燃料電池ワールド (2006/02/08 14:12)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.222 2006/02/08発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆(社)精密工学会第313回講習会
「ビジネスチャンスを掴め!」シリーズ 第一弾
「燃料電池」実用化への課題と加工・成形技術の役割――独創技術で目指せコスト1/100――
◇日時:2月14日(火) 9時40分〜16時40分
◇会場:工学院大学新宿校舎28階第1・2会議室
◇主催:(社)精密工学会
◇次第
9:40〜  燃料電池の特性・動向とコストダウンの考え方
        (株)システム技術研究所所長 槌屋治紀
10:10〜 自動車用燃料電池技術者が語る、加工技術に期待すること
      トヨタ自動車(株)FC生技部部長 石黒恭生
11:00〜 携帯機器用燃料電池の開発動向
       (株)東芝研究開発センター 佐藤裕輔
13:00〜 精密プレス加工による燃料電池セパレータの低コスト生産

       (株)サイベックコーポレーション代表取締役社長 平林健吾
13:50〜 樹脂成形技術によるカーボンセパレータの低コスト生産
       (株)FJコンポジット取締役技術部長 村上一幸
15:00〜 研究開発用燃料電池の量産化技術と事例

       (株)FC-R&D代表取締役社長兼相模原技術部長 中島 宏
15:50〜 独自の塑性加工技術による自動車用高圧水素容器製造事例
       サムテック(株)取締役 阪口善樹
◇定員:100名(先着順で定員になり次第締切)
◇参加費:会員 20,000円、非会員 30,000円
     学生会員 無料 【資料入用の場合は4,000円】
     学生非会員 6,000円
◇資料:資料のみをご希望の方,または聴講者で余分にご希望の場合,1冊につき4,000円
◇申込締切:2月7日(火)
◇申込方法:申込書に必要事項を記入の上,郵送またはFAX。
      または下記フォームから。

       http://www.jspe.or.jp/service/seminar/seminar.html
◇申込先:(社)精密工学会

      〒102-0073 東京都千代田区九段北1-5-9 九段誠和ビル2F
         TEL : 03-5226-5191/FAX : 03-5226-5192

☆SSKセミナー
◇テーマ
 三井物産/清水建設/みずほ情報総研
 「CDMプロジェクトの理想と現実」
 〜排出権ビジネス市場形成のロードマップ〜
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_06047.html
◇日 時 2月16日(木) 午後1時〜5時
◇会 場 明治記念館 東京都港区元赤坂2−2−23
◇講 師
<1>CDM事業における世界の趨勢並びに三井物産における排出権生成の取組み
 三井物産(株)事業開発部水素・燃料電池・環境室
 排出権ビジネスチームチームリーダー 稲室 昌也氏
<2>清水建設におけるCDM事業への取組みと今後の展望
 清水建設(株)プロポーザル本部首席 金島 正治氏
<3>排出権ビジネスの将来展望
 みずほ情報総研(株)社会経済コンサルティング部
 排出権ビジネス室室長 佐々木 誠夫氏
◇受講料 29,800円(消費税込)
◇主 催 株式会社 新社会システム総合研究所
◇申し込み 下記URLよりお申込み・お問い合わせ下さい
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_06047.html

☆体験!水素の力・燃料電池
 〜わが家に燃料電池が来る日〜Part2
◇日時 2月18日(土)10:00〜16:00
◇会場 岡山国際交流センター8階(岡山駅西口徒歩2分)
◇資料代 1000円(高校生以下無料)
◇内容 燃料電池を電源としたキーボード演奏

    講演「燃料電池三輪ビークル アイスランドを行く」番場健司さん
    燃料電池モデルカーレース
    家庭用燃料電池デモ機展示・体験談
    水島工業高校燃料電池車展示
    各社燃料電池パネル
    県内環境団体展示 他
◇主催 燃料電池を知る会 In OKAYAMA
    (問い合わせ先 090−5373−6791 赤井)
◇共催 岡山県/岡山市/岡山県教育委員会/岡山市教育委員会/岡山県商工会連合会/(財)岡山県環境保全事業団/岡山県地球温暖化防止活動推進センター

■PEM−DREAMニュース
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☆「FC EXPO2006」(中)
○基調講演と風間氏の講演から

