燃料電池ワールド (2005/11/04 14:05)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.212 2005/11/02発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆日本水素エネルギー産業会議(JHIF)第2回会議
○日時 11月15日(火)13:30〜17:30
○会場 東京ガス本社浜松町本社ビル2階会議室
○内容(予定)
 ◇平田 賢会長(芝浦工業大学学長)によるあいさつ
 ◇柏木孝夫氏(東京農工大学教授)による基調講演
 ◇三村申吾氏(青森県知事)による特別講演

 テーマ:環境・エネルギー産業フロンティアの形成を目指す青森県の戦略
 ◇第2回ブレーンストリーミング会議
 テーマ:青森県が考える水素エネルギー開発プロジェクト
 《プレゼンター》高坂幹氏(青森県商工観光労働部 総括主幹)
 《コンテンツ》
 ・進化する「環境・エネルギー産業創造特区」
 ・青森県の水素エネルギー戦略
 ・青森県が描くエネルギービジネス−市民電力会社構想など−
 ・六ヶ所村における風力水素タウン構想 他

 《コーディネータ》金田 武司氏(ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役)
 ◇パネル討論
 テーマ:「日本の水素エネルギー戦略の未来を語る」
 《コーディネータ》平田 賢氏(芝浦工業大学 学長)
 《パネリスト》(五十音順)

  秋保順子氏(オーストラリア大使館 インベストメントマネージャー)
  高坂 幹氏(青森県 商工観光労働部 総括主幹)
  中川昭一氏(衆議院議員・経済産業大臣)(依頼中)
  藤井義久氏(鹿島建設?環境本部新エネルギーグループ部長)
  古屋圭司氏(衆議院議員・元経済産業副大臣)
○申し込み方法 申込締切日:11月11日(金)
ファックス(03-5408-0058)またはe-mail(tajima@ueri.co.jp)で、件名を「11月15日 JHFC第2回会議参加希望」として、
 ・貴団体名(フリガナ)
 ・部署・役職、参加者貴名(フリガナ)
 ・電話、ファックス、電子メールアドレス
 ・会員/非会員の別
 ・非会員の場合のお支払い方法(当日現金/銀行振り込み)
 ・懇親会の出欠 をご記入下さい。
○参加費
 会員団体  3名様まで無料
 非会員団体 一人3万円(税込み)
○懇親会 会員・非会員 一人3000円(税込み)
○案内チラシ 当会議の案内チラシ(申込書付き)はこちらで。
http://www.ueri.co.jp/jhif/Conference_flier051115.pdf
○問い合わせ 日本水素エネルギー産業会議事務局
〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-3-20 仙石山アネックス4F
        ユニバーサルエネルギー研究所内
TEL:03-5408-1118(代) FAX:03-5408-0058

☆第25回『INCHEM TOKYO 2005』
特別企画『燃料電池・水素製造』
○主催 化学工学会、日本能率協会
○会場 東京ビッグサイト
○技術シンポジウム「燃料電池の現状と課題」 11月17日(木)14:10~17:00
  −家庭用燃料電池の現状と課題そして次世代分散用燃料電池−
 C:日立製作所 燃料電池事業推進室長 森原 淳氏
 S1『家庭用PEFCの現状と課題』
     新エネルギー財団 燃料電池部長 小俣富男氏
 S2『PEFCのコスト低下戦略』
     システム技術研究所所長 槌屋治紀氏

 S3『21世紀のエネルギー環境型社会を拓く燃料電池の最新状況』

     三菱重工業新エネルギー事業推進部技術グループ長 小林由則氏
※ 詳細内容・お申込みは、http://school.jma.or.jp/inchem/energy.html
○展示会 11月15日〜18日 10:00〜17:00(最終日は16:30終了)

 新日本石油、日本電池、出光興産、神戸製鋼所、東京ガス、三菱化工機、荏原製作所、ジャパンエナジー、日立化成、ほか出展59社
※ 詳細内容・事前無料登録は、http://www.jma.or.jp/INCHEM/
【問い合せ先】INCHEM TOKYO事務局
        日本能率協会産業振興本部内

