燃料電池ワールド (2006/09/04 10:54)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.246 2006/09/04発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆日本水素エネルギー産業会議(JHIF)第4回会議
○日 時 9月12日(火)14:00〜17:30
○会 場 芝浦工業大学 豊洲キャンパス
     (東京都江東区豊洲3−7−5)
○内 容
・基調講演
 堀雅夫氏(原子力水素研究会・原子力高度利用研究会代表)

 「輸送セクターへの原子力エネルギーの供給−水素・電気・合成燃料などの輸送用新エネルギー媒体の可能性」
・特別講演1 株式会社明電舎
「明電舎の新エネルギーシステムおよびSOFCへの取り組み状況」(仮題)
・特別講演2 木下 卓氏(農林水産省大臣官房環境政策課資源循環室環境企画官)「国産バイオ燃料推進に向けた取組」
・特別講演3 松下 潤氏(芝浦工業大学教授)
「地域のエネルギー供給シナリオ」(仮題)
○参加費 会員団体  3名まで無料

     非会員団体 一人3万円(税込み)(銀行振込又は当日現金払い)
○主 催 日本水素エネルギー産業会議
○協 賛 日本原子力学会、原子力水素研究会
○申し込み方法 FAX(03-5408-0058)またはe-mail(tajima@ueri.co.jp)で

 申込みの際に、件名を「9月12日 JHIF第4回会議 参加希望」として、
 ・貴団体名(フリガナ)
 ・部署・役職、参加者貴名(フリガナ)
 ・電話、ファックス、電子メールアドレス
 ・会員/非会員の別 を記入してください。
○問い合わせ 日本水素エネルギー産業会議事務局
 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-3-20 仙石山アネックス4F
        ユニバーサルエネルギー研究所内
TEL:03-5408-1118(代) FAX:03-5408-0058

■WEB LINK NEWS
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06/08/28 夏休み:県内の小中学校・最終日 夏惜しみ、宿題追い込み /宮城(毎日新聞)

 仙台市青葉区の仙台市科学館では企画展「おもしろ化学の屋台村」が開かれ、27日の展示最終日には1000人以上が訪れた。館内には、東北大や宮城教育大の研究室や企業による16の実験コーナーが設けられ、子供たちは目の前で起こる化学反応に興味津々だった。

 一番人気は、試験管で化学薬品を混ぜて黄色の蛍光インクを作る実験で、順番待ちの列も。ミニ機関車を燃料電池で走らせるコーナーでは、実際に機関車に乗りながら、地球に優しいエネルギーを体感していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000009-mailo-l04

06/08/28 DJ-ホク・サイエンティフィック、パイパー・ジャフレーが格上げ(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)パイパー・ジャフレーは25日、燃料電池開発を手掛けるホク・サイエンティフィック(Nasdaq:HOKU)の投資判断を「マーケット・パフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

 パイパー・ジャフレーは、ホクのポリシリコン工場建設に建設・エンジニアリング会社の「CH2M」ヒルが関与することで、工場建設が成功するかどうかのリスクが緩和できるとの見方を示した。ホクの株価は36%高となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000023-dwj-biz

06/08/29 燃料電池車:県庁で試乗会 /千葉(毎日新聞)

 温暖化を招く自動車の二酸化炭素(CO2)排出量について考えてもらおうと、県は28日、県庁前で水素で動く燃料電池自動車の試乗会を行い、20人が参加した。試乗会では4人ずつが、県庁周辺を約5分間周った。千葉市稲毛区の幼稚園児、岩立奏音(かのん)ちゃん(5)は「いつもの車より静かだった。楽しかった」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060829-00000131-mailo-l12

06/08/29 脱硫触媒開発:燃料電池システムの長寿命化、小型化に期待−−愛媛大など /愛媛(毎日新聞)
 ◇最新の脱硫触媒開発−−太陽石油四国・愛媛大など

 太陽石油四国事業所(今治市菊間町種)、愛媛大学(松山市文京町)などの3社・1大学は28日、今治市で会見。LPGを原燃料とした燃料電池用の脱硫触媒分野で、世界で初めて「スパッタリング法」を用いることで既存触媒では脱硫が難しい硫化カルボニルを完全に脱硫できるニッケル触媒を開発したと発表した。触媒の寿命が従来の約7倍と長く、08年までに燃料電池システムの長寿命化や小型化などの形で実用化することを目指す。

