燃料電池ワールド (2005/09/01 20:04)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.204 2005/08/31発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆9月の燃料電池市民講座
『燃料電池の性能を調べる――電流電圧特性とは何か』
協力:神谷信行先生(横浜国立大学大学院教授)、横河電気株式会社

 今回のテーマは難しそうですが、簡単な実験をしながら、科学的に燃料電池を理解してみようと思います。いわば、初心者がチャレンジする燃料電池の科学、とでも言える企画です。まず、一般的な電池と燃料電池についての理論的な勉強をします。その後、実験をしながら、電池と燃料電池の違い、燃料電池で使う白金触媒の役割、燃料電池の性能などを調べます。燃料電池はアルカリ型と固体高分子型を使います。

 この企画は、神谷先生がこの夏に、高校生に燃料電池の講義をされた内容を元にしました。実験は神谷先生の作った器材をお借りします。燃料電池の計測や説明には、横河電気株式会社の数見昌弘氏の協力を得て行います。途中でまごつくかも知れませんが、燃料電池の内部を見ることができたらおなぐさみです。少し本格的な大人の科学を勉強しませんか。
【講義】資料有り
1.電池について
2.燃料電池について(アルカリ型と固体高分子型)
3.燃料電池の電気特性評価について
【実験】
4.水の電気分解と燃料電池の発電(アルカリ型)
5.燃料電池で使う白金触媒の役割(アルカリ型)
6.燃料電池の電流・電圧を測る(アルカリ型と固体高分子型)

○日 時 9月17日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「9月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

■燃料電池関連イベント
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☆ 10月の水素エネルギー協会HESS特別講演会
◇テーマ 「水素・燃料電池の規制緩和と安全技術研究」

      ―法令見直し作業、裏づけとなった各種安全性試験結果、法令改訂内容と今後の取組み
◇主催 水素エネルギー協会(HESS) 
◇共催 燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇日時 10月6日(木)9:45〜17:10(開場9:00)
◇場所 東京都江戸川区船堀4-1-1 タワーホール船堀大ホール
    Tel 03-5676-2111 都営地下鉄新宿線船堀駅前
◇参加料 一般2万円、FCCJとFCDIC会員1万5000円、HESS会員1万円
◇申し込み方法ほか講演会詳細 申し込み方法、講演会のプログラム等は水素エネルギー協会ホームページhttp://www.hess.jpの特別講演会欄からダウンロードできます。
◇事務局 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-5 横浜国立大学教育人間科学部谷生研究室内
      水素エネルギー協会谷生重晴
      Tel/Fax 045-339-3996、E-mail:secretary@hess.jp

■PEM−DREAMニュース
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☆今週の燃料電池の話題

 8月31日、NEDOがシンポジウム「固体高分子形燃料電池の高耐久化への展望」を東京で開いた。毎晩12時になると送られてくるNEDOのメール配信サービス「DAILY NEDO」を見てすぐに申し込んだが、翌朝には傍聴募集人数約50名は一杯だったという。その為なのか、会場は300名くらいはいたのではないかと思う。ぎっしりで、いつもより活発で熱気があった。

 13本の講演と8名のパネルディスカッションが、朝9時から夕方6時までびっしり行われた。途中で帰る人はほとんどいなかった。面白かったからだろう。何しろ聞いたことがない話題、失敗談が多かった。いつもなら「ここまで成果を上げました」という話ばかりなのに、この日は「実は、まだ分かっていないのです」というような話だったからだ。聞いている方々は皆、第1線の技術者なので、共感することが多いらしくて場内は一体感があった。

・これは他社と違う考えですが・・・。
・我が社はこう考えている。
・背後にはいっぱい失敗した例があって、この例は・・・。
・十分な知見はまだ得られていないのが現状。
・従来あまり発表してこなかった知見を発表する。
・何が分かったか、分からなかったか。

