燃料電池ワールド (2006/09/24 14:56)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.249 2006/09/24発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆「地域における新エネルギーイノベーション 
   〜地域に調和した技術・産業の創出をめざして〜」
○日 時 10月2日(月) 13:30〜19:00(17:15からは交流会)
○会 場 ホテルグリーンパーク津 6階
     (近鉄・JR津駅より徒歩1分)
○内 容
・経済産業省中部産業経済局課長 赤堀幸子氏

  「新・国家エネルギー戦略 新エネルギーイノベーション計画を中心にして」
・(株)三菱総合研究所副本部長 西山智康氏
  「地域における新エネルギー 技術と産業」
・シャープ(株)所長 佐賀達男氏
  「次世代エネルギー源をめざす太陽光発電」
・三重大学教授 前田太佳夫氏

  「風力発電システムの現状と展望 〜次世代日本型風力発電システムをめざして
〜」
○参加費 講演 無料、交流会 3000円
○主 催 ・(財)三重県産業支援センター
       (文部科学省 都市エリア産学官連携促進事業)
     ・三重大学工学研究科

       (未来エネルギー・コミュニティーの成立工学プロジェクト)

     ・三重大学サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
       (環境共生技術プロジェクト)
○後 援 ・文部科学省
     ・経済産業省 中部経済産業局
     ・三重県
○問い合わせ/参加申し込み (財)三重県産業支援センター 技術支援チーム
TEL:052-228-3171 E-mail gijutsu@miesc.or.jp

■WEB LINK NEWS
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06/09/18 近未来のエコカーを体験 京丹後で燃料電池自動車試乗会(京都新聞)

 水素を燃料として、有害なガスを排出しない燃料電池自動車(FCV)の試乗会が18日、京都府京丹後市弥栄町の府農業公園・丹後あじわいの郷で行われた。来園者が試乗コースを走り、“究極”といわれる近未来のエコカーを体験した。環境事業に力を入れている京丹後市が、本田技研工業のFCVを環境省から借りて開催。市職員が同公園入り口で、FCVと紹介パネルを展示しPRした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060918-00000042-kyt-l26

06/09/19 シャープ亀山工場、自家発電で電力総使用料の約3分の1を賄う環境配慮型工場を実現(RBB TODAY)

 シャープは、世界最大の2,160×2,460mmの第8世代マザーガラスを採用した亀山第2工場を本年8月から稼働させ、10月1日の52V型/46V型液晶テレビの世界同時発売に向けて作業を進めている。

 日本最大級の総発電量1,000kWとなる発電量250kWの熔解炭酸塩型燃料電池を4台設置し、すべてを工場内の生産用動力として利用するほか、発熱に伴う排熱も蒸気として回収する。夜間や雨の日でも発電できるため、太陽光発電とハイブリッド化して電気の安定供給を計っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060919-00000030-rbb-sci

06/09/20 再送:トヨタ、2008年のグループ世界販売目標を980万台に(ロイター)

 [東京 20日 ロイター] トヨタ自動車<7203.T>は20日、日野自動車<7205.T>とダイハツ工業<7262.T>を含むグループの世界販売台数を2008年に980万台程度とする目標を発表した。都内で開催した経営説明会で明らかにした。同社の世界販売は、05年実績が813万台で、06年予想では885万台としている。

 岡本一雄副社長は、原油価格高騰の影響で、多様な燃料の普及が見込まれていると説明し、対応車両の開発にも継続して力を入れていることをアピールした。植物由来のバイオエタノールを燃料に対応したフレックス車のハイブリッド化を視野に入れているほか、家庭用電源などから充電できる機能を備えたプラグイン・ハイブリッド車などを開発していると述べた。ただし燃料電池車については技術的な課題があるとして「実用化は世の中の期待よりもずいぶん先になる」との見通しを述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060920-00000061-reu-bus_all

06/09/21 【リリース・輸送用機器】BMW、量産プロセスを経て開発された水素駆動乗用車を公開(日刊工業新聞)

 BMW は世界で初めて、量産プロセスを経て開発された水素駆動乗用車を公開します。水素燃焼エンジンを搭載した BMW Hydrogen 7(ビー・エム・ダブリュー・ハイドロジェン・セブン)は、一貫した開発戦略の成果として生まれました。これによって持続可能なモビリティという先進のコンセプトは、現代のクルマ社会にも完全に適合するものとなりました。

 BMW Hydrogen 7 セダンは、最高出力191kW(260ps)を発生する12気筒エンジンを搭載し、9.5秒で0.100km/hに達します。最高速度はリミッターにより 230km/hで制限されています。水素タンクが空になった場合、BMW Hydrogen 7 に搭載されたデュアルモードエンジンは、瞬時に燃料をプレミアムガソリンに自動切替えする便利な機能を備えています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060921-00000201-nkn-ind

