燃料電池ワールド (2006/04/30 17:47)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.232 2006/04/30発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

※5月7日は恒例によりお休みします。次号は14日号です。
■燃料電池関連イベント
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☆日本水素エネルギー産業会議(JHIF)第3回会議
―日米の水素エネルギー開発の展望―
○日 時 5月12日(水)13:30〜17:30
○会 場 東京大学武田先端知ビル5階武田ホール
○内 容
・開会あいさつ
 笠木 伸英氏(東京大学21世紀COE 拠点リーダー)
・基調講演1
 平田 賢会長(芝浦工業大学学長)
 「地球温暖化抑止を目指して」
・基調講演2
 堤 敦司氏(東京大学大学院工学系研究科助教授)
 「水素エネルギー社会の構築に向けて
 −エネルギーキャリアとしての水素の本質的役割−」
・特別講演
 ジェフリー・A・ミラー氏(米国エネルギー省日本代表)

 「米国大統領の一般教書演説にみる米国の水素政策と戦略」(仮題)
・第3回ブレーンストーミング会議

 角田二郎氏(株式会社NTTファシリティーズ研究開発本部パワーシステム部門主任研究員) 他
 「愛・地球博 新エネルギー実証試験 その後」
・閉会あいさつ

 浅野 浩志氏(東京大学ホロニック・エネルギーシステム学講座)
○参加費 会員団体  3名まで無料
     非会員団体 一人3万円(税込み)(当日現金払い)
○主 催 日本水素エネルギー産業会議事務局
○共催:東京大学21世紀COE「機械システム・イノベーション」、
    ホロニック・エネルギーシステム学寄附講座
○申込締切 5月8日(月)
○申し込み方法 FAX(03-5408-0058)またはe-mail(tajima@ueri.co.jp)で

 申込みの際に、件名を「5月12日 JHIF第3回会議 参加希望」として、
 ・貴団体名(フリガナ)
 ・部署・役職、参加者貴名(フリガナ)
 ・電話、ファックス、電子メールアドレス
 ・会員/非会員の別 を記入してください。
○問い合わせ 日本水素エネルギー産業会議事務局
 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-3-20 仙石山アネックス4F
        ユニバーサルエネルギー研究所内
TEL:03-5408-1118(代) FAX:03-5408-0058
http://www.ueri.co.jp/jhif/Conference3_flier060512.pdf

■投稿
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<<日本水素産業会議 (5月12日開催)の概要>>
**** 日米の水素エネルギー開発の展望 ****

 日本水素エネルギー産業会議(平田賢会長)は次回第三回の会議を5月12日13:30-17:30 東京大学 武田ホール(300名収容)にて開催いたします。

 水素社会を目指した取り組み・考え方につき東京大学21世紀COE「機械システムイノベーション」 および東京大学ホロニック・エネルギーシステム学講座との共催にて実施いたします。また本会議は社団法人日本機械学会の協賛を受けて実施いたします。

 水素社会構築の観点、また需要側に立った機械システム研究開発の観点から第一線で研究されておられる先生方を交えた討論も含め、今後の見通しを占う重要な視点として米国の水素戦略の方向性や国内の研究開発の現状を講演いただきます。

●基調講演(平田賢芝浦工大学長、堤敦司東京大学助教授)

 当会会長 平田賢先生(芝浦工業大学学長)による、「地球温暖化防止を目指して」と題する基調講演に引き続き、東京大学内での取り組みなど「水素エネルギー社会の構築に向けて---エネルギーキャリアとしての水素の本質的役割----」と題して堤敦司氏による講演が行われます。

●特別講演(米国政府エネルギー政策担当 ジェフリー・A・ミラーDOE日本代表)

 また 水素・エタノール戦略をはじめ急速に注目を浴びつつある新たな米国のエネルギー政策につき長年米国のエネルギー政策に関わってこられた米国エネルギー省日本代表ジェフ リー・A・ミラー氏より「米国大統領の一般教書演説にみる米国の水素政策と戦略」と題する講演をいただき、公の資料として公開されていない部分も含めプロセスや政府部内での議論につきご報告いただく予定にしております。