 これらは皆、東芝燃料電池システム、三菱重工業、大阪ガス、豊田中央研究所、旭化成ケミカルズ、同志社大学の方々から発せられた言葉だ。発表後の質疑も活発だった。この日の話からすると、現状の燃料電池技術を使って、とにかく成果を出すものを作ってきたが、先の見通しは難しくて、ブレイクスルーをもたらすには基礎に戻って問題点を一つ一つつぶしていくことが必要であり、それをデータを持ち寄って共通の土俵で行おうということだった。家庭用の講演者からは、「自動車の講演(日産とトヨタ)はデータが出てきていない」と注文する一幕もあった。

 稲葉稔氏(同志社大学)は、「家庭用コージェネへの応用を狙った単セル連続運転試験では、2万時間までの運転は4つの重大な劣化現象が認められた」として、
 1.カソード触媒の反応面積の減少
 2.カソードの濡れ
 3.アノード触媒の耐CO被毒性の低下
 4.電解質膜劣化
を挙げた。他の講演もこれらの問題を中心に報告された。具体的な内容を書く力は私には無いが、いずれも実験によって問題を把握して、その原因を考えるのだが、解決を見いだしつつあるものもあれば、なぜそうなるのかが分からないことも多く、上記の言葉の如く手探りの現状がオープンに話されたのである。

 私が一番びっくりしたのは技術の話ではなく、小久見善八氏(京都大学)が講演の最後に掲げた画面だった。それは、左に人間の解剖図が、右に燃料電池システムの機器が並べられて、例えば心臓と燃料電池スタックというように、人体の臓器と燃料電池システムの各機器がそれぞれ結びつけられて説明されたものだった。そして、一番感動したのは、確か柴田恒雄氏(松下電機産業)だったと思うが、「燃料電池は一度入ったら抜けられない世界だ」と発言して、会場が大爆笑したことだ。

 抜けられない人が増えているのは、PEM−DREAMの市民講座でも感じている所だ。8月27日は、番場健司氏(グリーン・エナジー・アドベンチャー代表)の『燃料電池ビークルによるアイスランド1周の旅』がテーマだった。ドイツ製の3輪自転車に燃料電池を積んで改造し、アイスランドでナンバーを取って、島(=国)を周回して、1577キロを走破した体験談を聞いた。ただ走っただけではなく、日本とアイスランドの小学校同士のテレビ会議など、いろいろなことを試みている。
※番場氏のレポートは、http;//g-e-a.net

 原油価格が、ハリケーンという特殊事情から1バーレル70ドルを超えるという最高値を記録したこともあってか、水素立国をめざしているアイスランドの実情を興味深く伺った。首都のレイキャビクでは燃料電池バスが走っているが、他の地域では見ることもできず、番場氏たちの燃料電池ビークル「ハイドロ・パフィン」を一目見ようと待ちかまえている人もいたという。同国の啓蒙にも一役買ったと言える。地熱と水力発電で水の電気分解をして水素を作って販売しているが、その価格は石油よりもはるかに安く、日本の状況とは全く違うことに驚いた。

 日本では、週刊『東洋経済』が「D(ディーゼル)の逆襲」という特集記事を8月27日号で載せていたが、その中に「燃料電池は”究極”じゃなかった? 次世代クリーン技術最新事情」というタイトルの記事があった。エコカーとしてハイブリッド車の対抗軸としてディーゼル車が急浮上している、という内容に引っかけて、燃料電池車は本格普及までの課題が山積していて、普及シナリオには大幅な修正が必要、とする記事だ。NEDOのシンポジウムを聞くまでもなく常識的な結論だが、燃料電池が究極といわれるのは化石燃料を使わず、排出物を出さないことを指しているので、タイトルの表現は何となく取って付けた嫌らしさがある。

 アイスランドは国から化石燃料の使用を無くそうという目的をはっきり持っており、そのための施策を練っている。やがて水素を輸出して、エネルギー構造ばかりでなく経済構造をも変えていこうとしている。次世代のための国造りを始めている。