06/09/21 国内自動車メーカー「業界は危機と挑戦に直面」(YONHAP NEWS)

 【ソウル21日聯合】自動車メーカー5社の代表が、韓国の自動車産業が危機と挑戦に直面しており、持続的な品質経営と技術開発が生き残り策になるとの考えを示した。

 韓国自動車工業協会(KAMA)が発行する「KAMAジャーナル」に掲載されたもので、現代自動車の崔在国(チェ・ジェグク)社長は、「自動車産業の競争が激しさを増すにつれ、われわれを取り巻く環境も日増しに悪化している」としたうえで、ウォン高、原油価格の高騰、原材料価格の上昇という三重苦により収益性の確保が難しく、国内市場もこの数年は低迷から抜け出せずにいると指摘した。また、自動車先進国は投資を増やし韓国との技術競争力格差を広げ、中国やインドなど新興国は巨大な市場と安価な労働力を武器に韓国に迫っている状況で、韓国の自動車産業が成長を続けるには、生産性の向上や品質の確保だけではなく燃料電池など新技術の開発にも力を入れるべきだと強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060921-00000013-yonh-kr

06/09/21 スズキが燃料電池車いす開発 世界初の発電方式(中日新聞)

 【静岡県】スズキが次世代の環境技術として期待される燃料電池搭載の電動車いすを開発したことが、20日分かった。メタノール水溶液を燃料にして直接発電する「ダイレクトメタノール」方式の電動車いすとしては世界初。2007年前半には公的機関と共同で耐久性などの実証実験に入り、09年中にも試験販売を開始する見通し。

 スズキは乗用車分野で、燃料電池やハイブリッドなどの環境関連技術を米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発しているが、今回のシステムは単独で開発。乗用車に一歩先駆けて実用化することで、今後の技術開発に生かしたい考えだ。

 燃料電池はメタノール水溶液を水素と分離せずに直接酸素と反応させて発電し、モーターを駆動。現行車が8時間の充電で走行距離約20キロなのに対し、4リットルのメタノールで40キロ以上走れる。燃料が液体のため手軽に補給もできる。年間2万台の電動車いす市場で、スズキは45%のシェア(市場占有率)を持つ。コストダウンを図り、将来的にはすべての電動車いすを燃料電池搭載型に置き換える方針。27日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まる国際福祉機器展に出展する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060921-00000012-cnc-l22

06/09/22 アルコール検知でエンジン動かず 国内初の装置 秋田(河北新報)

 秋田市の輸入販売業「サンライズサービス」が、呼気からアルコールを検知すると車のエンジンが始動しなくなる装置を国内で初めて開発した。企業などを対象に10月末にも販売を開始する。体内のアルコール量などがデータとしても記録される仕組みで、飲酒運転を取り締まる警察も効果に注目している。

 呼気1リットル当たり0.01ミリグラムのアルコールを検知できる燃料電池センサーを採用。探知濃度は調節可能で、酒気帯び運転の基準となる0.15ミリグラムの約半分程度が設定の目安だという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000006-khk-toh

06/09/22 電中研、溶融炭酸塩形燃料電池で世界最長5万時間の安定運転を達成(日刊工業新聞)

 電力中央研究所は10センチメートル角単セルによる溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)の長時間運転試験で、世界最長となる5万時間の安定運転を達成した。MCFC劣化で最大要因のニッケル短絡(析出したニッケル粒子による内部短絡)が起きず、1000時間の劣化率が0・27%にとどまった。5万時間運転でも安定した発電ができる。今後はエネルギー技術研究所(神奈川県横須賀市)に設置した数キロワットのMCFC製造装置で08年にも低コスト化も含むシステムを実証し、実用化技術を確立する。

 作動温度が600度Cで送電端効率46%を実現するMCFCは、米FCEが250キロワットで実用化。ドイツのMTUとともに世界に53台を設置しており、シャープも亀山第2工場に4台を導入した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000023-nkn-ind

06/09/22 KRI、阪大と共同で低コストで塗布型の水素分離膜作製法を開発(日刊工業新聞)

 KRI(京都市下京区、中芝明雄社長、075・315・9242)は、大阪大学大学院基礎工学研究科の西山憲和助教授と共同で、塗布型の水素分離膜作製法を開発した。安価なゼオライトを材料に使い、燃料電池用ガス改質装置などに用いられる高性能水素分離膜の作製を大幅に低コスト化できる。材料、デバイスメーカーとマルチクライアントプロジェクトを12月に立ち上げ、3年後の実用化を目指す。

