燃料電池ワールド (2006/03/08 11:27)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.226 2006/03/08発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆愛知県新エネルギーフォーラム
―燃料電池が創る水素エネルギー社会の展望―
◇日時 3月17日(金)13:30−16:40
◇開催場所 産業技術記念館・大ホール(名古屋市西区)
◇主催 愛知県、中部経済産業局、(独)NEDO技術開発機構
◇後援 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)、(財)科学技術交流財団、日本水素エネルギー産業会議
◇入場 無料
◇プログラム(予定)
・基調講演 柏木孝夫氏(東京農工大学大学院教授)
「新エネルギービジネスの新たな展望」
・パネルディスカッション
「水素エネルギー・燃料電池の新しい展開」
コーディネーター 架谷昌信氏(愛知工業大学教授、名古屋大学名誉教授)パネリスト 金田武司氏(ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役)
      高須芳雄氏(信州大学教授)
      藤堂安人氏(日経BP社 執行役員)
      堀美知郎(大同工業大学教授)
◇申し込み方法(3月14日締め切り)
「3月17日・新エネフォーラム」のタイトルで、団体名、所属、電話番号、氏名(役職)をご記入の上、下記アドレスまでお申し込み下さい。
E-mail:sangyo@pref.aichi.lg.jp(愛知県産業労働部産業技術課)
◇問い合わせ先
愛知県産業労働部産業技術課 次世代エネルギー・指導グループ(早川・一色・梶田)TEL 052−954−6351(ダイヤルイン)

■PEM−DREAMニュース
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☆「体験!水素の力・燃料電池〜わが家に燃料電池が来る日〜Part2」報告

 2月18日、岡山駅西口から徒歩2分のところにある岡山国際交流センターに入ると2年前のことが思い出された。8階で「燃料電池を知る会 in OKAYAMA」(以下、知る会)による初めてのイベント『時代は進む、燃料電池〜わたしの家に燃料電池が来る日〜』が行われ、展示物の撤去作業中にエレベーターに乗らない大きさの木製のものを階段で降ろしていた際に、壁とこすったことがあった。その傷を補修することになったが、どの傷がその時のものか分からないほど、よく見るといろいろな傷が付いていた。後腐れのないように全部の傷を補修しようと2時間半かけて作業をした。ところが今回はドアのところに大きなへこみ傷が既に付いていた。このセンター管理者の利用者への対応は、滅多に見られないほど硬質だ。

 この2年間、知る会は地元の環境団体などと協力関係を強め、今回は他団体の展示も行った。何よりも大きかったのは、燃料電池に対する社会の変化だ。2年前は燃料電池のイベントといってもすんなり理解を得られないこともあったが、今回はとても協力的に話し合いが進んだという。後援団体として名を連ねているのは、岡山県/岡山市/岡山県教育委員会/岡山市教育委員会/岡山県商工会連合会/(財)岡山県環境保全事業団/岡山県地球温暖化防止活動推進センターであり、広がりを見せている。

 何しろやる気のある市民たちである。研究や開発など、仕事として燃料電池に関わっていない意味で素人であり、手元には材料が何もない。そこで企業の協力を得ようと突進するわけだが、企業の方もおいそれとははいかずに不安や期待が入り交じる交渉が行われた。その結果、協力してくださった団体・企業は以下のようになった。

 日本ガス協会、岩谷産業、新エネルギー財団、東京ガス、トヨタ、ホンダ、岡山県立水島工業高校、テラリウム、新日本石油、ジャパンエナジー、出光興産、D-mediaCreations、NPO法人文化☆体験ネット西大寺子ども劇場、ホームメイドのら、そしてPEM−DREAMである。

 具体的な協力形態はさまざまだが、こうしたパートナーシップが形成されていくことは大切なことだ。燃料電池のテーマで地域的な市民活動を続けているのは、私が知る範囲ではこの会だけで、おそらく世界でもないのではないかと思っている。望むらくは日本のあちこちにこうした活動が広まれば、産官学の取り組みも大いに刺激を受けることだろう。知る会はこのイベント案内のチラシを地域に3万枚配布した。テレビや新聞もほとんどのところが取りあげた。

 さて、当日はグリーン・エネルギー・アドベンチャー代表の番場健司さんが「燃料電池三輪ビークル アイスランドを行く」と題する講演を行った。燃料電池モデルカーレースには子どもたちばかりか大人も引き寄せられて楽しんでいた。東京ガスと岩谷産業の家庭用燃料電池レプリカの展示は、この2年間で燃料電池の実用化が進んできたことを実感させてくれた。広瀬隆さんはビデオで家庭用燃料電池を実際に使っている体験を報告した。トヨタとホンダもビデオで燃料電池自動車を紹介し、水島工業高校も生徒が作った燃料電池ビークルを展示した。