        TEL.03−3434−1391、Email.inchem@convention.jma.or.jp

☆新エネルギー新聞セミナー
○テーマ 「燃料電池によるバイオマス発電の展望」
○日時 12月13日(火)13時〜17時
○会場 東京都千代田区駿河台「総評会館」
○講演 
1)「来年度の各省概算要求等に見るバイオマス発電の状況」
    新エネルギー新聞社編集長 乾泰宏
2)「2KW燃料電池によるバイオマス発電」(独自型2kw燃料電池で食品残渣問題の解決へ)
    日本エコ発電エンジニアリング部 日詰一彦氏
3)「溶融形燃料電池によるバイオマス発電の展望」(これまで内外で、食品・下水汚泥などバイオマス実施例の多い溶融形燃料電池今後の展開)
    丸紅新エネルギー電力部・日本燃料電池社長 水田時緒氏
            
○会費 一人2万円(当紙購読者は1万7000円)
○案内書は電話03(5296)1830 新エネルギー新聞セミナー係まで

■PEM−DREAMニュース
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☆東京モーターショウ2005見学記(中)

 ダイハツのブースには、新しい軽の燃料電池車が展示してあった。Tanto FCHV(以下、タント)だ。4人乗りのワゴンベースの車体に、前席の下に燃料電池トヨタFCスタックを、後席の下、後輪の前の位置に水素タンクを、2次電池は荷台に配置している。現行の燃料電池車ムーヴFCV−K−2とは大きく配置が変わり、燃料電池スタックと2次電池の位置が逆になった。

 燃料電池出力は30kWと同じだが、今回は水素タンクが25Mpaから35Mpaになり、タンク容量も増やしている。全長、全幅は同じで、全高が車種の違いで20ミリ高いが、ほとんど同じサイズだ。それでも展示が今回大きく違ったのは、ドアを全開して室内のレイアウトを見せたことだ。係員曰く、「ムーブの時は燃料電池システムの機器類が大きくて室内は一杯いっぱいだった。今回はコンパクトにできた」。燃料電池スタックも出力は同じでもサイズは小さくなったのだろう。軽自動車と燃料電池は実に相性がいいと聞く。現在は大阪府が使っているだけだが、早く関東地区でも走らせてほしいものだ。

 JHFCで作った水素ステーションには25Mpaの充てんシステムが備わっている。これを使えるのは実質的にムーブFCVだけなのだが、ダイハツは国のプロジェクトであるJHFCには参加していないので、使うことができない。なぜならJHFCの水素ステーションは税金で作られており、水素も税金で作られているからだ。大阪で可能だったのは、日本初の水素ステーションとして作られた大阪ガスの構内にあるステーションを使えるからだ。これも国のプロジェクトで作ったものだが、JHFCは絡んでいない。関東地区の水素ステーションは全てJHFCのものなので使いたくても使うことができない。同様に愛知万博で設置されたステーションも使えなかった。自動車と燃料電池のマッチングに軽は他の普通車クラスとは違う魅力を発揮できると思うが、それは乗ってみなければわからないものなので、この辺の事情が1日も早く改善されることを期待したい。

 隣のトヨタは会場で一番大きいブース面積を占めていた。今回の目玉は一人乗りの遊び感覚モビリティi−swingと燃料電池ハイブリッド車Fine−Xだ。前回は床面に置いてあったが、今回はともに舞台上にあるので近づくことはできなかった。

 燃料電池ハイブリッド車は、前回はFine−Nという名前で出展されていた。この時は、燃料電池車が室内のレイアウトを大きく変える可能性を盛り込んでいたが、Fine−Xは車体がイスト並みに小さくなり、タイヤがそれぞれ独立して操舵することで例えば360度の円回転が容易にできることを売りにしていた。これは燃料電池車だからできるようになったことだろうか。4輪それぞれに電気モーターを内蔵して独立駆動させるのだから、これは電気の力であり燃料電池の出力が必要なのだろうが、バッテリーの電気出力では無理なことかどうかまでは分からなかった。

 一般の関心事として燃料電池で動く車が作られたというインパクトは過去のものとなり、Fine−Nでは、エンジンルームやドライブシャフトなどが不要になるが故の燃料電池車の優位性がインパクトを持っていた。Fine−Xはドアが両側とも1枚になり、ウイングして跳ね上がると運転席が90度回転して、座った位置からそのまま足をのばして路面に降りる仕掛けもショウ的な要素を持っているが、これも燃料電池車だからかどうかは疑問だ。

 一般公開日では舞台上のプレゼンテーションも燃料電池の説明はほとんどなかった。ダイムラーベンツのF600HYも燃料電池については説明なしのプレゼンを行っていた。

 ホンダのプレゼンはその点で少し違っていたのが印象的だった。(次号に続く)

■WEB LINK NEWS
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05/10/26 石油業界の巨額利益に批判 ガソリン高で米議会(共同通信)

