燃料電池ワールド (2007/04/08 13:51)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.275 2007/04/08発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■WEB LINK NEWS
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07/04/02 ソウル市がエコ宣言、新再生エネルギー利用率向上へ(YONHAP NEWS)

 【ソウル2日聯合】ソウル市は市内各地に太陽光発電所を建設し2020年までに新・再生エネルギー利用率を10%まで高めるとともに、温室ガス排出量を大幅削減を図る。呉世勲(オ・セフン)市長が2日、ソウルの森トゥク島浄水場内の清渓川維持用水用太陽光発電所完工式に出席し、こうした内容を盛り込んだ「ソウル親環境エネルギー宣言」を発表した。

 ソウル市はこのため、今年から各部門別のエネルギー利用現況調査を実施し、共同住宅やオフィスなどのエネルギー効率化、ハイブリッドカーや燃料電池自動車などエコカーの普及拡大を図る方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070402-00000041-yonh-kr

07/04/02 フロンティアカーボン、フラーレン事業化加速−産業向け4分野重点(日刊工業新聞)

 三菱化学の子会社であるフロンティアカーボン(FCC、東京都中央区、奥山克己社長、03・5159・6880)はフラーレンの事業化を加速する。重点開発テーマである産業向け4分野のうち、炭素繊維のプリプレグと潤滑・離型剤は宇宙航空研究開発機構(JAXA)など外部研究機関と共同で、7月までにフラーレンが機能を発揮するメカニズムを解析。企業との共同開発や事業化につなげる考え。研究開発面で三菱化学との連携も強化する。

 同社はフラーレンの産業向け用途について、潤滑・離型剤、炭素繊維のプリプレグ、半導体、太陽電池・燃料電池の4つを重点分野に設定している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070402-00000020-nkn-ind

07/04/03 チノー、装置計装事業を拡大−新規開拓チームを設置(日刊工業新聞)

 チノーは装置計装事業を拡大するため、全社横断プロジェクト「計装需要開拓プロジェクトチーム」を近く発足する。技術と営業を融合させ、新規分野を開拓する。07年度は中期経営計画の2年目。装置計装事業の拡大により、最終年度である08年度営業利益率10%、新商品売上高寄与率20%の達成を目指す。

 装置計装事業は燃料電池評価システム、カロリーメーター、半導体エージング装置が3本柱。これらの技術をベースに、環境や新エネルギー分野など成長が期待できる分野を開拓する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070403-00000004-nkn-ind

07/04/04 エコカー関税10年猶予、米国産日本車にも恵沢(YONHAP NEWS)

 【ソウル4日聯合】産業資源部が4日に明らかにしたところによると、韓米両国は自由貿易協定(FTA)交渉の結果、米国産自動車に対する輸入関税(現行8%)を即時撤廃することで合意したが、ハイブリッドカーや水素燃料電池車などエコカーについては、発効から10年後の撤廃とすることを決めた。工業製品のなかでも最も長い猶予期間となる。米国ブランドのエコカーは国内に輸入されても無関税の恵沢を受けることはできない。

 これは、まだエコカー商用化段階に至っていない韓国自動車産業事情を考慮したもの。世界市場を独占する日本メーカーや常用販売を開始している米国メーカーとは異なり、韓国では現代自動車が2009年にハイブリッドカー量産を開始し2015年までに30万台を生産する計画を立てているというのが現状だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070404-00000010-yonh-kr

07/04/05 出光興産 燃料電池システムの実証試験(フジサンケイ ビジネスアイ)

 出光興産は4日、出力5キロワット級のLPガス型業務用燃料電池システムのフィールド実証試験を開始した、と発表した。

 同システムは石川島播磨重工業と共同で2006年8月に開発した、第二世代タイプ。従来の第一世代に比べ(1)総合効率は6ポイント増の81%へと向上(2)サイズは約6割へとコンパクト化(3)起動時間は4割減の36分−といった特性を備えている。

 実証試験は千葉県市原市の療護施設を通じ08年2月まで行う。施設の規模は延べ床面積が2290平方メートルで、約30人が居住している。

 今回の実証試験ではシステムの性能評価をはじめ業務用施設での運転ノウハウを蓄積。4、5年後をめどに飲食店や福祉・教育施設といった業務用分野での商業化を目指す
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070405-00000014-fsi-ind

【韓国】ソウルモーターショー開幕、世界初も5車種(NNA)

 国内最大の自動車見本市・ソウルモーターショーは5日、韓国国際展示場(KINTEX、京畿道高陽市)で報道陣向けの公開を皮切りに開幕した。6回目を迎える今回のテーマは「創造〜新しい世界が切り開かれる」。米韓自由貿易協定(FTA)締結の合意直後のため、高い関心を集めてのスタートだ。15日まで一般公開される。

 今回の展示会ではハイブリッドカーや水素燃料電池車などエコカーをアピールするメーカーが目立った。韓国メーカーは3台、海外メーカーは4台をそれぞれ出展している。

 現代自は水素燃料車の「FCEV」を公開。2000年に「サンタフェ」の同モデルの発表。06年からは政府に同モデルを34台供給している。

 海外メーカーでは、BMWが水素燃料車の「ハイドロゲン7」をアジアで初めて公開した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000011-nna-int

07/04/06 津田工業、09年度売上高500億円目指す中期計画が始動(日刊工業新聞)

 【名古屋】津田工業(愛知県刈谷市、都築功社長、0566・61・0711)は、利益率向上と新製品開発の強化を軸とした3カ年の中期経営計画をスタートした。最終年度である09年度に売上高500億円(06年度見込み493億円)、営業利益率3%以上(同1・6%)を目指す。

