燃料電池ワールド (2006/03/15 13:32)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.227 2006/03/15発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆愛知県新エネルギーフォーラム
―燃料電池が創る水素エネルギー社会の展望―
◇日時 3月17日(金)13:30−16:40
◇開催場所 産業技術記念館・大ホール(名古屋市西区)
◇主催 愛知県、中部経済産業局、(独)NEDO技術開発機構
◇後援 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)、(財)科学技術交流財団、日本水素エネルギー産業会議
◇入場 無料
◇プログラム(予定)
・基調講演 柏木孝夫氏(東京農工大学大学院教授)
「新エネルギービジネスの新たな展望」
・パネルディスカッション
「水素エネルギー・燃料電池の新しい展開」
コーディネーター 架谷昌信氏(愛知工業大学教授、名古屋大学名誉教授)パネリスト 金田武司氏(ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役)
      高須芳雄氏(信州大学教授)
      藤堂安人氏(日経BP社 執行役員)
      堀美知郎(大同工業大学教授)
◇申し込み方法(3月14日締め切り)
「3月17日・新エネフォーラム」のタイトルで、団体名、所属、電話番号、氏名(役職)をご記入の上、下記アドレスまでお申し込み下さい。
E-mail:sangyo@pref.aichi.lg.jp(愛知県産業労働部産業技術課)
◇問い合わせ先
愛知県産業労働部産業技術課 次世代エネルギー・指導グループ(早川・一色・梶田)TEL 052−954−6351(ダイヤルイン)

☆ 月刊誌『現代化学』4月号 (3月18日発売、800円)
『グルコース-空気生物燃料電池』谷口功(熊本大学工学部物質生命化学科教授)

 グルコースは安全で豊富な燃料源として注目されています。「グルコース-空気生物燃料電池」は、バイオマスの有効利用としての環境エネルギー問題から、生体反応としての医療応用に至るまで,幅広い展開が期待されています。その原理と最新の研究動向について平易に解説し、グルコース-空気生物燃料電池の可能性を探ります。
■ お問い合わせ・ご注文 ■
(株)東京化学同人営業部(TEL:03-3946-5311)まで。
メールでのご注文は、info@tkd-pbl.com

■PEM−DREAMニュース
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☆「平成17年度JHFCセミナー」報告(上)

 平成14年度から始まった「水素・燃料電池実証プロジェクト」(JHFC)は4年間の期間を終えて、3月6日、東京ビッグサイト国際会議場で総括報告を行った。活動報告、パネルディスカッション、基調講演、特別講演、ポスターセッションなど、総計350頁を超える内容の詳細は近くJHFCのホームページに掲載されるので、それをご覧いただいた方が間違いがないし、全体像と活動の幅の広さも実感できることと思う。

 特に数値に関してはそのバックボーンを含めた理解が必要だと、一人歩きしてしまうことの危うさに注意を喚起していた。今回の報告では、さまざまな原料から水素を製造して燃料電池自動車に供給した各ステーション毎のエネルギー効率や製品水素の分析結果(不純物の状況)、燃料電池自動車のWell to Wheel計算結果(効率とCO2排出量)、それらを算出した考え方などが詳しく報告されている。私は文章で正確に伝えるには不安がある。この報告ではいつものとおり、主観的に関心を引いたことについてレポートしたい。

 私が燃料電池の世界に魅せられたのは、理念的概念的なことからだった。後追いで現実の動きについての情報を収集し、理論的なことも勉強しながら少しずつ理解を深めようとしている。同時にほとんど知られていない燃料電池を知ってもらい、共有できる価値観を見つけていく活動を社会に対して始めた。その場がPEM−DREAMである。日常生活のリアリティという点では燃料電池はまだ何も商品がなかったので、話は空中戦になり勝ちだ。そうした状況を変えつつあるのが家庭用燃料電池実証事業であり、このJHFCプロジェクトだと思う。