 同じように、水素を風力発電で作って水素を輸出しようとしているタスマニアの話を数日前に聞いた。24日に、日本水素エネルギー産業会議(JHIF)の設立総会があり、その第1回会議のブレーンストーミングが「水素エネルギー社会に向けての新しい日豪関係」だった。その一つのテーマが、タスマニアでの風力水素プロジェクトで、2人の方が来日して、水素の生産と輸出について日本の企業や大学と協力を持ちたいと訴えられた。

 両方とも小さな動きではあっても、石油に代わるエネルギー源として水素でビジネスをしようとしている。石油のピーク問題や価格競争力などは、数年前では考えられなかったくらいにぎやかな話題となってきている。そうした世界の動きとともに、今週は、29日のNHK「おはようにっぽん」で、都立墨田工業高校で制作した燃料電池バイク(これは我々が八郎潟で走らせた燃料電池自転車の2代目なのである)が紹介されたりもした1週間だった。

■WEB LINK NEWS
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05/08/24 鳥取ガス:効率よく、クリーン 新日本石油の燃料電池実証事業に参加 /鳥取(毎日新聞)

 鳥取ガス産業(本社・鳥取市、児嶋祥悟社長)は今夏から、新日本石油(本社・東京都)が行う家庭用燃料電池の実証事業に参加している。同ガスは08年7月までの3年間、液化石油ガス(LPG)仕様の燃料電池の運用データなどを提供するほか、実用化された場合には、消費者に販売やリースなどの形で提供することを検討している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050824-00000204-mailo-l31

05/08/25 DJ-燃料電池関連の小型株上昇、シティグループの強気リポートで(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)24日の米国株式市場では、燃料電池やそのほかの代替エネルギー関連の小型株が上昇した。米シティグループ(NYSE:C)傘下のシティグループ・インベストメント・リサーチが発表した強気のリポートが一因だった。シティグループのアナリスト、デビッド・スミス氏は「最近成立した米エネルギー法による税控除で、燃料電池の価格が押し下げられる可能性がある。燃料電池は、通信会社や公益事業会社の変電施設のバッテリーに代わって利用される」とした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050825-00000026-dwj-biz

05/08/25 風力や太陽光を集中導入 モデル地域に北海道と高知(共同通信)

 環境省と経済産業省は25日、風力発電や太陽光発電などの自然エネルギーを集中導入し、地球温暖化対策に役立てる事業のモデル地域に、北海道室蘭市と高知県須崎市の2カ所を選んだ。地元の計画に基づき、設備導入に必要な費用の最大半額を補助する。設備費は室蘭市が約11億円、須崎市が約15億円。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050825-00000144-kyodo-soci

05/08/25 充電可能ハイブリッド車に追い風(WIRED)

 グレンバン氏の車は、外見はトヨタ自動車のハイブリッド車『プリウス』となんら変わらないが、トランクの中には日常的な走行でリッター約34キロの燃費を実現する秘密がある――ここに搭載された
http://www.wired.com/news/images/0,2334,68535-18746,00.html レンガ大のバッテリー18個(写真)が、余分な電荷を利用して車の走行距離を伸ばし、ガソリンの燃焼量を減らしてくれるのだ。電気技師で環境保護に熱心なグレンバン氏は、3000ドルと数ヵ月を費やして
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050713301.html 自分のプリウスを改造した(日本語版記事)。

 フランク教授は、1台あたり15万〜25万ドルの研究費を費やしたが、自動車メーカーなら1台の販売価格に6000ドル上乗せするだけで大量生産できると考えている。それなのに、自動車メーカーはブッシュ大統領とカリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事が称賛する水素燃料車を有望視していると、フランク教授は語る。水素燃料車は、その支持者たちでさえ、普及するまでに何年もかかるし、燃料供給所の新設という大がかりなインフラ整備が必要だと認めているのにもかかわらずだ。

 「自分たちが生きている間には実現しない水素自動車に取り組むほうがいいのだ。本当のところは、彼らが水素燃料車に目標を絞っているのは、世間の非難をかわすためなのだから」と、フランク教授は語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050825-00000002-wir-sci

