燃料電池ワールド (2006/02/22 15:35)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.224 2006/02/22発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
□□□
☆燃料電池自動車の実用化促進プロジェクト報告会&燃料電池バスの試乗会
〜常滑市及び半田市において燃料電池バスの公道走行試験を実施します。〜

 国土交通省では、世界初となるバスなど大型の燃料電池自動車に係る基準を整備するため、公募により選定されたトヨタ自動車(株)及び日野自動車(株)が提供する燃料電池バスを用いて、公道走行試験を中部国際空港周辺地域(愛知県常滑市及び半田市)の知多乗合(株)の営業バス路線において開始し、同試験を通じて基準の検討に必要な種々の安全性能・環境性能に関するデータを取得することとしています。
◇日時 3月2日(木) 15:20〜17:00(14:00より受付開始)
◇会場 愛知県常滑市民文化会館
【燃料電池自動車の実用化促進プロジェクト報告会 】
◇プログラム :石谷久 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授による基調講演、 (独)交通安全環境研究所による燃料電池自動車に係る基準や本プロジェクトについての解説等を予定
◇備考  事前登録制/参加無料
【燃料電池バスの試乗会 】
◇内容 1回あたり十数分程度の試乗を予定
◇備考  事前登録制/参加無料
【燃料電池自動車に関する技術展示会】
◇内容 自動車メーカーの協力による燃料電池自動車(乗用車・軽自動車)およびパネル等の展示、(独)交通安全環境研究所等での燃料電池自動車に関する研究成果等の展示を予定
◇備考 どなたでも随時見学可能/参加無料
●参加申し込み方法
インターネット:2月27日(月) 〆切
財団法人運輸低公害車普及機構のホームページ(http://www.levo.or.jp/fcv5/)から申し込みページにアクセスし、必要事項をご記入の上、送信してください。

 または、「3月2日・FC自動車イベント」のタイトルで、参加されたいイベントの別(報告会、試乗会)、団体名、所属、電話番号、氏名(役職)をご記入の上、下記アドレスまでご送付下さい。
E-mail:sangyo@pref.aichi.lg.jp(愛知県産業労働部産業技術課)
※お申し込み多数の場合、定員になり次第締め切らせていただきます。
※国土交通省のプレスリリースは
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/09/090207_.html
●問い合わせ先
 財団法人運輸低公害車普及機構 内 FCV報告会等事務局
電話 03-3359-9008(月〜金9:00〜17:00、祝日は除く)  FAX 03-3353-5439

 または、愛知県産業労働部産業技術課 次世代エネルギー・指導グループ(早川・一色・梶田)
TEL 052−954−6351(ダイヤルイン)

☆SSKセミナー
◇テーマ
2006年1月 再生可能エネルギー法 施行
中国のエネルギー・環境法規制整備と日本企業のビジネスチャンス
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_06067.html
◇日 時 3月7日(火) 午後2時〜5時
◇会 場 虎ノ門パストラル(港区虎ノ門4−1−1)
◇講 師
<1>中国におけるエネルギービジネス関連の環境法と規制整備状況(株)NTTデータ経営研究所 i-community戦略センター
                コンサルタント 王 長君 氏
<2>中国の新エネ・省エネ政策と日本企業のビジネスチャンス

 特に、新エネルギー、ESCO事業を対象として、日本事業者が参入するポイントとは?
UFJ綜研(上海)有限公司 環境・エネルギーチーム
            シニアコンサルタント 青野 雅和 氏
◇受講料 29,800円(消費税込)
◇主 催 株式会社 新社会システム総合研究所
◇申し込み 下記URLよりお申込み・お問い合わせ下さい
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_06067.html

