□燃料電池ワールド
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■Vol.213 2005/11/09発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
9日の発行にしていますが、大幅に遅れて13日になってしまいました。ごめんなさい。
■燃料電池関連イベント
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☆第25回『INCHEM TOKYO 2005』
特別企画『燃料電池・水素製造』
○主催 化学工学会、日本能率協会
○会場 東京ビッグサイト
○技術シンポジウム「燃料電池の現状と課題」 11月17日(木)14:10~17:00
−家庭用燃料電池の現状と課題そして次世代分散用燃料電池−
C:日立製作所 燃料電池事業推進室長 森原 淳氏
S1『家庭用PEFCの現状と課題』
新エネルギー財団 燃料電池部長 小俣富男氏
S2『PEFCのコスト低下戦略』
システム技術研究所所長 槌屋治紀氏
S3『21世紀のエネルギー環境型社会を拓く燃料電池の最新状況』
三菱重工業新エネルギー事業推進部技術グループ長 小林由則氏
※ 詳細内容・お申込みは、http://school.jma.or.jp/inchem/energy.html
○展示会 11月15日〜18日 10:00〜17:00(最終日は16:30終了)
新日本石油、日本電池、出光興産、神戸製鋼所、東京ガス、三菱化工機、荏原製作所、ジャパンエナジー、日立化成、ほか出展59社
※ 詳細内容・事前無料登録は、http://www.jma.or.jp/INCHEM/
【問い合せ先】INCHEM TOKYO事務局
日本能率協会産業振興本部内
TEL.03−3434−1391、Email.inchem@convention.jma.or.jp
☆新エネルギー新聞セミナー
○テーマ 「燃料電池によるバイオマス発電の展望」
○日時 12月13日(火)13時〜17時
○会場 東京都千代田区駿河台「総評会館」
○講演
1)「来年度の各省概算要求等に見るバイオマス発電の状況」
新エネルギー新聞社編集長 乾泰宏
2)「2KW燃料電池によるバイオマス発電」(独自型2kw燃料電池で食品残渣問題の解決へ)
日本エコ発電エンジニアリング部 日詰一彦氏
3)「溶融形燃料電池によるバイオマス発電の展望」(これまで内外で、食品・下水汚泥などバイオマス実施例の多い溶融形燃料電池今後の展開)
丸紅新エネルギー電力部・日本燃料電池社長 水田時緒氏
○会費 一人2万円(当紙購読者は1万7000円)
○案内書は電話03(5296)1830 新エネルギー新聞セミナー係まで
■PEM−DREAMニュース
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☆東京モーターショウ2005見学記(下)
ホンダは、FCXの新型車「FCX CONCEPT」を展示した。現行のFCXより一回り大きいボディに、小さくなった新型燃料電池システムを全て車台に納めて、室内は広くてスマートだ。ホンダには申し訳ないが、自分には前回のトヨタのFine−Nのような印象を持った。ホンダの前回の燃料電池コンセプトカーはパッとした印象がなかったので、インテリアの作りに関してはこれで同じになったと感じたのである。
車台のモデルが横に展示してあり、前輪のところから一列に、燃料電池システムとラジエータ、ウォーターポンプ、燃料電池スタック、水素供給システムと加湿システム、その後にエネルギーストレージとインホイールモーター・パワーコントロールユニット、そして2つの次世代水素タンクが並んでいる。燃料電池スタックは出力が100kWとなり、小さくなった印象があったので係の人に聞いてみると、燃料電池を縦置きにして、水素と酸素を上から下に流すように変えたと話してくれた。これまでは横だったという。このことで燃料電池の生成水を重力を利用して排出する。水素供給システムと加湿システムもスケルトンで、中の機器が見えるようになっていた。これも今回初めてだ。
水素タンクは、航続距離を伸ばすために700気圧に高圧化して水素搭載量を増やしていることを他社では謳っていたが、ホンダは現行の350気圧のままで従来比約2倍の5kgに搭載量を増やした。こうして約560kmの航続距離を実現させようとしている。
また、プレゼンテーションでホーム・エネルギー・ステーション(HES)の説明が加わった。これまでホームページには簡単な説明で掲載されていたが、プレゼンテーションで取りあげたのは初めてだ。主要諸元は、サイズは高さ1100ミリ、幅1200ミリ、奥行き725ミリ、水素製造能力3Nm3/h、発電能力5kW、水素貯蔵能力5kg、これに小型のディスペンサーが付いている。HESの構成は、天然ガス→改質(水素製造)→精製(純水素化)と進み、ここから2つに分かれて、ひとつはそのまま圧縮→水素タンク→水素供給、いまひとつは内蔵した燃料電池に送られ、発電と給湯となる。家庭で使う車の燃料費・電気・ガスのランニングコストを50%削減できると説明している。モニターによる説明を見ている人が結構いた。