 【ワシントン26日共同】ガソリン価格の高騰下で巨額利益を稼ぐ石油業界に対し、米議会が批判を強めている。政権攻撃の糸口にしたい野党民主党だけでなく、業界と蜜月関係を築いてきた共和党も不満を表明。来年秋の中間選挙をにらみ、有権者を意識した企業たたきが加速しそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051026-00000140-kyodo-bus_all

05/10/26 <水素>窒化ガリウム触媒に水から製造 東京理科大など成功(毎日新聞)

 東京理科大などの研究グループは26日、青色発光ダイオード(LED)などに使われる窒化ガリウムの光触媒機能を使って、水から水素を発生させることに成功した、と発表した。今後、クリーンな水素燃料の製造につながる技術として期待されるという。光触媒は、光のエネルギーを受けて、他の物質に化学変化を促すもの。

 東京理科大の大川和宏助教授らは、窒化ガリウムが光を吸収して電気エネルギーを生み出す性質に着目。窒化ガリウムと白金を電極にして水槽に入れ、窒化ガリウムに光を当てることで水素を発生させた。実験では、照射する光エネルギーに対し、水素エネルギーが発生する「変換効率」は0.5%だった。光触媒として既に実用化されている酸化チタンの約2%を下回る。今後は、光触媒反応に有効な光の波長の幅をコントロールするなどして、3年以内に変換効率20%を目指すという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051026-00000099-mai-soci

05/10/27 カーボンナノチューブ:木材のガスで合成、衣川村が開発−−世界初の成功 /岩手(毎日新聞)
 ◇CO2削減に効果期待/コストゼロ

 衣川村は、木のおがくずから取り出したガスを利用したカーボンナノチューブの合成技術の開発に成功したと発表した。工業炉企業の中外炉工業(大阪市)と大手繊維企業との3者による共同研究。カーボンナノチューブは石油や天然ガスなどから合成するのが一般的で、木から取り出したガスからの合成は世界初という。3者は合成技術の特許を9月に申請した。

 カーボンナノチューブは炭素原子が円筒状に結びついた素材。強力な炭素結合のため、同じ太さの鋼鉄に比べ約1000倍の固さがあり、新素材として燃料電池の電極や電子機器などに利用されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051027-00000073-mailo-l03

05/10/27 【WPC 2005】東芝、HD DVDや燃料電池などの先進技術から「Qosmio」や「gigashot」まで(RBB TODAY)

 東芝ブースは、会場内でもかなり華やかだ。正面ステージでは同社のノートPC「Qosmioシリーズ」を中心に紹介。ブース内では、発売間もない「gigashot」や「gigabeat Xシリーズ」をミニステージで積極的にアピール。HD DVDや燃料電池などの先進技術についてもブース内の一角にコーナーを設けるなど、非常に充実した展示内容となっている。
●製品デザインを根本から変えてしまう燃料電池の可能性

 同社は燃料電池の開発にも積極的で、既存のPCやgigabeatシリーズなどに燃料電池を組み込んだ試作機や、燃料電池を前提にしたデジタル機器のデザインコンセプトの展示も行われている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051027-00000011-rbb-sci

05/10/28 太陽光発電を身近に 鈴鹿愛宕小児童ら新エネルギーを学ぶ(中日新聞)

 【三重県】新しいエネルギーについて理解を深める「新エネルギー教室」が27日、鈴鹿市の愛宕小学校であった。

 財団法人新エネルギー財団や中部経済産業局、同市などの主催で、次世代を担う子どもたちに太陽光発電や燃料電池などの新エネルギー導入の重要性を知ってもらうのが狙い。エネルギー問題や地球温暖化問題に対応するのが新エネルギーで、クイズ形式でユーモアを交えながら、石油消費を減らし、2酸化炭素を出さない太陽光発電や燃料電池、風力発電などがあることを紹介した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051028-00000006-cnc-l24

05/10/28 SSH:研究成果もめざましく 指定の県立桐蔭高、生徒が発表会 /和歌山(毎日新聞)

 理系教育に力を入れる高校を文部科学省が重点的に支援する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定されている県立桐蔭高(和歌山市吹上5)で27日、生徒による研究成果発表会が行われ、教育関係者ら約70人が出席した。

 2年生で作る20の研究グループのうち5グループの生徒がスライドを使いながら、細胞融合の実験▽人工皮膚の作製▽燃料電池の製作――などについて発表。理科の公開授業も行われた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051028-00000257-mailo-l30

05/11/01 未来学者が予想する有望投資先(下)(WIRED)

  http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20051031103.html (10/31から続く)

