□燃料電池ワールド
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■Vol.255 2006/11/05発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■燃料電池関連イベント
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☆日本水素エネルギー産業会議(JHIF)第5回会議
「エネルギー建築」の時代 これからの地域社会開発とエネルギー供給
○日 時 11月22日(水)13:30〜15:00
○会 場 東京ビックサイト西3ホール(エコビルド展特設セミナー会場)
・アクセス案内 http://www.bigsight.jp/
・会場案内 http://www.bigsight.jp/guestguid/guid/guid_west.html
○内 容
・講演1 加納寛之氏(クレイトン・ユッツ法律事務所 特別顧問弁護士)
「オーストラリアでの新エネルギー開発の事例と課題」
・講演2 吉川邦夫氏(東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授)
「バイオマス資源からの燃料製造・水素製造」
○参加費 無料(要事前登録。当日参加は入場料1000円)
→事前登録はこちら(http://www.ecobuild.jp/seminar/index.php)
○主 催 日本水素エネルギー産業会議
○後 援 エコビルド実行委員会、財団法人建築環境・省エネルギー機構
○問い合わせ 日本水素エネルギー産業会議事務局
〒105-0001 東京都港区虎ノ門5−3−20 仙石山アネックス4F
ユニバーサルエネルギー研究所内
TEL:03-5408-1118(代) FAX:03-5408-0058
■WEB LINK NEWS
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06/10/26 「韓国人は大型車好き」米国に次ぐ高消費率(YONHAP NEWS)
【ソウル26日聯合】原油高にもかかわらず国内では排気量2000cc以上の大型乗用車の消費が増え続けており、世界でも米国の次に大型乗用車の消費割合が高いことが分かった。産業研究院(KIET)が26日、乗用車消費構造と改善案に関する報告書を通じ明らかにした。
韓国の大型乗用車(セダン型)消費は、1995年には2.7%にとどまっていたのが、2000年には9.3%、2002年には14.0%、2004年には17.0%と拡大を続けている。今年7月現在では24.3%、レジャービークル(RV)まで含めると30.5%に達する。フランス(10.4%)、イタリア(9.7%)、日本(20.5%)など主要自動車生産国を上回り、米国に次ぐ高水準だ。
一方、1500cc以下の軽・小型乗用車の国内消費は11.5%にすぎない。日本の場合は61.2%に達し、イタリアと英国では50%以上、フランスやドイツでも23〜38%を示しているのに比べ、韓国はかなり低い水準だ。
研究院は、2005年の韓国と1人当たりの国民所得や人口1000人当たりの乗用車保有台数が類似している1985年の日本では、軽・小型乗用車が48%、大型車は2.4%にとどまっていることを指摘した。車両の大きさをステータスと同一視する社会認識、所得二極化による軽・小型車需要の減少と大型車需要の増加、小型車に対する税制優遇の減少などから、韓国では大型車中心の消費構造が発生したとの分析だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000004-yonh-kr
06/10/30 知多市産業まつり:知多の産業紹介、燃料電池教室も 大勢の市民詰めかける /愛知(毎日新聞)
知多市の産業を広く紹介しようと、市や商工会が毎年主催する「第34回知多市産業まつり」が29日、同市緑町の市民体育館や勤労文化会館で開かれ、秋晴れのもと大勢の市民が詰めかけた。
会場に設けられた水素燃料電池体験コーナーでは、周辺約4・5キロのコースを1周する燃料電池自動車試乗会や、発電の仕組みを説明する燃料電池教室が行われた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061030-00000003-mailo-l23
06/10/31 ハイブリッド乗用車補助金、来年度廃止へ トラック・バスは継続(フジサンケイ ビジネスアイ)
「プリウス補助」と呼ばれる電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせたハイブリッド乗用車購入への補助金制度が来年度から打ち切られることが、30日分かった。燃費性能が高く、地球温暖化の一因となる二酸化炭素の排出が少ない環境対策車の普及を目的に政府が購入資金の一部をバックアップしてきたが、メーカーのコスト削減も進んできたことから、役割を終えることになる。
