燃料電池ワールド (2006/09/11 11:44)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.247 2006/09/11発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■WEB LINK NEWS
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06/09/05 エネ庁、多目的石炭ガス化技術の実用化を加速(日刊工業新聞)

 経済産業省・資源エネルギー庁は、Jパワーが若松研究所(北九州市若松区)で進めている高効率ガス化複合発電事業を加速する。燃料電池、ガスタービン、蒸気タービンを組み合わせたトリプルコンバインドサイクルの発電技術にめどを付けるほか、石炭ガスから二酸化炭素(CO2)を分離・回収するシステムの実証に入る。このため補助事業を07年度から3年間延長する。

 クリーンで高効率な石炭火力の実現を図るのが狙い。07年度からの概算要求に3年間で50億円程度(07年度は19億円)を盛り込み、実証炉の建設に向けた多目的石炭ガス化技術の実用化を進める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060905-00000021-nkn-ind

06/09/05 新エネルギー導入:道が計画見直しへ 目標値を再検討−−きょう戦略会議 /北海道(毎日新聞)

 石油に代わる新エネルギーの導入促進を目指し、道は「道省エネルギー・新エネルギー促進行動計画」を見直し、新たな目標値を年度内に策定する。5日、専門家による「戦略会議」の初会合を開く。戦略会議では、バイオマスや、太陽光発電など各専門家が集まり、どの分野に力を入れていくかや、導入のための具体的な方策について検討。各分野ごとの目標値を示す。

 北海道が他地域に比べて有利な自然資源のひとつは風力だ。また、やっかいものである家畜のふん尿でもメタンを生成し、化学繊維やプラスチックの原料になるベンゼンや燃料電池に使われる水素を効率よく製造する触媒技術が開発された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060905-00000092-mailo-hok

06/09/06 日産がフォークリフト 燃料電池型を出展(フジサンケイ ビジネスアイ)

 日産自動車は5日、12日から東京・有明の東京ビッグサイトで開催される物流関連の展示イベント「国際物流総合展2006」に、圧縮水素を燃料とした燃料電池フォークリフトを参考出展すると発表した。同展の会期は15日まで。

 同社の四輪タイプのバッテリー式の「アグレスBX」をベースとした車両に、カナダのジェネラルハイドロゲン社製の燃料電池システムを搭載した。重量や電圧はバッテリー式タイプと同一。市販の予定はないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060906-00000015-fsi-ind

06/09/07 <シャトル>アトランティス打ち上げ、さらに延期に(毎日新聞)

 【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)和田浩明】米航空宇宙局(NASA)は6日夕、7日に予定していたスペースシャトル「アトランティス」(乗員6人)の打ち上げを、さらに1日延期し米東部夏時間8日午前11時40分(日本時間9日午前0時40分)にしたと発表した。今回の飛行での延期は落雷や天候悪化によるものを含め4回目。6日早朝に判明した燃料電池冷却系の問題に関するデータ収集・分析に万全を期すためと説明している。

 会見したヘール・シャトル計画部長によると、冷却系の問題は「打ち上げ判定基準に違反しないが、経験したことのない現象」であるため、原因の絞り込みや安全性への影響を見極める時間が必要だという。

 問題が見つかったのは、燃料電池の冷却液を循環させるポンプの駆動用モーター。通常は見られない電圧の瞬間的変動が起きるといい、配線の問題などが疑われている。飛行中の電力需要をまかなう燃料電池(3系統)本体には問題がないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060907-00000031-mai-soci

06/09/08 シャトル、あす未明打ち上げ=燃料電池の交換不要と判断−NASA(時事通信)

 【ワシントン7日時事】米航空宇宙局(NASA)は7日、燃料電池の作動不良で打ち上げが延期されていたスペースシャトル「アトランティス」について、米東部夏時間8日午前11時41分(日本時間9日午前零時41分)の打ち上げを目指すと発表した。天候不良などで発射できない場合、翌9日の打ち上げも検討する。

 3つあるシャトルの燃料電池のうち、1つで異常な信号が一時検知されたが、調査の結果、電池を交換しなくても飛行に支障は無いとの判断に達した。ただ、NASAの一部安全対策担当者らは電池を交換すべきだと主張したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060908-00000019-jij-int

06/09/08 DJ-フュエルセル・エナジー、5-7月期は赤字拡大(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)燃料電池開発を手掛けるフュエルセル・エナジー(Nasdaq:FCEL) は、第3四半期(5-7月期)決算で最終赤字が1980万ドル、1株当たり37セントとなった。

