□燃料電池ワールド
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■Vol.243 2006/07/23発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■WEB LINK NEWS
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06/07/18 大陽日酸、耐圧70メガパスカルの移動式水素ステーション開発(日刊工業新聞)
大陽日酸は現在比2倍の圧力で燃料電池(FC)車への水素充填が可能な移動式水素ステーションを開発した。最高充填圧力は70メガパスカル(700気圧)で、蓄ガス器も大幅に軽量化した。70メガパスカル対応の水素ステーションは国内で初めて。これにより次世代のFC車で目標にしている1回の充填当たりの走行距離500キロメートルの実現へ向け、インフラ面の大きな課題をクリアしたことになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060718-00000012-nkn-ind
06/07/19 [WIRELESS JAPAN 2006] FTTHの「ひかりone」と携帯電話の「au」が融合へ -KDDI小野寺氏(RBB TODAY)
WIRELESS JAPAN初日の基調講演でKDDIの代表取締役社長 兼 会長の小野寺正氏による自社のインフラ整備のポリシーやau事業を軸としたワイヤレス通信サービスについての発表が行われた。
大画面、無線LAN、ワンセグ、その他と帯域が増え機能が豊富になるにつれ、消費電力の問題は無視できない。東芝や日立の協力でケータイ用の燃料電池の開発も怠っていない。これは、見落とされがちだが重要なインフラ技術のひとつでもあるが、ユーザーとしては機種やキャリアに依存しない標準的な電池の開発が望ましい。メーカーやキャリアの連携を期待したいところだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060719-00000005-rbb-sci
06/07/19 [WIRELESS JAPAN 2006] FOMAの発展モデルと第4世代へのビジョン――NTTドコモの中村社長が講演(その1)(RBB TODAY)
7月19日(水)、「WIRELESS JAPAN 2006」の基調講演では、NTTドコモ代表取締役社長の中村維夫氏が、「FOMAの発展モデルと第4世代へのビジョン」をテーマに講演を行った。携帯電話の進化と各社の競争は年を追うごとに激しくなってきている。そのような環境の変化の中で、事業者として、NTTドコモは現状をどのように捉えているのであろうか。
次に中村氏は、ケータイ端末の高機能化、移動体通信の高速化といった、技術的な動向について説明した。お財布に代表される非接触チップの搭載、メガピクセルレベルのカメラ機能、音楽プレーヤー、ワンセグなど、現在のケータイ端末にはさまざまな機能が搭載されるようになった。アプリケーションも進化しており、新しいサービスも次々に提供されている。このよう高機能化にともなって、消費電力が増加しており、電池の問題がクローズアップされている。「テレビ電話、リッチコンテンツ、地上波デジタルなどを利用することによって、携帯電話の使用時間が長くなってきた。ますますこの傾向は続いていくため、リチウムイオン電池のままでは対応が困難」とし、世界最小となる燃料電池を活用した充電器について紹介した。この試作機は、従来より4分の1のサイズながら2倍以上の持ちがある。将来的には充電器ではなく本体に組み込めるようにする方向で、さらに開発を進めていくという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060719-00000035-rbb-sci
06/07/19 [WIRELESS JAPAN 2006] 酸素と水で発電するFOMA用燃料電池が展示(RBBTODAY)
14日に携帯電話としては世界最小のPEFC型燃料電池の開発を発表したNTTドコモとアクアフェアリー。WIRELESS JAPAN 2006では、さっそくその試作品が展示され、スタッフに解説を求める来場者の姿が見られた。
アクアフェアリーのスタッフによると「従来のDMFCというメタノール型に比べると、発生するガスが純水素(不純物がないという意味)なので、発電セルの利用効率が非常に高い。小型でたくさんエネルギーが取り出せるというのが特徴。ACアダプターなみの短時間で充電ができ、しかもこの小型のもの3回くらいでフル充電ができる」とのこと。
発電セルの開発がスタートしたのは約4年前。水素活性剤の研究は約2年前にはじまったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060719-00000043-rbb-sci
06/07/20 ワイヤレスジャパン 携帯電話の新時代実感 都内で始まる(フジサンケイ ビジネスアイ)
移動体通信分野の総合展示会「ワイヤレスジャパン2006」(リックテレコム主催)が東京・有明の東京ビッグサイトで19日に始まった。
ドコモは、先週末発表し話題を呼んだ水素で発電する携帯電話の超小型燃料電池を展示し、実際に発電して扇風機を回すデモを実施。同日講演したKDDIの小野寺正社長が、同電池を見て「携帯電話すべてで使えるようにしないかとドコモに提案した」と冗談で語ったというように、その新奇性に来場者の注目が集まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060720-00000016-fsi-ind
06/07/20 六ケ所村の核燃再処理工場:トラブル受け、原燃に相次ぐ批判−−臨時県議会 /青森(毎日新聞)
使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の相次ぐトラブルを受けて開かれている臨時県議会は19日、全員協議会を開催し、事業者の日本原燃や国などの関係者から事情を聴いた。
