□燃料電池ワールド
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■Vol.292 2007/08/28発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■WEB LINK NEWS
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07/08/20 燃料電池車:地球温暖化防止考えるきっかけに 大牟田市で試乗会 /福岡(毎日新聞)
大牟田市は19日、地球温暖化防止の啓発キャンペーンとして、同市唐船の商業施設「O―muta REX」で、燃料電池自動車の試乗会を開いた。
燃料電池自動車は、水素と空気中の酸素が反応して発生する電気エネルギーで走り、二酸化炭素や有害物質を排出しないのが特徴。試乗会には多くの人が訪れ、環境省が所有する「ホンダFCX」で往復約3キロのドライブを体験した。
試乗した古賀道雄市長は「エンジン音は静かで、普通の車と乗り心地は変わらなかった。市民が環境問題について考えるきっかけになれば」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070820-00000155-mailo-l40
07/08/20 富士通、米国のデータセンターに水素燃料電池を導入(CNET Japan)
カリフォルニア州サニーベール発--水素は想像以上に優れたエネルギー源だ、と富士通は言う。
富士通は米国時間8月17日、当地にあるキャンパス内の複数の施設に、UnitedTechnologies Corporation(UTC)製の出力200キロワットの水素燃料電池を導入した。この燃料電池は、各施設に電力だけでなく熱も供給する。
工業規模の燃料電池が十分な効果を発揮する状況は多くはない。「(この燃料電池は)週5日、午前9時から午後5時まで使用される施設には向かないだろう」とPurcell氏は語る。「なぜなら、(燃料電池は)24時間365日、常に稼動させておく必要があるからだ」(同氏)
しかし、仮にこれらの要件を満たせれば、燃料電池は経済的に意味がある、とPurcell氏は語る。UTCの広報担当によると、同社はすでに280基の燃料電池を設置済みだという。主な顧客は、データセンター、病院、ホテルなどだ。
また燃料電池の導入により、電力会社から助成金を受け取れる。Pacific Gas &Electricは、富士通に対し、同システムの導入に対して50万ドルを支払った。1ワット当たりだと2.5ドルとなり、住宅所有者がソーラーパネルを設置すると受け取れる額と同額だ。富士通によると、この助成金のおかげで燃料電池はおよそ3年半で元が取れるが、電池の寿命はおよそ15年間だという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070820-00000006-cnet-sci
07/08/20
ポスコと電力公社、燃料電池事業で相互協力へ(YONHAP NEWS)
【ソウル20日聯合】ポスコと韓国電力公社が燃料電池事業で相互協力に乗り出す。両社は20日、発電用燃料電池の製造・販売、研究開発(R&D)、市場拡大、情報交流などでの相互協力に向けた覚書(MOU)を締結した。
協力事業の第1段階として、ポスコは来年までに、現在250キロワットクラスの燃料電池発電所を運営している電力公社の子会社、韓国南東発電に2400キロワット級の燃料電池施設を追加で設置・運営する。これを基盤に燃料電池の技術開発を加速化し、海外の燃料電池市場にも進出していく方針だ。ポスコは2010年末までに、慶尚北道・捕項にある迎日湾港の産業団地に、世界最大となる年産10万キロワット級の発電用燃料電池生産工場を建設する計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070820-00000035-yonh-kr
07/08/21 1リットル600キロの省エネカー 鈴鹿で県内の高校が競う(中日新聞)
【三重県】県内の工業系の高校生たちが省エネカーを手作りして走行距離を競ったり、相撲ロボットで対戦したりする「県高校生テクノドリームフェア」(中日新聞社後援)が20日、鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットであった。燃料電池車などの競技もあり、各校が工夫を凝らした車を走らせ、無線操縦で操作したり、技術力とアイデアを競い合った。
燃料電池車 (1)伊勢工(2)津工(3)上野工
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070821-00000006-cnc-l24
07/08/21
80ナノDRAM技術など輸出制限、国家基幹技術に(YONHAP NEWS)
【ソウル21日聯合】最近深刻化している技術流出と関連し、80ナノクラス以下のDRAM半導体の設計・工程・組み立て技術など40技術が国家基幹技術に指定された。これらの技術は違法流出はもちろん、売却や移転など合法な輸出に際しても政府の統制を受ける。
政府は21日に産業技術保護委員会を開き、こうした内容の国家基幹技術指定案・産業技術保護指針案を確定した。指定された技術は、ハイブリッド・燃料電池自動車関連の設計技術などが含まれている。
産業資源部は、政府の支援で開発した技術には輸出承認手続きを義務付ける一方、民間企業が開発した技術に関しては国家安全保障に深刻な影響を与えることが懸念される場合に限り、輸出中止・禁止、原状回復などの事後措置を取ると説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070821-00000016-yonh-kr
07/08/22 岡崎製作所、髪の毛より細い超極細熱電対を開発(日刊工業新聞)
【神戸】岡崎製作所(神戸市中央区、岡崎一雄社長、078・251・8200)は、直径12・7マイクロメートルと髪の毛より細い超極細熱電対を開発、受注を始めた。固体高分子形燃料電池(PEFC)セル電解質膜内の温度計測用。電解質膜のすき間(数十マイクロメートル)より細く膜内の温度を常時計測できる。当面、数十本を製造し、PEFCの研究用に納入する。価格は1本10万円前後になる見込み。