☆愛知県新エネルギーフォーラム
―燃料電池が創る水素エネルギー社会の展望―
◇日時 3月17日(金)13:30−16:40
◇開催場所 産業技術記念館・大ホール(名古屋市西区)
◇主催 愛知県、中部経済産業局、(独)NEDO技術開発機構
◇後援 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)、(財)科学技術交流財団、日本水素エネルギー産業会議
◇入場 無料
◇プログラム(予定)
・基調講演 柏木孝夫氏(東京農工大学大学院教授)
「新エネルギービジネスの新たな展望」
・パネルディスカッション
「水素エネルギー・燃料電池の新しい展開」
コーディネーター 架谷昌信氏(愛知工業大学教授、名古屋大学名誉教授)パネリスト 金田武司氏(ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役)
      高須芳雄氏(信州大学教授)
      藤堂安人氏(日経BP社 執行役員)
      堀美知郎(大同工業大学教授)
◇申し込み方法(3月14日締め切り)
「3月17日・新エネフォーラム」のタイトルで、団体名、所属、電話番号、氏名(役職)をご記入の上、下記アドレスまでお申し込み下さい。
E-mail:sangyo@pref.aichi.lg.jp(愛知県産業労働部産業技術課)
◇問い合わせ先
愛知県産業労働部産業技術課 次世代エネルギー・指導グループ(早川・一色・梶田)TEL 052−954−6351(ダイヤルイン)

■PEM−DREAMニュース
□□□
☆「FC EXPO2006」(下)

 会場内を歩いていると懐かしい人々にお会いした。「お久しぶり・・・」というわけだ。PEM−DREAMの初期の頃からお世話になっているケミックスや大同メタル、そしてバンクーバーへ一緒に行ったメンバーなどだ。

 ケミックスは、パタパタトンボなどの燃料電池で発電している状態を手軽に見せるさまざまなキットを所狭しと並べていた。毎回こうしたイベントには新しく考案したものを展示しているので、「今度はどんなものがあるの?」という常連の方からの関心が高い。だが、ケミックスの本業はそれらのキットを製作・販売することではなく(行ってはいるが)、注文に応じた本格的な燃料電池の製造である。

 その一つである「アウトドア・ファン」が、共同開発した菊水電子工業株式会社のブースに展示されていた。「小型燃料電池が普及してきたとき、一番の利便性は持ち運べる事だと我々は考えます。将来、燃料電池を電力源とした安定化電源が商品となるでしょう。・・・安定化電源の出力でなにか動かしてみたい、そんな気持から、モータ(ファン)を回す事を思いつきました。燃料さえあれば、いつでも、どこでも風を起こせるアウトドア・ファン」と説明パネルには書いてある。50W級のダイレクトメタノール燃料電池が、アタッシュケースのような形にこぢんまりとまとめられて、小さな4つのファンが回っていた。

 大同メタルも新製品の水電解燃料電池車を展示していた。2002年に初代の燃料電池自動車キットを発売してから何代目になるのだろうか。電気分解・燃料電池一体型セルをものにして、同社の燃料電池ミニカーのラインアップは9種類になっていた。風船に電気分解した水素を詰め込み、それがなくなるまでミニカーを走らせるデモには、外国人が面白がって見ていた。

 大同メタルの研究者もその一人だが、2003年にバンクーバーへ行ったメンバーはそれぞれに交流を深めていた。横河アナリティカルシステムズ株式会社は独自のブースを出していた。ガスクロマトグラフィーという言葉を記憶しているが、燃料電池から出てくるガス成分の分析を行っている。商社である守谷商会は、量産開発・品質検査システムに関わる6社を集めてブースを作っていた。その内の1社は燃料電池スタック自動組立装置のアポロメックで、お互いがビジネス上の関わりを作っている。「近いうちに同窓会を開こうよ」ということになったのも、あれから3年の間に燃料電池の発展がめざましく、さまざまな想いがあるからなのだろう。

 出展をしている方々のメリットは、会社のPRや商談だけではないということを教えられた。会社名は失念したが膜の撥水技術を展示しているところがあった。何となしに見ていて会社の人と話したのだが、「この技術がどういうところに役立つのか、我々もよく分かっていないんですよ。こうして出展しているとお客さんから逆に訪ねられることでニーズを教えてもらえるんで」ということだった。話半分としても、あり得ることだなと思った。