05/08/26 大ガス、PEFCの小型単セル運転試験で4万時間達成(日刊工業新聞)

 大阪ガスは固体高分子形燃料電池(PEFC)本体の耐久性確認を目的に実施してきた小型単セルの長期運転試験で、累積発電時間が初めて4万時間超を達成した。PEFCの耐久性はこれまで1万時間余りの実績しかなく、耐久性向上が大きな課題となっている。単セルでの4万時間達成により材料面で耐久性を実証、家庭用に普及を目指すPEFCの耐久性確立への大きな前進となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050826-00000020-nkn-ind

05/08/26 岩谷産業など、FC発電システム開発−非常・災害時に電力補助(日刊工業新聞)

 岩谷産業は25日、荏原、荏原バラードと共同で非常・災害用水素仕様燃料電池発電システムを開発したと発表した。荏原バラード製の水素仕様固体高分子形燃料電池(PEFC)に岩谷産業が新たに開発した軽量高圧水素供給システムを組み合わせた。年内に岩谷産業グループの施設約10カ所に配備するほか、06年から販売を開始する。

 発電能力は1台850ワットで、5台まで並列運転できて最大4・2キロワットの出力を得られる。本体には水素容量約5・2立方メートルのボンベを内蔵、約5時間の連続運転が可能。価格は未定だが、100万円以下で販売を目指す。災害時などの電力補助を目的に軽量、小型化し、操作の簡便性に重点を置いた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050826-00000021-nkn-ind

05/08/26 「株式」岩谷産業(8088)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)

 小じっかり。急伸後の調整も煮詰まり感。荏原グループと共同で災害時用の燃料電池式発電システムを開発したと報じられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050826-00000012-fis-biz

05/08/30 松下電工、容量300アンぺアの産機用DC遮断リレー発売(日刊工業新聞)

 松下電工はハイブリッド車や産業機械向けに、DC400ボルトの高電圧遮断と300アンぺアの高容量を実現した、高容量DC遮断リレー「EVリレー300アンぺア・80アンぺア」を9月1日に発売する。実勢価格は公表していない。3年後の月間販売数量は300アンぺアタイプが3万個、80アンぺアタイプが1万個を見込んでいる。

 燃料電池車やハイブリッド車のほか、コジェネレーション(熱電併給)システムなどに使用するリレー。燃料電池車バッテリーなどの高容量化に対応、従来品に比べ容量を倍増した。接点間に発生するアーク(火花)を遮断するため、接点間に一定のスペースが必要だが、同製品の接点部は水素混合ガスを封入したカプセル形状を採用した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050830-00000017-nkn-ind

05/08/31 水素センター福岡市に計画 経産省、17億円要求(西日本新聞)

 経済産業省・資源エネルギー庁は三十日、次世代エネルギーとして注目される水素エネルギー技術の研究拠点として、「水素材料先端研究センター」(仮称)を来年度、福岡市に設置する計画を明らかにした。来年度政府予算の概算要求に関連経費十七億円を盛り込んでいる。建設場所は、十月に糸島半島へ移転する九州大工学部キャンパスを想定。福岡県や九大などでつくる「福岡水素エネルギー戦略会議」などと連携し、世界最高レベルの研究・技術基盤確立を目指す。

 計画では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を通じ、同センターに来年度を含め七年間で約百億円を投入。水素の安全利用のため、燃料電池として使用する場合の関連器具の強度や劣化状況、金属疲労など、材料の基礎研究やデータ収集を行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050831-00000022-nnp-kyu

■海外ニュース(中国)
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●中国:今秋に水素燃料電池自動車の試作車を発表(2005/08/29)

 中国の国家863計画(国家ハイテク研究発展計画)の1つである燃料電池プロジェクトは、清華大学、同済大学、大連化学物理研究所で開発研究が行われている。今年秋には北京で、中国産とアメリカ産の水素燃料電池自動車の試作車が発表される予定。

