燃料電池ワールド (2007/07/02 01:01)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.285 2007/07/01発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
□□□
☆福岡水素エネルギー人材育成センター
平成19年度 技術者養成コース 8月開催!

 九州大学を中心とした一流講師陣の幅広い講義と、自らが体験しながら学べる実習により、水素エネルギーに携わる技術者を養成します。

 また、皆様からの要望を踏まえ、今回から日程を3日間とするとともに、「固体酸化物形燃料電池の組立と計測(実習)」をカリキュラムに追加しました。
◇カリキュラム(概要)
・水素の特性【講義】計3.5時間
 「水素の物性」「水素の製造方法」「水素の貯蔵・輸送方法」
・水素の安全【講義】
 「金属材料の強度に及ぼす水素の影響」 2時間
 【実習1】「火災爆発実体験実習」 2時間
 【実習2】「水素利用機械システムの実習」 3.5時間
・水素の利用【講義】計5.5時間

 「水素と燃料電池材料」「燃料電池性能評価方法」「定置用燃料電池と熱利用」「燃料電池自動車」
 【実習1】「燃料電池の組立と計測」 4.5時間
◇概要
・対 象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者
・期 間:8月1日(水)〜3日(金) 3日間
・場 所:九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 915号室
     (福岡市西区元岡744番地)
・定 員:20名
・受講料:5万円/人
・交流会:3000円/人(参加者のみ)
・申込締切 : 7月20日(金)(定員に達し次第、申込締め切り)
・その他 : 宿泊先は各自でご手配ください。
◇詳細コース案内は → http://www.f-suiso.jp/H19gijyutsu.html
◇受講申込 : FAXまたは電子メールで、事務局まで
◇受講申込先 : 福岡水素エネルギー戦略会議事務局
        (福岡県 商工部 新産業・技術振興課内)
        E-mail : info@f-suiso.jp
        TEL  : 092-643-3448
        FAX  : 092-643-3436

■WEB LINK NEWS
□□□
07/06/21 風力発電機向け蓄電装置、エネルギー密度4倍に 日本ミクロコーティング(フジサンケイ ビジネスアイ)

 液体研磨剤大手の日本ミクロコーティング(東京都昭島市)は、ゼファー(東京都渋谷区)と共同で、風力発電機に利用される高効率のキャパシタ・モジュールを開発した。ゼファーが製造する小型風力発電機への採用が決まっており、日本ミクロコーティングでは今後、新たな販路の開拓や生産体制を強化し、量産化を目指す。

 キャパシタは、蓄電装置の一種。充放電時のエネルギー損失が少なく、寿命も半永久的と長いことから、電気モーターとエンジンを組み合わせたハイブリッド自動車や燃料電池車といったエコカーの核部品として注目。とりわけ、エネルギー効率の高いリチウムイオン2次電池を使ったリチウムイオンキャパシタと呼ばれる新技術の登場で急速に普及が進んでいる。今回開発したキャパシタ・モジュールは、リチウムイオンキャパシタ方式を採用。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070621-00000022-fsi-ind

07/06/22 トヨタ、創業家出身の副社長が国内事業を担当する新体制発足(ロイター)

 [東京 22日 ロイター] トヨタ自動車 <7203> は22日、定時株主総会後の取締役会で新たな役員体制を発足させた。販売が低迷する国内営業を創業家出身の豊田章男副社長が担当するほか、北米の現地事業統括会社の社長である米国人のジェームズ・プレス氏を外国人として初めて取締役に選任するなど、重点事業に備える布陣となった。

 次世代技術としてトヨタが力を入れる燃料電池(FC)車関連では、瀧本正民副社長が本部長を務めるFC開発本部に新たに副本部長職を設け、生産と技術の一体的な取り組みを進める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070622-00000651-reu-bus_all

07/06/22 「2050年までに温室効果ガスを80%減」--カナダのオンタリオ州が環境政策を発表(CNET Japan)

 カナダのオンタリオ州は、ソーラーパネルメーカーなどの代替エネルギー関連企業を誘致するため、巨額の助成金や報奨金などを投じている。目指すは環境技術の一大中心地だ。

 オンタリオ州政府は現地時間6月19日、いわゆる「グリーンテクノロジ」(地球環境に優しい技術)業界を発展させ、自動車やソーラーパネルのメーカーを誘致するため、約6億5000万カナダドル相当の財源を確保したと発表した。これとは別に、温室効果ガス排出量の削減を目的とする自治体施設の改修費用として、総計2億2000万カナダドルの助成金および貸与金を準備する。

