□燃料電池ワールド
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■Vol.244 2006/08/06発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
来週は恒例によりお休みします。次号は8月20日です。
■WEB LINK NEWS
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06/08/01 燃料電池研究に新拠点 立命館大が草津にセンター設置(中日新聞)
【滋賀県】立命館大は、草津市野路東のびわこ・くさつキャンパス(BKC)内に、次世代エネルギー源として期待されている燃料電池の研究拠点「燃料電池センター」を設置した。関西地方の大学では最大規模の研究機関という。
センター研究棟は平屋で床面積は約480平方メートル。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託を受け、大同工大(名古屋市)や三重大など計9大学・事業所との共同プロジェクトとして設置した。立命館大では、自動車用の燃料電池について炭素と白金から成る電極触媒の劣化について研究するとともに、耐久性の向上を探る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060801-00000004-cnc-l25
06/08/01 シャープ、50/40型液晶パネル向けの亀山第2工場が稼働(RBB TODAY)
シャープは1日、同社の亀山第2工場(三重県亀山市)で8月からマザーガラスを順次投入すると発表した。なお、同工場の液晶パネルを利用した液晶テレビを9月から生産する。
また、生活用水までを含めた水リサイクルシステムや、屋上全面に設置する太陽光発電システム、燃料電池など異種電源一体化によるエネルギー供給体制の構築により、工場で使用する総電力量の約3分の1を賄うという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060801-00000038-rbb-sci
06/08/01 ホンダが熊本に太陽電池工場を建設、07年後半に生産開始(ロイター)
[東京 1日 ロイター] ホンダ<7267.T>は1日、熊本工場の敷地内に70―80億円を投じて太陽電池量産の工場を建設することで、熊本県菊池郡大津町との合意が成立したと発表した。9月初旬に着工し、2007年後半から生産を開始する。生産規模は年27.5メガワット(一般家庭約8000世帯分に相当)。フル生産時には、年間50―80億円程度の売り上げを見込む。
銅とインジウム、ガリウム、セレン(CIGS)の化合物を用いた薄膜を形成する薄膜系太陽電池を生産する。広く用いられている結晶シリコン系の太陽電池と比較して、製造過程の消費エネルギーが約半分に抑えられるという。このため、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)の発生量を太陽電池の生産時から抑えることが可能になる。
将来的には、燃料電池車(FCV)の普及時に太陽電池を活用することも視野に入れている。現在、FCVの動力源としては水素が有力となっており、太陽電池で水を電気分解して水素を取り出せば環境負荷が著しく低下すると期待されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060801-00000239-reu-bus_all
06/08/03 ドコモ、携帯電話向け次世代電池の筆頭候補にPEFC(日刊工業新聞)
NTTドコモは現行のリチウムイオン電池に代わる携帯電話向け次世代内蔵電池として、水素を燃料とする固体高分子形燃料電池(PEFC)を最有力候補として開発することを決めた。燃料電池メーカーであるアクアフェアリー(大阪府茨木市)と共同開発する。まずPEFC内蔵型の充電器を1年後に商品化、09年にこれを組み込んだ携帯電話端末の発売を目指す。
NTTドコモは次世代電池として、メタノールを燃料とするDMFCでの開発を進めていた。しかし、アクアフェアリーが開発したPEFCとの性能比較を行った結果、PEFCを採用することを選択した。
充電器用として開発した電池の基本仕様では、重量45グラムで出力2ワット、電気容量10ワット時と、これまでに開発したDMFCと比べ4分の1のサイズで、2倍以上の出力と8倍の発電効率を実現している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060803-00000010-nkn-ind
06/08/03 三菱重工 高効率発電に成功 燃料電池とガスタービン複合(フジサンケイ ビジネスアイ)
三菱重工業は2日、固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)という異なる発電システムを組み合わせた複合発電に、日本で初めて成功したと発表した。両システムを組み合わせることで、最新の火力発電設備に相当する50%を超える高い発電効率を実現した。
両システムは、企業や工場、複合ビルなどの単位で電力を供給するが、発電効率の向上により大規模化が可能となり、将来的には火力発電設備なみの電力供給を目指すという。
今回は一般家庭約20軒分に相当する75キロワットクラスのシステムで実証実験を行った。来年度中に200キロワットクラスにスケールアップする。同社は「発電効率は60〜70%に高めることも可能」という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060803-00000020-fsi-ind
06/08/04 NEC、カーボンナノチューブ基本特許を米国でライセンス提供(ITmediaニュース)
NECは8月3日、カーボンナノチューブ(CNT)の基本特許を米国企業にライセンス提供すると発表した。各国の企業とライセンス契約の交渉を進めており、技術開発と市場開拓を促進したい考えだ。
CNTは、NECの飯島澄男特別主席研究員が1991年に発見した。半導体開発や燃料電池、次世代ディスプレイなどへの応用が期待されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060804-00000011-zdn_n-sci
■海外ニュース(7月ー4)
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<定置用電源>
●NISTは家庭用燃料電池のために新しい性能評価システムを開発
国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)は、家庭用燃料電池のための新しい性能評価システムを開発した。それは、将来の買い手が燃料電池技術の経済的価値を判断することを助けることができる。評価は、毎年の発電量、燃料消費量、家庭の温水と暖房のための熱エネルギー、そして家庭用燃料電池によって使われる水について行われる。
<ポータブル/バックアップ電源>
●ウルトラセルが陸軍の契約を受け取る(2006/06/05)
ウルトラセル社(UltraCell Corporation)は、兵士の電源装置として使う25W級の革新的なメタノール燃料電池である「XX25」の開発を加速させるために、米国陸軍通信用電子機器研究開発センター(Communications-Electronics Research,Development, and Engineering Centerユs ;CERDEC)の陸軍電力部門(Army PowerDivision)から契約を受け取った。
http://www.ultracellpower.com/assets/pdf/UltraCell_CERDEC_Award%20060506.pdf
<燃料/改質器/貯蔵>
●水素だけでなくダイヤモンドも産出する研究者たち(2006/06/24)
炭素ベースの物質に水素を貯蔵する方法を探っているペンシルバニア州立大学(Penn State University)の研究者たちはへまをして、製造と貯蔵を兼ね備えて、副産物としてナノ結晶性ダイヤモンドを精算する方法を偶然に発見した。
http://www.psu.edu/ur/2006/hydrogendiamonds.html
<その他>
●イービジョンが新会社を作る
ベルギーのアルカリ型燃料電池の開発者であり製造者でもあるイービジョン社(E-Vision)は、インターナショナル・エナジーシステムズ社(InternationalEnergy Systems ;Intensys)の設立を発表した。新会社は、イービジョン社の活動をすべて引き継いで、アルカリ型燃料電池技術の商業化を続ける。インテンシス社は、さまざまな定置用発電と半携帯用製品で使うマイクロコージェネ(micro-CHP)とともに、6kW級のすぐに使えるアルカリ型燃料電池を提供できると期待されている。
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