□燃料電池ワールド
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■Vol.290 2007/08/06発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
次週はお盆休みです。次号は8月19日発行です。
■WEB LINK NEWS
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07/07/30 中部国際空港:セントレアの環境配慮施設見学 半田の親子ら31人が参加 /愛知(毎日新聞)
「はんだエコ探検隊」の親子が常滑市の中部国際空港(セントレア)を訪れ、環境に配慮したさまざまな施設を見学した。
セントレアでは、空港会社職員が「海上空港にしたのは、騒音対策から」「太陽光発電や光触媒ガラスを使用」「バスは水素で動く燃料電池車」――など、環境に配慮していることを説明した。
参加した半田市立さくら小4年、山本祐生映(ゆきえ)さん(9)は、「水素で動くバスや、飛行機のエンジンを止め電気を送ることなど、環境を考えていると思った」と驚いた様子だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070730-00000002-mailo-l23
07/07/30 湖水1トンを電気分解 滋賀県 データ分析、報告書に(京都新聞)
琵琶湖の水を酸素と水素に電気分解し、湖底の環境改善や代替エネルギーに使う研究を進めている滋賀県は30日、今月中旬に琵琶湖で行った実験で、昨年度に続いて計画通り酸素と水素を発生させたことを報告した。
大津市の県琵琶湖環境科学研究センターで開いた会合で、同センターの担当者が学識経験者らに説明した。昨年度の実験では64リットルの湖水を使ったが、本年度は湖底の泥をふくんだ水約1トンを使い、電極や高分子膜を用いて酸素と水素を生み出したという。
本年度は三カ年計画の最終年度にあたる。今後は実験で得られたデータを分析し、将来の研究のための基礎的資料として報告書にまとめる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070730-00000077-kyt-l25
07/07/30 水素を利用した発電技術を推進するTrulite(CNET Japan)
米テキサス州ヒューストンに拠点を置く Trulite が、携帯型水素発電機「KH4」を開発している。同発電機に水を注ぐと、150ワットの電気を発電し、電力は最大で200ワットに達する。同社の最高経営責任者(CEO)John Goodshall氏によると、この発電機1台で家全体の電気需要をまかなうことはできないが、電気工具、ノートPC、小型電気製品の充電には十分だという。
この発電機は、建築請負業者、特に都心で高層ビルの建設に従事する業者をターゲットにしている。その種の現場では、定期的に電気工具の充電を行う必要がある。
この問題を回避するため、建築業者らは、高価な予備バッテリを携帯したり、ガス発電機で工具の充電を行うなどの対策を講じている。しかし、ガス発電機は異臭や騒音を発するため、ガス発電機の使用は都心のビル建設の要件に抵触する場合が多い。また、キャンプ場でテレビを見るために発電機を持って行く人にとっても、携帯型水素発電機なら雑音を排除できる。
燃料電池の活性成分は水素化ナトリウムだ。この物質は、水分子を水素と酸素に分解する。そして、その水素をある膜を通過させ、そこで電子を抽出する。また水素化ナトリウムは水素を安全に保存する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070730-00000009-cnet-sci
07/07/31 電力小売り 全面自由化先送り コスト増で参入見込めず(産経新聞)
経済産業省の総合資源エネルギー調査会の分科会は30日、家庭向けを含む電力の小売り全面自由化を先送りすることを決めた。原油高によるコスト増で新規参入が当面見込めず、自由化の効果が期待できないためで、平成12年から段階的に進んできた小売り自由化の流れは、ここに来て足踏みすることになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070731-00000093-san-bus_all
07/08/05 発電の15%を再生可能エネで=米下院が法案可決、上院と調整へ(時事通信)
【ワシントン4日時事】米下院本会議は4日、温暖化ガス排出抑制のため、2020年までに発電会社に最低15%を風力など再生可能エネルギーで発電することを義務付け、達成できない場合は罰金を科すなどの条項を盛り込んだ複数のエネルギー法案を可決した。
法案には、石油会社に対し、10年間で160億ドルの税優遇措置を撤廃する実質増税の条項が含まれており、ブッシュ大統領は拒否権を発動する構え。また、上院は6月に、自動車の燃費規制を盛り込んだ別のエネルギー法案を可決しており、夏休み明けの9月以降に両院の調整が必要なため、最終的にどのような形で成立するかは不透明だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070805-00000029-jij-int
07/08/06 マツダ 水素自動車が経産省公用車に(フジサンケイ ビジネスアイ)
マツダは、水素でもガソリンでも走行できるデュアルフューエルシステムを搭載した水素ロータリーエンジン車「マツダRX−8ハイドロジェンRE」を経済産業省に納車した。同省は公用車として利用する予定。中央官庁が公用車に水素自動車を導入するのは初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070806-00000008-fsi-ind
■海外ニュース(7月ー4)
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<輸送>
