燃料電池ワールド (2006/10/01 12:45)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.250 2006/10/01発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆「地域における新エネルギーイノベーション 
   〜地域に調和した技術・産業の創出をめざして〜」
○日 時 10月2日(月) 13:30〜19:00(17:15からは交流会)
○会 場 ホテルグリーンパーク津 6階
     (近鉄・JR津駅より徒歩1分)
○内 容
・経済産業省中部産業経済局課長 赤堀幸子氏

  「新・国家エネルギー戦略 新エネルギーイノベーション計画を中心にして」
・(株)三菱総合研究所副本部長 西山智康氏
  「地域における新エネルギー 技術と産業」
・シャープ(株)所長 佐賀達男氏
  「次世代エネルギー源をめざす太陽光発電」
・三重大学教授 前田太佳夫氏

  「風力発電システムの現状と展望 〜次世代日本型風力発電システムをめざして
〜」
○参加費 講演 無料、交流会 3000円
○主 催 ・(財)三重県産業支援センター
       (文部科学省 都市エリア産学官連携促進事業)
     ・三重大学工学研究科

       (未来エネルギー・コミュニティーの成立工学プロジェクト)

     ・三重大学サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
       (環境共生技術プロジェクト)
○後 援 ・文部科学省
     ・経済産業省 中部経済産業局
     ・三重県
○問い合わせ/参加申し込み (財)三重県産業支援センター 技術支援チーム
TEL:052-228-3171 E-mail gijutsu@miesc.or.jp

■WEB LINK NEWS
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06/09/25 ホンダ、米ディーゼル車規制クリア1番乗り(ロイター)

 [栃木県芳賀郡 25日 ロイター] ホンダは25日、世界で最も厳しいとされる米国の次期排ガス規制をクリアするディーゼル車を、世界で初めて開発したと発表した。2009年に米国市場に投入し、その後、日本でも発売する。同時に燃料電池車の新型車も、08年に日米で限定発売すると発表。ただ、価格はイタリアの高級車フェラーリ並みの2000―3000万円程度になる見通しだ。

 08年に限定販売する燃料電池車の新型車の価格について、福井社長は「フェラーリ並みの値段ならば、環境に関心のある富裕層が買ってくれると思う」と述べ、2000―3000万円程度にする考えを示した。従来、燃料電池車は1台あたり1億円以上する高価格が普及を妨げてきたが、福井社長は「スタック自体はエンジンを作るより安くできるようになってきた。ただ、貴金属の使用量が多いから、これを減らしていけばだいぶ安くなる。あとは水素ステーションなどのインフラ次第だ」と述べた。

 開発中の試作車では、燃料の水素と酸素を化学反応させて電気を発生する主要部品「スタック」を、従来に比べて約20%小型化しながら、出力を約16%向上の100キロワットとした。車内の多くの空間を占めていたスタックを小型化したことで設計の自由度が増したため、低重心で安定した車両デザインが可能となった。水素と酸素が反応して生じる水が凍結するため課題となっていた低温下での始動性能も、従来のマイナス20度からマイナス30度にまで高めた。最高速度は160キロで、航続距離も約30%向上させて570キロとした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060925-00000527-reu-bus_all

06/09/25 ホンダ、低フォルムセダンの次世代燃料電池車を公開(日刊工業新聞)

 次世代車は法人だけでなく個人層へのリース・販売も意識している。ホンダは実際の走行も披露。福井威夫社長は「環境性能だけでなく走って楽しい車として商品化する」という。

 今回、キャパシタ(蓄電器)の代わりに補助電源にリチウムイオン電池を採用、後部座席の下に配置し駆動装置全体を小型化したことも大きな改良点。燃料は圧縮水素ガスで、タンク容量は171リットルを確保している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060925-00000005-nkn-ind

06/09/28 LNG対日輸出半減、インドネシアが通告(読売新聞)

 日本の液化天然ガス(LNG)の最大輸入先であるインドネシアが、LNGの対日輸出量を大幅に削減する方針を通告してきたことが28日、分かった。

 現在の長期輸出契約が切り替わる2010年ごろから、輸出量を半減する方向で日本側と調整に入っている。原油価格が高騰し、環境問題への関心が高まるなか、米国、中国、韓国などもLNG輸入に乗り出しており、インドネシアからの輸入量削減は日本のエネルギー戦略に大きな影響を与えそうだ。

