燃料電池ワールド (2007/10/17 04:45)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■Vol.299 2007/10/16発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆福岡水素エネルギー社会近未来展2007

 燃料電池・水素分野で日本有数の見本市である「福岡水素エネルギー社会近未来展」が開催されます。

 燃料電池・水素分野の最新技術・製品を紹介する「技術展」「専門技術セミナー」の他、特別企画として「家庭用燃料電池システム 補機プロジェクトの成果品展示」「優れた技術・製品を有する地元企業の紹介展示」「燃料電池車・水素エンジン車同乗会」などが予定されています。
○会 期 :10月17日(水)〜19日(金)
○会 場 :西日本総合展示場 (福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目8-1)
○入場料 :無料 (専門技術セミナーは事前申込が必要です。)
○ホームページ : http://www.he-t.jp

■WEB LINK NEWS
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07/10/08 斗山重工業が発電用の燃料電池開発へ、国内初(YONHAP NEWS)

 斗山重工業は8日、産業資源部が支援し、韓国科学技術研究院や韓国エネルギー研究院、韓国中部発電などが共同参加する国策課題「300キロワット発電用燃料電池の技術開発」の総轄主管機関に選ばれたことを明らかにした。事業費は政府支援金が160億ウォン、民間負担金が190億ウォン、自社開発費が160億ウォンの総額510億ウォン(約65億円)で、斗山重工業は2012年をめどに独自商用モデルを製作する計画だ。

 斗山重工業はこの日、大田で技術開発に向けた初会合を開いた。来年上半期中に自社が保有する約1400坪規模の実験棟に燃料電池の発電システム設備を構築し、2010年には300キロワット級の発電用燃料電池システムの独自モデルを開発する計画だという。さらに2015年からは大型商用化モデルなど、多彩な製品発売を目指す。同社は、市場が2022年ごろには約173億ドル規模まで拡大する見通しだと説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071008-00000010-yonh-kr

07/10/09 水素自動車:「CO2排出しません」 甲府で試乗会 /山梨(毎日新聞)

 動力源に水素を用い、温室効果のある二酸化炭素(CO2)を排出しない水素自動車の試乗会が8日、甲府市小瀬町の小瀬スポーツ公園で開かれた。水素を身近なエネルギーとしてとらえてもらおうと県と山梨大学が主催したセミナーの一環。参加者は同社職員が運転する車に乗り込み、公園周辺の約3キロのコースをドライブし、近未来の車の乗り心地を確かめた。

 水素エンジン車に試乗した甲府市上町、飲食店経営、京島良一さん(58)は「エンジン音が静か。ガソリンで走っている時の方がパワーが出るけど、燃料の切り替えが簡単にできるため、実用化されれば乗りたい」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071009-00000012-mailo-l19

07/10/09  ホンダ 柔らかいクルマ「プヨ」 登場 シリコン素材使用(産経新聞)

 ホンダは9日、東京モーターショー(24日開幕)の参考出品車を発表した。目玉は「未来の自動車」として開発された「PUYO(プヨ)」=写真。名前の通り、車体には柔らかい“ぷよぷよ”のシリコン素材を使っており、対歩行者の事故でも軽い接触であればけがをさせない設計。動力源には環境負荷の小さい燃料電池を採用するなど、現在の自動車業界最大のテーマである「環境問題」のさらに先を見据えたクルマという。

 プヨは角をそぎ落とし丸みを帯びたデザインが特徴で「ペットのようにかわいらしく親近感のある」(ホンダ)クルマを目指した。全長2・8メートルと小型だが4人乗り。車体全体がさまざまな色に光って周囲に走行状態を知らせる。「2020年以降の新しいクルマの形として提案したい」(開発担当者)としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071009-00000952-san-bus_all¥
※写真有り↑

07/10/10 軍隊の次は現金消える? 人口30万のアイスランド インフレの歴史背景に(産経新聞)

