□燃料電池ワールド
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■Vol.243 2006/07/30発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■WEB LINK NEWS
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06/07/24 【インドネシア】自動車市況に慎重姿勢、モーターショー[車両](NNA)
低迷する自動車市況の回復への起爆剤として期待される第14回インドネシア・インターナショナル・モーターショーが30日まで開催中だ。出展各社とも低迷は一時的としているものの、初日の記者公開で聞かれたのは慎重論だった。
モーターショーは今年から、国際自動車工業連合会(OICA)に認定された国際的行事となり、出展数は150社から161社へと増加した。期間中の取引額目標は1兆2,000億ルピアとなっている。アジアでのOICA認定のモーターショーは、東京、ソウル、バンコクに次ぐ4都市目となる。今年のテーマは「地球のために車に変化を」で、トヨタがハイブリッド車「プリウス」や燃料電池のコンセプト車「ファインN」を、ホンダもハイブリッドの「シビック」や燃料電池のコンセプト車「FCX」などを展示している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060724-00000005-nna-int
06/07/24 「ハイブリッド」で実用化を目指すモバイル向け燃料電池(+D Mobile)
携帯電話やノートPCなどの次世代電源として期待される燃料電池。ワイヤレスジャパン2006ではNTTドコモがFOMA用小型充電器の試作品を展示するなど、実用化に向けて着々と開発が進んでいる。21日に行われたモバイル用燃料電池フォーラム「携帯電話実用化への道程」では、水素ではなくメタノールを使う燃料電池への期待が寄せられたほか、「ハイブリッド化」により実用化を早めるアイデアが提案された。
●技術的限界に近づくリチウムイオン充電池
●月に300万セットも売れているケータイ用の緊急充電器
上野氏も、取り扱いが簡単なメタノールを用い、シンプルな構造で小型が容易なDMFC方式の燃料電池を注目していると述べた上で、充電池とのハイブリッド使用を解説した。「(携帯機器用に小型化した場合)DMFCは電流の増加に伴う電圧の低下が著しいという特性を持つ。反応が緩やかなため、液晶のバックライトを点灯させるなど、突然の電力需要に追いつかないことがありえる。しかし、出力が一定になるよう駆動させると効率的な発電が行えるため、充電器的な使い方に向くだろう。電力の使用状況からフィードバックを重ね、将来的に出力のピークを予測をすることはできるだろう。たが、充電池やキャパシタと組み合わせて補う『ハイブリッド化』を行うのが現実的だ」と述べた。
携帯電話は、通信や通話またワンセグ放送の視聴などで1〜1.5ワットを消費する。現在のDMFC技術ではこの電力をまかなうことは難しい。
「ハイブリッド化」は、燃料電池とリチウムイオン充電池という性質の違う電源を併用し、就寝中など電力をあまり消費しない時間帯に燃料電池から充電を行い、起床後の通話やコンテンツ利用は充電池を使用するアイデアだ。
●マイクロ燃料電池の国際標準は2007年後半に制定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060724-00000026-zdn_m-sci
06/07/24 [新技術]新日本石油、灯油仕様1kW級家庭用燃料電池、戸建住宅に世界初設置(BCN)
新日本石油(西尾進路社長)は7月24日、灯油仕様の1kW級家庭用燃料電池「ENEOSECOBOY」の第1号機を、青森県の戸建住宅に21日設置したと発表した。灯油仕様1kW級家庭用燃料電池の戸建住宅への設置は世界初。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060724-00000023-bcn-sci
06/07/25 水素燃料電池車、11月からテスト運行開始(YONHAP NEWS)【ソウル25日聯合】ガソリン車と軽油車に代わる自動車として注目を集めている水素燃料電池自動車が、11月頃からテスト運行を始め2015年には常用化される見通しだ。産業資源部は25日、水素燃料電池自動車の早期常用化と競争力確保に向けた輸送用燃料電池モニタリング事業に、2008年まで国の予算240億ウォンと民間資本240億ウォンを含む総額480億ウォンを投入する計画を明らかにした。