次はヤマハのブースに、燃料電池二輪車「FC−me」を見に行った。これは昨年には公道を走り、静岡県にリースされて、連絡や書類の移動に県職員が使っている。四輪で使われる固体高分子型燃料電池とは違って、YUASAとの共同開発で0.95kWの最高出力を出すダイレクトメタノール型燃料電池を採用している。改質器や圧力容器を必要とせず、液体燃料が使えて、低温でも凍結しにくいので、小型二輪車には最適だという。
展示しているモデルは、燃料電池システムが見えるようにスケルトンにしてあった。最下部にある燃料電池スタックは思ったよりも大きい。100枚くらいのセルがあるのではないか。その前方上に横置きにした気液分離器&ラジエータがある。それはFC−meに乗った時の両足幅よりも少し狭く足の内側くらいだが、結構な大きさに感じる。想像していたよりもスマートではないのだ。でもそこは目をつぶろう。このFC−meは原付1種クラス(50cc以下)の二輪EVなのだから、バッテリーを使っている原付1種のEVとの関係では、携帯電話でのバッテリーと燃料電池のような関係になるのだろう。
今回はこの他に、スズキとGMが燃料電池車を展示した。スズキの軽の燃料電池車IONIS(イオニス)は、普通は4席だが、助手席をたたんでドライバーズシートをセンターに移動することができる。これはそれほどの関心事ではないが、次世代プラットフォームの説明は興味が湧いた。スズキは燃料電池スタックはGMの供給を受けていて、この次世代プラットフォームもGMのバイワーヤー技術によって可能となっている。どんなものかと言えば燃料電池にもガソリンエンジンにも対応できるプラットフォームなのだ。カタログにそれぞれを搭載した小さい写真が載っている。それを見ると、ガソリンエンジンの場合もフラットな低床フロアが可能なようで、ガソリンエンジンと燃料電池のどちらでも対応できる車体はダイムラーのAクラスしかなかった。その写真では水素ボンベは4本積まれているようだ。
GMは、デトロイト・モーターショウで発表したSequel(シークエル)を展示していた。約480kmの航続距離と、10秒を切る0−60mph加速性能が売りだが、バカでかい。ダンロップの22インチのタイヤには「でかいなー」と思わずつぶやく人が多かった。どういう訳か、展示車がデンと置いてあるだけで説明パネルは一切なく、周りで社員らしき人がA4判1枚のシークエルのチラシを配っているだけだった。それをもらわない人は燃料電池車だとは分からない。私も始めは見過ごしていた。
このことに象徴されると思うが、今回の東京モーターショウでは燃料電池車は扱いに困っている半端な存在という感があった。だが、屋外で行っていたクリーンエネルギー車同乗試乗会では、燃料電池車、水素自動車、電気自動車、ハイブリッド車などが用意されて、希望者は選択して乗ることができる。時間を区切って募集するので人気の度合いが分かった。一番人気はマツダのRX−8水素自動車で、続いて各社の燃料電池自動車だった。次回はどんな様相になるのか、楽しみだ。
■WEB LINK NEWS
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05/11/03 <燃料電池バイク>栃木の高校生グループ製作 公道走行可能(毎日新聞)
栃木県那須塩原市の那須清峰高電気科3年生のグループが、電動バイクに改良を加えた「燃料電池バイク」を製作した。原付きバイクのナンバー取得条件もクリアし、公道走行も可能だ。3日の学校祭や12日から宇都宮市で開催の産業教育フェアで公開する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051103-00000029-mai-soci
05/11/04 <原油高騰>枯渇?無限? 年々増える埋蔵量(毎日新聞)
中国の経済発展、イラク情勢の泥沼化、ハリケーンの米本土直撃……。世界の出来事が原油価格に敏感に跳ね返り、高値基調が続いている。一方で、石油の埋蔵量自体は年々増えているそうだ。どうしてだろうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000059-mai-soci
05/11/04 <大手自動車4社決算>全社、売上高過去最高、収益伸び鈍化(毎日新聞)
三菱自動車を除く大手自動車4社の05年9月中間連結決算が4日、出そろった。北米や中国など海外で販売台数が伸び、4社とも売上高は中間期の過去最高を更新した。ただ原材料価格の高騰や北米での値引き競争の激化で、収益の伸びは鈍化した。
北米市場ではトヨタ、マツダが営業増益を確保したが、日産が前年同期比10.3%減、ホンダが同14.8%減と2ケタ減益になった。ガソリン高の影響で利幅の少ない小型車に売れ筋が移ったことに加え、米ゼネラル・モーターズなどの値引きに対抗して値下げ原資を積み増したためだ。販売増加に対応するための設備投資や燃料電池車など次世代技術への開発費負担も響いた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000086-mai-bus_all
05/11/04 中国、2017年ごろに有人月面探査へ=新聞(ロイター)
さらに中国の宇宙開発計画には、月面に天体望遠鏡を設置し、月面に存在するヘリウム3の量を測定するプロジェクトも含まれているという。一部の科学者らの間では、ヘリウム3は無公害のエネルギー源と期待されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000972-reu-ent
05/11/05 政策連携へ副知事会議 福岡、佐賀、長崎県が設置(西日本新聞)