●愛・地球博および中部臨空都市におけるNEDO実証研究

 国内に目を転じますと最大の実証事業は「愛・地球博」でのNEDOの実証事業と言うことになりますが 今回は「愛・地球博」での研究成果を含め、ただいま進行中の中部臨空都市での取り組みにつき各御担当企業様よりご報告いただく予定にしております。
・NEDO より「実証事業の概要および愛知プロジェクトの概要」
・中部電力 より「メタン発酵および燃料電池(MCFC)について」
・NTTファシリティーズ より「エネルギー制御について」
と言う内容になっています。

(内容は変更になることもあります。)

※開催要項および参加申し込みは「燃料電池関連イベント」にあります。

■WEB LINK NEWS
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06/04/24 マクセル、水/アルミ利用の10W級燃料電池(impress Watch)

 日立マクセル株式会社は24日、水とアルミニウムによる水素発生を利用した、10W級の「固体高分子形燃料電池(PEFC)」を開発したと発表した。室温で大量の水素の発生が可能で、従来の「直接メタノール型燃料電池(DMFC)」の5倍の出力を達成したとする燃料電池。筐体内に水とアルミニウムのカートリッジを備え、マイクロポンプで水を供給することで反応を起こす。

 新型のPEFCでは、新開発のアルミニウム微粒子化プロセス技術で水素の発生効率を向上させ、理論限界の95%程度にあたる水素発生(アルミニウム1gから水素1.3L)を実現。さらに、同社が磁気テープで培った分散塗布技術で膜-電極接合体(MEA)を最適化することで、280mW/平方cmの出力密度を実現したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060424-00000026-imp-sci

06/04/25 「株式」 マクセル(6810)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)

 3営業日ぶり反発も5日線が上値抵抗線に。水とアルミニウム使う水素燃料電池を開発したと報じられている。離島や基地局などの非常用電源として年度内にもサンプル出荷すると。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060425-00000025-fis-biz

06/04/25 ハノーバー見本市で最先端燃料電池展示=米プロトネックス〔BW〕(時事通信)

 【Business Wire】携帯・遠隔地用アプリケーションの小型軽量・高性能燃料電池システム開発・製造大手、米プロトネックス・テクノロジーは、独ハノーバーで開催される「ハノーバー国際見本市」(4月24―28日)で、同社の軍事・商業用アプリケーション向け最先端燃料電池システム3種類を展示すると発表した。30ワットP2システム、200ワットのハイブリッド型補助動力装置(APU)、20ワットのウェアラブル(衣服などに装着可能)電源装置が公開される。200ワット・ハイブリッド型は、主に船舶、レジャー用自動車(RV)やモバイル、緊急用として、モーションコントロール・システム大手の米パーカー・ハネフィンとの戦略提携で開発された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060425-00000073-jij-biz

06/04/26 エネ研、長期エネルギー展望 原子力依存11→20%に(産経新聞)

 日本エネルギー経済研究所は二十五日、平成四十二年までのわが国の長期エネルギー需給展望をまとめた。原油価格が歴史的な高値となる中で、一次エネルギーに占める石油依存度は十六年の47%から37%に低下すると予測。これに代わって、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない原子力は11%から20%に、燃焼時のCO2排出量が石油よりも少ない天然ガスも14%から18%にそれぞれ上昇するとし、エネルギーの低炭素化が進むとしている。

 CO2排出量も十六年をピークに減少し、四十二年には十六年比で14%減少するとした。四十二年の水準は二年の排出量も下回るが、二十二年時点では二年に比べて8・5%増えるとみている。京都議定書で日本はCO2など温室効果ガスを基準の二年に比べ、二十−二十四年で6%の削減が義務付けられているが、エネ研では「あらゆる手段を講じても京都議定書の達成は難しい」(森田裕二研究理事)と指摘している。

