□燃料電池ワールド
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■Vol.209 2005/10/12発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■燃料電池関連イベント
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☆第25回『INCHEM TOKYO 2005』
特別企画『燃料電池・水素製造』
◇会期 11月15日(火)〜18日(金) 10:00〜17:00
(最終日は16:30終了)
◇会場 東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場)東1〜3ホール
◇主催 社団法人化学工学会、社団法人日本能率協会
◇入場登録料 ¥1,000−(税込)
ただし招待状持参者、Webからの事前登録者・学生は無料
◇内容
1.展示会 集中展示コーナー(24社)/各展出展者の部品・材料・関連製品展示(35ミ)
製品・技術セミナー
展示会無料事前登録/詳細情報は ⇒ http://www.jma.or.jp/INCHEM/2.技術シンポジウム 特別企画セッション『燃料電池の現状と課題』
11/17(木)14:10〜17:00
3.協賛行事 燃料電池講演会『水素エネルギー社会の実現に向けて』
11/15(火)、化学工学会主催
◇問い合わせ INCHEM TOKYO 2005事務局
社団法人日本能率協会産業振興本部内
TEL 03-3434-1391、Email inchem@convention.jma.or.jp
■WEB LINK NEWS
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05/10/06 近づく“燃料電池時代” 各社、商品化へ開発急ピッチ(産経新聞)
携帯機器や家電製品の新しい電源として燃料電池の開発競争が急ピッチで進められている。幕張メッセ(千葉市)で開催中のデジタル家電の展示会「シーテック ジャパン2005」では、各社が新技術や関連製品を公開中だ。「次世代の…」といわれてきた燃料電池がいよいよ身近なものになりそうだ。
実用化の課題は大きさやコスト。ただ、規制緩和で、平成十九年には航空機への持ち込みが可能になる見通しで、「飛躍的に普及が加速する」(KDDI)という見方もあり、「量産効果でコストが下がる」(各社)期待が高まっている。このため、各社は十九年の商品化を目指し、より使い勝手の高い燃料電池開発にしのぎを削る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051006-00000003-san-bus_all
05/10/06 電力の地域自給網 次世代型研究着手へ 日大工学部(河北新報)
日大工学部(郡山市)は、燃料電池とバイオマス、風力、太陽光を組み合わせた次世代型のマイクログリッド(分散型小規模電力網)の研究開発に乗り出す。電力会社の系統に依存しない「地産地消」の自立型ネットワークの形成を目指す。既存のマイクログリッドは、中核となる風力発電と太陽光発電が気象条件によって発電量が左右され、ネットワークによる安定した電力供給が技術的に難しい点が課題となっている。日大工学部は2002年度から、風力発電と太陽光発電を組み合わせたハイブリッド発電(最大出力40キロワット時)の実証試験を続けている。
日大は環境関連機器製造の新日本エコ・システム(千葉市)が開発した燃料電池に着目。電力の需要変動に瞬時に対応する出力調整機能を持つ同社の燃料電池の特性を、マイクログリッドの安定化に生かすことにした。同社はバイオマス分野でも、高温発酵が一般的な生ごみなどからのメタン発酵について、常温で発酵可能な装置を開発済み。日大は、同装置を使用して抽出した水素を燃料電池の原料とすることで、資源循環を図る考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051006-00000010-khk-toh
05/10/06 中国電、三隅発電所でCO2回収型溶融炭酸塩形FCの試験を開始(日刊工業新聞)
【広島】中国電力は5日、島根県浜田市の三隅発電所で二酸化炭素(CO2)回収型の溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)の試験を開始したと発表した。MCFCが発電に伴ってCO2を濃縮する特徴を利用したシステムで、経済産業省の電源利用対策発電システム技術開発事業の一つ。発電所の排ガスを使う実験は国内で初めて。中部電力と共同で実施する。
CO2排出抑制発電システムの試験は、10キロワット級の小型MCFCを使って行う。MCFCの発電試験と排ガス前処理試験が柱。MCFC装置に、発電所排ガス中に含まれる硫黄酸化物などの不純物を分離処理した排ガスを供給、連続運転する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051006-00000022-nkn-ind
05/10/06 東京モーターショーにハイブリッド・バイク ヤマハ発(中日新聞)
【静岡県】ヤマハ発動機は5日、千葉県の幕張メッセで22日から一般公開される「第39回東京モーターショー」(日本自動車工業会主催)の展示車両を追加発表した。展示は600ccガソリンエンジンと高効率電気モーターを組み合わせたハイブリッド・バイク「Gen−Ryu」など世界初出品の9台を含む計21台。同社の50ccスクーターとしては初めてフューエルインジェクション(燃料噴射装置)を採用した「VOX」や、燃料電池バイク、二輪駆動バイクなどを並べる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051006-00000012-cnc-l22
