□燃料電池ワールド
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■Vol.210 2005/10/19発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■燃料電池関連イベント
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☆第25回『INCHEM TOKYO 2005』
特別企画『燃料電池・水素製造』
◇主催 化学工学会、日本能率協会
◇会場 東京ビッグサイト
◇技術シンポジウム「燃料電池の現状と課題」 11月17日(木)14:10~17:00
−家庭用燃料電池の現状と課題そして次世代分散用燃料電池−
C:日立製作所 燃料電池事業推進室長 森原 淳氏
S1『家庭用PEFCの現状と課題』
新エネルギー財団 燃料電池部長 小俣富男氏
S2『PEFCのコスト低下戦略』
システム技術研究所所長 槌屋治紀氏
S3『21世紀のエネルギー環境型社会を拓く燃料電池の最新状況』
三菱重工業新エネルギー事業推進部技術グループ長 小林由則氏
※ 詳細内容・お申込みは、http://school.jma.or.jp/inchem/energy.html
◇展示会 11月15日〜18日 10:00〜17:00(最終日は16:30終了)
新日本石油、日本電池、出光興産、神戸製鋼所、東京ガス、三菱化工機、荏原製作所、ジャパンエナジー、日立化成、ほか出展59社
※ 詳細内容・事前無料登録は、http://www.jma.or.jp/INCHEM/
【問い合せ先】INCHEM TOKYO事務局
日本能率協会産業振興本部内
TEL.03−3434−1391、Email.inchem@convention.jma.or.jp
■PEM−DREAMニュース
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☆東京モーターショウ2005見学記(上)
PEM−DREAMが東京モーターショウに行くのは今回で3回目になる。前回の時から「燃料電池ワールド」をプレス登録したので、少し早く見ることができるようになった。プレス公開日は19、20日の2日間あり、各社の発表が相次いでニュースが大量に流れることになる。
JR海浜幕張駅から幕張メッセの北1ゲートに行き、手続きをして中に入ると、二輪車の北ホールである。そこは突っ切って自動車の展示ホールへ向かう。外は曇天で薄暗い感じだが、ホールに入ると大量の光が車と人々を照らして別世界になる。ちょうどトヨタのブリーフィングが始まったところで、トヨタのブース周辺には大勢の報道陣が張り付いていた。とても前に行って見ることはできない。後で見て分かったが、正面にステージが用意されていて、一人乗りのiーswingが幕の中から出てきてステージを走ってみせていたのだろう。「着る」感覚で乗降できる、と説明されているとおり、スイスイと自由自在に自分のコントロールで動き回れるパーソナルモビリティは、前回の出展よりも実用に近くなっていた。
まずはプレスセンターへ行ってみた。100台以上のパソコンが用意されていて、世界中の記者がニュースを送っていた。大きなイベントだという実感がわいてくる。プレス用に資料を入れるバッグが用意されていた。帰りは各社の資料で荷物が増えるのが分かっていたので、今年はリュックで行ったが、このバッグにも一杯になってしまった。飲み物を1本もらって、会場を端っこから回り始めた。
最初は西ホールから。まずマツダのブースで水素自動車を探す。水素ロータリーエンジン車のRXー8は現在、公道試験走行を実施していて、来春のリース販売をめざしている。一つのエンジンで、ガソリンと水素の二つの燃料を燃やすことができ、マツダはこれをデュアルフューエルシステムと名付けている。水素とガソリンを混合して燃やすのではなく、別々に一つのエンジンを使って燃やす意味なので、念のため。黒いダッシュボードの右下にH2と書かれた青いボタンがあり、これが燃料切り替えのスイッチだ。かつてBMWの同じ仕組みの水素自動車(エンジンはレシプロ)に試乗したとき、走行中に燃料切り替えスイッチを使ったが何のショックもなかった。言われなければ気が付かない。マツダも同様だろう。
航続距離で呻吟している燃料電池車を後目に、水素自動車RXー8は水素で100km、ガソリンで549km(10・15モード燃費)走る。合計で650kmだ。ガソリンインフラは完備しているので、これならどこにでも行ける。しかも水素で走っているときはセロエミッションなのだ。ガソリンハイブリッド車と比べてCO2排出削減効果がどうなるのか、これから数値が出てくるだろうが楽しみだ。出力は、水素使用時が80kW(109PS)、ガソリン使用時は154kW(210PS)なので、この馬力の違いをどう走り方に取り入れたらいいのかなどと想像を巡らしてしまう。ちなみに、出力表示がガソリンエンジン車も最初にkW、括弧でPSという形になっている。前回の東京モーターショウの資料を見たらもう変わっていたので、自分が気づかなかっただけだった。