補助金を交付してきた経済産業省は今年度、ハイブリッド車などへの補助項目である「電気自動車等導入費補助」関連で87億円の予算措置をしているが、「ハイブリッド乗用車は自律的な普及段階に入った」(資源エネルギー庁)と判断。2007年度予算概算要求ではハイブリッド乗用車分を除いた21億円に減額して要求していたことが、財務相の諮問機関である財政制度等審議会に提出した資料で明らかになった。同審議会でもこれを了承した。ただ、電気自動車やハイブリッド型のトラックやバスについては補助を継続する方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061031-00000001-fsi-bus_all
06/11/03 ビルの熱・電源に水素 高砂熱学など基礎技術開発(フジサンケイ ビジネスアイ)
高砂熱学工業と産業技術総合研究所(産総研)は、商業ビルや集合住宅などの熱源や電源を水素エネルギーで賄うシステムの基礎技術を確立した。今回、開発したのは、内部に特殊な配管を施した水素貯蔵タンクなどの設計技術。タンク内に充填(じゅうてん)されたニッケル系水素吸蔵合金で水素を貯蔵する。
水素貯蔵タンクを利用すると、従来の夜間電力などで水を温めたり冷やしたりする熱貯蔵に比べ、体積比で100倍の熱量を利用できるという。
発電の際には、燃料電池とタンクを接続し水素を供給。熱源として利用する場合は、水素が合金に吸収されたり、放出される際の発熱・吸熱エネルギーをタンク内の配管を流れる水で取り出す仕組みだ。水素は、夜間電力や自然エネルギーで水を分解してつくる。
高砂熱学と産総研が行った実験では、5キロワット級の発電設備に匹敵する電力・熱量を供給できることが確認された。実用化されれば、二酸化炭素(CO2)などを一切排出しない、環境に優しい熱電供給が可能になる。
水素ガスの屋内貯蔵などには法的な安全規制が厳しく、水素吸蔵合金の価格が高いことなどが実用化の課題となっている。このため高砂熱学は、原油高や地球温暖化防止の観点から将来的に水素利用が加速するとみて、長期的に開発を続けていく考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061103-00000020-fsi-ind
06/11/04 洋上で風力発電→海から水素抽出 九大など産学連携 実証実験を開始(西日本新聞)
海上に大型風車を設置し、風力発電を使って次世代エネルギーとして注目される水素を海水から取り出す産学連携のプロジェクトが始動した。呼び掛け人である太田俊昭・九州大名誉教授(構造工学)によると、100年以上の耐久性をもつ新素材を活用。環境への負荷が少なく、原子力発電所などと比べて大幅にコストを抑えることを目指している。太田名誉教授は「地球温暖化が進む中、二酸化炭素を削減できる水素エネルギー社会実現のため、5年以内に技術確立を目指したい」と話している。
プロジェクトには、九大のほか、京都、宮崎など8大学の研究者と炭素繊維メーカーなど6社が参加。洋上に六角形のコンクリート製土台(直径600メートル)をはちの巣状に浮かべ、風を効率的に集めることができる「風レンズ風車」(直径100メートル)を設置。風車で得た電力で海水から水素を取り出して船で陸に運んで、車や家庭用の燃料電池などとして使う計画だ。
新素材として使うのは、太田名誉教授が開発中の新型の炭素繊維強化プラスチック。疲労に強くさびないため、耐用年数は100年以上とされ、風車や浮体構造物の建設に適しているという。400万キロワットの発電規模の場合、コストは原発の半分以下の約3000億円となる見通し。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061104-00000022-nnp-l40
■海外ニュース(10月ー4)
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<輸送>
●スズキが燃料電池車いすを公開 (2006/09/28)
スズキ自動車は、メタノール水溶液を使い、リチウムイオン電池を補助電源とする燃料電池車いす「MIO(ミオ)」を製造した。MIOは、4リッターのメタノールを満タンにして25マイル以上を走る。
http://www.mobilemag.com/content/100/313/C9805/
<ポータブル/バックアップ電源>
●ミレニアムセルは燃料電池で動くワイヤレスカメラの試作品を開発する(2006/09/16)