中央に温度を測定する接点部を置き、それを挟んでそれぞれ異なる金属のリード線を左右へ一直線に伸ばした。電解質膜内の測定対象に触れる部分は、測温接点部を含めポリイミドのコーティングを施し、反応時の高温や動作電圧に耐えるようにした。最高耐熱使用温度は200度C。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070822-00000018-nkn-ind
07/08/23 六本木ヒルズにBMWの水素自動車−森ビル代表が試乗(六本木経済新聞)
六本木ヒルズアリーナ(港区六本木6)に8月22日、BMWの量産型水素・ガソリン駆動方式セダン「Hydrogen 7(ハイドロジェン・セブン)」が登場した。当日は、森ビル(六本木6)の森稔代表取締役社長と森美術館の森佳子理事長が試乗を行った。同車はこれまでにも、世界の政界・実業界・社会のオピニオンリーダーに向け貸与されている。
同車は今後、札幌、仙台、大阪、名古屋、神戸、福岡、下関、京都へキャラバンツアーを実施する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070823-00000000-hsk_rp-l13
※↑写真あり。
07/08/23 英国、温暖化対策目標達成できない見通し=シンクタンク(ロイター)
[ロンドン 23日 ロイター] 英有力シンクタンクのケンブリッジ・エコノメトリクスは23日、英国が2010年までに温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を20%削減し、再生可能燃料の使用比率を引き上げるとの目標を達成できないと予想するリポートを発表した。ケンブリッジ・エコノメトリクスは、ケンブリッジ大学の研究結果をより広く公表する目的をもつ。
リポートは、2010年までに使用される再生可能燃料は全体の5%にすぎず、2015年時点でも12.5%にとどまるだろうとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070823-00000218-reu-int
07/08/24 【リリース・電気機器】ソニー、ぶどう糖で発電するバイオ電池を開発(日刊工業新聞)
ソニー株式会社(以下ソニー)は、植物に含まれる栄養源である炭水化物(ぶどう糖)を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す生物のしくみを応用し、活動エネルギーのかわりに電気エネルギーを取り出して発電するバイオ電池※1を開発しました。
今回試作したバイオ電池は、パッシブ型※2バイオ電池の基礎研究成果として、50mWの世界最高出力※3を達成しています。また、試作したバイオ電池を使って、ウォークマン(メモリータイプ)による音楽再生を実現しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070824-00000216-nkn-ind
07/08/26 大阪でサイエンス・フェスタ 実演に親子興奮(フジサンケイ ビジネスアイ)
親子連れを対象とした科学イベントとしては西日本最大規模の「ふしぎと遊ぼう!
青少年のための科学の祭典2007 サイエンス・フェスタ」が、大阪市北区のハービスホールで25日に開幕した。学校の科学クラブや企業が計72テーマについて実演などを行うもので、26日までの2日間に3万人以上が来場する見込みだ。
人気を集めた催し物の一つが、岩谷産業の燃料電池プラモデルカー。水素エネルギーの理解を深めるのが目的で、ミニペットボトル中の風船に水素を詰めて、プラモデルカーに搭載した燃料電池で発電してモーター駆動で走らせた。子供たちは次世代環境技術の水素エネルギーの力に魅せられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070826-00000004-fsi-ind
07/08/27 新コスモス電機、燃料電池用の小型一酸化炭素測定装置を開発(日刊工業新聞)
新コスモス電機は燃料電池用改質ガス中の一酸化炭素を高精度で測定する分析装置を開発した。高濃度水素中の一酸化炭素を100万分の2の濃度(2ppm)から測定できる。価格は220万5000円で10月から発売する。年間50台を目標に販売する。
高感度でガスに対する選択性に優れた半導体ガスセンサーを採用した。このため装置本体を約9キログラムと小型化でき、現場での測定が可能になった。また濃度が低くても干渉ガスの影響を受けにくくなった。10ミリリットルの試料を投入し、15分で測定が完了する。測定結果は専用ソフトで解析して確認できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070827-00000015-nkn-ind
07/08/27
開通30周年祝い踊りや太鼓 白山スーパー林道(中日新聞)
【岐阜県】26日に開通30周年を迎えた白山スーパー林道(白川村−石川県白山市、33・3キロ)の白川村側では、同村の住民たちがドライブイン蓮如茶屋の駐車場でさまざまなイベントを開き、祝賀ムードを盛り上げた。
白川村のゲート近くにトヨタ白川郷自然学校がある縁で、トヨタの初代クラウンや最新の燃料電池車の展示もあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070827-00000008-cnc-l21
07/08/27
消費者悲鳴!原油高発端、趣味に生活品“ドミノ値上げ”(産経新聞)
原油高が発端となって、思いもよらない商品の価格が高騰する“ドミノ倒し”のような値上げの連鎖が起こっている。釣りざお、プラチナ、ハム、マヨネーズなど、最近の値上げ要因はほとんどが原油高。いったん倒れだしたドミノは、生活必需品から趣味の領域までどこにでも向かう可能性がある。
ディーゼル車の普及につれ、触媒に使われるプラチナの需要が増大。価格も高騰し、平成14年1月の1グラム=2000円程度が、今年4月以降は長く5000円超を続けた。5年ちょっとで2・5倍も上昇した計算だ。