県議側からは、これまで原発推進の立場だった自民会派からも厳しい意見が相次いだ。また、6月に作業員の内部被ばくが疑われるトラブルが発生した際、「農家に土が付くように(放射性物質の付着を)皆無にはできない」と述べた石川迪夫・日本原子力技術協会理事長は発言の真意について「農家が作る食料のように、生きるために必要なエネルギーを生み出しているので、原子力関連施設の職員は誇りを持てという意味」と苦しい釈明を行った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060720-00000110-mailo-l02
06/07/21 岡崎製作所、神戸・明石に新工場−MIケーブルなど増産(日刊工業新聞)
【神戸】岡崎製作所(神戸市中央区、岡崎一雄社長、078・251・5141)は、温度センサーおよび同センサーに使うMIケーブル(無機絶縁ケーブル)の生産能力をそれぞれ大幅に増強した。MIケーブルは台湾の生産拠点でラインを倍増し、国内では神戸市に新工場を建設した。また温度センサーの増産に向けて兵庫県に新工場を建設した。燃料電池向け温度センサーなどの新規需要に対応するとともにMIケーブルの安定供給、納期短縮などを図る。一連の投資額は土地代を除いて約12億円。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000020-nkn-ind
06//07/21 路線バス:愛知万博の燃料電池バスが復活 知多半田駅〜中部国際空港間 /愛知(毎日新聞)
愛知万博で会場間輸送に使われた燃料電池バスが、22日から知多半田駅(半田市)―中部国際空港(常滑市)間で、路線バスとして毎日1往復運行される。国土交通省の「燃料電池自動車実用化プロジェクト」の一環で、開発したトヨタ自動車と日野自動車が、知多乗合(平松喜久雄社長、本社・半田市)にバスを貸与。同社が公道走行試験も兼ねて運行し、データを集める。62人乗りで、最高速度は80キロ。空港島内に21日、水素ステーションが開所するため、今回は同路線のほか、空港島内の貨物地区循環線も、定期路線として運行する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000092-mailo-l23
06/07/21 立命館大が「燃料電池センター」 くさつキャンパスに開設(京都新聞)
立命館大はこのほど、次世代エネルギーとして期待される燃料電池を研究する「燃料電池センター」を、滋賀県草津市のびわこ・くさつキャンパスに開設した。関西の大学では最大規模の施設で、燃料電池の劣化のメカニズムを解明し、実用化に向けた研究を進める。
センターは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託を受け、企業や三重大などと進めている共同プロジェクトの一環。平屋建て480平方メートルの研究棟を建てて開設した。
センターは、自動車用の燃料電池を対象に、電池内の電極触媒が劣化していくメカニズムの解明に取り組み、燃料電池の劣化防止対策を提示することにしている。電池の基本構造となる「セル」の発電評価や触媒粒子の分析などのために、関西の他の大学にはない機器類も備えたという。
立命館大は「研究の成果を燃料電池の実用化や普及に役立てたい」(理工リサーチオフィス)としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000044-kyt-l25
06/07/23 [ゲーム]韓国MMORPGの行き詰まりは日本の未来を示すのか SIG-OG第9回・魏晶玄氏講演(RBB TODAY)
7月21日に開催されたBBA主催SIG-OG第9回「みえてきたオンラインゲームの未来像」講演の第2部では、韓国ゲーム研究の第一人者として著名な魏晶玄氏から「日本のオンラインゲームの進化・発展の方向性は正しいか」と題した講演が行われた。魏氏は講演に先立ち、韓国の最新ゲーム業界トピックとして「オンラインカジノの摘発」「FIFAオンラインの人気」「MMORPGの苦戦」という3つのニュースを紹介した。
魏氏はWEB2.0的な特徴はゲーム業界では新しいものではなく、韓国ゲーム開発者の間でも「オンラインゲームの中にはWEB2.0的な特質が見られるが、WEB2.0という言葉が普及してしまった結果、逆に自分たちのゲームをいかにWEB2.0にあわせるかに苦労している」という談話を紹介した。他の産業においても「品質で劣っていた製品が、WEB2.0的な特質を備え、市場のトップシェアを握った例」が多くあると指摘。具体的にはPC-9801シリーズとIBM-PC、中韓でのコンソールゲームとオンラインゲーム、さらにはガソリン自動車と燃料電池車にも同じ特徴が見られること。その上で成功した製品に共通してみられるのが「インターフェースの標準化・共通化」「製品・サービス構造のモジュール化」「サードパーティの活性化」にあると指摘した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060723-00000001-rbb-sci
■海外ニュース(7月ー2)
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前号は(7月ー1)でした。
<輸送>
●水素自動車を受け取るペン・ステート(2006/06/06)
ペン・ステート大学(Penn State University)はまもなく、水素ステーションでの燃料供給を複数機種の自動車に行う。夏の終わりまでにペン・ステートは、水素と天然ガスの混合燃料で動かすバスと大学管理のバンを純水素で動かす燃料電池車と併せて持つ。居住者はルート85のバスに乗ることができ、識別のマークが全車両につけられたバンと自動車を見ることができる。
http://www.psu.edu/ur/2006/hydrogendemo.html
<定置用電源>
●アンサルド・フュエルセルがミラノで活動を始める (2006/05/24)