福岡、佐賀、長崎の三県副知事で構成する「九州北部三県政策協力推進会議」が四日発足し、長崎市で初会合を開いた。同会議は三県での政策連携を具体的に協議、検証する組織で、知事でつくる三県懇話会の関係機関。九月の三県懇話会で設置を申し合わせていた。
事務局の長崎県政策企画課によると、会議では新たな産業育成や科学技術の振興を主なテーマに意見を交換。福岡県が進める水素を活用した燃料電池など新エネルギーの研究開発や、三県での観光施策の推進、企業誘致セミナーの共同開催など各県からアイデアが出たという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051105-00000016-nnp-kyu
05/11/05 燃料電池の開発に特化 全国初、愛知県が支援拠点(中日新聞)
【愛知県】県は22日、県産業技術研究所(刈谷市一ツ木町西新割)に燃料電池の開発支援拠点「燃料電池トライアルコア」を開設する。都道府県の試験研究機関が燃料電池に特化した技術支援拠点を設置するのは全国初。同日午後1時半から、研究所内で式典と記念イベントがあり、講演会や燃料電池車の試乗会が開かれる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051105-00000010-cnc-l23
05/11/06 家庭ごみから水素ガス=燃料電池に活用、実証研究開始−13年にも実用化・京都市(時事通信)
家庭から排出される生ごみから水素ガスを生成し、燃料電池による発電に利用する実証研究が7日、京都市で始まる。同市によると、バイオマス(生物資源)を発電などに利用する事業は盛んに研究されているが、家庭ごみから水素ガスをつくる取り組みは全国で初めて。2013年の発電開始を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051106-00000027-jij-soci
05/11/06 再生エネルギー発電4%に 成長裏付けと米研究所(共同通信)
【ワシントン6日共同】太陽光や風力など「再生可能エネルギー」による発電容量が2004年に計1億6000万キロワットとなり、世界の発電容量の約4%に達したとする報告書を米環境シンクタンクのワールドウオッチ研究所が6日発表した。同研究所は「再生可能エネルギーの力強い成長を裏付けるものだ」としている。これに最も貢献した国は、小規模水力発電が盛んな中国。太陽光発電に力を入れている日本は、ドイツ、米国、スペインに続き5位に入った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051106-00000080-kyodo-int
05/11/07 長野計器、本質安全防爆構造の小型電子式圧力計を発売(日刊工業新聞)
長野計器は熱や火花が発生しない「本質安全防爆構造」の小型電子式圧力計を発売した。圧力トランスミッター「KJ91上」と差圧トランスミッター「KJ92=同下」の2種類で、燃料電池(FC)自動車に燃料を供給する水素ステーションなど、爆発性ガスを扱うプラント向けに売り込む。価格は10万8000円から20万9000円、初年度1000台の販売を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051107-00000002-nkn-ind
05/11/07 GSユアサ、低温水素生成技術を開発=電気も不要、07年実用化へ(時事通信)
ジーエス・ユアサコーポレーションは7日、電気エネルギーを使わずに30―90度の低温でメタノールから水素を生成する技術を開発したと発表した。同社は2007年をめどに、水素の発生効率などを実用レベルまで高めたい考え。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051107-00000130-jij-biz
05/11/07 30年までに需要50%増=エネルギー見通し−IEA(時事通信)
【パリ7日時事】国際エネルギー機関(IEA)は7日、世界エネルギー見通しを発表した。この中で世界のエネルギー需要は2030年までに50%増加、その時点での消費量は石油換算で現在より55億トン多い163億トンと予測。また1バレル当たりの原油輸入価格見通しを10年に35ドル、20年は37ドル、30年は39ドルとした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051107-00000172-jij-int
05/11/08 8日GSユアサが買い気配、新水素発生法を発見で(ラジオNIKKEI)
ジーエス・ユアサコーポレーションが買い気配で始まった。同社が前日に、100℃以下の温度でメタノールを水素に変換することができる水素発生方法を発見したと発表したことが手がかり材料。今月16日〜18日に開催される「第46回電池討論会」で一連の成果を発表する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051108-00000201-rtp-biz
05/11/08 「株式」 GSユアサ(6674)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)