 一方、高騰が続く原油の輸入価格については現状の一バレル=六〇ドル強から平成二十二年には四五ドルまで低下した後、アジアを中心とする需要増で再び上昇基調をたどり、四十二年に一〇〇ドルに達する事態も想定されるとの予測を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060426-00000014-san-bus_all

06/04/27 クリーンエネルギーシステム:県や山梨大、燃料電池開発へ連携 /山梨(毎日新聞)
 ◇文科省、促進事業に採択

 文部科学省は26日、県が提案した「クリーンエネルギーシステムの構築」を目指す産学官連携事業を採択した。発電効率の高い新技術である燃料電池を中心に据えた事業の採択は全国で初めて。採択を受けて県は、6月から山梨大と地域企業や研究機関などで、燃料電池関連の技術開発を行う。今後3年間の事業費の3分の2に当たる約3億円の委託金を国から受け、システム構築を進める。

 採択を受け、同大と県の研究機関は関連技術を持つ地元の電子部品企業など13団体と共同研究を始める。触媒を使用した小型の水素製造装置など、実現する可能性の高い技術を開発し、試作品を製造しテストするほか、高温水蒸気や細菌を使った水素の製造方法の開発など、数十年先を見すえた基礎研究も行う。

 会見した山本栄彦知事は「次世代を担うエネルギー源を山梨から発信するという夢が現実となることを期待する」と話した。また、同大の貫井英明学長は「大学が育てた知的資源を生かし、地域と協力して地域産業を振興したい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060427-00000065-mailo-l19

06/04/28 荏原バラード?夏に家庭用固体高分子形FC試作機の試験運転(日刊工業新聞)

 荏原バラード(東京都大田区、大矢正克社長、03・5735・3191)は、家庭用固体高分子形燃料電池(PEFC)の耐久性能でほぼ4万時間をクリアする天然ガス改質型と灯油改質型で普及を目指した最初の実用機の基本試作機を今夏に完成、試験運転に入る。国が07年度を最終年度に進める大規模実証で、06年度までに同社は2種の燃料改質で計270台の製作に入っている。並行して進めるコストダウンと耐久性向上の実証により、耐久性で8−10年の実用化となる4万時間を実現する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060428-00000018-nkn-ind

06/04/28 県メカトロ・ロボット研:集まれ!関連企業 先端技術の集積へ−−県が設立 /三重(毎日新聞)

 ロボットの研究開発と関連企業の県内集積を目指し、県は27日、三重大学や関連企業と共に「県メカトロ・ロボット研究会」(会長=加藤征三・三重大学工学部長)を設立した。全国に先駆けて先端技術に取り組み、将来の県内産業振興に結びつける考えだ。

 県庁で行われた設立式で、野呂昭彦知事は「県内では既に燃料電池分野で企業集積の取り組みを進めているが、今回の新たな取り組みを手掛かりに、さらに大きな成果を上げたい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060428-00000004-mailo-l24

06/04/29 太陽光発電世界一はドイツ 日本は2位転落、政策に差(共同通信)

 長く世界一を誇ってきた日本の太陽光発電の容量が昨年、ドイツに抜かれ、2位に転落したとみられることが民間のシンクタンク、環境エネルギー政策研究所(飯田哲也代表)の調査で29日、分かった。

 飯田代表は「ドイツが2004年の法改正で、電力会社などが太陽光発電の電力を買い取る際の価格を引き上げるなどの支援政策を導入した結果だ」と分析。「新エネルギー導入を支援する政策が不十分な日本との差は、今後も大きくなるだろう」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060429-00000105-kyodo-soci

■海外ニュース(4月ー2)
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<輸送>
●ベルギーへ燃料電池バスを配送するUTCとバンホール(2006/03/14)

 UTCパワー社(UTC Power)は、ベルギーで最大のバス公共交通機関であるDeLijn へ、製造メーカーであるバンホール社(Van Hool)とともに燃料電池バスを配送する。このバスは、ヨーロッパの他の場所の交通機関にリースされる以前の6カ月間、ベルギーで使われる。
http://www.utcpower.com/fs/com/bin/fs_com_Page/0,5433,03632,00.html