 特筆したいのは、燃料電池を音源の電力に使ったパフォーマンスが行われたことである。伊東大輔君がスクリーンに映像を映しながらキーボードを演奏した。アメリカでは昨年、高校生が本格的なバンド演奏に燃料電池を使ったことがあるが、日本では初めてのことだ。どうせならライブをやろうかという話も出たが、ライブの消費電力はかなりのものらしくて、それに見合う燃料電池が入手できなかった。今回使った燃料電池は岩谷産業の純水素型のFCB0xである。これは、非常用・防災用・バックアップ用のポータブル燃料電池で、水素ボンベと燃料電池が一体となっている。最大出力は830VAで、AC100V、50/60Hzの独立電源として使えるものだ。

 これに対してパフォーマンスで使った電力量は次の通りだ。今後、どなたかがチャレンジする参考になればうれしいので、使用機材と消費電力を載せておく。なお、この電力量は「機材によってカタログ値から取ってきたものと、電源部分の表示から計算したものが混ざった状態になっているので、正確さは保障でき
ません。リストにはプロジェクターも入っていますが、実際はプロジェクターのみ会場電源からとりました」とのコメントが付いていた。

音源部 KORG TRITON pro(シンセ)     26W 100V 50/60Hz

    テクニクス SL-DZ1200(CDプレーヤー)   18  100V 50/60Hz

    Pioneer EFX-1000(エフェクター)     13  ACアダプタ

    ROLAND SP-303(サンプラー)      15  ACアダプタ

    Vestax CDX-05(CDプレーヤー)        25  ACアダプタ

    YAMAHA MG12/4(ミキサー)       30  ACアダプタ
    mac mini(パソコン)            80
    IO DATA LCD-A154GW(液晶ディスプレイ)  35
PA部 (ミキサー)                 30
    (アンプ)                 200
    イコライザー                 20
    エフェクター                 18
映像部 (プロジェクター)              220
    vaio type-s                 41
合 計                       771

 お終いに、知る会が作った小学生用の「燃料電池早分かりクイズ」を紹介しよう。「ヒントは会場の中でさがしてね」とのコメント付きだ。

1.地球温暖化の一番の原因は?
 a 太陽が激しく燃えるようになった
 b 石油や石炭を燃やしすぎて二酸化炭素が増えた
 c 火山活動が活発化した
2.地球温暖化を防ぐにはどうしたらいい?
 a 冷暖房を思いっきり快適にする
 b ペットボトルは便利なのでじゃんじゃん使う
 c 電気製品や自動車を省エネタイプにする
3.燃料電池はどうやって発電する?
 a 酸素と水素が結びつく時発電する
 b 水を酸素と水素に分ける時発電する
 c 水素を燃やして発電する
4.燃料電池は発電する時何を出す?
 a 二酸化炭素
 b 水
 c 石油
5.燃料電池はどこで使われている?(いくつでも)
 a 自動車
 b パソコン
 c 家庭
 d 自動販売機
 e テレビ
 f 病院
6.PEFCってどういう意味?
 a 固体高分子型燃料電池
 b ペンギン電器フットボールクラブ
 c りん酸型燃料電池
7.アイスランドはどこにある?
 a イギリスの近く
 b イタリアの近く
 c 南極の近く

 さすがに6番目の質問は難しくて(無理に近い)、私に聞いてきた子どもはbを選んでいた。
※2年前の報告は、Vol.128 2004/02/18号とVol.129 2004/02/25号に掲載

■WEB LINK NEWS
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06/03/03 NTN、燃料電池車向け小型・軽量のインホイール型駆動装置を開発(日刊工業新聞)

 NTNは燃料電池を含む電気自動車向けに、「インホイール型モータ内蔵アクスルユニット」を開発した。走行用モーターを各車輪に組み込む装置で、小型・軽量化したのが特徴。2010年の市場投入を目指している。

 開発したアクスルユニットは、モーターのほか減速機や車軸のベアリングで構成する。高い減速比が得られる「サイクロイド型差動減速機構」技術を採用し、減速機を軽量化した。コンパクトな永久磁石式モーターを搭載し、装置も薄型化した。これらの減速機やモーターとベアリングを組み合わせただけでなく、全体に小型・軽量化を図る最適設計技術も取り入れた。将来の普及が見込まれる燃料電池車や電気自動車用の駆動装置として、事業化を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000009-nkn-ind