05/10/06 「株式」 本日の注目個別銘柄(フィスコ)
6952 カシオ 1757 +11
堅調。CSFB証券では、投資評価「OUTPERFORM」、目標株価2000円で新規カバレッジを開始したもよう。民生用エレクトロニクスの中では数少ない景気動向に左右されない安定成長銘柄と評価、2008年3月以降の成長を狙う燃料電池事業や有機EL事業への取り組みを注視したいとの見方を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051006-00000050-fis-biz
05/10/07 TOTO、超小型SOFCスタック開発−低温作動・5分で起動(日刊工業新聞)
TOTOは500度Cで作動、5分で起動する超小型化の携行型固体酸化物形燃料電池(SOFC)スタックを世界で初めて開発、08年度に出荷する。従来のSOFCに比べ280度も低い低温で作動するほか、高密度集積により直径5ミリの円筒型で超小型セルを実現した。50ワットから1キロワットクラスの電源で電動車いすからラジオ、携行型電源で実用化を目指す。
SOFCの開発はこれまで数十キロワットから数千キロワットが目標となっている。同社は携行型で実用化を目指し、九州大学や産業技術総合研究所などと共同で500度Cの低温で作動するセルを開発した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051007-00000022-nkn-ind
05/10/07 燃料電池 家庭モニター 東邦ガスが商品化へ今月から(中日新聞)
【愛知県】東邦ガスは6日、技術開発を進めている発電出力1キロワット級の家庭用燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムについて、商品化に向けた一般家庭へのモニター導入を今月下旬から始めると発表した。期間は2008年3月まで。まず来年2月までに、同社社員らの自宅へ十数台を導入。結果を踏まえ、来年4月以降はモニター先を広げ、東海3県(愛知、岐阜、三重)の一般の1戸建て住宅に50−100台を設置する。対象先の条件は今後検討する。設備費、設置工事費、維持管理費は東邦ガスが負担する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051007-00000015-cnc-l23
05/10/08 東京モーターショー 環境対応車が続々 21日開幕(毎日新聞)
千葉市の幕張メッセで21日に開幕する第39回東京モーターショーでの、自動車メーカー各社の展示内容が明らかになってきた。環境対応車の展示が多いのが特徴で、各社は最新の技術を盛り込んだハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車を公開する。
究極の環境対応車といわれる燃料電池車は一般に市販されるまでにはまだ時間がかかりそうだが、ホンダが燃料電池システムを小型化し、広い室内空間を確保したスポーツタイプの試作車を展示する。走行可能距離を延ばすため、新開発の水素吸着材で水素貯蔵量を約2倍にした350気圧のタンクも展示する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051008-00000012-maip-bus_all
05/10/08 九大に世界初の水素燃料研究施設、来年度にも設置(読売新聞)
経済産業省・資源エネルギー庁は、世界で初めての水素エネルギー研究のための専門施設「水素材料先端研究センター(仮称)」を2006年度にも九州大学に設置する方針を明らかにした。石油や石炭など化石燃料に依存しない「水素エネルギー社会」に向け、内外から研究員約20人を集め、世界トップクラスの基礎研究拠点に育成する方針だ。
研究施設は、水素研究では世界的に有名な村上敬宜(ゆきたか)・九州大教授(前工学部長)を中心に組織する。民間企業からの研究委託も、人材も含めて積極的に受け入れる。経産省は2006年度予算の概算要求に17億円を盛り込んだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051008-00000306-yom-bus_all
05/10/09 【中国】水素燃料電池:路線バスに導入、年末にも北京で3台(サーチナ・中国情報局)
環境保護の必要性が叫ばれている中国で、水素燃料電池が路線バスに導入されることになった。7日付で北京青年報が伝えた。研究・開発を行ったのは清華大学のグループで、6日には北京市の中国科学技術館でお披露目が行われた。年末までに3台が北京市内の384路線に投入され、試運転が行われる。「清能1号」「2号」「3号」と名づけられており、1万5000キロメートルに及ぶ走行実験をクリアしたという。ちなみに、「清能」は「クリーンエネルギー」の意。
水素燃料電池を用いたバスは16日に行われる北京国際マラソンでも、大会関係者が利用する車両として登場する予定。2008年の北京五輪(オリンピック)では、少なくとも10台が選手の移動などのために投入される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051009-00000000-scn-int
05/10/11 その場で回転の燃料電池車 トヨタ、「着るクルマ」も(共同通信)
トヨタ自動車は11日、千葉市で来週開幕する東京モーターショーへの出展概要を発表した。4つのタイヤが自由自在に動き、その場で回転できる新型の燃料電池車や、愛知万博(愛・地球博)で人気を集めた1人乗り小型電気自動車の進化版などが目玉だ。酸素と水素の化学反応で走る燃料電池ハイブリッド車「Fine−X(ファインエックス)」は、4輪それぞれにモーターがあり、別々に駆動。真横近くまでタイヤが曲がり、車庫入れも簡単にできるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051011-00000146-kyodo-bus_all