<定置用電源>
●プラグパワーはホンダ、LOGANEnergyとパシフィック・テレポイントと新しい契約を結ぶ(2006/03/09,16)

 プラグパワー社(Plug Power Inc. )は、日本の本田技術研究所(Honda R&D)と、両社の協力的な取り組みを拡大し継続するために2つの新しい契約を結んだ。新契約のひとつは、家庭や企業に電気と熱を供給し、更に燃料電池自動車のための水素燃料を提供する燃料電池システムであるホーム・エネルギー・ステーション(HES)の共同開発の第4フェーズである。二つ目の新契約は、将来のホーム・エネルギー・ステーションのための技術開発に焦点が当てられているだけでなく、プラグパワー社の他の製品にも役立つと期待されている。プラグパワー社はまた、同社のGenCoreィ製品郡を米国と韓国の顧客にそれぞれ流通させるために、LOGANEnergy グループ、パシフィック・テレポイント社(Pacific Telepoint Inc.)と契約を結んだ。
http://www.plugpower.com/news/press.cfm?vid=788532&liak=35333587

<ポータブル/バックアップ電源>
●ジャドーは軍用バッテリーと取り替えるために燃料電池システムを配送する(2006/03/03)

 ジャドー・パワーシステムズ社(Jadoo Power Systems)は、米軍の特殊作戦軍師団(Special Operations Command (SOCOM) division)へIFS24軍用品を配送した。IFS24燃料電池システムは、既存のバッテリーと取り替えられ、現在のバッテリーシステム重量の30%のパッケージで要求される動作を提供する。
http://www.jadoopower.com/pdfs/PR_jadoo_SOCOM2.pdf

<燃料/改質器/貯蔵>
●ペンドルトン基地の燃料ステーションで協力するゼットテックと海軍(2006/02/27)

 ゼットテック社(Ztek Corporation)は、カリフォルニア州ペンドルトン海兵隊基地の水素燃料ステーションプロジェクトで協同するために、米国海軍省(Departmentof Navy ;DoN)と協定を結んだ。ゼットテック社は、その区域での軍と民間の水素自動車の軍事的要求を十分に満たすことができる高効率水蒸気改質器(HighPerformance Steam Reformer ;HPSR)を提供する。プロジェクトの資金は、「水素ハイウェイ」イニシアチブに対するカリフォルニア州の間接的参加でゼットテック社と米国海軍省によって共同で提供される。
http://www.ztekcorp.com/press_releases/PressRelease0227.htm

<報告書/市場調査>
●燃料電池技術と市場の潜在能力2006

 リサーチアンドマーケッツ社(Research and Markets )は、世界の燃料電池産業は2013年には186億ドル以上に成長すると予測している「燃料電池技術と市場の潜在能力2006」をリリースした。
http://www.researchandmarkets.com/reports/c/60a02a/0336/

●水素経済に向かって

 リサーチレポート・インターナショナル社(Research Reports International)は、報告者「水素経済に向かって」の第2版を発行した。それは、主要なエネルギーキャリアとして水素を使うという動向の150頁の簡潔な研究である。
http://www.researchreportsintl.com/products/product.cfm?report_ID=62

<その他>
●オハイオは第3先端燃料電池プログラムに600万ドルを与える(2006/03/07)

 オハイオ州知事ボブ・タフトは、第3先端燃料電池プロジェクト(Third FrontierFuel Cell Program ;TFFCP)の燃料電池技術の商業化と適応を援助するために、600万ドル以上の資金をオハイオ州の7つの企業と協力研究所に与えると発表した。受取人は、ハイドロゲン社(HydroGen Corporation)、SOFCo-EFS Holdings、ネクステック・マテリアル社(NexTech Materials)、オンパワー社(OnPower, Inc.)、PemeryCorporation、Catacel Corporationとエジソン・マテリアル・テクノロジーセンター(Edison Materials Technology Center)である。
http://www.odod.state.oh.us/newsroom/releases/1424.asp

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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