大幅続伸で10/28以来の年初来高値更新。100度C以下の低温でメタノールを水素に変換する水素発生方法を発見したと報じられており、短期値幅取りの資金が集中か。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051108-00000024-fis-biz
05/11/08 ちゅうごく経済:燃料電池使いCO2削減 実証実験開始−−中電三隅発電所 /中国(毎日新聞)
◇全国初、システムの実証実験開始
中国電力は島根県浜田市三隅町の三隅発電所で、燃料電池を使って火力発電所の排ガス中の二酸化炭素(CO2)を集めるシステムの実証実験を始めた。CO2の大気への放出を防ぐ試みのひとつで、全国でも始めて。実用化すれば電力の安定供給とCO2削減を両立する温暖化防止策につながりそうだ。
このシステムは、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)という特殊な燃料電池を中心に考え出した。燃料電池は酸素と水素を使って電気を作るが、MCFCは発電の過程でCO2を使うのが特徴。CO2を約10%含む排ガスを供給すると、使用後は80%までCO2を濃縮することができ、排ガスからのCO2回収が容易になる。集めたCO2を固体化して大気に放出しない仕組みも開発するという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051108-00000217-mailo-l32
05/11/08 「株式」 本日の注目個別銘柄(フィスコ)
6674 GSユアサ 301 +57
急伸。水素の新しい製造法を発見したとの発表が材料視されている。2年後をメドに小型の水素製造装置を開発、水素を燃料とする燃料電池を組み合わせて、携帯機器用電源として実用化の計画としている。あらためて新電池関連銘柄との位置づけの高さが認識される状況へ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051108-00000052-fis-biz
05/11/08 日清紡が新日本無線株をTOB、買付価格840円(ラジオNIKKEI)
日清紡は8日、新日本無線の株式を公開買付けにより取得すると発表した。新日本無線の発行済株式総数の過半を保有する親会社の日本無線はこのTOBに応募する。新日本無線も今TOBに賛同している。日清紡は電気二重層キャパシタや燃料電池セパレータなど次世代自動車部品の事業化を進めている。製品化にあたって新日本無線のエレクトロニクス技術が必要と判断した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051108-00000123-rtp-biz
05/11/09 水素ステーション完成 九大伊都キャンパス 年末本格稼働へ(西日本新聞)
九州大伊都キャンパス(福岡市など)に、水を電気分解して水素を作り、燃料電池自動車に供給する実証実験施設「水素ステーション」が完成し、八日、公開された。九大は同キャンパス内の電力を、二酸化炭素を排出しないクリーンな水素エネルギーで賄う「水素キャンパス化構想」を掲げ、研究活動の中心に位置付けている。
九大、九州電力、三菱商事などが開発し、七日に完成した。十四日にも試運転に着手し、十二月末には高圧水素の製造、貯蔵を始める予定。一日に燃料電池自動車三台分の燃料となる水素を製造する。二〇〇六年春には同自動車一台をキャンパス内で走らせる計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051109-00000021-nnp-kyu
05/11/09 明電舎、SOFCの開発・製造で米シーメンス・パワーと提携(日刊工業新聞)
明電舎は8日、米シーメンス・パワー・ジェネレーション(旧シーメンスウエスチングハウスパワー)と日本での固体酸化物形燃料電池(SOFC)の共同開発から製造、販売で提携することで基本合意したと発表した。シーメンスが開発している125キロワットのSOFC本体をコジェネレーション(熱電併給)システムとして実用化し、07年から販売する。このため両社は1年内に合弁会社を設立する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051109-00000022-nkn-ind
05/11/09 「株式」 明電舎(6508)−個別銘柄ショートコメント(フィスコ)
利食い優勢も高値圏でのもみ合い。独シーメンスグループと業務用の燃料電池分野で業務提携したと報じられている。燃料電池を使った発電システム市場が2015年に日本だけで約300億円になるとみているようである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051109-00000010-fis-biz
05/11/09 原発増やさずCO2を7割減 2050年に可能(共同通信)
エネルギー利用を効率化し、燃料電池や風力発電、植物由来のバイオマス燃料といった新エネルギーを大幅に増やせば、原発を新増設しなくても、2050年までに日本の二酸化炭素(CO2)の年間排出量を70%削減できるとの推計結果を、国立環境研究所などが9日までにまとめた。環境省が進める脱温暖化研究の成果。11日に東京で開かれるシンポジウムで発表する。