水素を使うが故のデメリットもある。水素タンクだ。RX−8はトランクルームに収納してあるが、黒いタンクがデンと鎮座してほかには何も置けない。長距離ドライブをしても荷物は後部座席に置くしかないだろう。もともとスポーツタイプなので、シンボル的な存在なのだと理解した。
この点を多少改善した水素自動車がもう1台、隣にあった。プレマシーの水素自動車だ。2008年の実用化を目指している。エンジンはRX−8の水素ロータリーエンジンをFF用に再設計したもの。これには水素ロータリーエンジンの搭載車種を大幅に広げる意図がある。その第1弾がプレマシーで、さらにハイブリッドシステムも加えている。だから、単に水素自動車ではなく、水素ロータリーハイブリッド車となる。動力源はガソリン+水素+電気とてんこ盛りだ。こちらは5名乗車でさらに小物が置けるスペースがある。
西ホールには他に、ランドローバー、アストンマーチン、ルノー、ヒュンダイ、ジャガー、ボルボ、フォード、ポルシェ、フェラーリ、日産などのブースがあり、日産はX−TRAIL2005年モデルを展示するようだが通過してしまった。
中央ホールに入るとメルセデス・ベンツのブースがある。クライスラーとはブースが分かれており、そちらの人に「燃料電池車は展示されていますか?」と聞いたら、「ベンツの方にあるかもしれない」とあいまいな返事だった。ベンツのブリーフィングは楽団の演奏から始まるらしく、人々に取り囲まれていた。それで確認せずに後回しにしたのが失敗だった。かなり疲れて戻るときに置いてある車をざっとは見たが、それがF600HYGENIUS(以下F600HY)という燃料電池車だとは気が付かなかった。家に戻ってから見たメルセデスのカタログは、この車専用のカタログとなっていた。というわけで、この後の記述はカタログからである。読んでみると、世界初の燃料電池車NECAR1を作ったメルセデス・ベンツの技術革新が息づいている。なお、カッコ内は分かりやすくするために書き込んだもの。
F600HYは数々の新開発の技術が盛り込まれたリサーチカーだが、ここでは燃料電池関連について取りあげよう。全長4348ミリ、高さ1700ミリ、全幅は載っておらずトレッドは前1556ミリ、後1554ミリを参考にするしかないが、小型車並みで高さがワンボックス車という感じだろうか。シートは4人が独立したシートで座る。室内はラグジュアリーカー並みという。
燃料電池駆動システムの最高出力は85kW/115hp、最大トルクは350Nmだが、燃料電池のみの
最高出力は60kW/82hp、最大トルクは250Nmとなる。加速時にリチウムイオンバッテリーも使うので駆動システムの最高出力は大きくなる。要するに燃料電池+ハイブリッドなのだ。燃費は約34.5km/リッターで、航続距離は400km超となる。容量4kgの水素タンクは700バールの圧力で、F−cellの約2倍となっている。
燃料電池ユニットは100セル×4スタックで、400個の燃料電池が使われている。バイポーラプレート(セパレーター)には、これまでグラファイトを使っていたが、厚さ0.15ミリの金属板を使うことで小型化され、F−cellのものに比べて40%小さくなった。また、燃料電池の空気を供給する電動ターボチャージャーを新開発したことで、小型化、軽量化を実現し、騒音もかなり小さくなった。こうして燃料電池システム、バッテリー、水素タンク、電動モーターのパワートレインは全て床下に収まった。
素晴らしいのが、マイナス25℃でスタート可能になったということである。これはホンダFCXに次ぐもので、どうして可能になったかということがカタログに書いてあるので、関心のある方のために抜粋する。
「燃料電池内で行われる水素と酸素との化学反応で発生する物質は水だけです。この水は、陽極と陰極の間にあるプラスチック薄膜(電解質膜)にとっても重要な役割を果たします。薄膜には水素イオンの透過性を保つために水分が必要だからです。これまでの燃料電池では、発生した水が排出される空気に混入して、気温が零度以下になると燃料電池が凍結するという欠点がありました。
これに対して、F600HYに採用された改良型システムは、新開発プラスチック薄膜が必要とする水分がはるかに少ない点が特長です。このため加湿装置には、水蒸気は通すが空気は通さない性質を持つ中空繊維の束で構成した、より簡単なものを採用することが可能になりました。
取り入れた外気はターボチャージャー内で圧縮された後、この加湿装置を通り、プラスチック薄膜でプロトン交換を行うのにちょうど必要な料の水分を吸収します。また、つねに空気が流れていることも、反応で発生した水を「処理」し、燃料電池セルへの水の流入を防ぐのに役立ちます。排出空気もまた中空繊維モジュールを通すことで、スタック内で吸収された水蒸気の一部を圧縮吸気に分散させます。
水に代えて水分を含んだ空気を、コンデンサーとポンプに代えて通気性を備えた除湿装置を採用する――燃料電池内のこの高度な水分管理によって、コールドスタート性能が大きく改善されました。新開発のガス・トゥ・ガス加湿装置と新しい改良型プラスチック薄膜の採用によって、走行を終えてドライブユニットをオフにする時点でスタック内には水が残らないことになります。この結果、燃料電池ユニットは冬季に凍結する恐れがなくなったばかりか、零下25℃の極寒の下でもスタートすることが可能になったのです。」