 軍隊もなければ、紙幣や硬貨も要らない。そんな近代国家が存在する。北極圏に接する人口30万の小国、アイスランド。30年前まで欧州最貧だった漁業国は大胆な構造改革を進め、今や国民1人当たりの豊かさで日本をしのぐ。現金の流通量が国内総生産(GDP)の1%と、世界で最もキャッシュレスに近づいた最北の島国の「不思議」を探った。
【用語解説】アイスランド

 面積10万3000平方キロ。地熱発電を利用、水素燃料やバイオ燃料など再生可能エネルギーの割合は7割で世界最高。タダ同然の電気を活用、アルミ精錬事業を拡大している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000069-san-int

07/10/10 【東京モーターショー07】BMWとMINIの出展概要を発表(レスポンス)

 BMWジャパンは、24日から幕張メッセで開催される「第40回東京モーターショー」でのBMWとMINIの展示概要を発表した。BMWスタンドでは「Precision in everymovement」をテーマに現在、日本全国をキャラバン中の水素自動車『Hydrogen7』、スポーツアクティビティクーペ『X6 ActiveHybrid』、4ドア・グランツーリスモ『CS』の3台のコンセプトカーと新型車、市販モデル、参考出品モデルを展示する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000043-rps-ind

07/10/10 国内研究陣が結晶性ハイブリッド新物質を開発(YONHAP NEWS)

 【ソウル10日聯合】国内の研究グループが、これまで確認された中で最も大きな空洞を持つ、結晶性ハイブリッド有機金属系構造体(MOF)を開発した。水素燃料の貯蔵や触媒、光センサーなどへの活用が期待される。

 崇実大学化学科のキム・ジホン教授の研究グループは10日、「高効率水素エネルギーの製造・貯蔵・利用技術開発事業団」の支援を受け、内部の空洞の直径が最大で4.7ナノメートルになる結晶性ハイブリッドMOFの合成に成功したことを明らかにした。

 このように内部に大きな空洞を持つ多孔性物質は、触媒やセンサー気体の分離・貯蔵など多様な用途がある。特に最近は水素燃料自動車の研究が活発になっており、水素燃料の貯蔵用物質として注目を浴びている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000045-yonh-kr

07/10/10  <ノーベル化学賞>独エルトゥル氏に(毎日新聞)

 スウェーデン王立科学アカデミーは10日、07年のノーベル化学賞を独マックス・プランク財団フリッツ・ハーバー研究所のゲルハルト・エルトゥル名誉教授(71)に授与すると発表した。授賞理由は「固体表面における化学反応の研究」で、界面化学の基礎を築いた。これが基となり化学反応を促進する触媒を設計できるようになり、燃料電池や車の排ガス浄化装置の開発、半導体工業の発展、オゾン層破壊の解明など幅広い分野に貢献した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000081-mai-soci

07/10/10 新日本石油、エコプロダクツ東北に出展(レスポンス)

 新日本石油は、11日から13日までの期間、夢メッセみやぎ(宮城県仙台市宮城野区)で開催される総合環境イベント「エコプロダクツ東北2007」に出展し、体験教室を開催すると発表した。

 同社のブースでは、石油採掘時の二酸化炭素排出削減の取り組み、環境ハイオク「ENEOS NEWヴィーゴ」、石油精製の脱硫工程で回収した硫黄を利用した環境にやさしいリサイクル製品「レコサール」、家庭用燃料電池システムなどのパネルを展示するほか、資料映像を上映する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000046-rps-ind

07/10/10 新日本石油、新エネルギー世界展示会に1kW級家庭用燃料電池システムを出展(レスポンス)

 新日本石油は、10日から12日まで、幕張メッセで開催されている「第2回新エネルギー世界展示会」に、1kW級家庭用燃料電池システム『ENEOS ECO LP-1』と『ENEOSECO BOY』などを出展すると発表した。