 会期2日目の午前中に行われた基調講演は、燃料電池の適応3分野について、トヨタ、東京ガス、KDDIから発表があった。司会は横浜国立大学の太田健一郎氏。前2社からは「データが取れてきて、自信に満ちた講演」(太田氏)が、ケータイの分野では「今年の夏前に売り出せたらと切に願っている」(KDDI)という期待が語られた。

 順を追って、まずトヨタから。話の切り出しはピークオイルの話題からだった。米国地質調査所のデータを紹介して、「従来型石油の供給は2020〜2050年に問題となる可能性」とともに、エネルギー源の多様化が進むとした。エネルギー需要は増加するが、IPCC(気候変動に対する政府間パネル)が打ち出した大気中のCO2濃度安定化のための許容レベル550ppmを達成するためには、CO2排出を現状レベル以下にしなければならない。自動車のCO2排出量は世界規模で約18%の割合となっている。これに対してトヨタはどう考えているのか。

 トヨタの基本方針は「今なすべきことに全力を上げて取り組む」ことだという。「適当な時期に適当な技術を適当な場所に投入していく」というように、その姿勢は突き進むというものではないが、1976年の排ガス規制に際に「複眼の思想」というコピーで企業姿勢を謳ってきたコアのところは変わっていない。

 普及に向けての最大の課題は走行距離で、トヨタFCHVの実用燃費は社内データによる実用航続距離で約200kmと推定している。燃料である水素を高圧タンクでまかなおうとしても、現在の35MPaでは230km、70MPaにしても350kmで、目標とする500kmには及ばない。そのため、高圧タンク内部に水素吸蔵合金と熱交換器モジュールを内蔵した高圧型水素吸蔵合金タンクを開発したり、車のパッケージングを工夫して小型車に高圧タンクを3本載せることを検討している。

 燃費については、JHFCの燃料電池自動車走行実証試験結果から内燃エンジンやハイブリッド内燃エンジンに比べて燃料電池自動車の方がよいことが実証された、と報告した。この詳細は3月のJHFCセミナーで発表されるので楽しみである。

 普及予想のロードマップは、2010年ごろからフリートユーザ(バスや宅配車などのように範囲が限られていて、使用状況がよく分かるところ)に導入されるとしている。もちろんコストや水素インフラの問題も解決しながらのことだ。他の講演で、野村総研の風間智英氏は、「環境に優しい」という価値だけでは一般ユーザが対価を支払うことは考えにくいとして、燃料電池自動車ニーズが発生するのは脱石油エネルギーが必要となった場合であり、普及は2020年以降ではないか、と発表していた。また、カリフォルニア州のZEV(無排気ガス車)規制に注目して同氏は、日本メーカーはカリフォルニア向けに燃料電池自動車を投入するのではないかという。

 急速充電電池が開発され、電気自動車も燃料電池自動車との競合という点で注目を浴びてきているが、電池コスト、充電インフラ、航続距離で燃料電池車と同じ課題を抱えている。トヨタは、水素から発電するのと夜間電力を使って蓄電するのとどちらが得か、という問題に対して、水素の貯蔵も電池への電気貯蔵も同じくらい難しいといっていた。

 次の東京ガスも、エネルギーの課題は「資源制約」と「環境制約」の二つがキーワードだとして話し始めた。同社の家庭用燃料電池ライフエルは最近、新聞やテレビCMでの露出が拡大してきている。

 ライフエルは現在、10年契約で利用者が100万円負担する。これには国の定置用燃料電池大規模実証事業の補助金が1設置毎に600万円付いている。東ガスは700〜800万が価格だといっていた。これを2008年度導入機では120万を目標にしている。これはメーカーの出荷費用であり、これに設置費用と流通費用がプラスされる。まだこれではメーカーや東京ガスともに利益が出ない。利益が出るには4
〜5年かかる。この時点では1万台前後を予想していて、2015年には価格を50万以下、台数は100〜150万台をイメージしている。

 戸建て以外に東ガスは、集合住宅向けシステムを開発中だ。また、改質器を不要にして水素から直接使う水素駆動型システムや固体酸化物型燃料電池(SOFC)も研究しており、分散型エネルギーシステムに向けての多様な展開を準備している。

