□燃料電池ワールド
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■Vol.289 2007/07/29発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■WEB LINK NEWS
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07/07/25 クラシック音楽の街を“音”なく駆け抜ける「X-TRAIL FCV」(+DLifeStyle)
日産自動車は先日、8月20日から一週間にわたって軽井沢で開催される芸術祭「軽井沢八月祭」に協賛し、アーティストの送迎のために4台の燃料電池車(FCV)を提供すると発表した。同社によると、「1つのイベントに4台が集まるのは初」だという。
現地で運用される4台の「X-TRAIL FCV」は、“もう1つのテーマ”のキーファクターだ。音楽祭のために国内外から軽井沢に駆けつけるアーティストは70人あまり。その移動手段として、静粛性に優れたFCVをフル活用する考え。期間中は日産の技術担当者4人が現地に赴いてドライバーを務めるほか、一番の問題である燃料補給については大陽日酸の協力で移動式水素ステーションを導入するという。
さらに、期間中にFCVが地元の小学校3校を訪問し、環境教育を行う計画もある。「3校の生徒はあわせて274人以上になるが、全員にFCVに乗ってもらう。ここ数年環境教育を手がけてきたが、やはり体で触れるのが一番いい」(日産自動車技術開発本部FCV開発部FCV・EV車両開発グループ主担の山梨文徳氏)。
実行委員会によると、期間中にFCVが走行する距離は延べ数千キロに及ぶ見込みというが、日産では「FCVの信頼性を検証し、乗った人の声を聞く良い機会になる」とみている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070725-00000040-zdn_lp-sci
※↑画像あります。
07/07/25 日産に聞いた“燃料電池車”の実力と課題(+D LifeStyle)
燃料電池車(FCV:Fuel Cell Vehicle)は、燃料の水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気エネルギーを得る自動車だ。“究極のエコカー”との呼び声も高い。
しかし、既に市販されているハイブリッドカーや電気自動車に比べると、まだまだ“未来のクルマ”というイメージが強いのも事実だ。では、FCVの実用化について自動車メーカーはどのようなロードマップを持っているのか。日産自動車技術開発本部FCV開発部FCV・EV車両開発グループ主担の山梨文徳氏に話を聞いた。――コスト面の問題が大きいようですが、市販できる車両が出てくるのはいつ頃になりますか?
日産では、2010年代の前半に“市販レベル”のFCVを販売したいと表明しています。市販レベルということは、少なくとも1000万円を切るレベル……500万円から1000万円として、従来のクルマより少し高い程度にまで下げたいと思っています。――その頃には水素ステーションなどのインフラも整っているのでしょうか
インフラ整備は規制緩和と併せて進めなくてはなりません。既にガソリンスタンドがあるので(水素ステーションは)場所に困らないと言われていますが、現在の法制下では、たとえば住宅地のステーションでは水素の貯蔵量が極端に限られてしまったり、地下に貯蔵庫を造りたくても出来ないといった制限があります。規制緩和については、経済産業省など関連する各省庁/機関が連携して動いている状況です。
ほかにも運用面ではさまざまな課題があります。たとえば、FCVはナンバーを取得できますが、現在の法制度ではトラックに乗せた途端、“危険物”扱いになってしまうんです。FCVを積載したトラックは“燃料以外に可燃性の気体を積載したクルマ”ということになり、一部のトンネルなどを通ることができません。青函トンネルを使ってFCVを運ぼうとしたら、手前でFCVを降ろしてトンネルの区間だけ自走するんですよ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070725-00000042-zdn_lp-sci
※↑画像あります。
07/07/26 トヨタ、新ハイブリッド車を公道走行試験へ--家庭用コンセントで充電可能(CNET Japan)
トヨタ自動車は7月25日、家庭用コンセントから充電可能なハイブリッド車の公道走行試験が日本において承認されたと発表した。「Toyota Plug-in HV」は、国土交通省に正式に承認され、同社は、米国と欧州においても公道走行試験(映像)を実施する計画であると述べた。
Plug-in HVは、「プリウス」と類似の電気モーターの組み合わせたガソリンエンジンを搭載し、電気自動車モード時の最大速度約100km/hを実現する。しかしプリウスと異なる点は、プリウスではガソリンエンジンが動作させる発電機によりバッテリを充電するのに対し、HVのバッテリは、家庭用電気コンセントから充電する点である。
トヨタの仕様によると、Plug-in HVのニッケル水素バッテリを完全に充電するのに、日本の家庭用規格である100V電源で約3〜4時間、欧州の規格範囲より少し低い200V電源で約1〜1.5時間を要するという。北米の120Vでの充電時間に関する仕様は示されていなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070726-00000006-cnet-sci
07/07/26
<次世代エネルギー>東工大がマグネシウム利用実験 千歳市(毎日新聞)
石油など化石燃料に替わる次世代エネルギーとして、マグネシウムの利用推進を図る実験を東京工業大の矢部孝教授が千歳市で始めた。マグネシウム燃料は、燃焼に二酸化炭素を伴わないクリーンなエネルギーとされる。来年の北海道洞爺湖サミットで環境問題がメーンテーマに挙げられることもあり、矢部教授は「マグネシウムが地球を救う」と意気込んでいる。
マグネシウムは海水に1800兆トンが含有される地球上で8番目に多い物質。次世代エネルギーとして注目され、燃料電池で動くエコカーなども開発されたが、燃焼後にできる酸化マグネシウムをリサイクルする方法が確立されておらず、実用化は進んでいない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070726-00000045-mai-soci
07/07/26
大阪科学技術館:改装再オープン 関電、大ガスなど出展 /大阪(毎日新聞)
大阪市西区靱本町1の大阪科学技術館が改装を終えて再オープンした。同館は企業や研究機関が出展する30ブースで構成され、今回新しくなったのは、このうち約4分の3。改装は2年に1度行われている。市立西船場小の5、6年生90人が招待され、新しくなった展示を見学した。