06/03/03 台湾メーカー、ノートPC用の燃料電池をCeBITに出展(ITmediaニュース)

 台湾のAntig TechnologyとAVCは、ノートPC用の燃料電池を世界で初めて商用化し、独ハノーバーで開かれるCeBITに出展すると発表した。AVCではAntigのSoC PCB燃料電池モジュール技術を使い、自社の技術と組み合わせてCD-ROMサイズの燃料電池パックを開発。メタノール燃料で稼働し、メディアベイスロットを使ってノートPCに装着する。信頼性が高く、世界で最も競争力の高い価格になるとしている。

 また、メタノール燃料を使った携帯電源システムも併せて展示する予定。重さ1.7キロで45ワットの電力を供給、メタノールカートリッジ1個でノートPCを8時間利用できるという。燃料電池製品は既にシステムメーカー数社との間でODM(相手先ブランド設計製造)プロジェクトが進んでおり、年内に出荷される見通しだという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000013-zdn_n-sci

06/03/04 燃料電池の技術提携解消 トヨタとGM、エクソン(中日新聞)

 【愛知県】トヨタ自動車、米ゼネラル・モーターズ(GM)、米石油大手エクソンモービルの3社が燃料電池の燃料に関する技術提携を解消していたことが3日、明らかになった。トヨタとGMは同日契約延長を発表した先端技術の共同研究でも燃料電池車を対象分野から外すことを決めており、燃料電池をめぐる両社の共同作業は事実上なくなった格好だ。

 関係者によると、3社連合は「自然消滅に近い」形で解消したという。トヨタはエクソンとの間で情報提供を続けているが、GMとの共同作業はなくなったとしている。

 ただ、トヨタの渡辺捷昭社長は3日、GMとの燃料電池の共同研究について「必要であればできる。(協力体制が)後退したとは思っていない」と述べ、復活に含みを残した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060304-00000015-cnc-l23

06/03/05 <GM>スズキ株売却を検討 リストラを加速(毎日新聞)

 経営再建中の米ゼネラル・モーターズ(GM)が、筆頭株主として保有するスズキ株の売却を検討していることが5日、わかった。GMの保有株をスズキが自社株買いすることを提案している模様だが、スズキは「全面的に資本提携を解消することはない」と、持ち株の一部を残すことも視野に入れて協議を進めている。GMは昨年にも、富士重工業の持ち株を売却したが、米国での販売不振に歯止めがかかっておらず、売却益でリストラを加速させる。

 スズキは、欧米やアジアでスポーツタイプ多目的車(SUV)や小型車の販売を強化するほか、燃料電池車など次世代技術の導入で他社との連携が不可欠だ。このため、GMグループから離れれば、新たな提携先を検討するとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060305-00000040-mai-bus_all

06/03/06 電中研、溶融炭酸塩形燃料電池のコストダウン実用化で実証(日刊工業新聞)

 電力中央研究所はエネルギー技術研究所(神奈川県横須賀市)に数キロワットの溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)製造設備を設置して実証に乗り出した。MCFC商品化のためのコスト低減策を抽出するフォローアップ研究の設備。MCFCは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が助成し、石川島播磨重工業が開発を続けてきたが、商業化の段階に至っていない。世界では欧米や韓国でも実用化に拍車がかかっている。このためコストの大幅低減を最大の課題に電中研が本腰を入れてフォローの実用化開発を進める。

 MCFCについてはこれまでNEDOが400億円、石播は200億円を投じて300キロワット級で実用化を目指していた。愛知万博の実証では連続運転で成果は上がったものの、コスト削減が進まずこのままでは実用化が遠のく状況にある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060306-00000013-nkn-ind

06/03/06 温暖化防止 コンビニと連携 エネルギー使用量、スーパーの3倍(産経新聞)

 大阪府は六日、ローソン、セブンイレブンなど府内でコンビニエンスストアを展開する大手七社と協議会をつくり、新年度から地球温暖化対策を推進する方針を決めた。営業時間の長いコンビニは地球温暖化の主な原因である二酸化炭素の排出量が多く、単位床面積当たりのエネルギー使用量はスーパーや百貨店などと比べて年間で約三倍にのぼるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060306-00000026-san-bus_all

06/03/06 <スズキ>GMから自社株買い 保有率低下も業務提携は維持(毎日新聞)