政府内には地球温暖化防止に原発増設が必要との見方が根強いが、原発の新増設を伴わないCO2削減策を示した形。英国やドイツは既に50年までにCO2排出量を60%近く減らす目標を立てており、今回の成果は日本が同様の目標を検討する際の手がかりとなりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051109-00000160-kyodo-soci
■海外ニュース(11月―1)
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<輸送>
●フォードはカリフォルニアとミシガンに燃料電池車を配送 (2005/10/24)
フォード社(Ford Motor Company)は、サクラメント市施設局(SacramentoMunicipal Utility District:SMUD)に既に5台の燃料電池車を配送したのに加えて、3台の燃料電池車「フォード・フォーカス」をカリフォルニア州大気資源局(California Air Resources Board:CARB)とカリフォル州ニアエネルギー委員会(California Energy Commission:CEC)、カリフォルニア州総務局(CaliforniaDepartment of General Services:DGS)に配送した。また、5台の燃料電池車フォーカスがミシガン州のタイラーとアナーバー市に到着した。両方の自動車配備は、5都市30台で行う燃料電池車実証試験計画の一部である。
http://media.ford.com/article_display.cfm?article_id=21862&make_id=trust
<定置用電源>
●プラグパワーはロビン空軍基地で10台の燃料電池を作動させる (2005/10/11)
プラグパワー社(Plug Power)は、5kW級の系統から独立した主要な電源であり、LPG(液化石油ガス)を燃料とする10台の燃料電池システム GenSysィ をジョージア州のロビン空軍基地で作動させた。システムは、電力網を補完して、実際のさまざまな負荷条件を試験するよう構成された。
http://www.plugpower.com/news/press.cfm?vid=692483&liak=88233089
<ポータブル/バックアップ電源>
●MTIマイクロはDMFCを軍に届け、テストユニットはマイルストーンを実現する (2005/10/20)
MTIマイクロ・フュエルセル社(MTI MicroFuel Cells Inc. :MTI Micro)は、アメリカ特殊作戦軍(United States Special Operations Command :SOCOM)に導入試験用の試作機5台を配送した。配送はMTIマイクロが、野戦準備のための新技術を評価するために2004年にSOCOMと契約した一部である。さらにMTIマイクロは評価のために、SOCOMにHarris Falconィ II radioを動かすMobionィの試作機を統合して配送した。ユニットは、Mobionィ実験室試験ユニットの中で最も頻繁に使用された軍用バッテリーの一つであるBA5590バッテリーのエネルギーの2倍を実現し、同サイズのパッケージのエネルギーの200%を達成した。
http://www.mechtech.com/newsandevents/article.asp?id=221
http://www.mtimicrofuelcells.com/news/article.asp?id=223
<燃料/改質器/貯蔵>
●インドで最初の水素燃料ステーションがオープン (2005/10/11)
インドで最初の水素燃料ステーションは、インドの水素経済開発の第一フェーズとして公式にオープンした。水素/圧縮天然ガス(HCNG)混合と純水素を提供するステーションであるこの施設は、ニューデリーのすぐ北のファリダバード(Faridabad)にあるインド国営石油会社(Indian Oil Corporation Limited:IOCL)の研究開発センターに設置された。IOCLが所有するこのステーションは、エア・プロダクツ社(Air Products)と、そのインドにおけるジョイントベンチャーであるINOXエア・プロダクツ社(INOX Air Products Ltd)によって提供された。設備は、HCNG混合ユニットと、自動車がHCNG混合か純水素のどちらかを燃料とすることができる二重の供給ユニットで構成される。
http://www.airproducts.com/PressRoom/CompanyNews/Archived/2005/11Oct05uk.htm
●ダインテックはTsinghau 大学に貯蔵システムを配送 (2005/10/11)
ダインテック・インダストリーズ社(Dynetek Industries)は、3台の先進的な軽量燃料貯蔵システムを中国・北京にあるTsinghau大学(Tsinghau University)に配送した。Tsinghau大学の屋上に取り付ける水素燃料貯蔵システムは、2008年のオリンピックまでに国の空気品質を改良する中国政府のクリーンエア・イニシアチブの直接的な反応である。
http://www.kentrygiel.com/dyn2/uploads/Tsinghua%20University.pdf
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