 輸出量が半減される見通しなのは、インドネシアからの輸出量の9割以上を占めるボルネオ島のボンタンLNG基地からの対日輸出分だ。東京ガスや関西電力など日本の電力・ガス会社は、ボンタンから年1454万トンのLNGを輸入する長期契約を結び、うち約1200万トン分の契約が10年〜11年に期限を迎える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000004-yom-bus_all

06/09/29 燃料電池列車が試験走行=時速30キロで−鉄道総研(時事通信)

 燃料電池で動く列車を鉄道総合技術研究所が開発し、29日、東京都国分寺市にある試験線路で走行させた。列車は報道陣を乗せ緩やかに動き出し、時速31キロまで加速。カーブも無事通り抜けた。

 列車は1両編成で、時速80キロで走行できる。車内に搭載した電池は外部出力が120キロワットで、縦1メートル65センチ、横1メートル25センチ、高さ1メートル50センチ。大気中の酸素を取り込み、電池内で水素と化合させて発電する仕組みで、水素タンク4本を床下に備えている。発生した水は、壁に開けた穴から車外に出す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060929-00000207-jij-soci

■海外ニュース(9月ー3)
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<輸送>
●フュエルセル・エナジーは250万ドルのONR賞を受賞 (2006/08/16)

 フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は、陸に設置された船舶用燃料電池発電プラントのデモンストレーションを終了して、次世代の船舶に搭載する試作品の設計を始めるために、米国海軍研究所(Office of Naval Research)から追加的な250万ドルを与えられた。このプロジェクトのゴールは、船のホテル電力の別名でも知られる船上での発電効率を高性能な燃料電池技術を使って高めることである。海軍の船上における発電要求を満たすために、フュエルセル・エナジー社は海軍の液体燃料(ディーゼルとジェット燃料)で動くダイレクト・フュエルセル(DirectFuelCellィ)発電プラントを改造している。
http://www.fce.com/

<ポータブル/バックアップ電源>
●ウルトラセルは空軍から契約を受ける (2006/08/02)

 ウルトラセル・コーポレーション(UltraCell Corporation)は、25W級に作られたメタノール燃料電池システム「XX25ェ」をライト・パターソン空軍基地の空軍研究所に納品する契約を受けた。燃料電池ユニットは2006年9月に納品される予定である。
http://www.ultracellpower.com/assets/pdf/UltraCell-Airforce.pdf

●プロトネクスがUAV燃料電池発電システムを発表 (2006/08/23)

 プロトネクス・テクニカル・コーポレーション(Protonex TechnologyCorporation)は、偵察、化学・生物学的監視、国境警備、その他の特殊な任務用に設計された軍の無人航空機の部品として適合した
無人航空機(unmanned aerial vehicle ;UAV)燃料電池推進システム「プロコア(ProCoreェ)」を紹介している。
http://www.protonex.com/08-23-06%20AUVSI.pdf

<燃料/改質器/貯蔵>
●水素ステーションを建設する南カリフォルニアエジソン電力とシェブロン

 南カリフォルニアエジソン電力(Southern California Edison ;SCE)とシェブロン社(Chevron)は、カリフォルニア州ローズメッド(Rosemead)のSCE本社に水素燃料ステーションを建設するために提携した。ステーションは9月に開設される。

<燃料電池コンポーネント>
●ゼネラル・アトミックスは先進的な燃料容器のためにジャドー・パワーと契約する

 ゼネラル・アトミックス社(General Atomics)は、水素燃料電池で使う先進的な燃料容器の開発でジャドー・パワー社(Jadoo Power)と契約を結んだ。新しい容器はアンモニアーボラン由来の化学水素化物とのJadooユs N-Storデジタル燃料インターフェイスを使う。
http://www.jadoopower.com/news.html

<その他>
●アルケミー・エンタープライズは水素燃料電池でEPCを操作する (2006/08/16)

 アルケミー・エンタープライズ社(Alchemy Enterprises, Ltd.)は、初めて水素燃料電池と統合した電力セル(Electric Power Cell ;EPC)の試作品を成功裏に操作した。この実験の間、EPCは115Vの実験器具類に接続されて発電した。EPCは、 拡散しやすい水素の高圧タンクの要求をなくす燃料の材料として、安全で毒性のない、容易に利用できるマグネシウムを使って、オンデマンドで水素を製造する。アルケミー社は、2007年の第1四半期に計画されている公共交通バスに使うために100kWシステムの設計と製造を終了している。
http://www.alchemy-energy.com/press7.htm#3606

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■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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