 家庭用燃料電池の分野では昨年から、一歩進んで大規模実証事業となり、一般家庭の生活の場に燃料電池が入ってきて実生活での有用性が検証され始めた。来年度は約700台が追加され、合計で1180台になる。自動車の分野ではそうした状況にはまだ程遠くて、JHFCでは21台の乗用車と11台のバス、12基の水素供給設備が使われて実験が行われた。燃料電池自動車の延べ走行距離は46万5000km、水素供給量は2万3000kgである。この実証事業には国から合計83億円の補助金が出されている。

 ここからさまざまなデータが取得され、一定の評価がなされた。実証試験推進委員会委員長・神本武征氏のJHFC活動報告のまとめでは、次のように述べられている。
・FCV(乗用車)については、10・15モード走行時燃費測定、ならびに公道走行時燃費のガソリン車やハイブリッド車との比較を行った。その結果、FCVの燃費性能の高さが示された。
・水素ステーションについては、稼働した12ステーションについて、水素製造効率を明らかにした。
・総合効率については、実証データに基づくWell to Wheel効率、ならびにCO2排出量を算出した。

 総合効率検討特別委員会委員長・石谷久氏の総合効率検討結果のまとめも紹介しておきたい。「Well to Whell」計算結果まとめとして報告された部分である。
・燃料電池車は、現行車に対し大きな効率改善のポテンシャルを有し、ガソリンHV、ディーゼルHVより必要エネルギ、CO2排出量ともに優る。
・燃料電池車では、副生ガスの活用が必要エネルギ,CO2排出量とも他のエネルギパスに比べ優っている。
・ディーゼルHVの必要エネルギ,CO2排出量は、ガソリンHVより少ない。
・ディーゼルHVの必要エネルギはFCVとほぼ同等で少ないが、FCVの競合技術となるには、排出ガスの環境負荷が十分低くなり、PMや排気規制値をクリアする必要がある。
・BEV(Battery EV)は、必要エネルギ、CO2排出量ともFCVより若干低いレベルにあるが、一充電当たりの航続距離など車としての総合的な評価が必要である。

 JHFCは今後、4年間の実証で得たデータを基に、総合効率に関する海外関係機関とのワークショップを開催して意見交換をするとともに、取り組み結果を体系的に報告書にまとめ上げ、英文も含め、ウェブ等で結果を公表するとしている。これまで世界の自動車メーカーは横一線で次世代の車として燃料電池自動車の開発に取り組んできたかに見えたが、GMに象徴されるように海外メーカーの苦境が現実となり、トーンダウンが予想される。そうした時期にJHFCの質の高いレポートが検討材料に提供され、複雑な要因を抱えて進む未来の自動車選択の判断に大きなインパクトが与えられることを期待している。

■WEB LINK NEWS
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06/03/08 DJ-フュエルセル・エナジー、11-1月期赤字縮小も株価は8%安(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)7日の米ナスダック市場で、燃料電池開発を手掛ける米フュエルセル・エナジー(Nasdaq:FCEL)が値下がりした。11−1月期(2006年10月期の第1四半期)決算は、赤字が縮小したものの、アナリストによると利益確定の売りに押された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060308-00000021-dwj-biz

06/03/09 燃料電池車のエネ節約、ガソリン車比で40%―自動車研が発表(日刊工業新聞)

 日本自動車研究所は燃料電池(FC)車の総合効率を発表した。水素供給スタンドから走行までの「ウエル・ツー・ホイール」で計算した結果、1キロメートル走行にかかる1次エネルギー量でガソリン車より40%のエネルギー節約を実現。二酸化炭素(CO2)総排出量で60%程度削減した。現有するトップレベルのFC車、水素スタンドを使って総合効率を出したのは世界初。

 FC車(重量1700キログラム)は燃費がガソリン1リットル当たり換算で23・8キロメートル走行。同重量比で比べたガソリンハイブリッド車の21キロメートルよりも燃費効率が上回った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060309-00000022-nkn-ind

06/03/10 ノートPCを14時間駆動する燃料電池--UltraCell、プロトタイプを公開(CNET Japan)

 サンフランシスコ発--新興企業の UltraCell が、ノートPCを14時間駆動できる重さ2.2ポンド(約1kg)の燃料電池のプロトタイプをIntel Developer Forum(IDF)で公開した。