 さらに、オンタリオ州政府が発表した計画では、米環境保護庁(EPA)が推進する省エネルギープログラム「Energy Star」の認定を受けた電球や電化製品の売上税を1年間免除する、エネルギー効率のよい電気設備を設置する住宅に最高で5000カナダドルの助成金を支給する、ソーラー発電を行う住宅の目標を10万戸に設定する、という施策が示された。また、再生可能エネルギーのシステムを設置する住宅に、無利子でローンを貸し付けるパイロットプログラムも実施される。これらのプログラムは、ソーラー発電の需要増を目指す他のプログラムと合わせて実施される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070622-00000010-cnet-sci

07/06/24 バイオ燃料 試験販売から2カ月 「救世主」ではなかった(毎日新聞)

 バイオエタノールを混入したガソリン(バイオガソリン)の試験販売が国内で始まり、間もなく2カ月。鳴り物入りで迎えられたバイオ燃料も、最近は食料生産との競合による食品高騰という副作用に加え、供給能力の限界などが指摘されている。地球温暖化やエネルギーの問題を一挙に解決する「救世主」ではなく、多様な対策の一つとして位置づける冷静な議論が必要だ。

 石谷久・慶応大大学院教授(エネルギーシステム論)は、バイオ燃料のCO2削減効果を認めた上で「石油代替の決め手にはならない」と断言する。石油連盟の渡文明会長(新日本石油会長)も20日の記者会見で「バイオ(燃料)だけでなく、車のエンジン改良などとあいまってCO2削減を図る必要がある」と指摘した。

 経産省は、バイオ燃料を「さまざまな温暖化対策の一つ」と位置づけ、CO2排出量をガソリン車の3分の1に抑えられる電気自動車や燃料電池車の実用化・低コスト化を急ぐ考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070624-00000006-maip-bus_all

07/06/26 新エネルギー財団、家庭用SOFCの実証を開始(日刊工業新聞)

 新エネルギー財団は今週にも家庭用での固体電解質形燃料電池(SOFC)の実証試験を大阪ガス・京セラグループなどへ計30―40台の規模で委託。高温作動のFCで初めての家庭に設置した検証に入る。

 30―40台を募集。送電端で40%以上の効率を出している京セラのスタックを用いた大ガスグループが最も多くの台数を立地するかたちで参加。さらに1―2グループも参加する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070626-00000020-nkn-ind

07/06/26 トヨタと松下、株持ち合い=提携関係を強化(時事通信)

 トヨタ自動車 <7203> と松下電器産業 <6752> が、数百億円規模で相互に株を持ち合ったことが26日明らかになった。両社は共同出資会社を通じ、ハイブリッド車(HV)に搭載するニッケル水素蓄電池を製造している。株持ち合いには、次世代型電池の開発などで提携関係を強化する狙いがあるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070626-00000169-jij-biz  

07/06/27 トヨタ、家庭用燃料電池の開発で補機類でも参加(日刊工業新聞)

 トヨタ自動車が家庭用固体高分子形燃料電池(PEFC)で、補機類の大幅コストダウンや高耐久性スタックなどを目的とした国のプロジェクトに参加する。家庭用の1キロワット級FCは09年度からの補助事業開始に向け、まず出荷価格で100万円台、2013年ごろには60万―90万円への低価格化と高耐久性を兼ね備えた実用機開発を進めている。その中枢の二つの開発プロジェクトにトヨタは、今まで開発してきた自社技術の一部公開も含め参加。FC車と並び家庭用でも本格的な事業化を加速する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070629-00000018-nkn-ind

■海外ニュース(6月ー2)
□□□
<輸送>
●H2ロジックは水素動力のトラックと給油ユニットをサムズのエネルギー・アカデミーへ配送する (2007/05/11)

 H2ロジック社(H2 Logic)は、水素動力のトラック「H2 Truck v2」と給油ユニットをデンマークのサムズ島にあるエネルギー・アカデミー(Samsソ Energy Academy)へ配送した。これは、デンマークですでに使われている他の6台のH2トラックと3台の給油ユニットに追加されるものである。
http://www.h2logic.com/com/shownews.asp?lang=en&id=141
※↑画像があります。