●ハイドロジェニックス社は運搬市場のためのユニットを開発する(2007/06/21)
ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、60-80 HyPX燃料電池発電ユニットを運搬(material handling)市場のために配送する準備を整えている。これは、クラス1フォークリフトとクラス2リーチトラックの両方の幾つかの世界的OEM、主要な米国の流通業者、軍隊、そして自動車と高い生産量の製造業者へ配送と展開を含めている。大部分は全社的配備のためにHyPXを検討する目的で、10から20ユニットの実験計画で顧客の施設に配備されている。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=250413
<定置用電源>
●CRESはアルカリ型燃料電池を設置する
ギリシャにある再生可能エネルギー源センター(Center of Renewable EnergySources ;CRES)は、その水素技術研究所(Hydrogen Technologies Laboratory)にアルカリ型燃料電池を設置した。トロピカル社(Tropical S.A)はアストリス・エナジー社(Astris Energi)と組んで、1.8kW級燃料電池を配送した。
http://www.tropical.gr/pages/view_product.php?product=ALK-FCA
※↑画像あります。
<燃料/改質器/貯蔵>
●標準としてSAE によって選ばれた新しい給油機
自動車の充てんのために開発された高圧給油容器のHG-004は、700気圧(10150psi)充てんの標準としてSAE企画委員会によって選ばれた。給油容器の幾何学は今、SAE TIR J2799とSAE J2600の世界標準化の基礎として役立つ。製品は、WALTHER-PR\ZISIONによって製造され、Spez-Tech Engineered Fluid PowerTechnologyが販売する。
http://www.walther-praezision.de/
※SAE Society of Automotive Engineers、自動車技術者協会
●ウォルドルフスクールがExtreme H2チャレンジで勝利する
アバディーンのウォルドルフスクール(Waldorf School)は、「Extreme H2水素と燃料電池チャレンジ」(Extreme H2モ hydrogen and fuel cell challenge)の総合技術部門に勝利して最高の栄誉を獲得した。チームは、学校に科学キットを購入するために1000ユーロを受け取った。チームは、海底から鉄類を集めるための電磁石を操作するクレーンとともに、自動で、遠隔操作され、浮いて水素動力で動く台「Hydrogen Wave Salvage Crane」を建造した。プログラムは、スコットランド政府の再生可能エネルギー省(Scottish Executive's Office for renewable energy)からの資金援助で、スコットランドの11街区でキャリア・スコットランド(CareerScotland)によって行われた。
http://www.aberdeen-education.org.uk/enterprise/documents/CS_S&T_Extreme-H2_Leaflet.pdf
※キャリア・スコットランド(Career Scotland) スコットランドでは、CareerScotland という政府機関が、生徒達の職場体験、キャリアに関する. 助言、産学連携プロジェクトやアントレプレナー教育の推進、教材開発・教員研修、アドバイザ. ーの養成・派遣などを一括して支援している。
www.entreplanet.org/whats_new/inspection2003.pdf より。
<素材/部品>
●CFDはDOEの契約を獲得する(2007/06/04)
CFDリサーチ社(CFD Research Corporation ;CFDRC)は、水素燃料電池の調査と開発のために500万ドルの契約を米国エネルギー省(U.S. Department ofEnergy)から受諾した。CFDRCに率いられるチームは、バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)、BCSフュエルセルズ社(BCS Fuel Cells)、ESI米国リサーチ&ディベロップメント社(ESI US R&D)、リサーチ・トライアングル・インスティチュート(Research Triangle Institute)、そしてSGLテクノロジー社(SGL Technologies GMBH)が含まれている。チームは、自動車製品のために、燃料電池のデザイン、素材、そして事業戦略を向上させる計算と実験の研究を行う。
http://www.cfdrc.com/news/items/2007/doe_hydrogen_fuel_cell.html
<その他>
●アルタージー・システムズ社は自動化された燃料電池組立ラインを公開する(2007/06/04)
アルタージー・システムズ社(Altergy Systems)は、世界中に燃料電池の生産と配備を拡張するための重要な機会を提供して、アルタージー社製燃料電池の大量生産を可能にする世界で最初の、そして唯一の自動化された燃料電池組立ラインを公開した。カリフォルニア州フォルサムにあるアルタージー社の製造工場に設置された新しい生産ラインは、急激に増大する注文と典型的な手で組み立てる燃料電池プレートとシステムでは不可能な1日当たり数千枚もの燃料電池プレートを製造することができる。
http://www.altergy.com/announcements/first_automated_assembly_line.asp
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