 UltraCellのマーケティング担当バイスプレジデントWilliam Hill氏は米国時間3月8日、IDFでインタビューに答え、同電池の販売開始は2007年を予定し、価格は500ドル未満になることを明らかにした。同社は、カリフォルニア州リバーモアに本拠を置く社員50人の企業である。

 Hill氏によると、UltraCellのシステムはメタノールが燃料となっており、改質技術を組み込むことで、メタノールを燃料電池本体で利用可能な水素に変換しているという。しかし、燃料が足りなくなったらメタノールを数リットル購入し、燃料電池を満タンにするといった流れにはならない。 UltraCellでは代わりに燃料カートリッジを販売するとHill氏は述べる。このカートリッジは4ドル未満で販売され、リサイクルも可能だ。

 Intelは、ノートPCなど各種携帯端末の電源問題に取り組んでいるが、燃料電池には慎重な構えを見せている。 Mobile PC Extended Battery Life Working Group(EBLWG)に参加するIntel代表のKamal Shah氏によると、同社と、EBLWGに参加する同社のパートナー各社の予想では、ノートPCに燃料電池が採用されることは当面はないという。同氏は、主流のノートPCで燃料電池が現実のものとなるには、流通や規制当局の問題など、さまざまな課題をクリアする必要があると述べる。また、これらの課題が5年以内にクリアされることはない、というのがIntelの予想だという。

 ただし、Hill氏によると、唯一クリアになっている規制があり、それは航空機内での同カートリッジの利用だという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060310-00000005-cnet-sci

06/03/10 クリーンエネルギー市場、2015年には1672億ドル規模に(CNET Japan)

 新たに発表された報告書によると、クリーンエネルギー市場は、地球温暖化や石油価格の高騰などにより、2015年までに4倍以上に成長するという。

 調査コンサルティング会社のCleanEdgeが出したこの報告書では、同市場は今後9年間で、現在の399億ドルから1672億ドルに成長することが予想されている。同報告書は、時流的な複数の要因により、化石燃料に依存しない太陽や風力などのエネルギーに対する関心が高まるであろうと主張している。

 燃料電池は現在もなお開発段階にあるが、12億ドルから152億ドルに成長するという。売上高の多くは、燃料電池を専門とする新興企業などに政府が提供する研究助成金という形で得られることになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060310-00000010-cnet-sci

06/03/12 原発は必要、でも「不安」66%…内閣府世論調査(読売新聞)

 内閣府は11日、「エネルギーに関する世論調査」の結果を発表した。

 原子力発電について、「推進していく」「現状を維持する」と回答した人が合わせて75・3%を占めた一方で、原発の安全性では「不安」「何となく不安」と回答した人が合わせて65・9%に上った。原発の必要性は国民の大勢が認めながら、根強い不安があることが浮き彫りになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060311-00000515-yom-bus_all

06/03/12 予算増やしたい!? 設問選択肢に「削減」なし 資源エネルギー庁世論調査(産経新聞)

 予算の拡充はあっても削減という選択肢はありません−。内閣府が十一日発表した「エネルギーに関する世論調査」で、設問の選択肢にエネルギー関連予算の「拡充」だけが盛り込まれ、「削減」は選択できないようになっていた。設問を作成した経済産業省・資源エネルギー庁には、調査結果を予算拡充へ導く思惑もあったようだ。

 予算拡充に触れられたのは、計二十二問のうち「エネルギー価格の高騰がさらに進んだ場合に国がどう対応すべきか」という設問。五つの選択肢のうち一つは「エネルギー関連予算を拡充し、先進的な取り組みの支援などを進める」という積極的なものだが、他は「今までと同じ施策でよい」などと消極的な内容ばかり。この結果、「予算を拡充」を選んだ回答は、45・9%(複数回答)でトップとなった。

 エネ庁は近年の原油価格高騰などを受け、エネルギー政策の広報を強化しており、設問はその基本方針に沿ったものといえる。ただ調査を準備していた昨年後半、経産省が所管する「電源開発促進対策」などエネルギー関連の二つの特別会計で多額の剰余金が問題視され、予算削減が議論されていた。巻き返しを図る官僚の思惑が垣間見える調査といえそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060312-00000004-san-pol

