燃料電池ワールド (2007/07/08 23:07)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.286 2007/07/08発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター
平成19年度 技術者養成コース 8月開催!

 九州大学を中心とした一流講師陣の幅広い講義と、自らが体験しながら学べる実習により、水素エネルギーに携わる技術者を養成します。

 また、皆様からの要望を踏まえ、今回から日程を3日間とするとともに、「固体酸化物形燃料電池の組立と計測(実習)」をカリキュラムに追加しました。
◇カリキュラム(概要)
・水素の特性【講義】計3.5時間
 「水素の物性」「水素の製造方法」「水素の貯蔵・輸送方法」
・水素の安全【講義】
 「金属材料の強度に及ぼす水素の影響」 2時間
 【実習1】「火災爆発実体験実習」 2時間
 【実習2】「水素利用機械システムの実習」 3.5時間
・水素の利用【講義】計5.5時間

 「水素と燃料電池材料」「燃料電池性能評価方法」「定置用燃料電池と熱利用」「燃料電池自動車」
 【実習1】「燃料電池の組立と計測」 4.5時間
◇概要
・対 象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者
・期 間:8月1日(水)〜3日(金) 3日間
・場 所:九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 915号室
     (福岡市西区元岡744番地)
・定 員:20名
・受講料:5万円/人
・交流会:3000円/人(参加者のみ)
・申込締切 : 7月20日(金)(定員に達し次第、申込締め切り)
・その他 : 宿泊先は各自でご手配ください。
◇詳細コース案内は → http://www.f-suiso.jp/H19gijyutsu.html
◇受講申込 : FAXまたは電子メールで、事務局まで
◇受講申込先 : 福岡水素エネルギー戦略会議事務局
        (福岡県 商工部 新産業・技術振興課内)
        E-mail : info@f-suiso.jp
        TEL  : 092-643-3448
        FAX  : 092-643-3436

■WEB LINK NEWS
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07/07/02 来月25日、横浜でエコカー競技大会(フジサンケイ ビジネスアイ)

 1リットルのガソリンで何キロ走行できるかを競う「第2回かながわエコカー競技大会」が8月25日、横浜市旭区の神奈川県運転免許試験場で開かれる。

 この競技会は燃費性能を競うことで、環境に配慮した省エネ技術の向上などに結び付けるのが狙い。今回は電気自動車や燃料電池自動車、ソーラーカーなど各種のエコカーが展示され、試走も予定されている。

 参加申し込み、問い合わせは「かながわエコカー競技大会実行委員会事務局」((電)045・363・1231)まで。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070702-00000008-fsi-ind

07/07/03  製造費1000分の1以下に JFCCなど開発 セラミックス水素分離膜(フジサンケイ ビジネスアイ)

 ファインセラミックスセンター(JFCC、名古屋市熱田区)は2日、ノリタケカンパニーリミテド、東京大学大学院工学系研究科の中尾真一教授と共同で、世界で初めてセラミックス製水素分離膜モジュールを開発したと発表した。

 希少金属を素材とする既存の分離膜に比べ、1000分の1以下のコストで製造できる。このため、都市ガスや灯油などから水素を取り出す家庭用燃料電池や水素ステーションの普及を後押ししそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070703-00000024-fsi-ind

07/07/04  TOTOとノーリツ、業務提携を強化−相互供給を拡充、生産効率高める(日刊工業新聞)

 【神戸】TOTOとノーリツは3日、02年からの業務提携関係を強化すると発表した。相互供給する商品、部品を拡充して両社の生産効率を高める。現在、TOTOはノーリツからガス・石油給湯機や洗面化粧台のミラーキャビネットなど年間20億円の商品や部材を調達、ノーリツはTOTOから水栓や人工大理石カウンターなど年間5億円の部品を調達している。

 システムバスなどの商品は部材を共有化し、開発期間短縮につなげる。また家庭用燃料電池など次世代の新技術についても共同研究に乗り出す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070704-00000026-nkn-ind

07/07/04  BMW、「Hydrogen 7」キャラバンや水素エネルギー展を開催(マイコミジャーナル)