 四国経済産業局からの受託事業で、06年度までの2年間で約5000万円の研究費を萩尾高圧容器(新居浜市多喜浜)、渦潮電機(今治市大西町九王)を合わせた4機関が受けた。愛媛大学がLPG中の硫黄分を除去するにはニッケルが最適であることを発見。3年前から富山大学と共同で触媒の開発をしていた萩尾高圧容器が、ニッケルにイオンをぶつけ、跳ね飛ばしたニッケルをアルミナ(金属酸化物)に堆積(たいせき)させる「スパッタリング法」で触媒を作った。太陽石油四国事業所はニッケル触媒の評価、渦潮電機は世界の燃料電池の開発状況を調査した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060829-00000233-mailo-l38

06/08/31 水素エネ開発研、水素タクシーを事業化−車メーカーなどと連携(日刊工業新聞)

 【鹿児島】水素エネルギー開発研究所(鹿児島市、渡邊賢弐社長、099・284・1335)は、自社開発した水素自動車の事業化に取り組む。7月末に国土交通省の大臣認定を受けたことから現在、公道でテスト走行を実施している。今後は大手自動車メーカーやタクシー会社と連携し“水素タクシー”の事業化を進める。

 水素エネルギー開発研究所が開発した水素自動車は、市販の自動車を改造したもので排気量が3500cc、重さは約2・5トン。ガソリンの代わりに42・7立方メートルのボンベに入れた水素と水を燃料として走る。

 まずエンジンのシリンダー内で水素を燃やし、そこに水を霧状に吹き込み、水蒸気爆発のエネルギーでピストンを動かす。「吹き込む水の量とその制御がノウハウ」(渡邊社長)という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060831-00000007-nkn-ind

06/08/31 エネ庁、家庭用SOFC実用化へモニター実証(日刊工業新聞)

 経済産業省・資源エネルギー庁は、家庭用(1キロ―5キロワット)の固体酸化物形燃料電池(SOFC)を実用化するため、モニター実証を07年度から4年間行う。固体高分子形燃料電池(PEFC)よりほぼ3年遅れの開発となるSOFCでは、45%以上と大型火力発電設備を上回る発電効率を実現する家庭用で実用化を目指す。京セラ・大阪ガスグループや三菱マテリアル・関西電力グループなどが参加。高温で作動するSOFCは大ガスの実証で定格出力の20―30%の負荷運転でも電力需要に追従したデータを得ている。高い発電効率で系統電源に頼らない集合住宅などでの実用化が期待されている。

 このSOFCモニターの実証には2グループのほか、TOTO・日立製作所グループ、東邦ガス・住友精密工業グループ、米アキュメントリックス、豪CFCLなどが参加する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060831-00000018-nkn-ind

■海外ニュース(8月ー2)
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<輸送>
●日本のOEMでフォークリフトで使うために、スチールへ燃料電池を供給するハイドロジェニックス(2006/07/18,24)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、リンデ社(Linde AG)の完全子会社であるスチール・インターナショナル社(STILL International)から4台のHyPMィ燃料電池パワーパック(HyPMィ Fuel Cell Power Packs ;FCPP)の注文を受けた。2台は、北米の自動車産業で幅広く使われているスチール社のクラス1フォークリフト(Class 1 forklifts)に統合される。残りのモジュールは、ドイツのハンブルグ空港に配備される2台の空港牽引トラクターに統合される。4台のFCPPは2006年に配送が予定されている。

 ハイドロジェニックス社はまた、日本のOEMのクラス1フォークリフトに統合される1台のHyPMィ FCPPの注文を受けた。2006年の遅い時期に配送される。これは、彼らのフォークリフトのプラットフォームに既存のバッテリー技術と置き換えるハイドロジェニックス社のFCPPを試用する3番目のマテリアルハンドリングOEMである。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=204164
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=204775