06/03/13 英イネオステクノロジーズ、FC事業拡充へ大阪・茨木に研究施設(日刊工業新聞)

 英イネオステクノロジーズの日本事務所(東京都品川区、03・5462・8682)は日本で燃料電池(FC)事業を拡充するため、大阪府茨木市に日本テクニカルセンターを開設した。固体高分子形(PE)FCの重要な要素技術である電極を構成するセパレーターの金属材料のコーティング技術を充実させる。

 FC電極でのセパレーターにはこれまで樹脂が使われているが、金属セパレーターによって100分の1にコストを低減できる。ただ金属セパレーターには腐食を防ぐ耐久性が求められる。このコーティング技術はセパレーターへ被膜する材料として直接メタノール方式(DMFC)を含むPEFCに対応。出力密度の向上や内部電気抵抗の低減にも効果を発揮する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060313-00000017-nkn-ind

06/03/13 台湾Antig Technology、ノートPC用燃料電池を展示(+D PCUPdate)
●ドライブベイに装着するタイプの燃料電池

 台湾AVC(Asia Vital Components)とAntig Technologyは、世界初の商用ノートPC向け燃料電池と携帯型の燃料電池電源システムの展示を行った。製品はAntigTechnologyが開発設計し、AVCが製造したもの。

 ノートPC向けの燃料電池は、ノートPC用のCD-ROMドライブと同等の形状をしており、ノートPCでは一般的なCD-ROMドライブ=ドライブベイに装着して利用する。サイズは140(幅)×115(奥行き)×20(高さ)ミリ、重量は約800グラムだ。出力は12ワット/14〜16ボルト。
●携帯タイプの燃料電池電源システムも展示

 ノートPCで燃料電池を使用する場合、現時点ではノートPCのメインバッテリーとの併用が必要とのこと。これは、燃料電池は出力電圧が常時一定という特徴があり、ノートPCの起動時など一時的に電力負荷が高まる場合、燃料電池だけでは電源供給不足になる場合があるからだという。また燃料電池はノートPCに電源を供給するほか、ノートPCの内蔵バッテリーを充電することも可能だ。

 製品の発売時期はODMメーカー向けが年内、コンシューマー向けとしては2007年を予定している。価格はまだ未定だが、競争力のあるものを目標としているとのことだ。

 一方、携帯型の燃料電池電源システムは外部電源として利用したり、機器への組み込み用途として開発されたもの。サイズは260(幅)×110(奥行き)×120(高さ)ミリで重量は約1.7キロ、出力は45ワット/5〜19ボルトで、一般的なノートPCを約8時間駆動させることができる。ODMメーカーから年内の発売を予定しているが、本体サイズは1/2から1/3程度まで小型化するよう、現在開発を進めているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060313-00000004-zdn_pc-sci

06/03/13 時速約100キロまで3.4秒、レースカー並みの市販車が登場(WIRED)

 スイス、ジュネーブ発――新しいエンジン設計技術によって、小型エンジンがかつてないほど進化している。この技術を採用すれば、価格はレースカーの数分の1にすぎない市販車が、レースカーに匹敵する性能を持つことが可能になるのだ。『ジュネーブ国際モーターショー』(3月2日〜12日:現地時間)でも、そうしたエンジンを搭載した新型車が披露されている。

 ただし、エンジン性能が今後もさらに向上して飛躍的に加速性を増し、たとえば2.0リッターエンジンの市販スポーツカーが停止状態から3.0秒未満で時速60マイルまで加速するようになるなどと期待してはいけないと、ロータス・エンジニアリング社のターナー氏は言う。代わりに、ガソリン燃費の向上や、二酸化炭素排出レベルの低下といった面での進化をターナー氏は予測している。

 さらに今後、水素やエタノールなど、ガソリンよりエネルギー効率の高い代替燃料が広く普及したとしても、そのために高性能車が遅くなる心配はない。実際には、新しい燃料技術の力を利用することができれば、むしろスピードは上がる可能性があるとターナー氏は言う。

 「われわれはみな、政治家たちが早く足並みを揃えてくれるのを待っている」とターナー氏は語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060313-00000001-wir-sci