●ハイドロジェニックスはマンから補助電源装置の注文を受ける(2007/05/15)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、マン社(マン商用車株式会社、MAN Nutzfahrzeuge AG)から、1台の燃料電池補助電源装置(APU )の注文を受けた。ユニットは、欧州共同体のハイフリート:キュート水素燃料プロジェクト(European Community's HyFLEET:CUTE project)のためにベルリンに配備されている水素内燃機関(hydrogen internal combustion engine ;H2ICE)のバスに搭載される。 APUは配送され、2007年の初秋にベンチテストをして、年末までに組み込みを完了する予定である。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=244066

<定置用電源>
●アキュメントリクスがスエーデンにユニットを出荷(2007/05/25)

 アキュメントリクス社(Acumentrics Corporation)は、5kW級固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell)発電機をストックホルム(スエーデン)のグラスフューセット環境情報センター(GlashusEtt environmental information center)に出荷した。発電機は他の8つの企業と組織とともに、V郭ter茎(スエーデン)のABB社(ABB Corporate Research)によって購入された。
http://www.acumentrics.com/79cfcaf6-8ee7-47c9-bc35-5e0402039157/press-releases-release-details.htm
※↑画像があります。

<ポータブル/バックアップ電源>
●プロトネクスはNCMSから契約を獲得する

 プロトネクス・テクノロジー社(Protonex Technology Corporation)は、全米製造科学センター(National Center for Manufacturing Sciences ;NCMS)との2番目の契約を結んだ。40万ドルの全プログラムとともに契約は、プロトネクス社が燃料電池製品の製造容易性(manufacturability)を増加させるのを助けるだろう。
http://www.protonex.com/

●バイオマスを使って水素を製造するシェル・ハイドロジェンとヴィーレント・エナジー (2007/05/24)

 シェル・ハイドロジェン社(Shell Hydrogen LLC)とヴィーレント・エナジー・システムズ社(Virent Energy Systems, Inc)は水素製造のために、ヴィーレント社の「バイオフォーミング(BioForming)」技術基盤をさらに発展させ、商業化するために、5年間の共同開発契約を結んだ。この技術は、再生可能なグリセロールと佐藤ベースの供給原料から水素製造を可能にする。
http://www.virent.com/press/Virent%20Shell%20Release%20052407.pdf

●空軍の契約を獲得するミレニアムセル(2007/05/03)

 ミレニアムセル社(Millennium Cell Inc.)は、現在そして未来の兵士の電力システム用に、燃料カートリッジをベースにした「ハイドロジェン・オン・デマンド(Hydrogen on Demandィ)」の可能性を広げ、性能を向上させるために米空軍研究所(U.S. Air Force Research Laboratory)と契約を交わした。この努力の主要な焦点は、兵士が任務の遂行地点で野外水を加えることによって燃料を活性化できるように、現場におけるカートリッジの水分補給の柔軟性を可能にすることにある。
http://www.millenniumcell.com/fw/main/default.asp?DocID=92&reqid=995152

●H2ゲンがDOE賞を受賞(2007/05/24)

 H2ゲン社(H2Gen)の改革者たちは、米国エネルギー省(DOE)の水素研究評価会議(Hydrogen Peer Review Meeting)で「DOE水素プログラム研究開発賞(DOE Hydrogen Program R&D Award)」を受賞した。受賞は、技術革新の優れた業績を認めて、2010年までにエネルギー換算でガソリンのガロン当たり2.50ドルというDOEの水素目標コストの達成が期待されるH2ゲン社の水素製造技術の開発に由来する。
http://www.h2gen.com/downloads/H2GEN_recognized.pdf

<その他>
●アキュメントリクスは革新賞を受賞して、カナダオフィスを開所する(2007/05/18,29)

 アキュメントリクス社(Acumentrics Corporation)は、ニューイングランド・スモールビジネス連盟(SBANE, the Smaller Business Alliance of New England)から2007ニューイングランド革新賞(New England Innovation Award)を受賞した。同社は、171の応募者の中から選ばれた7つの勝者の一つであり、今年の勝者で唯一の代替エネルギー企業であった。アキュメントリクス社はまた、カナダ・アキュメントリクス社(Acumentrics Canada Ltd)を設立した。新会社を作るためにアキュメントリクス社は、キングストン(オンタリオ)のフュエルセル・テクノロジーズ社(Fuel Cell Technologies Ltd)の資産を取得して、従業員を雇用した。
http://www.acumentrics.com/df9be9dd-7f6b-4198-be04-e027726982c2/press-releases-release-details.htm
http://www.acumentrics.com/0d83b2b4-a6e1-452b-8dec-3b5c4b241c46/press-releases-release-details.htm

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1