 スズキは6日、筆頭株主の米ゼネラル・モーターズ(GM)が、保有するスズキ株のうち、発行済み株式の約17%分を7日付で市場を通して売却すると発表した。GMの出資比率は現行の約20%から3%に低下するが、資本・業務提携は維持する。スズキが時間外取引で全株を2299億7640万円で自社株買いする。スズキは「業務提携は続けるため、今後の経営方針に影響はない」と説明している。

 燃料電池車やハイブリッド車など次世代技術の共同開発や、部品の共同購買、GMグループのうちスズキが約11%を出資している韓国・GM大宇の取り扱いなど、事業ごとの提携は当面続ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060306-00000090-mai-bus_all

06/03/07 金子産業、消炎性能向上し爆轟に対応した逆火防止機器を発売(日刊工業新聞)

 金子産業(東京都港区、中村善典社長、03・3455・1411)は、国内初の爆轟(ばくごう)(デトネーション)対応の逆火防止機器「フレームアレスタ」を開発、4月をめどに発売する。音速(毎秒343メートル)を超えて衝撃波を伴って火炎が伝播(でんぱ)する爆轟を防ぐ。燃料電池や水素貯蔵設備などの用途を見込む。価格は26万円から。

 同機器は心臓部に使われる消炎素子に、ドーナツ状の円板を標準で8枚重ね合わせた独自の積層方式を採用するなどして消炎性能をアップ。音速の10倍程度の火炎が入っても止められるという。また目詰まりしても従来品のように素子全体を新規に交換する必要がない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060307-00000003-nkn-ind

06/03/07 燃料電池モニターに560件の応募 東邦ガス(中日新聞)

 【愛知県】東邦ガスが予定している家庭用燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムの一般家庭におけるモニター試験に、募集数の11倍を超える560件の応募があり、消費者の新エネルギーに対する関心の高さを裏付けた。

 試験は、東海3県(愛知、岐阜、三重)の同社顧客の自宅50戸程度で、今年5月から2009年3月31日まで実施する予定で、1月末から約1カ月間、実施先を募集していた。東邦ガスは「予想以上に申し込みが多い。燃料電池に対する期待の高さを感じる」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060307-00000016-cnc-l23

06/03/07 サハリン島 問われるエネルギー開発と自然保護の両立(毎日新聞)

 日本最北端の宗谷岬から北に43キロ。ロシア・サハリン島は天然ガスなどエネルギー資源が豊かで、日本企業も参加する世界最大級の開発事業が大詰めを迎えている。しかし、島は野生の生き物が繁殖する貴重な環境でもあり、エネルギー開発と自然保護をいかに両立させるかが問われている。

 流氷が迫る島南部の町プリゴロドノエ。ここで石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の基地建設が進む。完成後は、船積みされた原油や液化天然ガス(LNG)が日本や米国へ輸出される。ところが、07年を見込んでいた輸出開始は08年にずれ込んだ。総事業費も当初の100億ドルが200億ドルに倍増することになった。最大の原因は環境問題だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060307-00000019-maip-soci

06/03/08 マツダ、水素エンジンを他業種に供給―インフラ整備へ水平展開(日刊工業新聞)

 マツダは次世代環境技術として開発した水素エンジンを、自動車用途以外へ水平展開する。すでに船舶向けの発電機などで引き合いがあり、近く開発に乗り出す。水素を燃料とする水素エンジン車の普及には、水素供給インフラの整備が欠かせない。そのため、まずは他分野への展開によって裾野を拡大することで、インフラ環境の整備につなげたい考えだ。

 マツダが開発した水素エンジンは、スポーツカー「RX―8」に搭載しているロータリーエンジンを応用したもの。ガソリンの代わりに水素を燃焼してエンジンを稼働、水しか排出しない。同じく水素を燃料とする燃料電池と比べ、コストを大幅に抑えることができるのが特徴で、同社では水素エンジン車のリース販売を開始したばかりだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060308-00000007-nkn-ind

■海外ニュース(2月ー4)
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<輸送>
●CIDETECが燃料電池自転車を開発(2006/01/26)

 CIDETEC-IK4 技術センター(CIDETEC-IK4 Technology Center)のエネルギー部(Energy Department)は、燃料電池自転車の試作品を設計した。GipuzkoaProvincial 政府によって資金提供されているこのプロジェクトは、自転車製造会社オルベア(ORBEA)が提供する自転車と、電気化学技術のためにCIDETECのセンターが開発した固体高分子型燃料電池(PEM fuel cell)を使った。
http://www.cidetec.es/noticias/03noticias_frameset.htm

<定置用電源>
●厳しく新しい規格に認証されたUTCのPureCell (2006/01/16)