そして、自宅でも外でもエネルギーを供給できる移動型発電ステーションという考え方や、車の後部からコードを家まで引っ張って家の電気を点ける写真から考えると、ホンダと同じように燃料電池車を家庭の電力源にすることが検討されているようだ。
よく見てこなかったのは全く残念なことだが、東京モーターショウに行かれる方にはお勧めしたい車である。(次号に続く)
■WEB LINK NEWS
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05/10/12 「株式」豊田自動織機(6201)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)*10:21 <6201.> 豊田自動織機 3730 +30
続伸。25日線をサポートに反転。燃料電池を動力源にしたフォークリフトを開発したと報じられている。充電の手間がかからず、作業効率が向上すると。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051012-00000022-fis-biz
05/10/14 東ガス・大ガス、家庭用燃料電池を分担開発−コスト削減・効率体制に(日刊工業新聞)
東京ガスと大阪ガスは家庭用燃料電池(FC)の開発で、それぞれがFCメーカー2社とグループを組んで分担開発することで合意した。これまで天然ガスを燃料にした家庭用FCの開発ではガス企業は独自にメーカーと開発をしてきたが、08年度からの普及に向け、コストダウン、耐久性を大幅に向上した機器の導入を実現するためにも分担して開発することで効率的な体制にする。
05年度に国が1台で600万円を補助しスタートした家庭用FCの実証では、第2期の交付で東ガスが荏原、松下電器産業との共同開発を、大ガスは三洋電機、東芝燃料電池システムと共同開発して実際の家庭に導入していくこととなった。今まで両社はFCの開発では毎日の起動・停止か24時間操業か、改質器は自らの開発機器を使うなどといった具合に競ってきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000001-nkn-ind
05/10/16 燃料電池、ハイブリッド エコカー各社競演 東京モーターショー21日開幕(産経新聞)
今月二十一日に千葉市の幕張メッセで開幕する東京モーターショーは、次世代の環境技術が大きなテーマとなる。注目されるのは、エコカーの本命とされる燃料電池車や、普及が進むハイブリッド技術と燃料電池車や電気自動車の融合。とくに日本メーカーの出展が本格的だ。ガソリン価格の高騰が続く中、「環境にやさしい車」が身近なものになろうとしている。(菅野光章)
トヨタ自動車は、「Fine−X」で燃料電池車への取り組みをアピールする。通常は水素の燃料電池で走行し、余った電力を電池にためるという、得意のハイブリッド技術を組み合わせたコンセプトカー。水素タンクの小型化にも成功し、次世代技術でも他社の追随を許さない構えだ。
ホンダも電池などの大きさをこれまでの半分に抑え、床下に収めることに成功した「FCXコンセプト」で対抗する。
二輪車メーカーも環境技術に積極的で、ヤマハ発動機は燃料電池スクーターやハイブリッドバイクの実用化を目指している。
海外メーカーでは、BMWが最高速度三百キロ超という水素自動車「H2R」を紹介。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051016-00000015-san-bus_all
05/10/18 エネ庁、RPS法の評価・検討へ小委員会を設置(日刊工業新聞)
経済産業省・資源エネルギー庁は20日に開く総合エネルギー調査会の新エネルギー部会で、RPS法(電力事業者に新エネルギーを一定の枠で導入を義務付ける法律)小委員会を設置、施行3年目のRPS法の評価・検討に着手する。メンバーには電気事業連合会と関西電力、東北電力のほか、独立発電事業者(PPS)、新エネ事業者、識者らを予定。06年5月をめどに結論を出す方向で今後の対応を協議する。
20日の新エネ部会ではRPS法の評価が中心議題となり、今後のRPS法を審議する小委員会を発足する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051018-00000023-nkn-ind
05/10/18 八戸市:下水処理利用の発電実験始まる 一部施設に電力供給 /青森(毎日新聞)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けた八戸市などの実証研究「市水の流れを電気で返すプロジェクト」が17日、始まった。下水処理で生まれるメタンガスや太陽光を利用した電力で、一定施設の電気を賄う。
電力の地域自給を可能とする「分散型電源」をマイクログリットと呼ぶが、電力会社以外の「自営線」で供給するマイクログリットと、すべてを再生可能なエネルギーで賄うマイクログリットは世界で初めての試みという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051018-00000070-mailo-l02
05/10/18 バンクーバー、オリンピックで水素自動車活用を推進(WIRED)