改装された主な出展者と展示内容は、▽大阪ガス・天然ガスや燃料電池
午前10時〜午後5時。入館無料。第2、4を除く日曜、8月11〜15日は休館。(06・6441・0915)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070726-00000258-mailo-l27
07/07/26 燃料電池車:鹿児島市で試乗 来月6日まで /鹿児島(毎日新聞)
水素を燃料とした燃料電池自動車の試乗会が25日、鹿児島市役所で始まった。8月6日まで、市内12カ所で展示と試乗会がある。
環境省が03年度から全国で進める啓発事業で、今年は12市で実施。鹿児島市役所では、同省から貸与された燃料電池自動車1台を使用。参加した市民は、排気口から排ガスの代わりに出る水蒸気に手をかざし、「においがない」と驚いていた。市役所前を発着場に市職員の運転で、約1・2キロのドライブを楽しんだ。試乗した鹿児島市武岡1、NPO法人理事長、義山彰宏さん(72)は「静かで振動もほとんどなく、最高の乗り心地」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070726-00000284-mailo-l46
07/07/27 【韓国】現代自のQ2営業益、3年ぶり最大に(NNA)
現代自動車は26日、第2四半期(4〜6月)の実績を発表した。営業利益は3年ぶりの高水準。第2四半期の実績が後押しし上半期(1〜6月)でも前年同期と比べて増収増益となった。ウォン高の影響で営業利益率は悪化したが、コスト削減を通じた生産性の向上と高級モデルの販売好調で成長をキープした。
【韓国】現代自のQ2営業益、3年ぶり最大に
7月27日8時5分配信 NNA
現代自動車は26日、第2四半期(4〜6月)の実績を発表した。営業利益は3年ぶりの高水準。第2四半期の実績が後押しし上半期(1〜6月)でも前年同期と比べて増収増益となった。ウォン高の影響で営業利益率は悪化したが、コスト削減を通じた生産性の向上と高級モデルの販売好調で成長をキープした。
また、同社はIRでハイブリッドカーの商用化に消極的な立場を明らかにした。09年の商用化を目指していたが、鄭泰煥専務は、「現代自には生産台数が多いモデルがないため、ハイブリッドカーを発売しても収益を上げるのが難しい」と話している。
ただ、鄭専務は「ハイブリッドカーのメリットは燃費にある」と話し、燃費向上の代案として、ハイブリッドカー以外に高燃費を実現する燃料電池車などの技術開発に力を入れていると明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070727-00000011-nna-int
■海外ニュース(7月ー3)
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<定置用電源>
●家庭用SOFCを試験するNIST(2007/06/07)
米国商務省標準技術局(National Institute of Standards and Technology ;NIST)は、消費者指向の性能効率の開発で家庭用燃料電池システムの季節による性能を判断するために、アキュメントリクス社(Acumentrics Corporation)の5kW級の管状SOFCを試験する。NISTは、エアコンや冷蔵庫のようなたくさんの消費者向けの器具について格付けの方法を開発する責任を負っていて、家庭用燃料電池の性能評価のために提案された規格の開発を助けるために、特にアキュメントリクス社の発電機を使用している。
http://www.acumentrics.com/7c2b1cbc-ae8c-412c-82bb-a74c3e9b0e3b/press-releases-release-details.htm
※米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology ;NIST)
1988年にNBS(
National Bureau of Standards、国立標準局)が改組して設立された。標準・計測に関する基礎的研究及び開発を行っている米国最大の国立研究機関。
<燃料/改質器/貯蔵>
●DMFCC社は耐タンパー性燃料カートリッジの特許を出願する(2007/06/19)
ダイレクトメタノール・フュエルセル社(Direct Methanol Fuel CellCorporation ;DMFCC)は、マイクロ燃料電池のために耐タンパー性燃料カートリッジの特許を出願した。これらのカートリッジはまた、液体燃料の運搬に必要なカタリティック・ヒーターのような他の製品のために使うこともできる。
http://www.viaspace.com/press_content.asp?id=1138
※カタリティック・ヒーター(catalytic heater) 触媒作用によるヒーター。巨大な白金カイロ。
●2007−2008水素学生デザインコンテスト
水素教育財団(Hydrogen Education Foundation ;HEF)がスポンサーになっている水素学生デザインコンテスト(Hydrogen Student Design Contest)の2007−2008テーマは、「空港における水素の適応(Hydrogen Applications for Airports)」である。このコンテストは、水素と燃料電池技術を使う革新的なデザインコンセプトの開発の機会を、世界中の大学レベルの多職種チーム(multi-disciplinary team)に与えている。勝利チームは、米国水素協会(national hydrogen association ;NHA)の第19回年次水素会議(19th Annual Hydrogen Conference)で1500人以上のエネルギー産業の専門家たちに彼らのデザインを提示する機会を与えられ、旅費として5000ドルを受け取る資格がある。
http://www.hydrogencontest.org/
<その他>
●バックツー社が燃料電池の新しい英国工場を開所
燃料電池の素材企業であるバックツー社(Bac2)は2007年8月に、英国サウサンプトンのミルブルック・テクノロジー・キャンパス(Millbrook TechnologyCampus)で新事務所と試験実験所を開所する。バックツー社は、「エレクトロフェン(ElectroPhen)」という高分子電解質膜型(polymer electrolyte membrane)燃料電池スタック用のバイポーラプレートとエンドキャップを作るために使われる特許取得済みの導電性ポリマーを製造している。
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