−松山 /愛媛(毎日新聞)

 愛媛大農学部付属環境先端技術センターの第1回「環境先端技術セミナー」が19日、松山市道後町2の県民文化会館で開かれ、各市町や県内外企業などから約90人が参加した。

 同センターは4月設立。セミナーではセンター長の森田昌敏教授が、ごみや廃材、穀物、微生物などのバイオマスからガソリンに混入するためのエチルアルコールを作る各国先端技術の動向や、製造費を含む実現の見通しなどについて講演した。

 また、国立環境研究所の植弘崇嗣・環境研究基盤技術ラボラトリー長が風力発電による水素の発生と利用について説明。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071220-00000267-mailo-l38

■海外ニュース(12月ー2)
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<輸送>
●ホンダはFCXクラリティを発表する(2007/11/14)

 ホンダは、ロサンジェルス・モーターショーでFCXクラリティ(FCX Clarity)を公開して、2008年の夏に南カリフォルニアで限定された脚にリース販売を行う計画を発表した。3年リースのコストは600ドル/月で、メンテナンスと衝突保険(collision insurance)を含む。FCXクラリティは、従来のシステムよりも小さく、軽く、効率的になったホンダの最新の100kW級「V Flow(バーチカル・ガス・フロー)燃料電池スタック」を組み込んでいる。車は、水素タンクあたり約350マイルを走行し、最高速度は時速100マイルに達した。
http://www.hondanews.com/categories/1084/releases/4345
※「V Flow(バーチカル・ガス・フロー)セル構造」 水素、空気を縦方向に流すことで、重力を利用して生成水をよりスムーズに排出。これにより、生成水が発電面にとどまるのを防ぎ、常に安定した発電を持続させることができる。さらに、流れをよくしたことで流路の深さを17%浅くすることができ、セルの薄型化やスタックのコンパクト化に大きく貢献している。
http://www.honda.co.jp/news/2007/4071115a.htmlより

●トヨタの燃料電池ハイブリッド車が2300マイルの旅行を終了する(2007/11/14)

 トヨタの燃料電池ハイブリッド車(Fuel Cell Hybrid Vehicle ;FCHV)は最近、アラスカ・カナディアン・ハイウェイ(Alaska-Canadian (ALCAN) highway)沿いに、アラスカ州のフェアバンクスからブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバーまでの2300マイルの旅を終了した。旅は、信頼性と耐久性、寒冷地における操作性の実質的進展を確証し、トヨタのハイブリッド燃料電池システムの性能範囲を広げた。また、トヨタFCHVは最近、一つの水素タンクを使って大阪から東京までの350マイル走行を達成している。
http://www.autobloggreen.com/2007/11/14/la-2007-toyota-fuel-cell-highlander-runs-2300-miles-from-fairba/
※写真有り↑

●ロンドンバスに燃料電池を提供するバラード社(2007/11/13)

 ロンドン市交通局(Transport for London)は、2009年に始まるロンドン交通システムの入り口となるバスへ5台の燃料電池を供給するためにバラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)を選んだ。バラード社は、ISEコーポレーション(ISE Corporation)、ライトバス社(Wrightbus)および交通オペレーターのファースト・グループ(First Group)を含む合弁企業に第6世代のHD6バスモジュールを提供している。ロンドン・プロジェクトは最初に、燃料電池ハイブリッドバスに新しいHD6モジュールの75kWバージョンを組み入れる。
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=76046&p=irol-newsArticle&ID=1077676&highlight

●バラード社はダイムラーとフォードに自動車用の燃料電池資産を売却する(2007/11/07)

 バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は、マテリアル・ハンドリング、非常用電源、住宅用コージェネレーションといった商業的な燃料電池市場におけるポータブル燃料電池製品の成長に注力するために、ダイムラーとフォードに自動車用燃料電池資産を売却している。ダイムラーとフォードは、オートモーティブ・フュエルセル社(Automotive Fuel Cell Cooperation)という新会社を設立し、バラード社の施設内で操業する。バラード社は20%を出資する。
http://phx.corporate-ir.net/preview/phoenix.zhtml?c=76046&p=irol-newsArticle&ID=1074510&highlight