 同社ブースでは、2005年3月に世界で初めて商品化したLPガス仕様1kW級家庭用燃料電池の「ENEOS ECO LP-1」、2006年3月に世界で初めて商品化した灯油仕様1kW級家庭用燃料電池の「ENEOS ECO BOY」の実物大模型を展示し、燃料電池ハウス模型や設置事例写真などにより燃料電池の仕組みや使用方法を紹介する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000044-rps-ind

07/10/11 出光興産、市販灯油利用した国内初の家庭用燃料電池 08年度内に試験導入(フジサンケイ ビジネスアイ)

 出光興産は10日、市販の灯油を使用した家庭用燃料電池システムを2008年度内に試験導入すると発表した。市販の灯油を使う家庭用燃料電池システムの導入は国内で初めてという。社員の家庭などに無償で10台設置し、実用化に向けデータを収集する。他の石油元売り大手へもシステム導入を呼びかけ、市販灯油型の普及につなげる。

 システムの発電効率は34%で、LPGを使うタイプと同等。製造コストは1台当たり1000万円程度だが、普及により価格を引き下げる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000015-fsi-ind

07/10/11 東京モーターショー 出展車出そろう 環境技術で“競演”(フジサンケイ ビジネスアイ)

 千葉市の幕張メッセで26日に(一般公開は27日から)開幕する東京モーターショーの国内メーカーの出展車が10日、出そろった。各社とも、ハイブリッド車や燃料電池車、電気自動車などの環境対応車に力を入れており、2年前の前回開催よりさらに“環境モーターショー”の色合いがさらに強まりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000002-fsi-bus_all

07/10/11 日本特殊陶業、小型・高出力1kW級のSOFCを開発(日刊工業新聞)

 【名古屋】日本特殊陶業は10日、小型で高出力な1キロワット級固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムを開発したと発表した。発電出力密度は1平方センチメートル当たり0・73ワットと従来比2倍以上。08年にも実証試験を始める。70万円以下の価格で、2010年以降に家庭用のコジェネレーション(熱電併給)システム用の製品化を目指す。

 700度Cで稼働し、1・1キロワットの電力を発電する。同社独自のセンサーと電子回路の技術を応用し、出力密度を向上した。発電部分は有効発電面積100平方センチメートルの平板15段で構成し、18センチ×18センチ×7センチメートルと従来品の半分程度の大きさ。同社は今後、車載用補助電源としてのSOFCシステムも開発していく方針。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000019-nkn-ind

07/10/11 イベント:燃料電池車など、児童ら体験試乗−−江戸川 /東京(毎日新聞)

 水素と酸素を動力に走る燃料電池車、水素自動車に体験試乗できる「エコカーキャラバン」が10日、江戸川区立大杉小(同区中央2)で開かれた。燃料会社「岩谷産業」が全国で開いているイベントで、都内では初めて。

 同小5、6年の児童127人が参加。水素と酸素を化学反応させて電気を取り出す燃料電池車、水素を燃焼させてエンジンを動かす水素自動車にそれぞれ3人1組で乗車し、小学校周辺でエコカーを体験した=写真。5年の佐藤宥香さんは「振動がなくて、フワフワ飛んでいる感じだった」と興奮気味に話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000037-mailo-l13

07/10/11 三菱重工長崎造船所:150周年、産業の発展に貢献 グラバー園で記念式典 /長崎(毎日新聞)

 「長船(ながせん)」の愛称で地域に親しまれてきた三菱重工業長崎造船所が創業150年を迎えた10日、長崎市のグラバー園内で記念式典があった。

 造船所は1857(安政4)年、日本初の艦船修理工場である徳川幕府の長崎鎔鉄所として設立。日本を代表する数多くの船舶を建造するとともに各種発電プラントを手掛けるなど、船舶と機械製造を両輪に事業を展開し、近年は高効率な発電プラントの建設や風力発電、燃料電池などの次世代エネルギーにも進出。基幹産業の一つとして長崎の産業の発展に貢献してきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000284-mailo-l42

07/10/11 火力発電所新設、10年凍結=再生可能エネルギーを9割へ−NZ(時事通信)