 BMWジャパンは水素社会の実現に向け、7万人を目指した署名活動「BMWクリーン・エネルギー全国キャラバン」を本日からスタート。世界初の量産型水素駆動セダン「Hydrogen 7(ハイドロジェン・セブン)」で日本各地を巡回すると発表した。合わせて7月4日から8月19日まで、日本科学未来館において「モビリティの現在・未来:水素エネルギー展」を開催する。

 「BMWクリーン・エネルギー全国キャラバン」は水素社会推進の署名を集めることを目標とし、「Hydrogen 7」で全国を巡回するもの。7月4日に東京をスタートし、9都市(札幌、仙台、大阪、名古屋、神戸、千葉、福岡、下関、京都)を巡回する予定。各都市で水素関連展示及び「Hydrogen 7」の一般同乗試乗会(札幌を除く)などを行いながら、水素社会が遠い未来ではなく、すでに今日の燃料となる可能性があることを広く広報し、水素エネルギー推進へ署名活動を行う。

 「モビリティの現在・未来:水素エネルギー展」は、日本科学未来館の共催のもと、7月4日から8月19日までの45日間、同館において開催される。水素が描き出す将来ビジョンに焦点をあて、小学生から高校生までの子供への教育を目的としている。入場料金は入館料のみ(大人500円/18歳以下200円)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070705-00000093-myc-sci

07/07/06 旭ファイバーグラス、シリカ系高性能断熱材の国内開拓で2社と提携(日刊工業新聞)

 旭ファイバーグラス(東京都千代田区、狐塚章社長、03・5296・2031)は5日、米アスペンエアロジェル、丸紅スペシャリティケミカルズと提携し、日本でシリカ系高性能断熱材のマーケティングを始めると発表した。米アスペンが製造する「シリカエアロジェルブランケット」のサンプル出荷や少量販売を行う。

 液化天然ガス(LNG)パイプや輸送パイプ、家庭用燃料電池向け用途を開拓し、本格販売の可能性を探る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070706-00000023-nkn-ind

07/07/08 未来っ子サイエンスクラブ開講 木津川 小中生に会員証交付(京都新聞)

 科学やものづくりに関心のある子どもたちが集まる「やましろ未来っ子サイエンスクラブ」(京都府山城教育局など主催)の開講式が7日、木津川市梅美台の関西光科学研究所・多目的ホールであった。メンバーの小中学生約60人は会員証交付などの後、早速実験などに取り組んだ。

 開講式では、メンバーを代表して東光小(精華町)の6年木村将太朗君(11)が「積極的に挑戦して、実験やものづくりに頑張ることを誓います」と宣誓。続いて、隣接する「きっづ光科学館ふぉとん」などで光や燃料電池にまつわる実験を楽しんだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070708-00000010-kyt-l26

■海外ニュース(6月ー3)
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<輸送>
●DOEは先進的な自動車技術研究に1900万ドルを投資する (2007/05/22)

 5つの次世代自動車研究プロジェクトは、プラグイン・ハイブリッド電気自動車、ハイブリッド電気自動車、そして燃料電池自動車の開発を促進するために、米国エネルギー省(U.S. Department of Energy ;DOE)から1900万ドルを受け取る。これらのプロジェクトは、自動車の効率を増大させる上で、電気系統と動力変換装置のコスト、重量、サイズの削減を狙っている。カリフォルニア、ミシガン、ニューヨーク、バージニアに拠点を置いた産業チームはプロジェクトの費用を分担し、現年度から2010年度までに総額3380万ドルを投資する。
http://www.energy.gov/news/5078.htm

●サンディアとボーイングは航空機の補助電源でチームを組む (2007/05/30)

 サンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)とボーイング社(Boeing)は、水素駆動の燃料電池が航空機のバックアップ電源として使えるかどうかの実現可能性を調べるプロジェクトで協力する。プロジェクトは、非常時において重要なサブシステムへ電力をバックアップするために固体高分子型(polymer electrolytemembrane ;PEM)燃料電池の使用に焦点を当てている。
http://www.sandia.gov/news/resources/releases/2007/boeing.html

<定置用電源>
●CCEFは高校の燃料電池に資金を出す(2007/05/24)