 UTCパワー社(UTC Power)のPureCellェ 200 燃料電池パワーソリューションは、カナダ規格協会(CSA International ;CSA)によってANSI/CSAアメリカFC 1-2004定置用燃料電池規格に適合することが認証された。
http://www.utcpower.com/fs/com/bin/fs_com_Page/0,5433,03629,00.html

<ポータブル/バックアップ電源>
●ヴォーラーは携帯用燃料電池システムの特許を受ける (2006/01/12)

 ヴォーラー・エナジーグループ(Voller Energy Group PLC)は特許庁から、特許'Mains in a Box' が認められたという通知を受け取った。この特許は、携帯用燃料電池システムが安全にメイン出力(ヨーロッパの230Vと北アメリカへの110V)を提供して、内蔵した水素貯蔵容器で作動することを可能にするヴォーラー社の技術に関したものである。
http://production.investis.com/vlr/rns/rnsitem?id=1137060172nRNSL8282W

●SFCスマートフュエルセルは認証を達成して、韓国LG化学と提携する(2006/01/13)

 SFCスマートフュエルセル社(SFC Smart Fuel Cell AG)は、燃料電池と補機類の開発、生産、マーケティングのためにDIN ISO 9001:2000の認証を成功裏に取得した。認可証は南ドイツの技術検査協会(TUEV)によって与えられた。SFC社はまた、携帯電源の世界的リーダーとしてダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)の技術基盤を促進させるために、韓国の燃料電池ディベロッパーである韓国LG化学社(LGChem)と提携した。この共同開発は、電子機器のコミニュケーションや互換性に加えて、更なる小型化、信頼性、そしてコスト削減に焦点を当てる。
http://www.smartfuelcell.de/index.php?id=146&L=1&tx_ttnews%5Btt_news%5D=90&tx_ttnews%5BbackPid%5D=1&cHash=c9fa031883

<燃料/改質器/貯蔵>
●Enviromechは水素燃料システムをオーランド空港に販売 (2006/01/06)

 Enviromech Industries Inc.は、オーランド国際空港で使うためにpowerPACKェ水素燃料システムをタグ・テクノロジーズ社(TUG Technologies)へ販売した。水素実証プロジェクトのための資金は、空港の空気品質を改善するためにフロリダ州と環境保護局によって提供されている。
http://biz.yahoo.com/iw/060106/0105503.html
※タグ・テクノロジーズ社(TUG Technologies ;USA) 世界有数の航空機地上支援機材メーカー

●GTIはHydroFillェnotための特許を獲得(2006/01/18)

 ガス技術研究所(Gas Technology Institute ;GTI)は、新しい水素ディスペンサー
・コントロール技術の開発を終了し、米国特許をこの技術に与える米国特許商標庁(U.S. Patent and Trademark Office)から通知を受け取った。HydroFillェと呼ばれる水素ディスペンサー・コントロール技術とアルゴリズムは、GTIと米国エネルギー省「水素・燃料電池・基盤技術計画」(Hydrogen, Fuel Cells, and InfrastructureTechnologies Program)の間の協力的で先進的な水素ステーション技術イニシアチブの一環として開発された。
http://www.gastechnology.org/webroot/app/xn/xd.aspx?it=enweb&xd=6newsroom%5C2006%5Chydrofillpatent.xml

<燃料電池コンポーネント>
●フュエルコンがHNEIに試験装置を供給(2006/01/03)

 フュエルコン社(FuelCon)は、Evaluator燃料電池試験装置をハワイ大学自然エネルギー研究所(Hawaii Natural Energy Institute ;HNEI)に供給した。
http://www.fuelcon.com/en/news/index.html

<その他>
●DMFCCは追加特許を出願して、2つの特許契約に署名(2006/01/26)

 VIASPACE社の子会社であるダイレクトメタノール・フュエルセル社(DirectMethanol Fuel Cell Corporation ;DMFCC)は、「フレキシブルな燃料容器の燃料電池カートリッジ(Fuel Cell Cartridge with Flexible Fuel Container)」と題した燃料電池カートリッジ技術の追加特許を申請した。DMFCC社の燃料電池カートリッジは、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)によって提案された厳格な安全基準に適合するように設計されている。DMFCC社はまた、選択権を使って、ダイレクトで有機的な燃料電池技術の広範囲な共同特許ポートフォリオのためにカリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)および南カリフォルニア大学(University of Southern California)と2つの特許契約を結んだ。同時に、2つの協定は、50の発行された特許と50の保留中の特許にDMFCC社の世界的なライセンスを与える。
http://www.viaspace.com/press_content.asp?id=1048

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