 【シドニー11日時事】ニュージーランド政府は11日、地球温暖化ガスの排出量を削減するため、石炭や天然ガスを燃料とした火力発電所の新設を今後10年間、凍結する方針を発表した。緊急のバックアップ用の発電所以外は建設計画がストップする。

 政府は水力や地熱など再生可能エネルギーの使用を促し、全体の発電量に占める割合を現在の74%から2025年までに90%に引き上げる目標を掲げており、火力発電所の建設凍結はそれに伴う措置。同国は水力発電の発電量が全体の7割もあるなど、もともと再生可能エネルギーの割合は大きい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000118-jij-int

07/10/12 BMW、プラシド・ドミンゴに ハイドロジェン7 を貸与(レスポンス)

 BMWグループは、世界的に有名なテノール歌手で指揮者のプラシド・ドミンゴ氏に、量産型水素駆動セダンのBMW『Hydrogen7』を貸与したと発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000010-rps-ind
※写真有り↑

07/10/12 東京ガスが「TEAM ENERGY」商標登録出願(フジサンケイ ビジネスアイ)

 東京ガスは11日、風力発電など再生可能エネルギーの特徴を生かした新しいエネルギー利用のあり方を示す名称「TEAM ENERGY(チーム・エネルギー)」の商標登録出願を行った。数カ月後には登録が認められる見込みで、今後は展示会などを通じてチーム・エネルギーの考え方を訴求していくとともに、商品にも使用していく。

 この概念をよく理解してもらうため、2030年ごろの具体的なモデル都市を示した模型も制作。目指す社会は、水素や燃料電池などをエネルギー源としCO2の発生がない「環境先進エリア」と、天然ガスなどとうまく組み合わせた「再生可能エネルギー高度利用エリア(郊外部)」、「エネルギーセキュリティーエリア(都市部)」によって構成されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000003-fsi-bus_all

07/10/12 発電研究:霧島市の秋峯さん、定年後独学で 発電方法効率化、特許3件取得 /鹿児島(毎日新聞)

 会社を定年後、独学で発電の研究に取り組んできた霧島市霧島田口の秋峯辰己さん(67)が今年7月、環境に優しく、効率的な発電方法の特許を3件取得した。「世界中の発電所に広めたい」と夢は広がっている。

 30代で同市の大手電機メーカーに転職、50歳を過ぎて開発部に異動。電子部品や燃料電池の部品成型の特許を二つ取得した。念願の特許取得に「涙が出るほどうれしくて、特許庁の審査官に電話して『頼むから一杯おごらせてくれ』といったが、笑って断られた」。

 定年後、アルコール依存症になりかけたのを機に一念発起。環境問題の深刻化や燃料電池研究で興味を抱いた発電の研究を決意した。図書館で独学し、川内原発も3度来訪。「発電で発生した熱を海に流してもったいない」との思いから着想を得た。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000300-mailo-l46

07/10/16 BMW、CEERT創設者ホワイト氏に ハイドロジェン7 を貸与(レスポンス)

 BMWは、エネルギー効率・再生可能技術センター(CEERT)の共同創立者兼エグゼクティブ・ディレクターのジョン・ホワイト氏に量産型水素駆動セダン『BMW Hydrogen7』を貸与すると発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000008-rps-ind

07/10/16  BMW、ノーベル賞受賞者に ハイドロジェン7 を貸与(レスポンス)

 BMWは、マックス・プランク量子光学部門所長で2005年にノーベル物理学賞を受賞した、テオドール・ヘンシュ教授に量産型の水素駆動セダン『BMW Hydrogen7』を貸与した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000007-rps-ind

07/10/16 水素ガス輸送の安全性を証明 東大とノルウェー研究所 既存パイプライン強度試験(フジサンケイ ビジネスアイ)

 東京大学とノルウェーの産業科学技術研究所(SINTEF)は、実寸のパイプラインを使用し、圧力などの条件を同一にした水素ガスと天然ガス(主成分メタン)充填(じゅうてん)時の破壊強度試験を世界で初めて実施し、水素ガスがパイプラインの亀裂抑制効果を有することを実証した。