 風間氏の分析では、家庭用燃料電池は都市ガスとLPGがほぼ半数ずつで東京ガスと新日本石油が中心となり、燃料電池メーカーは三洋電機がトップに、次いで東芝燃料電池システム、荏原製作所、松下電器産業の順となった。LPG用での支配率が勝負を決した、といっている。そういえば過日、新日石の方が、「燃料電池は電機メーカー」ではなく「燃料電池は新日本石油」のイメージを作り上げたい、と語っていたことを思い出した。数年前は都市ガスが改質技術でダントツだと思われていたが、いつの間にかLPGが追いついていた。石油はまだ時間がかかるだろうが、家庭で使う燃料の構成から考えれば悪くない状況だと思う。

 最後のKDDIは、「もうすぐ数十メガになる無線ランはとてつもなく電気を食う。ケータイの技術進歩は電池の問題に帰着する。燃料電池はケータイのこれからにさらに期待される。much betterでなくmustである」と強調した。KDDIは3年前に、ケータイ用の燃料電池についてあちこちで聞き回った。「ダメだよ、あんなの」という大学の先生もいたり、メーカーもけんもほろろで「あんなのできない」といわれた。今では共同開発をしている東芝や日立も同じだったが、2、3カ月経ってからもう一度話し合おうということになった。auの端末を作っていることがよかった、と披露した。そして冒頭の「今年の夏前・・・」という発言になるのだが、キャンプ地などへのニーズを見込んでのことだ。

 昨年の3月に沖縄でカヌーに乗っていた3人が死亡する事故があった。ケータイは持っていたが電池がなくなっていた。ケータイがつながっていれば、と衝撃を受けたそうだ。時期だけでなく、電池容量も10倍のものをと要求は高かった。「20年前には小型の燃料電池などはなかった」と話していた司会の太田氏は、10倍という話には少し驚いたようだった。だが、KDDIは「新しい電池がなければ新しいサービスができない。リチウムイオン電池どうこうではない」と言い切った。

 ケータイ端末機の他にもこの業界では、基地局向け電源装置の問題がある。KDDIでも2万カ所、ドコモはもっと多く、新規参入によってますます増えるそうだ。ここに設置されているのは鉛蓄電池で、残量が分からずシステムに組み込めない。基地局の電気料金はKDDI全体の約半分を占めていて、設置スペースも取っている。これを新しい電池に置き換えたいというのだ。

 熱くなる一方のような講演だったが、風間氏は「リチウムイオン電池も黙ってはいない」と少し冷めた意見を語る。今年4月から発売される松下電池の次世代リチウムイオン電池を例に挙げ、燃料電池はコスト・コンパクト化が課題であり、2007年までは航空機内への持ち込み規制が緩和されないので日系メーカーは様子見の姿勢だとした。

 風間氏の知見では、「燃料電池の市場をある程度見通せるのは家庭用」ということだ。最近は、携帯機器用が初めにブレイクして、続いて家庭用が広がり、自動車用はもっと先になると一般的に語られていた。私は大まかにはそこに至る道筋のとおりになってきているのではないかと思っているが、それは理想、おおざっぱすぎるということなのかもしれない。

■WEB LINK NEWS
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06/02/03 【リリース・精密機器】シチズン時計、コイルドコイル構造の水素ガスセンサを開発(日刊工業新聞)

 シチズン時計株式会社(梅原誠社長)は、燃料電池用の水素漏洩監視センサとして使用可能な、接触燃焼式の水素ガスセンサを開発、昨年12月より営業活動を開始、2007年度内に月産1万台の量産体制を目指します。
◆接触燃焼式・水素ガスセンサ
 サンプル価格(センサ単体):3,000円(税込)
 サンプル出荷日:2005年12月
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060203-00000204-nkn-ind

06/02/03 凸版、PEFC用の固体酸電解質膜を開発−08年の実用化目指す(日刊工業新聞)

 凸版印刷は2日、イオン化した水素(プロトン)の伝導性が高い固体高分子型燃料電池(PEFC)用の電解質膜を開発したと発表した。東京工業大学資源化学研究所の原亨和助教授が開発した多環式芳香族スルホン酸ベースの固体酸をナノメートル(ナノは10億分の1)サイズで樹脂に分散し電解質膜にした。同固体酸はプロトン伝導性が高いが、凝集しやすく均一分散が難しかった。08年に実用化を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060203-00000015-nkn-ind