 株式会社FJコンポジットのブースに行った。燃料電池ワールドのVol.216(2005年11月30日)のPEM−DREAMニュースに載せた「第1回FC EXPOセミナーIn大阪」見学記の記事中で、同社を次のように紹介した。
・株式会社FJコンポジット(http://www.fj-composite.com/fjc_homepage_006.htm)は、炭素繊維とアルミの複合材で固体高分子型燃料電池セパレータの金型成型品を展示していた。大量生産・低コスト化に目処がついたといっていた。セパレータは目標である1枚100円が視野に入ってきたようだ。

 配信した後に、同社の方から記事が間違っているとの指摘があった。その訂正を載せることを約束していたが、昨年の12月はほとんどメルマガを出せなかったので延び延びになってしまった。今回出展されていたのでお詫び方々訪問したのである。

 間違ったのは、確か隣に出展していた会社とこんがらがったためで、記事内容の会社は富士新素材開発株式会社だった。FJコンポジットが使う材料は炭素と熱硬化性樹脂の複合材で、炭素繊維もアルミも使っていない。同社の立場は、「アルミのようなイオン化傾向の高い金属をセパレータとして使うのは電池反応上不利」とのことだった。自分は材料についての知識が不足しているので、どちらがどうということは言えないが、富士新素材開発が謳っているコストについて、もうそのような話が出てきたのかと驚いたことが記事にした理由だった。燃料電池のコストの中でセパレータが占める割合が約2分の1と高く、このコストが下がらないことには燃料電池の普及はあり得ないからだ。

 それはともかく、間違いは間違いであるのでこのニュースで訂正させていただきたい。FJコンポジットの特徴は、セパレータの生産速度を劇的に短縮したことにある。第1世代のセパレータはガラス状炭素を使っており、生産速度は1カ月もかかっていた。第2世代になると黒鉛/樹脂含浸切削加工となり、数時間、第3世代は黒鉛/樹脂プレス加工で数分以上となった。今回発表しているセパレータは第4世代と位置づけられ、数秒であるという。

 第3世代の製法では、黒鉛と樹脂を混合させてそれを成型、硬化させるので数分/枚であったが、FJコンポジット法という第4世代の製法は、材料(FJカーボン)をミクロンレベルまで均質に複合化させているので、熱を与えずに室温で成型できること、成型と硬化プロセスを分けることで成形時間が短縮(数秒/枚)でき量産に適していること、低設備コストのため製造原価が下げられること、等々である。

 FC EXPOの会場には、このような最新の技術が展示されていたが、エタノールを燃料に使ったダイレクトエタノール燃料電池のデモ機や、Pt族以外の触媒を使えるアニオン型電解質材料というものも展示されていた。エタノールは最近、アメリカがガソリンに混ぜて自動車燃料として使うために膨大な開発投資を行うことで注目を浴びている。また、アニオンというのはカチオンという言葉とともに燃料電池の専門書で見たことがあるので興味を持った。

 アニオンをGoogleで検索してみると、こんな説明が見つかった。
「水酸化物イオン(OHー)など負の電気を帯びたイオン。陰イオン。カチオンの逆。カチオンと対になって塩を作ります。陰イオン系界面活性剤の主役です。

 アニオンとは、アノード的なイオンということで、電圧の低いイオンという意味ではなくて、電子を放出するイオン、つまり、酸化されるイオン(それ自身は還元剤)という意味です。

 プラス、マイナスが電圧の高い低いに注目した言い方なのに対して、カチオン、アニオンというのは電流や反応の進行する向きに注目した言い方です」(http://syllabus-pub.yz.yamagata-u.ac.jp/amenity/Knowledge/KnowledgeWeb.aspx?DSN=ElectroChem&nKnowledgeID=1110)