バンクーバー市当局は、2010年の冬季オリンピック期間中に、水素で動く自動車を世界に披露する。同市は、水素供給のインフラと水素を動力源とする自動車に1800万ドルを投じており、冬季オリンピック競技の開催に先駆けて、クリーンエネルギーの模範を世界に示す計画だ。
同市のプロジェクトではまもなく、デモンストレーション用の、水素を燃料とする小型トラック8台、水素と天然ガスを燃料とする公共バス4台、水素燃料電池で電気と熱が供給される洗車場が製造される。水素燃料の貯蔵システムは、加ダイネテック・インダストリーズ社による。私には初耳だが、利用する水素は塩素酸ナトリウムの生産過程で発生する副産物だという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051018-00000003-wir-sci
05/10/19 万博の新エネ需給施設 常滑・前島に移設開始(中日新聞)
【愛知県】常滑市の中部臨空都市(前島)で、愛・地球博(愛知万博)会場で実証実験が行われた新エネルギー需給施設の移設工事が始まった。工事は年明けにも終わり、来年6月から稼働する予定。
万博では、独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受け、博覧会協会や中部電力、県など9団体が実証実験を実施。太陽光発電と燃料電池を組み合わせ、蓄電するシステムの研究などが行われ、長久手日本館やNEDOパビリオンに電力を供給した。閉幕に伴い、施設は前島の南東部の緑地(約2・2ヘクタール)に移転され、2008年3月まで実験が継承される。
総発電能力は2200キロワットで、市庁舎と、施設に隣接する下水処理施設「常滑浄化センター」の電力を賄う。市が負担する電力料金は、中部電力の料金よりも年間5%(約145万円)節減できるという。浄化センターには、パイプを通して温水や冷水も送られ、夏の冷房、冬の暖房に使われる。また、生ごみの発酵によって出るメタンガスを燃料電池の燃料にする研究では、市給食センターや市民病院などの生ごみを使うという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051019-00000009-cnc-l23
05/10/19 マツダ、08年めどに実用化 ハイブリッド水素エンジン(共同通信)
マツダの井巻久一社長は19日、東京モーターショーの会場で、ミニバン「プレマシー」のハイブリッド水素ロータリーエンジン車を、2008年をめどに実用化して販売することを明らかにした。またスポーツカー「RX−8」の水素ロータリーエンジン車のリース販売を来春、始めることも表明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051019-00000097-kyodo-bus_all
05/10/19 【中国】共産党:石炭ベースの五カ年エネルギー戦略を発表(サーチナ・中国情報局)
中国共産党中央は18日、「『第11次五カ年企画(2006−10年)』に関する意見」の中で、中国のエネルギー戦略について言及し、国内に立脚した、石炭を基礎とするエネルギー供給体系を構築することを明らかにした。19日付で新華社が伝えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051019-00000016-scn-int
05/10/20 モーターショー開催間近、環境対応を競う(ラジオNIKKEI)
会場ではクリーンエネルギー車同乗試乗会も開催される。各メーカーから燃料電池車、ハイブリッド車各5台、電気自動車2台、水素自動車1台の計13台に同乗することが出来る(運転は各メーカー担当者)。このうち、トヨタの燃料電池車「FCHV」と富士重工業の電気自動車「SUBARU R1e(アールワンイー」に乗ってみた。
FCHVは燃料電池とモーターの動力併給タイプ。現行のハイブリッド車のエンジン部分が燃料電池となっている。担当者によると「馬力はカローラクラスだが、トルクはクラウン並み」ということで、低速域からの加速性能に優れている。既にリース形式で実用化しているといい、価格面やインフラが普及への課題となっている。R1eの乗り心地は一言で表すとレールの継ぎ目がない電車というイメージ。モーター音が電車を想起させるためだ。電気の負荷具合がわかるパワーメーターが付いていた。同社の電気自動車は3代目ということで、性能は着実に向上しているようだ。
唯一、水素自動車(圧縮水素)の同乗を行っていたマツダには報道陣の関心も高かった。開催期間中は混雑が必至だが、次世代の車に触れる価値は十分ある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051020-00000100-rtp-biz
05/10/20 GM副社長 スズキ、いすゞと今後も協力関係強化(毎日新聞)
バーンズ副社長は「富士重との資本関係解消が、日本に対するGMの投資の縮小を意味することにはならない」と指摘した上で、「スズキは小型車のノウハウを持っている。世界の各市場の小型車部門でその技術を頼りにしており、燃料電池開発でも協力している」と述べた。