06/02/03 館林商工高:ハイブリッドの3輪カート−−5生徒が完成 /群馬(毎日新聞)

 県立館林商工高(太刀川憲一校長、生徒数595人)=明和町南大島=の生産システム科機械コースで学ぶ男子生徒5人が、太陽電池と燃料電池を併用した「ハイブリッド3輪カート」の製作に成功した。03年10月に開発した「燃料電池自転車」と、昨年1月に完成した「燃料電池3輪カート」のノウハウを活用。新たにソーラーシステムを導入した太陽電池を積み、電気の供給を大幅に向上させた。同高では「高校生がハイブリッドによる無公害車を完成させたのは非常に珍しいと思う」と快挙達成に沸いている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060203-00000093-mailo-l10

06/02/03 ニュースプリズム:「回らない」風力発電で監査請求 揺らぐ“理想の事業” /茨城(毎日新聞)

 つくば市が、04年度から3カ年計画で市内の小・中学校全52校に小型風車75基を設置する「まほろば事業」で、期待していた発電量を得られていないとして、市民団体が市原健一市長らに事業費約3億円の弁済を求める監査請求を起こした。環境教育と、消費電力の削減の両面を持つ理想の事業が、大きく揺れている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060203-00000070-mailo-l08

06/02/06 キッツ、高圧ガス体用ボールバルブ市場に参入(日刊工業新聞)

 キッツは国内メーカーとして初めて、最高許容圧力33メガパスカルの高圧ガス体用ボールバルブを開発、高圧バルブ市場に参入する。圧縮天然ガス(CNG)や超臨界二酸化炭素(CO2)など高耐圧が求められる新市場に対応する。さらに、燃料電池車を視野に水素ガス用の70メガパスカル高圧バルブも開発する。

 開発した高圧ガス体用ボールバルブはボディー、キャップ、ボール、ステムにステンレスを使用した。使用温度範囲はマイナス30度Cから75度C。全開時に大流量を確保でき、操作性が良い。サイズなどにより18機種をラインアップ、4月に市場投入する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060206-00000003-nkn-ind

06/02/07 燃料電池車の試乗実験へ 経産省、大阪で全国初(共同通信)

 経済産業省は7日までに、次世代エネルギーとして注目されている水素を利用した燃料電池自動車・車いすの実用化を目指し、大阪府内で一般ユーザーに試乗してもらう実験を2006年度から始める方針を固めた。

 大阪府によると、製品化の前段階として、燃料電池車の使い心地を実際に体験してもらうという全国初の試み。国の06年度予算に約3億円を計上、10年度まで5年間にわたり実施する。

 府によると、経産省が大阪府内で燃料電池自動車・車いすなどを製造する企業数社を公募する。選ばれた企業が老人ホームなど福祉施設から数十人のモニターを募り、電動カートや自転車などに試乗してもらう。日常生活で使用する際の問題の有無や経費など、実用化のめどを探る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060207-00000277-kyodo-soci

06/02/08 製油所で水素製造 出光が知多に研究設備(中日新聞)

 【愛知県】愛知県知多市の出光興産愛知製油所で、燃料電池車用の水素を製造・出荷する研究設備が完成した。石油精製の際に生まれる水素ガスを原料にする。実際に専用車両で水素を運び出し、県や名古屋市、出光が所有する燃料電池車に供給する。製油所を活用した燃料電池車向けの水素供給システムは、国内で初めて。

 経済産業省の委託を受け、財団法人石油産業活性化センター(東京)が出光と大陽日酸(同)の協力を得て造った。事業費は約3億円で、経済性や環境性を検証する。

 同製油所は副産物の水素ガスを水素製造装置で97%の純度に高め、燃やすと有害な硫黄を原油から取り除くのに使っている。燃料電池車は99・99%とさらに高純度の水素が必要なため、研究設備で不純物を取り除く。大量の水素をコンパクトに運ぶ必要があるため、水素に高圧力をかけて容器に詰める機能も持つ。