05/10/11 燃料電池フォークリフトを開発=ドイツの見本市に出展―豊田織機(時事通信)
豊田自動織機は11日、水素と酸素の化学反応による電気エネルギーで走る、燃料電池システムを搭載したフォークリフトを開発し、ドイツで開催される国際見本市に参考出品すると発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051011-00000141-jij-biz
■海外ニュース(10月―1)
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<輸送>
●SMUDは7台の燃料電池車を受け取る(2005/09/08)
サクラメント市施設局(Sacramento Municipal Utility District,SMUD)は、公道走行における研究開発実証プロジェクトのために、フォードから5台、ダイムラークライスラーから2台の燃料電池車を受け取った。サクラメントは、連邦エネルギー省の水素学習実証計画(Hydrogen Learning Demonstration Project)の一部である自動車試験のために選ばれた7つの都市の一つである。ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)が自動車に燃料を供給する。
http://www.smud.org/news/releases/05archive/09_08_fuelcell.pdf
●ACトランジットが燃料電池バスを公開(2005/09/26)
ACトランジット(AC Transit)とパートナーは、輸送のためのA330水素燃料電池バスを公開した。40フィートのバスは、UTCフュエルセルズ社(UTC FuelCells)の120kW級燃料電池で排出ゼロの水素燃料と電気のハイブリットエンジンによって、最大時速65マイルを出せる。バスは今年中に路線に投入される。
http://www.utcpower.com/fs/com/bin/fs_com_Page/0,5433,03616,00.html
<定置用電源>
●ベライゾンはニューヨークに7台の燃料電池を設置する(2005/09/25)
ベライゾン社(Verizon)は、ニューヨーク州のガーデンシティで、回線交換センター1カ所とオフィスビル1棟に電力を供給する大規模な燃料電池実証プロジェクトを始めた。UTCフュエルセルズ社(UTC Fuel Cells)の7台の200kW級燃料電池ユニットが設置され、ベライゾン社は1年当たりの商用電力コストを25万ドル削減することを期待している。
http://newscenter.verizon.com/proactive/newsroom/release.vtml?id=92841&PROAC
<ポータブル/バックアップ電源>
●ヴォラーは軍用の燃料電池バッテリーチャージャーを公開して、燃料電池のための賞を勝ち取る
ヴォラー・エナジーグループ(Voller Energy Group PLC)は、燃料電池技術で軍の携帯用バッテリーチャージャーを開発した。従来の充電器と違って、ヴォーラーのVE900M充電器は敵によって検出されないので、軍事行動中に使うことができる。充電器は、イギリスの軍人近代化計画(soldier modernization program)の一部である未来型統合兵士技術(Future Integrated Soldier Technology ,FIST)プロジェクトの帯紐(おびひも)に収まるように設計されている。ヴォーラー・エナジーは又、革新的なVE100携帯用燃料電池システムのために、電気工学学会(Institute ofElectrical Engineering ,IEE)電力分野で革新的エンジニアリング賞を勝ち取った。
http://www.voller.com/downloads/VE900M.pdf
<燃料電池コンポーネント>
●パシフィック・フュエルセルがナノMEAの試作品を完成(2005/09/22)
パシフィック・フュエルセル社(Pacific Fuel Cell)は、特許を取得したナノ構造の膜電極接合体(nanostructured membrane electrode assembly ,nanoMEA)の試作品を完成させ、現在、生産パートナーを捜している。新しいカーボン・ナノ材料をベースにしたMEAは、水素とメタノール燃料電池の両方で優れた性能を発揮して、メタノール燃料電池のために現在最先端のMEAの性能を凌いで75%少ない白金を使う。
http://www.pfce.net/news-nanomea-prototype-ready-sept22-2005.aspx
<報告書/市場調査>
●マイクロ燃料電池
リサーチ・レポート・インターナショナル社(Research Reports International)は、報告書「マイクロ燃料電池:挑戦と機会」第1版を発表した。報告書は100頁で、携帯用の消費者と軍用電子装置のためのマイクロ燃料電池の開発の概観を述べている。
http://www.researchreportsintl.com/products/product.cfm?report_ID=76
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■燃料電池ワールド
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□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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