ミレニアムセル社(Millennium Cell)とゲッコー・エナジー・テクノロジーズ社(Gecko Energy Technologies)は、赤外線検出と音声による燃料電池で動くワイヤレスカメラの試作システムを開発した。これは、ミレニアムセル社のナトリウム・ボロハイドライド技術を使った水素貯蔵技術「Hydrogen on Demand」と、ゲッコー社の水素バッテリーの燃料電池技術「PowerSkin」を初めて統合したものである。
http://millenniumcell.com/fw/main/default.asp?DocID=92&reqid=906278
※今年4月16日号(Vol.230)で、Gecko Energy Technologiesを「ゲッコーエンジン・テクノロジーズ」としてしまいましたが、誤りです。
●パワーエアはHプラスとMOUに署名し、サードパーティ製品の試験に成功したと発表(2006/09/06、28)
パワーエア社(Power Air Corporation)は、Hプラスグループ(H-Plus Group)と韓国における合弁会社設立の覚書(MOU)に署名した。合弁会社は韓国とアジアで、電源にパワーエア社の亜鉛ー空気燃料電池(zinc air fuel cell ;ZAFC)を使った補助電源システムの開発、製造、そして商品化を行う。パワーエア社はまた、亜鉛ー空気燃料電池のサードパーティ製の空気極(Air Cathode)製品のテストに成功したと発表した。
http://www.integratir.com/newsrelease.asp?news=2130980200&ticker=PWAC&lang=EN
http://www.integratir.com/newsrelease.asp?news=2130980460&ticker=PWAC&lang=EN
<燃料/改質器/貯蔵>
●DOEは6つの新しい水素製造プロジェクトに資金を提供する
米国エネルギー省(Department of Energy)は、今までのものに変わる水素製造と広範囲な水素利用をもたらす6つの技術開発プロジェクトを選んだと発表した。6プロジェクトは、異なる2つの分野に焦点を充てている。ひとつは石炭からの水素製造であり、今ひとつは、水素またはハイタン(Hythane)混合体のプロトコルの実証と先進型エンジンのためのレシプロ内燃水素エンジン(reciprocating ICE;internalcombustion engine)の改良である。
※ハイタン(Hythane) 天然ガスに水素を15%混ぜたもの。天然ガスに比べ、排ガスを約50 %削減すると報告されている。 Hydrogen+Methane=Hythaneでアメリカの会社(GHI社ともHCI社ともいわれている)が商標登録している。EUは“Naturalhy”という造語を考え出して、天然ガスと水素の混合気を呼んでいる。
<その他>
●パーカーがテックスタックを導入
パーカー・ハネフィン社(Parker Hannifin Corporation)の子会社であるパーカー
・エナジーシステムズ社(Parker Energy Systems)は、学生が代替エネルギー技術を探る時にパーカー社の燃料電池システムの可能性に慣れ親しんでもらうためにテックスタック(TekStak)製造ラインを導入した。それぞれのテックスタックキットは、プラスチックのセパレータ、黒鉛の合成電極、電解質膜、ハードウェア、ガスケット、組み立てマニュアル、そして教育DVDで構成されている。キットは、1、5または10の燃料電池スタックを組み立てられる。1セルスタックは150ドル、10スタックは400ドルで小売りされる。テックスタック代理店を通してオンラインで購入できる。
http://www.parkerenergysystems.com/
●エネルギーを自給自足するウィスコンシン大学(2006/09/27)
ウィスコンシン大学スティーブンズ・ポイント校(U.W. Stevens Point ;U.W.S.P)は、5年後にキャンパスのエネルギーを自給自足するプロジェクトに参加する。U.W.S.P. はすでに、いくつかの建物の屋根に学生寮とプールの温水ヒーターを動かす太陽電池を置いている。また、図書館の屋上に建物の断熱と冷却の緑園を持っている。2012年までにU.W.S.P. は、同じくキャンパスの電源に風力と燃料電池を加える。他に3つのウィスコンシン大学(U.W. )校が選ばれた。U.W. グリーンベイ校、オシュウコシュ校とリバー・フォール校。
http://www.wsaw.com/home/headlines/4250076.html
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□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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