●ハイドロジェニックス社は3台の中型バスの注文を受ける(2007/11/27)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、スペインのサラゴサで今度の夏に開かれる2008年万国博覧会を開催するエクスポアグサ・サラゴサ2008(EXPOAGUA Zaragoza 2008)から、3台の燃料電池ハイブリッド中型バスを配送する170万米ドルの注文を受けた。バスは、この国際イベントに参加するEXPO訪問者を往復させるために使われる。ハイドロジェニックス社のドイツチームは、テクノバス社(Tecnobus)で生産される電気バス「ガリバー(Gulliver)」をベース車両としたミディバス(Midibus)のハイブリッドシステムの一部として、標準のHyPMィ 燃料電池モジュールを統合する。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=278786
※エクスポアグサ・サラゴサ2008(EXPOAGUA Zaragoza 2008) スペイン政府は2005年2月18日に、サラゴサ万国博覧会の準備、プロモーション、運営を目的としたエクスポアグア・サラゴサ2008(Expoagua Zaragoza 2008)を設立した。この公社は株式会社の形態をとっており、スペイン政府が70%、アラゴン自治州が15%、サラゴサ市役所が15%という割合で株主となっている。
※ミディバス(Midibus) ハイドロジェニックス社の燃料電池ハイブリッドバスの名称。文中でmidibusesとなっているところは中型バスの複数形として訳した。ミディバスは現在、ドイツとイタリアで運行されている。

<定置用電源>
●フュエルセル・エナジー社はリンデグループとEMWDに複数のユニットを販売する(2007/11/20、27)

 フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は、サンディエゴ地域のさまざまな顧客の場所に設置して、ポイントロマ(Point Loma)汚水処理場からのバイオガスの浄化に利用するために、リンデ・グループ(Linde Group)に発電プラントを合計3.9MW販売した。四つの発電プラントは、三つが1.2MW、一つは300kWのプラントである。

 また、フュエルセル・エナジー社は、カリフォルニア州の東部水道局(EasternMunicipal Water District ;EMWD)に3台のDFC300発電プラントを販売した。この発電プラントは、EMWD汚水処理場を動かすのに必要な電力の750kWを供給し、汚水処理プロセスが使うために発生した熱を捕まえる。以前から熱源として使われていたボイラーと火力装置を取り除くことによって、新しい燃料電池は大気汚染と地球温暖化ガスの排出をより一層削減する。
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=276430
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=278739

<燃料/改質器/貯蔵>
●プラグパワー社とホンダはHES?を完成させる (2007/11/14)

 プラグパワー社(Plug Power Inc.)とホンダ技術研究所(Honda R&D Co. Ltd.)は、カリフォルニア州トーランス(Torrance)のホンダ技研アメリカ(Honda R&DAmericas, Inc.)の施設でホームエネルギー・ステーション?(Home EnergyStation IV ;HES IV)を開発し設置した。この第四世代の実験ユニットは、住宅用途に熱と電気を提供するとともに水素駆動の車に燃料を供給する。そして、最初のユニットと比べてサイズが70%小さくなり、家庭用の設備としてよりふさわしいものとなっている。
http://world.honda.com/news/2007/4071114Experi1245km4
mental-Home-Energy-Station/
※写真有り↑

<素材/部品>
●アクタ社は最初の主要な契約を結ぶ(2007/11/28)

 アルカリ型燃料電池(alkaline membrane fuel cells ;AMFCs)とアンモニア電気分解糟のためのアクタ社(Acta)の「ハイパーメック(HYPERMEC)」触媒の広範な試験に続いて、アジアに拠点を置く主要な世界的な相手先ブランド製造メーカー(original equipment manufacturer ;OEM)は、多数の指定された商業的アプリケーションで使えるようにアクタ社の触媒の開発と最適化に向けた第三者開発契約(three party development agreement)を結んだ。契約期間の下で、OMEと住友商事そしてアクタ社は合意契約で拡大した初期の16カ月の期間中、協同して特定の開発活動に資金提供を行う。
http://www.acta-nanotech.com/index.php?option=com_content&task=view&id=164&Itemid=57

<その他>
●製品を販売しているトロピカル社

 トロピカル社(Tropical S.A.)は、複数の大学と学園のために1kW級燃料電池システムと水素燃料電池ボートを含む幾つかの製品を提供している。
http://www.tropical.gr/pages/view_product.php?product=SF-LAKE

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■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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