 同社は変速機など駆動系部品のシャフトやシフトレバーなどを生産。トヨタ自動車の生産拡大を受け、ここ数年は増収が続いている。しかし設備投資額や労務費の増加で利益率は伸び悩んでいた。また現行の駆動系部品だけでなく、HVや燃料電池車など次世代の自動車に対応した部品の開発が急務となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000010-nkn-ind

07/04/06 
’07統一選・さが:知事選 候補マニフェスト /佐賀(毎日新聞)

 公職選挙法が改正され、今回統一地方選からビラに限って可能になった首長選のマニフェスト配布。口約束でなく、数値目標や財源などを盛り込んだ検証可能な「公約」で、投票の判断材料の一つとして期待されている。知事選を戦っている共産新人で党県委員長の平林正勝氏(59)と、無所属現職で再選を目指す古川康氏(48)=自民、公明推薦=も、それぞれ用意し演説会場などで配布している。選挙戦も最終盤。候補者の主張はどこにあるのか比較した。

 具体的な政策では、平林氏は「退職金を受け取らない」「水道料金を引き下げる」「中山間地の用水路を利用した小規模水力発電の推進」など14項目を挙げる。古川氏は「自動車関連など60件の企業誘致で3600人の新規雇用」「燃料電池の研究支援」「女性副知事の実現」など27項目をピックアップする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000232-mailo-l41

■海外ニュース(3月ー4)
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<輸送>
●燃料電池列車の実現可能性を研究するコネチカット

 コネチカット理工学アカデミー(Connecticut Academy of Science andEngineering ;CASE)は、州のメトロノース鉄道(Metro-North Railroad)通勤列車が燃料電池技術で動力が得られるかどうかを判断するための研究を始めた。6万4000ドルの研究は、地方送電網の需要を代替して、燃料電池発電所が路線に現在送電している変電所に置き換わるかどうかを調査する。
http://www.ctcase.org/

<燃料/改質器/貯蔵>
●アメリカン・ハイドロジェン社が開業

 アメリカン・セキュリティ・リソース社(American Security ResourcesCorporation ;ARSC)は、水素を取り扱う画期的な技術のさらなる開発と商業化をすすめるために全額出資子会社のアメリカン・ハイドロジェン社(American HydrogenCorporation)を設立した。アメリカン・ハイドロジェン社は初めは、ARSCの子会社であるヒドラ・フュエルセル社(Hydra Fuel Cell Corporation)のオフィスで業務を開始する。
http://www.americansecurityresources.com/

<素材/部品>
●コロンビアン・ケミカルズの代理店となるエレクトロケム(2007/03/15)

 コロンビアン・ケミカルズ社(Columbian Chemicals Co. )とエレクトロケム社(ElectroChem, Inc.)は、エレクトロケム社がwww.fuelcell.comにコロンビアン社の先進的な燃料電池製品(優秀な燃料電池電極触媒「DURA-lyst 」を含む)を掲載する販売契約を結んだ。
http://www.columbianchemicals.com/news+031507.aspx

<報告書/市場調査>
●乗用車

 フュエルセル・ツデイ(Fuel Cell Today)は、「乗用車市場の概観(Light DutyVehicles Market Survey)」を公表した。この報告書は、2007年が燃料電池車にとって積極的な年であることを見いだした。主要な自動車製造メーカーの多くが燃料電池自動車の試作車の計画を発表しており、いくつかの会社はこれまで予想されていたより早く商業化の時期を提案している。
http://www.fuelcelltoday.com/FuelCellToday/FCTFiles/FCTArticleFiles/Article_1158_MarketSurvey2007.pdf

<その他>
●HTセラミックスとSOFCパワーが協力 (2007/02/01)

 HTセラミックス社(HTceramix ;HTc)は、同社の「ホットボックス(HoTbox)」の工業生産と商業化のためにSOFCパワー社(SOFCpower )とパートナーシップを結んだ。HTcとSOFCパワー社のチームは今後数カ月間でおよそ25人に増える。HTcはまた、スタックとホットボックスのために複数のテストベンチ(test bench)を加えて施設を拡充する。SOFCパワー社は、2007年末までに操業されるパイロット製造ラインを準備する。
http://www.htceramix.ch/upload/documents/SOFCpower-press-release.pdf

●ヌベラは新社屋を建設するために資金を受ける

 マスディベロップメント(MassDevelopment)とマサチューセッツ・テクノロジー・コーポラティブ(Massachusetts Technology Collaborative)はヌベラ・フュエルセルズ社(Nuvera Fuel Cells Inc.)に、マサチューセッツ州ビルリカ(Billerica)に同社が新社屋を建設し装備するのを援助するために、500万ドルの融資を行った。融資は、マスディベロップメントの新興技術資金(Emerging Technology Fund)から250万ドルの直接投資と、協力的なリニューアブル・エナジー・トラスト(Renewable Energy Trust)から250万ドルの投資から成っている。ヌベラ社は昨年夏に新社屋を起工し、旧社屋からの移転は2007年6月を目標にしている。
http://www.nuvera.com/
※MassDevelopment 民営化されたマサチューセッツ州の政策金融機関。

 Massachusetts Technology Collaborative マサチューセッツ州政府、地元大学、企業の有力者によって設立された、マサチューセッツ州のハイテク産業の発展促進を行う経済振興団体。

 Renewable Energy Trust マサチューセッツ州政府の投資銀行、不動産開発機関であるMassachusetts Development Finace Agencyが行うプログラムの一つで、バイオテクノロジー、エレクトロニクス、環境技術などの企業に資金援助を行う基金。特に研究施設や研究機器購入のための資金として貸し出されている。

 新社屋の写真は、http://www.massmac.org/newsline/0703/article09.htmで見ることができる。

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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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