また、今春から燃料電池車の共同研究などで協議を進めているトヨタとの関係については、「トヨタとGMはパートナーというより、先端研究でのいろいろな対話を通じて協力しようというものだ。ただ、開発には膨大なコストが必要で、他社や他の業界と何らかの形で協力することにはなるかもしれない」と、今後開発や生産の協力関係に発展する可能性については含みを持たせた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051020-00000007-maip-bus_all
05/10/20 新エネやリサイクル製品一堂に 北九州でエコ・テクノ展(西日本新聞)
企業や大学などの環境分野の製品・技術を集めた「エコ・テクノ2005」(北九州市など主催)が十九日、北九州市小倉北区の西日本総合展示場新館で始まった。二十一日まで。また、会場内では「福岡水素エネルギー社会近未来展」も開かれ、燃料電池自動車の試乗会も開催。試乗会は、期間中、毎日午前十一時から正午まで実施している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051020-00000017-nnp-kyu
05/10/20 東京モーターショー 「本命」見えない環境車(毎日新聞)
19日、千葉市の幕張メッセで報道向け公開が始まった第39回東京モーターショー(日本自動車工業会主催)では、ハイブリッド車や燃料電池車など、最新の環境技術を集めた次世代車がお目見えした。しかし、環境対応車の「本命」はまだ見えていない。巨額の開発費は経営の圧迫要因になり、世界的な業界再編の引き金にもなっている。今回のショーは、「次の勝ち組」を目指した各社の駆け引きの場にもなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051020-00000006-maip-bus_all
■海外ニュース(10月―2)
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<輸送>
●フォードはフロリダへ5台の車を配送(2005/09/23)
フォード社(Ford Motor)は、ハイブリッド燃料電池車「フォーカス」(Focus)をフロリダ州環境保護省(Department of Environmental Protection ,DEP)へ3台、プログレス・エナジー(Progress Energy)へ2台配送した。燃料電池車の試走に加えてフォードは、フロリダの水素イニシアチブを支援する。オーランド地域で使う8台の水素動力のシャトルバスを製造し、水素で走るように改造されたフォードの4.2リッターV6エンジンがオーランド国際空港で使われる2台の TUG M1牽引車を動かす。
http://media.ford.com/newsroom/release_display.cfm?release=21628
<定置用電源>
●フュエルセル・エナジーが韓国の施設に燃料電池を提供する(2005/09/08)
フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)は、地球温暖化ガスを削減する政府の方針の一部として、2台のダイレクト・フュエルセル(Direct FuelCellィ ,DFCィ)ユニットが韓国の650床の病院と汚水処理施設に電力を供給すると発表した。一つのDFC300F発電プラントは光州の朝鮮大学病院に設置され、2台目のユニットは韓国の首都ソウルにあるタンチョン(Tancheon)下水処理場に配置される。
http://www.fce.com/
<ポータブル/バックアップ電源>
●カナダでレリオンの燃料電池を配送するCEAテレコム(2005/09/13)
レリオン社(ReliOn)とCEAテレコム社(CEA Telecom)は、カナダでレリオン社の燃料電池製品を配送する協定に署名した。協定によりCEAテレコム社は、カナダ中で彼らの有線と無線の通信顧客のためにレリオン社の燃料電池を提供する。
http://www.avistalabs.com/news.asp#13
<燃料電池コンポーネント>
●ジョージア工科大学はPEMに関する化学物質を発見(2005/08/24)
ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)の研究者は、水分なしではるかに高い温度で作動する固体高分子型燃料電池(PEM fuel cell)を可能にする化学物質を発見した。それは、高分子型燃料電池をこれまでよりもより安く作り、車や小さな電子機器に使っても十分に実用的な温度で作動することができる。チームは、トリアゾール(triazole)と呼ばれる化学物質が研究者たちが検討した類似のものよりも導電率を増加させ、高分子膜の水分依存性を減らすために著しく効果的であることを発見した。
http://www.gatech.edu/news-room/release.php?id=618
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■燃料電池ワールド
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