 燃料電池の原理は一般的に、
アノード(燃料極) H2 → 2H+ + 2e−

 水素イオン(2H+)は電解質膜を移動し、電子(2e−)は外部回路を移動してカソード(空気極) 1/2O2 + 2H+ + 2e− → H2O

 と説明される。この場合はカチオン(正の電気を帯びたイオン、2H+)が電解質を移動するので、カチオン型電解質材料を使っていると言えるのだろう。

 これに対してアニオン型というのは、
カソード(空気極) O2 + 2H2O + 4e− → 4Oh−
 水酸化イオン(4Oh−)が電解質膜を移動し、
アノード(燃料極) 2H2 + 4OH− → 4H2O + 4e−
 電子(4e−)は外部回路を移動してカソードに行く

 ということで、何だかアルカリ型燃料電池に似ている。この程度しか書けないので、さらに詳しく知りたい方はご自分で勉強するか、アニオン型電解質材料を展示していた株式会社トクヤマに問い合わせてください。

 FC EXPOは講演と展示が並行して行われるので、講演もすべてのセッションを聞き回ることはできないし、展示を見るのも時間的にもはしょらなければならなくなる。それだけ規模が大きいということだが、来年はさらに大きくなる。我々にとってはうれしいことである。

■WEB LINK NEWS
□□□
06/02/15 英BPの大規模水素発電所(WIRED)

 ロサンゼルスで水素への関心がにわかに高まっている。ロサンゼルス地区では、空港で使用する車両に燃料電池車を5台追加することが決まった。さらに今後、水素生成工場で石油コークスを水素に変換し、その水素を発電に利用する予定だ。

 ロサンゼルス国際空港では、ハイブリッド車および代替燃料車が450台使われており、これは同空港が保有する車両の半分以上にあたる。そこに、『メルセデス・ベンツAクラス』をベースとした新しい燃料電池車『 F-Cell』(エフ・セル)5台が新たに加わる予定だ。

 英BP社は現在、10億ドルをかけて水素発電所をこの地域に建設している。この発電所は2011年から運転を開始し、32万5000世帯に電力を供給する予定だ。水素の生成は、石油コークスを取り出して、さらにそれを水素原子と炭素原子に分解することで行なわれる。その際、二酸化炭素は後で処理するために地中に戻され、隔離(「保存」の婉曲表現)される。 二酸化炭素を油井に注入することによって、通常よりも多くの石油を取り出すことができる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060215-00000005-wir-sci

06/02/15 最高時速290キロの電気自動車、近々販売へ(WIRED)

 排気ガスをまったく出さない車が、路上のほぼすべての車を抜き去れるなんて信じられるだろうか? だがこれこそ、米ハイブリッド・テクノロジーズ社が主張していることだ。同社は、『リチウム・カーボンファイバー・スーパーカー』の注文の受け付けを近く開始すると 発表した。

 ハイブリッド・テクノロジーズ社によると、この車はリチウム電池を搭載して、最高時速は約290キロ、停止状態から時速60マイル[時速97キロ]まで3秒ちょっとで到達するという。ハイブリッド・テクノロジーズ社は、斬新なデザインのスポーツカーを製造する米ミューレン・モーター社と提携し、この車を開発している。

 だが、納得のいかない点もある。本当に排ガスを出さないなら、この車の動力は内燃機関(ICE)ではなく、燃料電池のはずだ。だが、スポーツタイプでリチウム電池を搭載した燃料電池車の予定価格が12万4900ドルというのはずいぶんと安い。リチウム・カーボンファイバー・スーパーカーは、4月に開催される『 ニューヨーク国際オートショー』で初公開される予定だ。これ以上の詳細がわかるのはそのときだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060215-00000004-wir-sci

06/02/16 マツダ、水素ロータリーエンジン車のリース開始―出光と岩谷産業(日刊工業新聞)