 水素は大型トラックのような移動式水素ステーションに積んで出荷し、安全性を確保した名古屋市北区のバス会社駐車場で燃料電池車に充てんする。遠隔地に運ぶ試験も行う予定だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060208-00000014-cnc-l23

■海外ニュース(1月ー4)
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<輸送>
●ヌベラはフィアット・パワートレーン・テクノロジーズ、リサーチセンターと契約を結ぶ (2005/12/01)

 ヌベラ・フュエルセルズ社(Nuvera Fuel Cells)は、燃料電池自動車用の高効率水素燃料電池推進システムの研究開発のために、フィアット・パワートレーン・テクノロジーズ社(Fiat Powertrain Technologies)、フィアット・リサーチセンター(Centro Ricerche Fiat)と複数年の契約を結んだ。同時に、パートナーたちは、フィアットオート社(Fiat Auto)、イヴェコ社(IVECO)、そしてケースニューホランド社(Case New Holland)を含むフィアットグループに対して新しい燃料電池パワートレーンの独占的な提供者になる。
http://www.nuvera.com/news/press_release.php?ID=10
※フィアット・パワートレーン・テクノロジーズ社(Fiat Powertrain Technologies)は2005年に設立され、フィアットグループ内の12カ国にわたる16カ所の研究開発拠点と26カ所の生産拠点を統括している。

<定置用電源>
●家庭用燃料電池を開発しているトヨタとアイシン

 トヨタ自動車をアイシン精機は、数年以内に商業的に提供する1kW級家庭用燃料電池システムを共同で開発している。トヨタは現在、中部日本で家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを東邦ガスとともに試験している。
http://www.aisin.com/csr/envi/development.html

<ポータブル/バックアップ電源>
●NRCカナダから資金を受けるパルカン (2005/12/08)

 パルカン・パワーシステムズ社(Palcan Power Systems)は、カナダ国家研究会議(National Research Council of Canada)が次の14カ月で30万ドルまで援助するカナダの産業研究援助プログラム(Industrial Research Assistance Program;IRAP)の合意に達した。この資金は、パルカン社が携帯用燃料電池システムの開発を完了することを可能にする。
http://www.palcan.com/s/NewsReleases.asp?ReportID=124276&_Type=News-Releases&_Title=Palcan-Secures-300000-IRAPNRC-Grant-to-Produce-Commercial-Fuel-Cell-Power-S...

<燃料/改質器/貯蔵>
●クエストエアーはエクソン・モービル、ハイドロジェニックスから発注書を受け取る (2005/12/13,12/15)

 クエストエアー・テクノロジーズ社(QuestAir Technologies)は、精油所で実証される試作の水素精製装置を建造するためにエクソン・モービル社(ExxonMobil)から総額180万カナダドルの発注書を受け取った。クエストエアー社はまた、ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)の改質器に統合されるH−3200水素精製装置の注文をハイドロジェニックス社から受け、韓国の仁川(Incheon)にある韓国ガス公社(Korea Gas)の研究開発施設に設置した。韓国ガステクノロジー社(KOGAS-tech ;Korean Gas Technology Corporation)のステーションは天然ガスから水素を製造する。ステーションは、約20台の燃料電池自動車に十分な燃料を生産できる。
http://www.questairinc.com/investor_relations/press_releases/archived_releases/2005/12-13.htm
http://www.questairinc.com/investor_relations/press_releases/archived_releases/2005/12-15.htm

<燃料電池コンポーネント>
●フュエルコンはインドの販売パートナーとしてアドバンス・テックコントロールズを選ぶ (2005/11/15)

 フュエルコン社(FuelCon AG)は、インドにおける販売パートナーとしてアドバンス・テックコントロールズ社(Advance Tech Controls Pvt. Ltd)を指名した。アドバンス・テックコントロールズ社はインドで営業する技術、工学、そしてサービスの会社である。
http://www.fuelcon.com/en/news/index.html

<その他>
●マンハッタンサイエンティフィックスはシンガポールのライセンシーへ株を売却(2005/12/13)

 マンハッタンサイエンティフィックス社(Manhattan Scientifics Inc.)は、シンガポールのライセンシー(licensee)へおよそ90万ドルで株を売却した。同社は、負債の削減に売上金を使う。
http://www.hawkassociates.com/mhtx/mhtxpr61.htm

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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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