アンサルド・フュエルセル社(Ansaldo Fuel Cell)は、イタリアのミラノで操業を始めたばかりの最新の3つの試作プラントで先進的な特許を取った溶融炭酸塩形燃料電池スタックを使っている。水素発電プラントは、燃料を簡単に切り替えることができる先進的な設計のために、エタノール、ディーゼル、天然ガス、そして純水素を含んだ燃料をベースとしたさまざまな種類の水素と一酸化炭素を使うことが可能である。
http://finmeccanicainc.typepad.com/finmeccanica_inc_news/2006/05/ansaldo_fuel_ce.html
●バラードは次世代型燃料電池の最初の試作機を配送する(2006/06/07)
バラード社(Ballard)は、家庭用コージェネレーション市場のために、荏原バラード社(バラード社と荏原製作所の日本におけるジョイントベンチャー)へ次世代型燃料電池「Mark 1030 V3」の最初の試作機を配送した。試作機は、1kWの家庭用コージェネシステムに統合され、試験される。「Mark 1030 V3」燃料電池は、2008年の日本政府の目標である4万時間の操作に照準を合わせて設計されていて、家庭での10年の寿命に相当し、極めて小さい重量と容積を特徴としている。
http://www.ballard.com/be_informed/about_ballard/news/2006/06/07/V3%20Release
<ポータブル/バックアップ電源>
●ニア・パワーシステムズはノベラスと協定を延長し、ダンフォスと協定を結ぶ(2006/05/31)
ニア・パワーシステムズ社(Neah Power Systems, Inc.)は、燃料電池電極として使うために触媒製品と多孔質シリコン構造の導電フィルムに関わる技術開発でノベラス・システムズ社との協力協定を更新し、延長した。ニア社はまた、携帯用燃料電池のために、流体制御と使い捨ての流体カートリッジ技術の分野のサービスに関連したデンマークのダンフォス・グループ(Danfoss Group)と協定を結んだ。この協定の一部で、ニア社とダンフォス社は、ニア社のシリコンベースの燃料電池技術に使うミクロレベルの流体行動に関してダンフォス社が開発した技術コンセプトを共同して使用する。
http://www.neahpower.com/pressreleases/38/neah-power-and-novellus-systems-renew-collaboration-agreement
<燃料/改質器/貯蔵>
●最大の公共交通機関で働くシェル・ハイドロジェン(2006/06/29)
Connexxion Holding N.V.、MAN Truck & Bus Company N.V.とパートナーシップを結んでいるシェル・ハイドロジェン社(Shell Hydrogen B.V.)は、オランダのロッテルダムで世界最大の水素燃料の公共輸送機関を設立するために働いている。このプロジェクトの目的は、10年以内に一つの地域で最も大きい水素バスの操業を行うことである。覚書では、シェル・ハイドロジェン社とそのパートナーは、2007年に予定されている投資判断の前に、プロジェクトの徹底的な経済と技術の検証と追加的な投資家を捜すことで一致した。バスメーカーのMAN Nutzfahrzeugeと子会社のNEOMAN Busが製造する20台以上の水素内燃エンジンバスの計画に基づいて、ドイツの公共交通機関の一つであるConnexxionが操業する。バスは、オランダで最初のシェル社の水素とガソリンの混合サービスステーションで燃料を供給される。ステーションは2009年に建設され、バスへの操業を行うことが予定されている。
http://www.shell.com/home/Framework?siteId=media-en&FC2=/media-en/html/iwgen/news_and_library/press_releases/2006/zzz_lhn.html&FC3=/media-en/html/iwgen/news_and_library/press_releases/2006/hydrogen_mediarelease_29062006.html
●水素製造のためにBOCから注文を受けるハイドロジェニックス (2006/06/19)
ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、ニュージーランド北島のワイウク(Waiuku)のBOC社の工場で使う水素製造プラント「HySTATェ-A」のためにBOC社から注文を受けた。遅くとも2006年に配送される予定の注文は、約110万ドルの額である。これは、最近BOC社と結ばれた
世界供給協定のもとで受けた最初の注文である。このプラントで製造される水素の一部は、焼きなましまたは処理の強化の間必要とされる水素を近隣の製鉄所に提供される。残った水素は圧縮して、エリア内の他のBOC社の顧客にチューブトレーラーで配送される。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=201083
<報告書/市場調査>
●燃料電池ーー世界戦略のビジネス報告
リサーチ・アンド・マーケット社(Research and Markets)は、「燃料電池ーー世界戦略のビジネス報告」を発表した。これは、燃料電池の世界市場を分析し、米国、カナダ、日本、ヨーロッパ、そしてそれ以外の国の各々の分析を提供している。年次予測は、2000年から2010年までの期間、それぞれの地域に提供されている。報告は161の企業を網羅している。
http://www.researchandmarkets.com/reports/c/3e11d1/6ffe/
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■燃料電池ワールド
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□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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