 マツダは15日、水素ロータリーエンジン車「マツダRX―8ハイドロジェンRE」のリース販売を始めたと発表した。同車が国土交通大臣認定を取得したことによるもので、出光興産と岩谷産業に1台ずつをリースする。納車は3月下旬。今回の2台と合わせ、マツダは06年度中に地方自治体やエネルギー関連企業などに合計10台をリース販売する計画。

 リース車両は05年10月の東京モーターショーに出品した機構をそのまま採用しており水素でもガソリンでもどちらでも走行できる。リース価格は月額42万円で、出光と岩谷産業両社とは30カ月のリース契約を結んだ。マツダはリース販売について、当面は国内の団体のみを対象とし、個人向けや海外展開は予定していない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060216-00000010-nkn-ind

06/02/07 核技術開発最大4・7兆円 米、日本など貢献に期待(共同通信)

 【ワシントン16日共同】ボドマン米エネルギー長官は16日、核拡散の懸念が少ない核燃料の先進再処理技術などを国際協力で開発する「核エネルギーパートナーシップ(GNEP)」計画について、必要資金は「200億から400億ドル」(約2兆4000億−約4兆7000億円)との見通しを明らかにした。議会公聴会終了後、一部記者団に「個人的見解」として語った。

 長官は、日本などの再処理技術保有国に「資金と技術の両面で協力を仰ぐ」方針も表明。参加した場合、日本が多額の「貢献」を求められる可能性が高まってきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060217-00000076-kyodo-int

06/02/19 燃料電池:良さを知って 岡山で体験イベント /岡山(毎日新聞)

 地球に優しい新エネルギーとして注目されている燃料電池について学ぶ「体験! 水素の力 燃料電池」(燃料電池を知る会 in OKAYAMA主催)が18日、岡山市奉還町2の岡山国際交流センターであり、多くの子どもでにぎわった。体験コーナーでは、プラスチックケースに食塩水を入れ、コードにつないだ発光ダイオードを光らせる実験キットを使って燃料電池を制作。岡山大安寺高1年、林将也君(16)は「手軽にできて面白い」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060219-00000123-mailo-l33

06/02/22 「株式」 朝刊チェック(フィスコ)
2月22日(水曜日)−株式会社フィスコ
[朝刊チェック]
・燃料電池車研究白紙に−トヨタ・GM連携の象徴、
他の分野交渉継続へ(朝日13面)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060222-00000004-fis-biz

06/02/22 新日石、極寒冷地向け灯油FCを普及させる実験に着手(日刊工業新聞)

 新日本石油は灯油を燃料に使う家庭用燃料電池(FC)システムを極寒冷地で普及させるための試験に着手した。FCシステムは性能上、マイナス10度Cを作動環境の下限に設計しており、気温が性能の限界を下回る地域での普及を進めるために住宅内に設置して運転する可能性を見極める。試験は北海道立北方建築総合研究所(北海道旭川市、成田泰雄所長、0166・66・4211)と共同で、06年度末まで手がける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060222-00000020-nkn-ind

■海外ニュース(2月ー2)
□□□
<輸送>
●EUプロジェクトに燃料電池自転車を供給するマスターフレックス(2006/01/31)

 マスターフレックス社(Masterflex AG)は、EU HYCHAIN MINITRANS projectの一部として燃料電池自転車を提供する。この超地域的なHYCHAIN MINITRANS projectは、水素の生産、貯蔵、物流に加えて、燃料電池によって動く150の小さくて軽い乗り物の操作を伴う。マスターフレックス社は、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの4つの参加地域で、少なくとも40台の自転車を配備する意向である。
http://www.masterflex.de/com/index.php?news_id=597&node_id=14&category=12

<定置用電源>
●最初の商業的な燃料電池をデラウェアに設置 (2006/01/09)

 イオンパワー社(Ion Power)は、本社のある米国デラウエア州で最初の商業的な燃料電池の設置を公開した。プラグパワー社(Plug Power)の5kW級 GENCOREィ がビルの暖房システムと統合され、燃料電池のすべての排熱はビルの暖房のために再生される。電気は、北部デラウエアの厳冬時に15kWの加熱をビルに供給するためのヒートポンプの電源として使われる。このプロジェクトは技術実証プロジェクトとして、エネルギー省とデラウエア州のグリーンエナジーファンドとの協力協定で資金が提供されている。
http://www.ion-power.com/news.html