田中貴金属工業は、プラチナ製結婚指輪を9月から6000円値上げし、3万5000円とする。若いカップル向けの低価格商品だったが、プラチナ高騰に勝てず、17年5月の発売以降3回目の値上げとなる。「自動車用の需要が大きく、ジュエリー用には全然回ってこない」からだ。
プラチナは燃料電池でも水素と酸素の化学反応を促すため使われる。燃料電池車は次世代エコカーの主力とみられ、今後も価格高騰は必至。結婚を控えたカップルの悲鳴が聞こえてきそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070827-00000935-san-bus_all
■海外ニュース(8月ー2)
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<輸送>
●プロトネクス社は空軍契約の拡張を受ける (2007/07/03)
プロトネクス・テクノロジーズ社(Protonex Technology Corporation)は、無人航空機(unmanned aerial vehicle ;UAV)推進システム「プロコア(ProCoreェ)」UAVの性能を最適化するために、米国空軍研究所(Air Force Research Laboratory;AFRL)と以前に獲得した契約を80万ドル拡大した。この拡大したプログラムの下で、プロトネクス社は、小型無人航空機の長時間飛行を可能にするためにプロコアUAV燃料電池システムの出力密度を増大し、運搬能力を増やす。プロトネクス社は、エネルギー密度を増やすためにケミカルハイドライド燃料システムを促進して、下請け会社のミレニアムセル社(Millennium Cell, Inc.)と仕事をする。
http://www.protonex.com/07-03-07%20UAV%20Phase%20IIe%20US.pdf
<定置用電源>
●ホットモジュール燃料電池を設置する下水処理場 (2007/07/27)
ドイツ、モースブルグ(Moosburg)の下水処理場のオペレーターであるMoosburgerKl較anlagen GmbHは秋に、CFCソリューションズ社(CFC Solutions)によって提供された250kW級ホットモジュール燃料電池を設置する。これは、電気の47%を提供し、(下水汚泥を乾燥させる理想的な)約400度の熱を作るCFC社の燃料電池を活用する3番目の下水プラントとなる。モースブルグ・プロジェクトの費用の半分は、
ドイツ経済技術省(German Ministry for Economy and Technology)によって支払われた。
http://www.mtu-cfc.com/en/pres/pres_070627.htm
<ポータブル/バックアップ電源>
●ヒドラ・フュエルセル社はテレブル社から注文を受ける (2007/07/21)
アメリカン・セキュリティ・リソース社(American Security Resources)の小会社であるヒドラ・フュエルセル社(Hydra Fuel Cell Corporation)は、シカゴをベースとした国際的な携帯電話会社テレブル社(TeleBlu, Inc)から25kW級ヒドラスタックス(HydraStaxィ )燃料電池システムの発注書を受け取った。
http://www.americansecurityresources.com/news/20070621.cfm
<燃料/改質器/貯蔵>
●フュエルセル・エナジー社は水素分離システムを拡張するために連邦政府の契約に署名する(2007/07/18)
フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は、電気を発電している間に混合ガスから水素を分離する製品を拡張するための認定を受けた。アメリカ陸軍技術研究開発センター(U.S. Army Engineer Research and Development Center)の建築技術調査研究所(Construction Engineering Research Laboratory)が開発した水素の電気化学的分離(Electrochemical Hydrogen Separation ;EHS)システムは、水素自動車や産業で使うための燃料として純粋で抽出されたガスを可能にする。サブスケールの試作品は成功裏に6000時間以上作動し、コネチカット大学で操作、試験された。米国国防総省によって一部支持された122万5000ドルの第2フェーズ契約は、2008年中頃までに完了する予定である。
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=254757
<素材/部品>
●新しいSOFCセンターのためにテストステーションを提供するフュエルコンミ(2007/07/26)
ドイツ、ドレスデンにあるフラウンホーファー・セラミック技術・システム研究所(Fraunhofer-Institute for Ceramic Technologies and Systems ;IKTS)はフュエルコン社(FuelCon )の「エバリュエーターS(Evaluator-S)」試験センターとともに、産業調査のために新しく固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell;SOFC)試験センターを建設する。
http://www.fuelcon.com/en/news/index.html
<報告書/市場調査>
●世界的な水素経済
BCCリサーチ社による新しい研究「世界的な水素経済の建設:技術と機会」は、水素経済への投資が2007年の約17億ドルから2012年には55億ドルに上昇すると予測している。
http://www.bccresearch.com/RepTemplate.cfm?reportID=652&RepDet=HLT&cat=egy&target=repdetail.cfm
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■燃料電池ワールド
□毎週日曜日発行
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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