 燃料電池の鍵となる技術にプロトン交換膜(PEM)がある。吉林長春市応用科学研究所ではイオン交換膜技術をもち、長春市では水素原料を有するなど、同技術研究には好条件が揃う。

 燃料電池プロジェクトは、国家エネルギー戦略や技術面での世界最先端レベルの超越、自主的な知的財産権の獲得にかかわる一大プロジェクト。研究開発や商業化の面で、中国と海外の時間的な差は縮まってきている。また中国のこうしたプロジェクト指標は順調に進められており、国家の資金援助という後ろ盾もある。(日中グローバル経済通信)

■海外ニュース(8月―4)
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<輸送>
●セレックスはウォルマートのための燃料電池テストを終了 (2005/07/26)

 セレックス・パワー・プロダクツ社(Cellex Power Products)は、ウォルマート・ストア社(Wal-Mart Stores)の流通子会社でアルファ水素燃料電池製品の野外テストを成功裏に終了した。セレックス社は、ウォルマート社がローリフト(pallettruck)に動力を供給する時の運用便益を実証するために、ミズーリのウォルマート食品配送センターで2週間の操作で4台の燃料電池ユニットを使った。発電ユニットは事故もなく安全に、1分間で圧縮水素を充填して作動した。
http://www.cellexpower.com/about_news.php#20

●UTCのユニットが日産の X-Trail でマイルストーンを実現

 UTCパワー社(UTC Power)のモデルS500輸送用燃料電池の一つが成功裏に、2003年型日産の燃料電池車 X-Trail を2万5000キロメートル以上もトラブルなく動かした。これは自動車用燃料電池の意義深いマイルストーンである。車両は、さまざまな地形や異なった気候の下で実走行させられた。

<定置用電源>
●フュエルセル・エナジーのユニットがシェラネバダビールに設置 (2005/07/26)

 カリフォルニアのアーノルド・シュワルツネッガー知事は、シェラネバダビール社(Sierra Nevada Brewing Company)に1MW級燃料電池プラントを設置するために、3つの参加企業の職員を加えた。1MW級発電プラントは、フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)の4つの250KW級 Direct FuelCellィ (DFCィ)発電プラントから構成されている。燃料電池の排熱は蒸気にされて、他の熱源と同様に醸造プロセスに使われる。
http://www.fce.com/

<ポータブル/バックアップ電源>
●NTTと富士通は携帯電話のための燃料電池を開発する (2005/07/06)

 NTTドコモ社(NTT DoCoMo)と富士通研究所(Fujitsu Laboratories Ltd.)は第3世代のフォーマ携帯電話用に、新しく改良されたメタノール型燃料電池の試作機を開発した。新しい試作機は連続通話時間が8時間と、これまでの試作機と同じ重量で3倍の時間を可能にした。この新機種は、商業生産に入るとすぐに通話時間の大拡張が期待されている。
http://www.nttdocomo.com/presscenter/pressreleases/press/pressrelease.html?param%5Bno%5D=568

<燃料/改質器/貯蔵>
●水素製造にバイオリアクターを使うナノロジックス (2005/07/14)

 ナノロジックス社(NanoLogix)は、アロウヘッド・ワインセラー社の有機廃棄物を使ってナノロジック拡大バイオリアクター・システムで水素を製造する協定に署名した。ナノロジックス社のリアクターは、アローヘッド社のワイン醸造所から出る余分な有機廃棄物と、バクテリアベースの水素製造方法を相乗効果的に結びつけて、特許申請中の独占的製法に利用される。
http://biz.yahoo.com/prnews/050714/clth015.html?.v=18

<報告書/市場調査>
●「燃料電池―基本からシステムまで」を差し上げます

 「燃料電池―基本からシステムまで」は、学術的なオリジナル論文で、分子的機序からシステムの応用例まで含めた燃料電池のすべての面を見直している。無料試用のアクセスは、http://www3.interscience.wiley.com/trial/FCPAS0705/. まで。

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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