今年、首都圏などに80キロワット級の水素燃料電池乗用車(10億ウォン相当)4台と200キロワット級の水素燃料電池バス(30億ウォン相当)1台を試験的に普及させ、早ければ11月にテスト運行を開始する計画。2008年には基準価格が80キロワット級水素燃料電池乗用車で6億5000万ウォン、200キロワット級水素燃料電池バスで15億ウォン程度にそれぞれ引き下げられ、国産化比率も今年の50%から70%程度まで上昇する見込みだ。産業資源部は、耐久性が確保され初期市場が形成されれば、2015年頃には80キロワット級乗用車価格が5000万ウォン台になり、普遍的な商業普及が可能になるとの見通しを示している。
同部関係者は、初期段階では研究所中心の運行になるが、事業が進めば公共機関などでも運行する計画だと説明した。また、運行に欠かせない水素ステーションを事業開始初年度は首都圏や中部圏を中心に設立し、2年目には済州風力発電団地、3年目には南部地域に設けるとしている。事業成果を基にスタンドを全国的に拡大していく方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060725-00000022-yonh-kr
06/07/25 水あめのような「フラーレン」=球状炭素分子を加工−物材機構(時事通信)
超微細なサッカーボール状の炭素分子「フラーレン」の1カ所に枝状の物質を付け、室温で水あめのような液体にすることに成功したと、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)が25日、発表した。今後、内部に別の物質を取り込むなどの工夫をすれば、燃料電池などに応用できるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060725-00000151-jij-soci
06/07/26 原発、不可欠と容認 民主が積極推進に転換(共同通信)
民主党がまとめたエネルギー政策に関する新見解案が25日、判明した。1998年の結党以来、代替エネルギー確立までの「過渡的エネルギー」と位置付けてきた原子力発電について「エネルギー安全保障上、欠かせない存在」と恒久的エネルギーとして積極的に推進する立場に転換する。26日の経済産業部門会議で意見集約し、党「次の内閣」で正式決定する。
党の「エネルギー戦略委員会」(座長・大畠章宏組織総局長)がまとめた。高速増殖炉技術の確立を含め「核燃料サイクル政策の完成に向けた取り組みを進める」とも明記した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060726-00000005-kyodo-pol
06/07/26 【中国】広州モーターショー、過去最大規模で開幕[車両](NNA)
「中国(広州)国際汽車展覧会」(広州モーターショー)が25日、広州市の国際会議展覧中心で開幕した。今回は広州に拠点を置くホンダ、トヨタ、日産――の日系ビッグスリーが展示規模や内容で圧倒的なプレゼンスを示し、広州モーターショーを地方都市のイベントから、北京、上海に並ぶ中国3大モーターショーの位置に押し上げた。開催は31日まで。
広州ホンダはアコード、オデッセイ、フィット、シティのラインナップのほか、燃料電池車FCX、F1マシーンの合計26台を展示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060726-00000002-nna-int
06/07/26 新日石と東芝燃料電池システム、九大で燃料電池の実証実験を開始(日刊工業新聞)
【福岡】新日本石油と東芝燃料電池システム(東京都港区)はそれぞれ、九州大学伊都キャンパス(福岡市西区など)に定置型燃料電池(FC)を設置し、06年度中に実証実験を始める。飲食施設向けFCで、営業時間内のみという特定の時間に限定して業務用FCを稼働させる実証実験は両社にとって初めて。九州大が企業と連携してFCを導入するのも初になる。福岡水素エネルギー戦略会議(羽矢惇会長=新日鉄エンジニアリング社長)が実証実験を支援し、共同でFCの利用を本格化させる。
新日本石油は灯油仕様10キロワット級固体高分子形燃料電池(PEFC)システムの実証をテーマに、出力10キロワット級のFCを新たに開発した上で07年初春をめどに学内のレストランに設置する。レストランの電源や給湯用として利用する計画で、電気料金が約30%削減できるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060726-00000020-nkn-ind
06/07/26 家庭のガス離れを懸念 パロマでイメージ低下(共同通信)
パロマ工業(名古屋市)製のガス湯沸かし器事故で、ガス業界がイメージの低下による業績への影響を懸念している。
ガス業界は、家庭の調理や給湯を電気で賄う電力会社の「オール電化」と激しい競争を繰り広げているさなか。消費者が敏感に反応する安全性にかかわる問題だけに、ガス会社やガス器具会社は「一般家庭のガス離れにつながりかねない」と危機感を強めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060726-00000144-kyodo-bus_all