●スペインの潜水艦のために燃料電池を開発するUTC (2006/07/19)

 UTCフュエルセルズ社(UTC Fuel Cells)は、スペインのNAVANTIA社とスペイン海軍のS−80潜水艦に使う300kW級陽子交換膜型(proton exchange membrane;PEM、日本では固体高分子型)燃料電池の設計・開発をする。この燃料電池はエタノールと純酸素で作動するように設計される。
http://www.utcpower.com/fs/com/bin/fs_com_Page/0,9235,04526,00.html

<定置用電源>
●CFCLはさらなる実地試験の契約に署名する(2006/07/29)

 セラミック・フュエルセルズ社(Ceramic Fuel Cells Limited ;CFCL)は、ヨーロッパ市場の商業仕様マイクロコージェネ(commercial-ready m-CHP)製品を開発する共同プロジェクトの一部として、さらなる実地試験のために10台のNetGenェユニットを供給する契約をEWEと結んだ。
http://www.cfcl.com.au/Links/CFCL_ASX-Announcement348073_20060630.pdf

<ポータブル/バックアップ電源>
●ヴォーラーはコナジーとMOUに署名(2006/07/11)

 ヴォーラー・エナジーグループ(Voller Energy Group PLC)は、小規模の分散型独立電源(off-grid)製品として燃料電池発電機の市場を開発するためにコナジー社(Conergy AG)との覚書に署名した。風や太陽の不足で効率が減少する可能性がある遠隔地の風力発電や太陽光発電で、ヴォーラー社のソフトウェアは、監視カメラ、照明された道路標識、そして環境モニタリング設備のような遠隔サイトの設備が持続的に電源を維持するために携帯用燃料電池を稼働させる。
http://production.investis.com/vlr/rns/rnsitem?id=1152597646nRNSK9782F

<燃料/改質器/貯蔵>
●FSTエナジーは燃料カセットのブレイクスルーを達成 (2006/07/27)

 FSTエナジー社(FST Energy, Inc.)は、水素吸蔵合金貯蔵シリンダーの必要性を除去することで燃料電池市場の重要な無頼区スルーを達成した。FST燃料カセットシステムは、加圧型シリンダーの3分の1の重量で300%以上の水素を製造する独自に開発した化学反応を使う。燃料カセットは、どんなところでも12時間から120時間の間、さらに、12時間供給する6つの水素シリンダーの標準ラックに比べて狭い場所を必要とする5kW級燃料電池に十分な水素を供給する。FSTは近く、北カリフォルニア研究所で顧客のために技術の実証を行い、年末には最初の実地試験ユニットを製造することが期待されている。
http://www.fstenergy.com/

<燃料電池コンポーネント>
●サットコンは100万ドルのインバーターの注文を受ける (2006/07/21)

 サットコン・テクノロジー社(SatCon Technology Corporation)は最近、フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)によって設計・製造されているサブメガワット(sub-megawatt)とメガワット級燃料電池に使用するPowerGateェインバーターの総額100万ドルを超える注文を受けた。
http://www.satcon.com/news/pdfs/07212006.pdf

●アキュメントリクスはSBIR交付金を授与

 アキュメントリクス社(Acumentrics Corporation)は、米国エネルギー省(DOE)の第1次中小企業技術革新制度(Small Business Innovation Research ;SBIR)交付金を受けた。この交付金でアキュメントリクス社は、固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell)でセラミック/金属ハイブリッド熱交換器(hybridceramic/metal heat exchanger)を使う実行可能性を調査する。この製品は、燃料電池発電システムの実行可能性と効率を高めることができる高効率で低価格な熱交換器を商業化する潜在力を持っている。

<報告書/市場調査>
●定置用発電

 リサーチ・レポート・インターナショナル社(Research Reports International)は、報告書「定置用発電:技術、機会、関係者」第6版を発行した。
http://www.researchreportsintl.com/products/product.cfm?report_ID=54

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■燃料電池ワールド
 □毎週日曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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