 燃焼ガスや電源として、二酸化炭素を排出しない水素ガスを利用する社会の実現には、水素ガスを効率的に輸送するパイプラインの敷設が求められる。既存の天然ガスパイプラインを流用できれば、これまでのインフラが活用できるため“水素社会”の実現を早められると期待される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000029-fsi-ind

07/10/16  上海汽車:燃料電池車 2010年までに200台(サーチナ・中国情報局)

 上海汽車集団の胡茂元董事長はこのほど、燃料電池車を2008年の北京オリンピックまでに20台試作する意向を示した。また2010年の上海万博までに200台製作する方針を明らかにした。胡董事長によると、環境対策のためまずハイブリッド車の製造に力を入れるが、最終的に自動車の排気ガス問題を解決するには燃料電池車が最良だという。16日付で香港・経済通が伝えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000014-scn-cn

07/10/16 ポスコ発電用燃料電池生産工場、浦項で着工(YONHAP NEWS)

 【浦項16日聯合】ポスコは16日、慶尚北道浦項市の迎日湾背後産業団地内で、発電用燃料団地生産工場の着工式を行った。

 ポスコは発電子会社のポスコパワーを通じ、2010年までに2250億ウォン(約287億6850万円)を投じ、年産10万キロワットの生産能力を備える工場を2段階に分けて20万8300平方メートルの用地に建設する。第1段階では来年8月までに年産5万キロワット規模の工場とテスト施設を完成させ、世界初の燃料電池量産体制を整えた後、2010年までに第2段階として年産5万キロワット規模の工場を増設する計画だ。燃料電池の基幹設備国産化をはじめとした研究・開発や産業化を主導する専門研究所も併設する。

 ポスコは発電用燃料電池事業を鉄鋼事業の補完につながる成長起爆剤として育成するため、世界で初めて燃料電池を商用化した米フエルセル・エナジー(FCE)と2月に技術移転・事業提携契約を結んだ。今後は技術の完全国産化を進めていく。現在は韓国電力公社と発電用燃料電池の製造・販売、研究開発、情報交流協力に向けた了解覚書を締結するなど事業化に力を入れている。ポスコ関係者は、工場が完成すれば2012年には年間4000億ウォン相当の売り上げが期待できると話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000039-yonh-kr

■海外ニュース(10月ー1)
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<輸送>
●6台の燃料電池バスプロジェクトに資金提供するFTA(2007/09/20)

 米国北東部先進自動車コンソーシアム(Northeast Advanced Vehicle Consortium ;NAVC)は、ナショナル燃料電池バスプロジェクト(National Fuel Cell Bus Program)の一部である6台の新しいプロジェクトに、連邦公共交通局(Federal TransitAdministration)と総額5200万ドル以上の契約に署名した。プロジェクトパートナーには、UTCパワー社(UTC Power)、ぬベラ・フュエルセルズ社(Nuvera FuelCells)、GEリサーチ社(GE Research)、ニューヨーク電力庁(New York PowerAuthority)が含まれる。
http://www.metro-magazine.com/t_newspick.cfm?id=9067019

●マントバは3台のフィアットの燃料電池車「パンダ」を受け取る(2007/09/21)

 フィアット・リサーチセンター(Centro Ricerche Fiat)は、ツェロレジョ・デモンストレーション・プロジェクト(Zero Regio demonstration project)の一部として、ヌベラ社の燃料電池で駆動する3台の燃料電池車「パンダ」をイタリアのマントバ市に配送した。これらのパンダ車は、水素を350barに加圧するENIマルチ燃料供給ステーションと一緒に提供された。
http://www.nuvera.com/news/press_release.php?ID=33
※マントバ市は、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェを結ぶ三角形のほぼ中央に位置する町。ツェロレジョ・デモンストレーション・プロジェクト(Zero Regiodemonstration project)は、イタリアのマントバとドイツのフランクフルトで日常の使用でゼロエミッションの道路輸送システムを開発し、デモンストレーションを行う5年間の総合プロジェクトである。2008年に完了の予定。