 コネチカット・クリーンエネルギー基金(Connecticut Clean Energy Fund ;CCEF)は、オンサイト型再生可能定置用発電機(On-site Renewable DistributedGeneration ;DG)プログラムを通して、最近、ミドルタウン(コネチカット)に建築されている新しいミドルタウン高校(Middletown High School)に200kw級燃料電池を設置するプロジェクトの総費用の半分以上となる94万ドルの資金を与えた。燃料電池はUTCパワー社(UTC Power)のりん酸型燃料電池(phosphoric acidfuel cell)で、学校の基礎的な電気需要の約48%を供給する。そして、プールと学校の暖房システムに熱を供給する。さらに、燃料電池は、電力網から得られない時の緊急避難として学校の機能を支える独立電源を提供する。
http://www.ctinnovations.com/news/310.php

●SECAの第1段階が終了(2007/05/16)

 米国エネルギー省固体エネルギー変換アライアンス(Solid State EnergyConversion Alliance ;SECA)プログラムに参加している6つの産業チームが、従来の定置用発電技術に迫るコストで製造できる最初の固体酸化物型燃料電池(solidoxide fuel cell)の試作品テストを終了した。チームは、効率、耐久性、有用性、製造コストなどのシステム効率を評価するための厳密な一連のテストを受ける3〜10kW級の固体酸化物型燃料電池(SOFC)発電機を設計し、製造した。
http://www.fe.doe.gov/news/techlines/2007/07039-SECA_Concludes_Phase_I.html

<ポータブル/バックアップ電源>
●トロピカルはハノーバーで燃料電池を展示

 トロピカル社(Tropical S.A.)は2007ハノーバーフェアで、LPG又は天然ガス改質で作動する1kW級燃料電池「HTー1000」を紹介した。トロピカル社は、キャンピングカー/キャラバン/レクリエーショナル・ビークル、ボート、辺鄙なところにある小屋、特別な自動車のような電力網からはずれたレクリエーション用途のための携帯用燃料電池を開発するためにHELBIO社(HELBIO S.A. Hydrogen &Energy Production Systems)とチームを組んだ。それは、そのような活動で広く使われている液体燃料(プロパン、LPG)を使う。水素は、燃料処理装置で燃料から取り出され、0.5〜1.5Kwの電気を生産できる固体高分子型燃料電池(PEM fuelcell)に与えられる。
http://www.tropical.gr/pages/view_product.php?product=HF-07

<燃料/改質器/貯蔵>
●水素ステーションがハンブルグにオープン

 ハンブルグ空港は最近、リンデ社(Linde)によって開発、建設せられた水素充てんステーションを開設した。可動式燃料ユニットは、2台の燃料電池STILLトラクターと人々の運搬車に充てんするのに使われ、ゆくゆくは空港で毎日使われるだろう。2年計画のプロジェクトは、水素と燃料電池技術のためのハンブルグ地域イニシアティブ(Hamburg Regional Initiative for Hydrogen and Fuel Cell Technology)、ハンブルグ空港、Wasserstoffgesellschaft Hamburg、そしてリンデグループが協同している。

●パーデューの研究者は新しい水素製造方法を開発する(2007/05/15)

 パーデュー大学(Purdue University)の技術者は、水素を水から抽出するためにアルミ合金を使う方法を開発している。水がアルミニウムとガリウムと呼ばれる金属で作られた合金の小さな球に加えられると、水素は自然に発生する。この方法は、水素経済を作るための2つの主要な課題である水素貯蔵と輸送を不要にする。
http://news.uns.purdue.edu/x/2007a/070515WoodallHydrogen.html
※↑画像があります。

<素材/部品>
●GEFCは多数の製品を提供する

 ゴールデン・エナジー・フュエルセル社(Golden Energy Fuel Cell Co., Ltd.;GEFC)は、燃料電池産業に販売するための幾つかの製品を提供する。それらの製造ラインは、GEFC-10N、GEFC-C10、GEFC-MEA、GEFC-GDLのような膜、ガス拡散浸透層、そして他の部品を含んでいる。
http://www.gefc.com/

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■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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