 内燃エンジンは安らかに眠るか?:ガソリンを大量に消費する車やトラックが現代の生活に不可欠になっているため、われわれは実際、こうした存在を当たり前のものとして受け止めている。吐き出される騒音やスモッグを考えると、こうした態度はじつに驚くべきことだ。

 しかし、燃料価格の高騰、世界的な石油需要の急増、簡単に採掘できる原油の供給量の減少などが、どこかの時点で大きな打撃を与えるだろう。危機はかつてないほど近くにあると、未来学者の団体『 http://www.leadingfuturists.biz/ リーディング・フューチャリスツ』設立者の1人、ジェニファー・ジャラット氏は語る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051101-00000007-wir-sci

05/11/02 トヨタとGMが首脳会談 燃料電池車研究延長で一致(共同通信)

 トヨタ自動車の渡辺捷昭社長と米自動車最大手、ゼネラル・モーターズ(GM)のリック・ワゴナー会長が2日、東京都内で会談した。両社のトップ会談は今年5月に愛知県豊田市で行われて以来。6月に渡辺氏が社長に就任してからは初の顔合わせで、販売世界一を競う一方で緊密な2大メーカーの関係を示した。

 両社によると会談には渡辺、ワゴナー両氏のほか、副社長らそれぞれの幹部数人が出席。同日夕、トヨタの迎賓施設で約1時間にわたってお互いの協力関係を確認した。来年3月に契約が切れる燃料電池車など先端技術の共同研究については契約を延長する方向で一致。米国合弁生産会社での今後の製造計画なども議題に上ったとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051102-00000236-kyodo-bus_all

05/11/03 東京モーターショー 海外勢、アピール追い込み 燃料電池車続々、豪華さも一段と(産経新聞)

 千葉市・幕張メッセで開かれている東京モーターショーで、閉幕(六日)を前に海外メーカーが、日本の消費者を取り込む絶好の機会と位置づけてアピールに拍車をかけている。普段はあまり目にしない海外勢の乗用車などが華やかな舞台に彩りを添えている。一台で家が買えるほど高価なロールス・ロイスや、メルセデス・ベンツの燃料電池車も披露され、日本車とはひと味違う斬新なデザインや新しい技術が来場者の関心を集めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051103-00000015-san-bus_all

05/11/03 家庭生ごみから水素ガス 京都市や京大など 燃料電池活用、実証実験へ(京都新聞)

 京都市は2日、家庭の生ごみや廃食用油から水素ガスを生成し、燃料電池で発電する実証実験に取り組むことを明らかにした。石油などに比べて発電効率のよい水素ガスは次世代燃料として期待されており、2013年の実用化を目指す。家庭ごみを使った水素ガス生成実験は全国で初めて。

 実験では、家庭から出る生ごみや、廃食用油から出る廃グリセリンをプラントで発酵させ、メタンを主体としたバイオガスを発生させる。さらにメタンを高温で水蒸気と反応させることで水素に変換し、燃料電池の燃料に使用する。

 実験は、環境省や京都大、プラントメーカーの企業と連携して7日から開始。旧西部クリーンセンター(西京区)に1日3トンの家庭ごみを週4日搬入し、プラスチックと生ごみを選別する。生ごみは、南部クリーンセンター(伏見区)の研究プラントで廃グリセリンと混合して発酵させる。

 市によると、原料が一定しない家庭用生ごみからはアンモニアなどメタン以外のガスが出る可能性があるほか、発酵自体も難しいため、当面は安定的なメタン発生に力を注ぐ。本年度の必要経費は、約1億5000万円とみている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051103-00000000-kyt-l26

■海外ニュース(10月―4)
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<輸送>
●バラードはゼネラル・ハイドロジェンと供給契約を結ぶ(2005/09/08)

 バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)はカナダのゼネラル・ハイドロジェン社(General Hydrogen)と、4.8から21.1kWの範囲の出力をだす100台以上の燃料電池「マーク9SSL」を供給する契約を結んだ。ゼネラル・ハイドロジェン社の電源ユニットと統合して、程なくリフト付きトラック市場の初期の委託販売が可能になる。
http://www.ballard.com/be_informed/about_ballard/news/2005/09/08/16_General_Hydrogen