<ポータブル/バックアップ電源>
●MTIとSESアメリコムが市場開発協定に署名

 MTIマイクロフュエルセルズ社(MTI MicroFuel Cells Inc.)は、燃料電池のような代替エネルギー源から利益を得られるアメリコム製品に、MITマイクロ社のMobionィ技術を使って付加価値をつけるためにSESアメリコム社(SES AMERICOMInc.)と市場開発協定を結んだ。両社は、市場の検証、試作品の開発と配送、さまざまな製品の品質管理とそれらの製品の市場参入戦略の開発を共同して行う。
http://www.mtimicrofuelcells.com/news/article.asp?id=231

●陸軍のシステムを開発するジェネシス・フュエルテック (2006/01/03)

 ジェネシス・フュエルテック社(Genesis Fueltech Inc.)は、250W級ポータブル燃料電池とバッテリー充電システムの開発で米国陸軍と契約を結んだ。全システムの目標重量は25ポンド未満である。このシステムは、メタノールと水の混合液から超純水素を発生させるジェネシス社のメタノール改質器を使う。
http://www.genesisfueltech.com/news/25/genesis-fueltech-to-develop-portable-fuel-cell-power-system-for-us-army

<燃料/改質器/貯蔵>
●インドは水素ロードマップを開発する(2006/01/17)

 インドの国立水素エネルギー評議会(National Hydrogen Energy Board)は、昨年提示された「国家水素エネルギーロードマップ」(National Hydrogen EnergyRoadmap)に認可を与えた。ロードマップは、水素の生産と貯蔵、輸送と分配のための研究開発と実証、インフラを展開するために、2006〜2020年の間に56億万ドルの投資を見積もっている。ロードマップ標は、2020年にインドで100万台の水素動力の自動車と約1000MWの水素ベースの電力発電を目標としている。
http://au.biz.yahoo.com/060117/17/h5vg.html

●ハイラディックスは水素生産でIFPと連携する(2006/01/24)

 ハイラディックス社(HyRadix, Inc.)とIFP社は本日、水素生産の共同開発計画を発表した。複数年の計画下で両社は、液体燃料を処理するためにハイラディックス社の自己熱改質技術の能力を広げる努力を結合する。初期の活動は、エタノールからの水素生産に焦点を当てる。
http://www.hyradix.com/news.html

<燃料電池コンポーネント>
●DOEは膜の研究に1900万ドルを与える(2006/01/24)

 米国エネルギー省(DOE)は、高分子膜研究(連邦基金1900万ドルと応募者の分担金475万ドル)のために、5年以上にわたって連邦基金を1900万ドル受け取る12の公募による資金提供と分担金のプロジェクトの選択を発表した。この研究目標は、膜の耐久性を高めて寿命を延ばし、同時にコストを下げることである。

 選択された組織は、コロラド・スクール・オブ・マインズ(コロラド州ゴールデン)、ペンシルバニア州立大学(ペンシルバニア州ユニバーシティ・パーク)、バージニア工科大学(バージニア州ブラックスバーグ)、ジナー・エレクトロケミカル社(マサチューセッツ州ニュートン)、テネシー大学(テネシー州ノックスビル)、ケース・ウエスタン・リザーブ大学(2プロジェクト、オハイオ州クリーブランド)、フュエルセル・エナジー社(コネチカット州ダンベリー)、クレムソン大学(サウスカロナイナ州クレムソン)、ゼネラル・エレクトリック社(GEグローバル・リサーチ社)(ニューヨーク州ニスカユナ)、アリゾナ州立大学(アリゾナ州テンペ)、セントラル・フロリダ大学(フロリダ州オークランド)である。
http://www.energy.gov/news/3098.htm

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1