 前年同期の赤字は1860万ドル、1株当たり38セントだったことから、赤字が拡大した。売上高は868万ドルで、前年同期の874万ドルからやや減少した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060908-00000020-dwj-biz

06/09/10 ニュースワイド2006:十勝のエネルギー革命 夢の地産地消へ /北海道(毎日新聞)

 バイオエタノールなどバイオマスエネルギーに詳しい帯広畜産大の西崎邦夫教授(生産システム制御学)に聞いた。
 ――バイオエタノールは将来どのような役割を果たせるのか

 自動車は最終的には水素を使った燃料電池車が主流になると一般には考えられている。ディーゼル車がガソリン車に代わり主流になる時代が来ればバイオエタノールは、燃料電池車までのつなぎの役割を担う。農業をベースにしたバイオエタノール生産が農業を衰退させない有効な手段になるのは間違いない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060910-00000110-mailo-hok

06/09/11 【中国】年2%上昇でも厳しい:人民元高が中国に与える衝撃(サーチナ・中国情報局)

 【特別インタビュー】北京五輪前に占う 今までの中国とこれからの中国第15回 三宅輝幸教授に聞く − 高付加価値型産業への転換が急務

 ――元高を受け入れながらも、中国が経済発展を持続するにはどうすればいいのか。

 トヨタやキヤノンなどの日本企業が、円高の進行に負けず輸出を拡大し、業績を伸ばすことができたのは、必死の思いで海外企業に負けない独自技術開発をしてきたことが裏づけとなっています。もし、中国が独自技術を取得してそれを発揮して、例えば中国オリジナルのハイブリッド車や燃料電池車などを開発できるだけの底力を蓄えれば、たとえ年10%の元高が進行しても耐えられるかもしれません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060911-00000001-scn-cn

06/09/11 現代・起亜、米自動車エコイメージ調査で好成績(YONHAP NEWS)

 【ソウル10日聯合】米市場調査会社のJDパワーが米国内のユーザー6万7000人を対象に行った自動車のエコイメージ調査で、現代・起亜自動車が5位・6位という好成績を収めた。

 起亜自動車は1000点満点の評価で591点を獲得し5位、現代自動車は590点で6位となった。ハイブリッドカーの開発でエコイメージを打ち出しているトヨタは576点で7位だった。トップは655点を獲得したフォルクスワーゲンで、2位はホンダ、3位にはマツダが続いた。

 今回の調査は、燃費や空気汚染、二酸化炭素の排出量などに関するユーザーアンケート調査と、米環境保護局(EPA)の資料を総合し評価した。

 現代・起亜自動車は2004年に米政府の燃料電池車・水素スタンドのパイロット事業団に選ばれたほか、昨年9月には環境技術研究所を完工し、エコ自動車技術開発に力を注いでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060911-00000017-yonh-kr

■海外ニュース(8月ー3)
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<輸送>
●モディーンは新しいAPUを発表(2006/07/17)

 モディーン・マニファクチャリング社(Modine Manufacturing Company)は、長距離輸送運転手のために排出を減らして費用を削減する10時間以上連続して発電するトラック補助電源用に設計された新しい燃料電池製品を発表した。この新しいムダを削減するシステム(idle-off)は、ゼネラル・ハイドロジェン社(General HydrogenCorporation)が開発した水素駆動の燃料電池と一体となって、冷媒に二酸化炭素を使用する。このシステムは、ドライバーと車隊に複数の利益を創造して、大型トラックの睡眠者用寝台の冷房と暖房の両方に使うことができる。
http://www4.modine.com:7001/portal/modine.portal?_nfpb=true&doc_id=press_releases_2006_07_17_rel_1.jsp&_pageLabel=news_room&category=news_archive

<定置用電源>
●空軍はUAVsのための第2契約をプロトネクスに与える(2006/07/18)

 プロトネクス・テクノロジー社(Protonex Technology Corporation)は、長距離無人航空機(unmanned aerial vehicles ;UAVs)の動力システムの開発を続けるために、米国空軍研究所(U.S. Air Force Research Laboratory ;AFRL)から第2契約を獲得した。契約には、74万9247ドルの全計画価値がある。無人航空機の動力システムは、先進の化学水素化物燃料溶液と高出力燃料電池システムを組み込む。それは、1000W/kgを実現するメーカー独自のスタック技術で可能となる。
http://www.protonex.com/07-18-06%20UAV%20BOD.pdf