<定置用電源>
●アキュメントリクスは燃料電池をビッグホーン国有林に設置

 ワイオミング州で最初の定置用燃料電池システムがこの7月から、ビッグホーン国有林のビッググース・レンジャー駅に設置されている。アキュメントリクス社(Acumentrics)は、2つの宿泊施設、事務所や店、5つのオートキャンプ場、そして浄廃水場の電力として、2台の5kW級固体酸化物型燃料電池(SOFC)を設置した。燃料電池で作られた温水は、ビッグホーン山脈の高地にある管理事務所の一つに供給される。
http://www.fs.fed.us/r2/bighorn/news/2005/07/BG_fuel_cell_release_local.pdf

<ポータブル/バックアップ電源>
●携帯用燃料電池のレンタル計画が始まる(2005/08/30)

 サンドパイパー・テクノロジーズ社(Sandpiper Technologies)は、購入に向けた100%レンタルで少なくとも2週間の間、初めて使う人に50W級メタノール燃料のリモート電源システムを提供する燃料電池の購入選択権付きレンタル計画(Rent-to-Own Program)を始めたと発表した。
http://www.sandpipertech.com/news/2005/aug302005.html

●マンハッタン・サイエンティフィックスが韓国特許を取得(2005/09/22)

 マンハッタン・サイエンティフィックス社(Manhattan Scientifics)は、韓国で中心的な特許を発表した。マイクロ燃料電池電力パックのための表面性状のレプリカ燃料電池(Surface Replica Fuel Cell for Micro Fuel Cell Electrical PowerPack)というNo.0509573の特許は、携帯電話などの携帯電子機器の電源として設計された同社のマイクロ燃料電池の中心的な発明である。特許は、携帯電話などの携帯機器の電源として薄くて平らな燃料電池の配置となっている。
http://www.mhtx.com/media_center/pressrelease56.htm

<燃料/改質器/貯蔵>
●DMFCCはSMCと協定を結ぶ(2005/09/26)

 ダイレクトメタノール・フュエルセル社(Direct Methanol Fuel CellCorporation ,DMFCC)は韓国のSMC社と、燃料カートリッジの設計と生産に関する協定を結んだ。
http://www.viaspace.com/press_content.asp?id=1032

<燃料電池コンポーネント>
●アメリカン・スーパーコンダクターはハイドロジェニックスから注文を受ける(2005/09/28)

 アメリカン・スーパーコンダクター社(American Superconductor Corporation)は、マニトバのウィニペグで初めての試走が行われた40フィートのフルサイズ公共バスの推進システムに使われる3台のPowerModuleェ PM1000電力変換器の注文をハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)から受けた。このバスは、燃料電池とウルトラキャパシタのハイブリッド構造で動力を得るカナダで初めてのバスである。AMSCのPM1000電力変換器は、燃料電池で発生した電気を制御、管理して、バスの電気駆動システムのための電力を調整する。プロジェクトは2006年春に完了し、カナダ政府(カナダ天然資源省)によって資金の一部を提供される。
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=86422&p=irol-newsArticle_Print&ID=761853&highlight=

<その他>
●クリサリックが燃料電池企業に投資(2005/09/25)

 クリサリック・エネジー・マネージメント社(Chrysalix Energy Management)は、Chrysalix Energy II U.S. Limited Partnershipによる3つの新しい投資を発表した。その内の2つは、シム・コンポジット社(SiM Composites)とアルディカ・テクノロジーズ社(Ardica Technologies)である。シム・コンポジット社は多機能のシリカと高分子化合物をベースとした前例のない陽子交換物質を作りだしており、アルディカ・テクノロジーズ社はユニークな燃料溶液でシンプルで低コストの燃料電池システムを製造している。アルディカのチームと初期の技術は、もともとはスタンフォード大学にある。
http://www.chrysalix.com/news/fmu_news_more.php?NID=10
※Chrysalix Energy Ltd. Ballard Power Systems社、Shell Hydrogen社及びWestcoast Energy社が、燃料電池技術の市場化促進のため、バンクーバーに設立した会社。燃料電池関連企業の支援を行っている。

●シゲンとアバディーン・リニューアブル・エナジーグループが水素と燃料電池チャレンジを始める

 シゲン社(siGEN)とスコットランド水素・燃料電池協会(Scottish Hydrogen andFuel Cell Association)が承認しているアバディーン・リニューアブル・エナジーグループ(Aberdeen Renewable Energy Group)は、アバディーンとアバディーン州の中等学校で実施する「水素と燃料電池チャレンジ」を始めた。学校チームは、ソーラーパネル、水素製造機と燃料電池で構成される発電キット一式を提供される。中等学校の2年と3年の生徒を対象にしてください。(他の学年も参加できる)
http://www.sigen.co.uk/

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