06/03/14 下水汚泥から資源回収を 国交省が目標設定へ(共同通信)

 下水処理時に出る汚泥から炭素や水素、窒素などのエネルギーを取り出し、燃料や肥料として利用するため、国土交通省は14日、学識経験者らでつくる委員会を設立、初会合を開いた。

 6月をめどにまとめる中間報告で、汚泥からのエネルギー回収率の数値目標を設定。下水処理場を設置、運営する自治体に必要な施設の整備を進めてもらうため、新しい国庫補助制度を2007年度に創設する方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000053-kyodo-pol

06/03/15 愛称は京都御池創生館 京都御池中新校舎・施設の内覧会(京都新聞)

 保育所や高齢者施設などを併設する京都市立京都御池中の新校舎が、中京区の元柳池中跡地に完成し、14日、校舎と併設施設の内覧会が開かれた。

 中学校の教室は8・4メートル四方と、一般的な教室より縦横を0・4メートル長くしたほか、廊下にランチスペースを設けるなど、ゆとりのある教育空間にした。都市ガスを分解して電気と温水をつくる燃料電池システムを一部に導入し、生徒の環境学習にも役立てる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060315-00000006-kyt-l26

■海外ニュース(3月ー1)
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<輸送>
●PG&Eは3台のF−Cell受け取る (2006/02/15)

 パシフィックガス&エレクトリック社(Pacific Gas and Electric Company ;PG&E)は、3台の水素動力のダイムラークライスラー製燃料電池自動車F−Cellを受け取った。この車両は、ダイムラークライスラー社とPG&E社に次世代燃料電池自動車の改良を助ける実証経験と技術データを授ける。集められたデータはまた、米国エネルギー省の水素学習実証計画(Hydrogen Learning Demonstration Project)に寄与して、連邦のフリーダムカー計画(Freedom Car Program)を支援する。
http://www.pge.com/news/news_releases/q1_2006/060215.html

<ポータブル/バックアップ電源>
●ハイドロジェニックスは燃料電池バックアップ電源をベル・カナダへ納入(2006/02/16)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、オンタリオ州バーリントンのベル・カナダ社通信サイトに水素燃料電池バックアップ電源を成功裏に納入し、作動させた。エマーソン・ネットワークパワー社(Emerson Network Power)と共同開発したバックアップ電源は、ハイドロジェニックス社の8kW級燃料電池モジュール「HyPMィ XR」を使用する。トロントの水素村イニシアチブ(Toronto's HydrogenVillage initiative)の一部として2005年に発表されたこのプロジェクトは、カナダ政府の水素初期市場計画(Hydrogen Early Adopters' program ;h2EA)からの投資で可能になった。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=187832

<燃料/改質器/貯蔵>
●エア・プロダクツはリバーサイドに燃料ステーションを開設(2006/02/01)

 エア・プロダクツ社(Air Products)は、南岸部大気質管理局(South Coast AirQuality Management District ;AQMD)が実施している5都市の水素燃料代替エネルギー実証計画の一部として、カリフォルニア州リバーサイドに最新の水素燃料ステーションを開設した。ステーションは、クォンタム・テクノロジーズ社(QuantumTechnologies)によって水素が使えるように転換されたトヨタの電気ハイブリッド車プリウスに燃料を供給するために、エア・プロダクツ社の燃料に関する技術を使う。
http://www.airproducts.com/PressRoom/CompanyNews/Archived/2006/01Feb06.htm

<その他>
●DOEは効率的で再生可能なエネルギーのために120万ドルを要求(2006/02/06)

 2007年度の予算は米国エネルギー省のために、省エネ・再生エネルギー部(Office of Energy Efficiency and Renewable Energy ;EERE)の12億ドルを含む236億ドルを要求する。この資金の多くが先進エネルギー・イニシアチブ(Advanced Energy Initiative)に統合されており、水素燃料技術を含む新エネルギー選択の開発に焦点を当てた主要なプログラムを展開している。それは水素燃料技術(1億1400万ドル)と燃料電池技術(8200万ドル)を含んでいる。
http://www.energy.gov/news/3150.htm

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■燃料電池ワールド
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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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