●トヨタのFCHVは補給なしで大阪から東京まで走行する(2007/09/28)

 トヨタ自動車の最新の燃料電池ハイブリッド自動車FCHVは、一つの水素タンクで、およそ560kmの大阪―東京間を走行する長距離走行テストを成功裏に完了した。新型FCHVは、トヨタが開発した高効率燃料電池スタックの改善と、燃料電池出力とバッテリーの充放電を調整する管理システムの改善により、燃料効率をこれまでより25%以上よくなった。また、これまでのタンクより2倍の量の水素を貯蔵できる社内開発した70Mpaの高圧水素タンクを特徴としている。
http://www.toyota.co.jp/en/news/07/0928.html

<定置用電源>
●アイダテック社は新製品を発表し、インベスティックにシステムを設置する(2007/09/26)

 アイダテック社(IdaTech, LLC)は、通信やユーティリティ(電気・ガス・水道)、政府の用途で必要とするバックアップ電源として設計された新しい燃料電池システム「エレクトラゲンXTi(ElectraGen? XTi)」を発表した。エレクトラゲンXTiは、3または5kWの出力が可能で、低温で改質して、きわめて低い氷点下の気温と産業での有効性のために選ばれたメタノールと水の混合燃料「ハイドロプラス(HydroPlus)」で作動する。アイダテック社はまた、5kW級の燃料電池バックアップシステム「エレクトラゲン5XTR」をロンドンのインベステック(Investec)に設置した。燃料電池は、どのような電力の切断の間でもサイトの完全さを確保するために、建物のセキュリティ・オフィスへバックアップ電源を提供する。燃料電池はクロライドUPSシステム(Chloride UPS system)と統合され、インベスティックビルの発送センターに設置される。
http://www.idatech.com/press180932169.asp
http://www.idatech.com/Media-Center-Investec.asp

●プラグパワー社は2台のゲンコアをニューヨークの無線塔に設置する(2007/09/06)

 プラグパワー社(Plug Power Inc.)は、東部レンセラー郡(eastern RensselaerCounty)のニューヨーク州警察無線塔にバックアップ電源を提供するために2台の燃料電池システム「ゲンコア(GenCore_)」を設置した。直列に設置された2台のゲンコアシステムは、連結して最高10kWの電力を提供できる。そして、それぞれの燃料電池システムは、燃料を補給することなしに72時間の間、バックアップ電源を提供するために十分な貯蔵された水素を持っている。緊急時対応の無線塔は、およそ7.5kWを必要とする。
http://www.plugpower.com/news/press.cfm?vid=1025152&liak=89328719

<燃料/改質器/貯蔵>
●ナノロジックス社はバイオリアクターから水素を生産する(2007/09/17)

 ナノロジックス社(NanoLogix, Inc.)は、5.5kWの発電機と、次いで複数並んだ100Wの電球の電力のために、ペンシルバニアの協同組合ウェルチ・フーズ社(Welch Foods Inc.)のバイオリアクター試作設備から作られた水素ガスを使った。ナノロジックス社は、微生物による水素の製造に発酵による方法を使って、メタンガスを減らすか放出して水素の収率を増やす
http://www.nanologixinc.com/pr-9-17-07-HistoricalFirstinEnergy-Welch.htm

<材料/部品>
●ダイハツはプラチナ触媒の代替を見つける(2007/09/14)

 日本の産業技術総合研究所(National Institute of Advanced IndustrialScience and Technology;AIST)と共同研究をしているダイハツは、自動車のためのこれまでの燃料電池の電極触媒として不可欠な材料であった貴金属のプラチナの代わりにアルカリ電解質膜を使う技術を開発した。この技術は、コバルトとニッケルのような安価な金属を電極触媒に使い、セパレーターや他の構成部品でも安価な材料を使うことを可能にする。
http://www.daihatsu.com/news/n2007/07091401/index_f.html

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