燃料電池ワールド (2007/09/02 20:15)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.293 2007/09/02発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■WEB LINK NEWS
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07/08/28 シャープと阪大 液晶・太陽電池を共同研究 環境配慮の生産技術で(フジサンケイ ビジネスアイ)

 シャープと大阪大学は27日、環境に配慮した液晶や太陽電池などの生産技術を共同で研究することで合意した、と発表した。今後、阪大が開発した超純水だけであらゆる金属を洗浄する「クリーンプロセス」と従来の100倍のスピードで薄膜を形成できる大気圧プラズマCVD(化学的気相成長)の2つの新技術の実用化を目指す。

 共同研究を進めるためのオフィスを阪大の21世紀プラザ(大阪府吹田市)内に設け、阪大の教官6人、シャープ側から6人の計12人で2009年3月まで研究する。運営費用は1億円でシャープが全額負担する。

 シャープは10年に、地球温暖化負荷をゼロにする目標を掲げている。この一環として、液晶の主力生産拠点「亀山工場」(三重県亀山市)に太陽光発電システムや燃料電池システムを設置し、工場の電気エネルギーを火力発電でまかなう場合に比べ二酸化炭素(CO2)の排出量を約40%削減するなど環境保護に努めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070828-00000024-fsi-ind

07/08/29 燃料電池車用水素ステーション、来月ソウルに完工(YONHAP NEWS)

 【ソウル29日聯合】燃料電池自動車に燃料の水素を供給する「水素スタンド」がソウル市内に来月誕生する。産業資源部が29日に明らかにしたところによると、GSカルテックスが現在、延世大学新村キャンパスで水素スタンド建設を進めている。作業はほぼ最終段階に入り、試運転も開始した。来月中旬にも完工式を行い、本格運営に入る見込みだ。

 国内では燃料電池自動車の試運転が進められているものの、水素スタンドは昨年大田に建設された大田韓国エネルギー技術研究院の1か所のみだった。現在、ソウル以外でもSKエネルギーが大田、韓国ガス公社が仁川などで水素スタンド事業を進めている。

 政府は昨年11月に燃料電池自動車試運転事業を開始した。第1段階では首都圏と中部圏を中心とした液化天然ガス(LNG)改質方式のスタンドの設置、第2段階では水と電気分解を利用したスタンドの設置を計画。第3段階では南部地域を中心にメタンガスを活用した大規模水素生産が可能なガスステーションを建設し、全国に拡大する案を提示している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000010-yonh-kr
※↑写真あり。

07/08/31 【EU】欧州委、域外のエネルギー企業締め出しも(NNA)

 欧州連合(EU)が域外の国策エネルギー会社を市場から締め出す方針だ。とりわけ送電・送ガス網へのアクセスを警戒している。30日付フィナンシャルタイムズが欧州委員会の内部文書を元に報じた。

 同委は域内のエネルギー市場の競争促進に向け、生産部門と送電・送ガス部門の切り離しを義務付ける法案の取りまとめを進めている。だが外資による買収を助長するといった理由から一部加盟国の反発が大きく、こうした不安を払拭(ふっしょく)する必要に迫られていた。

 欧州委は国内への投資を著しく制限しているロシアやサウジアラビアを想定し、相互主義を取り入れる方向とされる。エネルギー産業を戦略分野と見なし域外企業を排除するか、少なくともすべての合併・買収(M&A)案件に目を光らせる見込みだ。

 法案は9月19日に公表される予定。実際に相互主義が盛り込まれれば、天然ガスで世界最大手の露ガスプロムなどにとっては大きな打撃となりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070831-00000015-nna-int

07/08/31 京都工繊大の陣内准教授が受賞 ルスカ賞 3日に独で授賞式(京都新聞)

 電子顕微鏡の発明でノーベル物理学賞(1986年)を受賞したエルンスト・ルスカ博士(ドイツ)を記念する国際賞「エルンスト・ルスカ賞」の受賞者に、京都工芸繊維大の陣内浩司准教授(42)が日本から初めて選ばれた。3日にドイツで授賞式が行われる。

 同賞は1981年に創設、2005年からドイツ電子顕微鏡学会による国際賞となった。現在は2年に1度、電子顕微鏡に関する研究で優れた業績をあげた若手研究者に贈られており、これまで17人が受賞している。

 陣内准教授は、CT(コンピューター断層撮影)装置で用いられている手法を応用して、立体的に観察できる電子顕微鏡を開発するとともに、棒状試料を回転させて撮像する新たな手法で1ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の超高分解能を実現した。燃料電池の電極にあるナノサイズの白金触媒が劣化する状況を観察できるなど、機能性材料の開発や生体物質の機能解明に新たな可能性を切り開いた。

 今回は、共同研究者のリチャード・スポンタック米ノースカロライナ大教授ら他の2人との共同受賞となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070831-00000036-kyt-l26

07/09/02 あきたエコ&リサイクルフェス:環境問題に関心を−−秋田 /秋田(毎日新聞)