06/07/28 家庭用燃料電池:青森市内の一般住宅で使用開始 新日石などが開発 /青森(毎日新聞)
新日本石油(東京都)は、荏原製作所(同)などと共同で、灯油を使った家庭用燃料電池を開発。27日、県の委託を受け、青森市内の一般住宅に設置された電池が使用開始された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000060-mailo-l02
■海外ニュース(7月ー3)
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<定置用電源>
●アイダテックがLondon Biennialsのために燃料電池を設置 (2006/06/23)
アイダテック社(IdaTech)は、ロンドン水素パートナーシップ(London HydrogenPartnership ;LHP)、Chetwoods Associatesとともに、London Biennialsで28日間の期間中、自然エネルギーで動く構造物に1日8kWの電気を提供する最新の燃料電池システムを設置した。高さ7メートルの照明塔は、ロンドンのイズリントンに設置され、アイダテック社の固体高分子型(PEM)燃料電池システムと太陽光発電、蓄電装置を組み合わせて動かされる。
http://www.idatech.com/media/news.html?article=81
●NYITが海洋大学に太陽光発電で動く燃料電池の家を寄贈
ニューヨーク工科大学(New York Institute of Technology ;NYIT)の「2005太陽光発電の十種競技」(Solar Decathlon)チームは、ニューヨークのキングスポイントにあるアメリカ合衆国商船大学(U.S. Merchant Marine Academy ;USMMA)にアメリカで最初の太陽光発電と水素の家を寄贈した。アメリカ合衆国商船大学は、米国エネルギー省が資金を提供している国際コンペにおいて、ニューヨーク工科大学の唯一の学問的なパートナーであった。USMMAキャンパス内に今やしっかりと設置された太陽光発電と水素燃料電池の家は見学用に開放され、2004年に設立された大学の代替電力エネルギー計画(Alternative Power Program)のための再生可能エネルギー研究・教育センターとして役立っている。
<ポータブル/バックアップ電源>
●2006年末までに燃料電池を商業化するAntig
Antig Technologyは、遅くとも今年中にダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)の商業化を計画している。同社は、第3四半期の最初のDMFC製品を2006年第4四半期に出荷を始めると表明した。最初の製品は、MP3プレーヤーのような手持ち式の機器、携帯電話、GPSレシーバー、PDAや携帯用マルチメディアプレーヤーの充電式電池に使える16W級独立型の充電器となる。
http://www.antig.com/english/index.asp
<燃料/改質器/貯蔵>
●クォンタムシェアが水素研究イニシアチブに着手(2006/06/06)
クォンタムシェア社(QuantumSphere)は、水電解を組み込んだ水素発電に画期的な可能性を与える主要な研究イニシアチブに着手した。クオンタムシェア社の水電解プロセスは、プラチナへの依存を軽減して、表面積と、水を分解する過程で抵抗する電位を減らす働きを増やして、8割安い電極を供給する。
http://www.qsinano.com/news/releases/2006_06_08.php
<燃料電池コンポーネント>
●湿度器具の注文を受けるビアスペース(2006/06/29)
ビアスペース社(VIASPACE)は、ニューメキシコのアルバカーキに本社を置く燃料電池試験システムの供給会社であるフュエルセル・テクノロジーズ社(Fuel CellTechnologies, Inc.)から、水素燃料電池の湿度を測定する新しいレーザーを使った器具5台の注文を受けた。
http://www.viaspace.com/press_content.asp?id=1072
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■燃料電池ワールド
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□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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