 ゼオライト粉末を溶解して得られるアモルファス(非晶質)のアルミノシリケート骨格が水素より大きい分子を透過しないことに着目して開発した。溶解物をガラス基板上に10マイクロメートルの厚さで簡単に均一に製膜できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000024-nkn-ind

■海外ニュース(9月ー2)
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<輸送>
●ECNが燃料電池自動車を作る (2006/07/27)

 オランダエネルギー研究センター(Energy research Centre of the Netherlands;ECN)は、オランダですべてが開発された燃料電池を動力とする最初の自動車を作った。ダイムラークライスラー社の電気自動車GEMを改造したHydroGEMは、すぐに燃料補給ができて、非常に静かでクリーンで、自然保護区や病院と同様に空港や鉄道の駅、工場などでつくのに適している。
http://www.ecn.nl/en/news/item/article/166/1/
※オランダエネルギー研究センター(Energy research Centre of the Netherlands;ECN) 

 「2005年7月から筆者は、Energy research Centre of the Netherlands というところで働いている。オランダ語で表記すると、Energieonderzoek Centrum Nederland、一般にはECNと呼ばれている。日本で言うところの財団法人的な組織で、運営予算の3割ほどがオランダ政府からの交付金で賄われている。持続可能社会実現のためのエネルギー技術開発を目的としており、石油など化石燃料の低排出利用技術、太陽光・風力などの自然エネルギー、エネルギー利用効率改善技術、エネルギー政策の研究などが主なテーマである」
http://www.rikuryo.or.jp/worldeye/nederland/episode01.htmlから引用。ECNとその周辺のきれいな写真も載っている。

<定置用電源>
●フュエルセル・エナジーのユニットがサンタリタ刑務所で服役している(2006/08/10)

 カリフォルニア州は、アラメダ郡のサンタリタ刑務所に、メガワット級として初めてのフュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)製水素燃料電池発電プラントを設置した。シェブロン・エナジー・ソリューションズ社(Chevron Energy Solutions)によって導かれたこのプロジェクトは、施設が毎年必要とする電力の半分を提供して、郡の納税者に年間26万ドル以上も節約する。そして、夏の電力ピーク期間は80%ほどサンタリタの電力需要を減らす。
http://media.corporate-ir.net/media_files/nsd/fcel/releases/FCEL0810061.pdf

<ポータブル/バックアップ電源>
●ストアで利用できるスマート・フュエルセルのEFOY

 SFCスマート・フュエルセル社(SFC Smart Fuel Cell AG)は、ストアー向けに第3世代のEFOY燃料電池発電機を発売した。新しいEFOY600は、最大600Whの充電容量と、キャンピングカーに搭載して基本的なエネルギー需要を十分に満たす電力を提供する。
http://www.efoy.de/index.php?option=com_content&task=view&id=887&Itemid=177&lang=en

<燃料/改質器/貯蔵>
●フランクリン・フュエルセルは16種類の燃料で成功裏にSOFCの実証を行う

 フランクリン・フュエルセル社(Franklin Fuel Cells, Inc.)は、改質器や脱硫器を必要とせずに、そしてひとつの燃料から次の燃料へセル交換をしないで、16種類の炭化水素系燃料で特許を有する固体酸化物型燃料電池(SOFC)を成功裏にテストし、実証した。テストは、以下の炭化水素系燃料のすべてで実行された。BR/アモコ93オクタン価ポンプガソリン、E85、メタノール、エタノール、プロパンガス、2006コマーシャル・ディーゼル(30ppmS)、ケロシン、天然ガス、ブタン、メタン、ヘキサン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、JP−8,そしてナフサである。
http://www.franklinfuelcells.com/News_pressrelease.htm

<燃料電池コンポーネント>
●DMFCCはCDIのためにカートリッジのテストを終了する (2006/08/09)

 ダイレクトメタノール・フュエルセル社(Direct Methanol Fuel CellCorporation ;DMFCC)は、キャタリティック・デバイス・インターナショナル社(Catalytic Devices International, LLC ;CDI)との契約の下で、燃料電池カートリッジの試作品の設計、製造とテストを成功裏に終了した。CDI社は、水蒸気、二酸化炭素、および燃焼による熱を使わずにメタノールの触媒分解を基礎とした革新的なヒーターを開発している。これらのヒーターは、冬着、ブーツ、寝袋やテントを含んだたくさんの製品に埋め込むことができる。
http://www.viaspace.com/press_content.asp?id=1076

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■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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