●マイクロセルが重要なマイルストーンに到達し、新しい投資を受ける(2006/07/26)

 マイクロセル社(Microcell Corporation)は、彼らの燃料電池の商業化過程の中で重要なマイルストーンに到達した。彼らのモジュールデザインを使うことによって、同社は、分散型電源製品のためにブロックを束ねて0.4kWを発電する多芯型燃料電池のスケールアップを達成した。また、ノースカロナイナ電気協同組合(NorthCarolinaユs Electric Cooperatives)とノースカロナイナ電気メンバーシップ社(North Carolina Electric Membership Corporation ;NCEMC)は、マイクロセル社の投資家となった。
http://www.microcellcorp.com/news.html#
※ノースカロナイナ電気メンバーシップ社(North Carolina Electric MembershipCorporation ;NCEMC) 27のメンバー電気協同組合のためのエネルギー供給会社。

<ポータブル/バックアップ電源>
●携帯電話の燃料電池を開発するNTTドコモとアクアフェアリー (2006/07/14)

 NTTドコモとアクアフェアリー社(Aquafairy Co.)は、3Gフォーマ携帯電話のためにマイクロ燃料電池を共同開発することで合意した。この協定は、効率のよい試作充電器を提供している固体高分子型燃料電池を順調に開発している会社に続くものである。パートナーシップは、アクアフェアリー社の薄膜電源ユニットと水から水素を作る触媒をドコモの充電器技術と結合させる。
http://www.nttdocomo.com/pr/2006/001279.html

<燃料/改質器/貯蔵>
●エクソンモービルのために水素精製器を組み立てるクエストエアー(2006/07/28)

 クエストエアー・テクノロジーズ社(QuestAir Technologies Inc.)は、エクソンモービル(ExxonMobil)の精製所で実証される水素精製器の試作機を完成させる220万カナダドルの発注書を受け取った。クエストエアー社は2003年以来、石油・化学プラントで使う大容量の圧力スイング吸着(pressure swing adsorption ;メPSAモ)システムの開発をエクソンモービル・リサーチアンドエンジニアリング社(ExxonMobil Research and Engineering)と行っている。
http://www.questairinc.com/investor_relations/press_releases/archived_releases/2006/06-28.htm

●PCIはディーゼル燃料改質ガソリンにメタノールを増加させるためにNSFの第1期SBIR資金を受ける(2006/07/06)

 プレシジョン・コンバスション社(Precision Combustion, Inc.)は、ディーゼル燃料改質ガソリンにメタノール含有量を増加させる技術の開発のために、第1期中小企業技術革新制度(Small Business Innovation Research ;SBIR)資金を米国科学財団(National Science Foundation ;NSF)によって授与された。提案されたシンプルで高効率の改質器は、2次メタン生成と関連する部品に取って代わる。この技術の成功裏の開発は、ディーゼル燃料で作動するSOFCとMOFCシステムのためにコストを下げ、効率を上げ、寿命を延ばす。
http://www.precision-combustion.com/news20060706.html

<燃料電池コンポーネント>
●活動を始めるソルビコア

 ユミコア社(Umicore)とソルベイ社(Solvay)は、燃料電池製品に使われる膜/電極接合体(Membrane Electrode Assemblies ;MEA)と関連する化合物の研究、開発、生産および販売のための両社のジョイントベンチャーであるソルビコア社(SolviCore)の活動を開始させた。50−50%のジョイントベンチャーは、ドイツのユミコア社の主要研究開発サイトであるハーナウ(Hanau)を拠点として、開発の第1段階で34人を雇う。

<その他>
●ミレニアム・セルがUSC研究センターと提携(2006/07/19)

 ミレニアム・セル社(Millennium Cell Inc.)は、南カロナイナ大学(Universityof South Carolina)のNSF(全米科学財団)燃料電池産学共同研究センター(Industry/University Cooperative Research Center for Fuel Cells)と提携した。これは、国の唯一のNSF資金による燃料電池センターであり、燃料電池技術の商業化に専念している。センターのメンバーとしてミレニアム・セル社は、南カロナイナ大学の教授や学生とパートナーになり、水素貯蔵物質、ホウ素関連化学、そして水素電池システムの研究を進める。
http://millenniumcell.com/fw/main/default.asp?DocID=92&reqid=883822

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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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