 環境問題への関心を高める「第7回あきたエコ&リサイクルフェスティバル」(実行委主催)が1日、秋田市のJR秋田駅前の買い物広場を中心に始まり、多くの親子連れらでにぎわった。

 環境保護や美化に取り組む45の企業・団体が出展。燃料電池で動くサーキットカーなど、楽しみながら環境問題に関心をもてる内容となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070902-00000081-mailo-l05

■海外ニュース(8月ー3)
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<輸送>
●バスのためにモーターを提供するUQMと燃料電池を提供するハイドロジェニックス社(2007/07/10)

 UQMテクノロジー社(UQM Technology)は、連邦交通局(Federal TransitAdministration)のナショナル燃料電池バス計画(National Fuel Cell Bus Program)が資金提供して、モバイル・エナジー・ソリューションズ社(Mobile EnergySolutions, LLC,)によって開発が進められている燃料電池系プラグイン・ハイブリッドバスの動力のために、150kW永久磁石推進モーターを提供する。35フィートのバスは、ハイドロジェニックス社(Hydrogenics, Inc.)の2つの自動車用の16kW級燃料電池スタックを使い、必要なときは並行して、または最大負荷が要求されないときには交互に単一ユニットとして作動する。
http://www.uqm.com/press/news/08-09.html

<定置用電源>
●壁に取り付けるCHPユニットを実証するセレス・パワー社(2007/07/19)

 セレス・パワー社(Ceres Power)は、本社で行うデモンストレーションのために、壁に取り付ける熱電併給ユニット(combined heat and power unit ;CHP)を設計し、建物に取り付けた。取り付けたCHPユニットは、別々のボイラーの必要性をなくして、典型的な家で必要とされる電気と、セントラルヒーティングと温水の全てを作ることができる。そしてそれは新築と買い換え市場に対処することができる。このCHPユニットは、ボイラーと同じように天然ガス、水と電気を統合して使うので、それゆえ設置しやすい。
http://www.cerespower.com/news/

<ポータブル/バックアップ電源>
●ヴォーラー社のユニットはTUV SUD証明を受ける(2007/07/16)

 テュフズード社(TUV SUD)は、ヴォーラー・エナジーグループの燃料電池補助電源装置(auxiliary power unit ;APU)を認証した。ヴォーラー社のAPUは、標準のプロパン、液化石油ガス(LPG)、またはカロルガス社(Calor Gas)の水素で動く1.5kW級燃料電池システムである。システムは、ヨット、レクリエーショナルビークル、キャンピングカー、そして建築現場福祉車両のために設計されている。
http://production.investis.com/vlr/rns/rnsitem?id=1184565669nRNSP2637A

<燃料/改質器/貯蔵>
●P+E社はSBIR契約を受ける(2007/07/30)

 パワー&エナジー社(Power and Energy, Inc. (;P+E)は、「Modular High PowerFuel Cell System Design」と名付けた米国海軍研究所(Office of Naval Research)からの新しい第1次中小企業革新研究(Small Business Innovation Research ;SBIR)契約を受けた。契約の下で、P+E社は、水素燃料処理過程から廃水を回収して、硫黄を含む化合物を含有する重要な不純物を移動させる方法を実証する。この回収した水は、燃料処理過程で必要な水の供給のために利用される。
http://www.powerandenergy.com/news_documents/press_release_07-30-2007.html

<報告書/市場調査>
●道路と空港輸送のための代替技術オプション

 STOA(欧州議会の科学技術選択アセスメント機関、European Parliament'sScientific Technology Options Assessment body)は、水素、燃料電池、電気自動車、ハイブリッド技術、天然ガスの5つの技術が群がっている最も期待される輸送オプションの20のリストを発表した。リストは、これらの技術のそれぞれの賛否両論を比較した概要を提供している。
http://www.europarl.europa.eu/stoa/publications/studies/stoa179_en.pdf

<その他>
●ホライズン社はWah Shing Toys社と提携する(2007/07/03)

 ホライズン・フュエルセル・テクノロジーズ社(Horizon Fuel Cell Technologies)とWah Shing Toys社は、戦略的提携に同意して、燃料電池駆動の玩具と再利用できるエネルギー貯蔵装置の設計と大量生産のための独占的協定を結んだ。協定の下でWahShing社は、主要な世界的玩具企業のための新しい燃料電池駆動製品を開発する目的で、ホライゾン社の技術玩具(tech-toy)製品の既存の製造ラインを拡大する。ホライゾン社の燃料電池駆動玩具カー「Hレーサー(H-racer)」は、ビジネス2.0マガジンの最近の論点として記録された「地球に最も冷たい新製品」の一つとして、タイム誌の「2006ベストインベンション(Best Invention)」に選ばれた。そして、2007国際デザイン最優秀賞のConsumer Silver Award Winnerでもある。
http://www.horizonfuelcell.com/file/Press_Release.pdf

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